株三剣枢里は南部の土地を売ったお金で大儲け出来るので、
ソーラーパネルと蓄電池を買うのは余裕。下水処理場も立て直せる。
鉄とプラスチックのリサイクル施設も作れるし、海底油田も掘れる。

せっかく三剣グループから枢里を切り離したのに、
枢里がうまくいきすぎているせいで、逆にミリアの出番が無い。
何故うまくいくかというと、土地と株価が高いからだ。

プレイヤーたるミリアが作中でやるべきことは何なんだろう。
セリカはカネとシステムで問題を解決する。ミリアはそこをやらない。

解決可能な問題
・家賃を無償にすること
 ・自治体たる三剣家が全額負担
・食事を無償で得ること
 ・地域による相互扶助を働かせること
・「労働」からの脱却
・地域活動
 ・相互扶助は多様性確保のために必要

税金は「お金の信用」のために必要らしいが、
お金が無くても暮らしが出来るなら信用は要らない気がする。

固定資産税は海上都市の時に何とか丸めたい。
水道代は自前で引けば済むし、海上都市ではそうするしかない。
ろ過装置つけたり下水処理場作ったり。民営化が問題になるのか。
材料費関連は鉱山でも持たない限りどうしようもない。そして持てない。
だからリサイクルじゃなければ材料は都度買ってくるしかなく、
輸入ゼロを果たすのは論理的に不可能だ。「お金のいらないまち」は成り立たない。
予備部品を多めに確保しておくことで寿命を延ばすくらいしか取れる手が無い。

とすると、話の軸足を「お嬢様」に移したのは正解だったのかも知れん。

1948から1995までの枢里社員は持ち家をどうしてたんだろう。
南部に買ってたのかな。枢里の住宅地が一部分譲されててもいいのかも。
いや、不公平感が産まれるから良くないか。
枢里は団地、南部は高給取りの住宅地だった。

・農地>住宅地>商業地>会社

三剣宮を抵当に入れて・・・みたいなのはやらない。事務仕事はじぃじがやる。
プレイヤーであるミリアは歌を歌ったりモデルをやったり何しても別にいい。
弟と張り合って全国展開に打って出るとか。ただしビジネスだけは出来ない。
ビジネスはセリカに全部任せたので、自分ではやらないことにしているのだ。

2023年のお嬢様都市には新幹線の駅が無いので、遅延しても問題はない。

まず、里外とビジネスをやって輸入黒字を作るって発想になる。
少し細かく言うと、隣の村の貧乏人からカネをせしめるか、
隣の村の金持ちからカネを巻き上げるかでも意味が変わってくるし、
隣の村の貧乏人をこき使って別の人からカネを巻き上げるのもまた違う。

これは「枢里は農業の国だから売れる農作物を作って儲けましょう」という、
素人目に見て筋が通ってそうな(汚いカネもうけではない)商売でも避けられない。

枢里がコメを作って隣村に売って儲けていたとして、
隣村の貧乏人がコメを買うために血反吐を吐いて奴隷労働していたら、
枢里は奴隷が居ないと生きていけない経済構造をしていると言える。

これ、そのまま南北戦争の主題に出来るな。

海底油田と同じく、経済構造的な問題は解決できるのだが、
住民の自意識と経済を結び付けることがどんどんできなくなっていく。
「働けないまち」になっていく。

三剣製薬が糖尿病治療薬で儲けてるとして、
お嬢様が「甘いお菓子だーいすき!」ってCMに出るのはどうなのか。

人々は「都合のいい思い込み」によって自分の存在意義を定義しようとしているので、
それを指して不幸だから変えてあげると言っても喜んで変わったりすることはない。

ミリア時代にならないと、1戸10kW以上の発電施設に固定資産税がかかってしまう。
・ミリア時代 太陽光発電、水道民営化、固定資産税無償化、アプリ診療

三剣家は「枢里」の定義をわざと曖昧にしてきた。
それは、南部の農地からの取れ高を食糧自給率に含めていたからだ。
南東部の土地20km2が無ければ枢里は食糧自給率100%を達成できない。
しかしその土地は新幹線の開通によって地価の大幅上昇が見込まれている。
天導椿が返還を要求しているのも狙っているのもその土地だ。

民法604条1項で賃貸借の契約期間について、20年を上限としているので、
「スウが設定していた農地の貸与期限が今年で切れる」ネタは難しそう。
2020年は、枢里設立から72年目にあたる。
建物であれば72年契約も可能だが、数字としては中途半端。
1960年から20年ごとに借地契約を更新していたなら貸し手が有利ってだけの話。

どんなに頑張っても越前市の市街地の半分以上はやはり畑で埋まる。
田舎風景だと思って見ていたものが、
実は三剣社員を食わせるために北に運ばれるだけの食糧庫だったってわけだ。
すると南部は枢里以上にコンパクトシティが詰まっていることになる・・・。

三剣家は南北問わずまとめて買い占められる土地を買い、
農業を集約して、大規模農家として運営することで効率を稼いだ。
リバースモーゲージみたいな制度を作ったとしても面白いかも知れない。
生きている間はかわりに畑を耕して、利益の半分も提供する。
そのかわり亡くなった時に三剣家に土地と家屋を提供して欲しい。
あるいは、都会に出て家を継ぐ気が無い子息に対して現金を支払う。
やる気のある人には大規模農場をお任せする。

鯖江の土地は公示価格よりも実際の取引額が常に下回っている。
25000円/m2くらいで取引されている。
いいところは売られないってことなのかも知れないが、
新幹線のプレミアも無視してその値段で南部の土地を売ったとしても、
20km2もあれば、5000億円くらい手に入ってしまう。
法人税が23.2%しかないなら、3840億円くらい残ってしまう。

$ 5000*(1-0.232)
3840.0

農地は、市街化調整区域にあると用途変更が難しい。地価が安い。
市街化区域にあると変更は簡単。地価が高い。
市街化区域と市街化調整区域の区分変更は自治体が行える。

鶴城市は、枢里が持つ南部の土地、新幹線駅の近くの20km2を、
市街化調整区域から市街化区域に変えることで売却を促す。
これは取引である。
セリカは取引に応じて、20km2をすべて相場通りの価額で手放す。
するとセリカには5000億円の利益が生じる。
買った人は相場通りで一等地を買えたので別に損はしていない。
鶴城市は税収が増えるので得をする。
しかしセリカは儲けすぎである。
三剣追放作戦だったのに、当の三剣が一番焼け太りしている。

枢里は食糧自給率が100%から一気に40%(14/35)に落ち込むため、
2000ヘクタールの土地を買い戻して100%まで上げ直したい。
中国人が買い占めた土地を買い戻す話も面白いかも知れないが、
買った土地が2000ヘクタールを余裕で超えていることと、
それがいくらで買われたのかがわからないので値段がつけにくい。

   北海道の農地価格相場は坪単価 0.07万円/坪 (0.02万円/㎡)でした。農地相場は北海道における25,595件の取引価格(売却価格)により計算したもので、標準的な農地の値段(坪単価、評価額)がいくらになるか目安を示すものです。

40億円で20km2買えちゃうってこと? 余裕すぎない?
いっそ7万人分買ってしまってもいいのかも知れない。50km2買えば街ごと引っ越せる。

あやめのエピソードはいったんおいとこう。
逆の視点から見れば、もうちょっとマシな落としどころが見つかるかも知れない。

問題はいずれにせよ、セリカが活躍できるし、セリカが活躍すべき状況が続くところだ。
お嬢様都市にしても、市長がセリカなのは不本意である。ミリアにやらせたい。
セリカは「若者差別禁止条例」を発令するとか。
保護者が責任を負うという条件で、未成年者の市長を許容する。

税金をゼロにする

   課税主体は、「その固定資産の所在する市町村」(地方税法第5条第2項)である。
   「生産性向上特別措置法」では、自治体の策定する「導入促進基本計画」に基づき、「先端設備等導入計画」の認定を受けた中小企業に対して、自治体の判断により固定資産税の特例をゼロとする制度が新設されました。令和2年7月末までに、本措置に沿って1,648(復興特措法による減免を含む)の自治体が、条例制定等により固定資産税ゼロの措置を実現しましたので、当該市区町村のリストを公表します。

ということは、枢里市として独立することで、
「水道は自腹、固定資産税はゼロ」にすることは出来る。

それなら、「三剣グループを鶴城市から追放する」ほうが、セリカの意に沿ってしまうのだな。

市の収入

   国税で直接税であるもの
   所得税
   復興特別所得税
   法人税
   相続税
   贈与税
   地方税の直接税であるもの
   都道府県民税
   事業税
   自動車税
   不動産取得税
   自動車取得税
   市町村民税
   固定資産税
   軽自動車税

三剣枢里は赤字なら法人税を支払っていないし、
社員は所得税も住民税も支払っていない。

つまり、三剣グループたる枢里住民は行政サービスの受益者であり、
全員まとめて追い出してしまったほうが鶴城市にとって有利になる。
なので、南部から見ると、追い出すことに意義がある。

あやめに融和路線を歩ませるのはやめて、この工作の発起人になって貰う。
そして市を分割する。市長はセリカ。
枢里住民は自動的に鶴城市の市議を辞任することになる。新市の市議にする。
新しい市の名前には色々案が出るが、
ミリアの「お嬢様都市」という案に逆らえる人が出ない。

お嬢様都市の収入と水道。

そして、将来的な目標として、固定資産税と水道代の負担をゼロにしたくなり、
鶴城市から独立して「お嬢様都市」になる。
お嬢様都市では、すべての土地が枢里ホールディングスの所有地。固定資産税はゼロ。
そのかわり、水道はすべて民営化されてて、枢里ホールディングスが管理する。
行政とも連携出来るようになったので、市役所は作らず、オンラインで完結させる。

JR北鶴城駅はお嬢様都市駅に改名。
鶴城駅は鶴城市の新しい市の名前に改名される。
枢里小学校はそのまま。枢里ホールディングスもそのまま。

これが「お嬢様都市」の秋フェーズの山場になる。
そのぶん、海上都市の必要性が薄くなる。
南部の農地問題も棚上げになってしまうが、これは今後の展開のために使う。
2000ヘクタールの農地を在日米軍基地にしてしまうとか。
いや、それはどうも儲からないっぽいな。
新幹線需要を見越して南部に売却してしまえば一旦儲かるが、
食糧自給率は100%から60%くらいまで一気に落ち込むことになる。
北海道の土地を買って充当してもいいけど、本来の趣旨からは外れていく。

あるいは南部の農地が鶴城市に編入されていて、
そこをなんとかして没収できないかとあやめが四苦八苦しているとか。
それで市街化調整区域に入れて固定資産税を上げようとすると、
地価が上がるのでセリカは売却を決意する。結構な高値で。
5万円/m2なら、20km2売れば1兆円になる。
枢里ホールディングスの9年分くらいの赤字は余裕で打ち消せる。
浮いた9000億円で近隣の土地と北海道の農地を買って、
それでも余ったお金は水道管の工事にでも充てることにする。

海洋資源を掘っていいなら、鉄と原油は手に入る。コバルトもあるのか。

鉄の買取価格は33円/kgらしい。結構変動する。15~45円くらい。
プラスチックのほうは難しい。

大量に買い置きするには、消費量を算出しないといけなさそう。
鉄のほうがまだなんとかなる気がする。計算可能そう。

そして何年分の素材を備蓄するのか。
10年じゃ足りない気がするし、100年じゃ多すぎる気がする。
足りなくなったらどうするのか。
足りなくなる前にどうするのか。

鉄とプラスチックのリサイクルくらいは計画に入れておくか。石油が要りそう。
三剣マテリアル。露骨か? 三剣金属とかでいいか。
プラスチックは社名に環境がつくのか。まあ金属でまとめちゃっていいか。

枢里でやれることは、せいぜい食堂に飲用の浄水器を置くくらいかな。

セリカは「固定資産税をタダにしてくれるなら枢里の水道を自前で引き受ける」
と交渉したことがあるが、通らなかったので鶴城市に任せている。

鶴城市から独立して「お嬢様都市」になる。
お嬢様都市では、すべての土地が枢里ホールディングスの所有地。固定資産税はゼロ。
そのかわり、水道はすべて民営化されてて、枢里ホールディングスが管理する。
行政とも連携出来るようになったので、市役所は作らず、オンラインで完結させる。

JR北鶴城駅はお嬢様都市駅に改名。
鶴城駅は鶴城市の新しい市の名前に改名される。
枢里小学校はそのまま。枢里ホールディングスもそのまま。

これが「お嬢様都市」の秋フェーズの山場になる。
そのぶん、海上都市の必要性が薄くなる。
南部の農地問題も棚上げになってしまうが、これは今後の展開のために使う。
2000ヘクタールの農地を在日米軍基地にしてしまうとか。
いや、それはどうも儲からないっぽいな。
新幹線需要を見越して南部に売却してしまえば一旦儲かるが、
食糧自給率は100%から60%くらいまで一気に落ち込むことになる。
北海道の土地を買って充当してもいいけど、本来の趣旨からは外れていく。

あるいは南部の農地が鶴城市に編入されていて、
そこをなんとかして没収できないかとあやめが四苦八苦しているとか。
それで市街化調整区域に入れて固定資産税を上げようとすると、
地価が上がるのでセリカは売却を決意する。結構な高値で。
5万円/m2なら、20km2売れば1兆円になる。
枢里ホールディングスの9年分くらいの赤字は余裕で打ち消せる。
浮いた9000億円で近隣の土地と北海道の農地を買って、
それでも余ったお金は水道管の工事にでも充てることにする。

枢里住民は「市民主役条例」を理解できない。
平成の大合併で独立戦争を生き残ったりもしていない。
だから、セリカ宣言と共に弱体化していく枢里派閥を再起させる方法が無い。

枢里リストラ問題。

   Posted on 2021年1月13日 by me in 小説執筆 

人口を1/3にするか、南北で争うか、第三の選択肢を生み出すかだ。

 ◆

ルルリ「完全に実現するには土地が足りないのよね」
ルルリ「こういうと負けだけど」
ルルリ「あるいは、土地に対して人口が多すぎる」

枢里の人口は何人が最適なのか。
7万人になったのは選挙の都合だとか、
全国の三剣グループが激しすぎて希望者が殺到したとかで、
もはや過ぎたことはしょうがない状態だとしよう。

枢里の人口設定が7万人である理由は鯖江市を踏襲しやすいからだ。

   年齢 男 女 合計
   4歳以下 1,497 1,484 2,981
   5~9歳 1,750 1,644 3,394
   10~14歳 1,818 1,753 3,571
   15~19歳 1,871 1,913 3,784
   20~24歳 1,715 1,645 3,360
   25~29歳 1,635 1,506 3,141
   30~34歳 1,969 1,884 3,853
   35~39歳 2,111 2,123 4,234
   40~44歳 2,625 2,500 5,125
   45~49歳 2,728 2,585 5,313
   50~54歳 2,143 2,095 4,238
   55~59歳 1,929 2,029 3,958
   60~64歳 1,892 2,017 3,909
   65~69歳 2,242 2,478 4,720
   70~74歳 2,084 2,320 4,404
   75~79歳 1,717 1,935 3,652
   80~84歳 1,068 1,569 2,637
   85歳以上 985 2,115 3,100
   合計 33,779 35,595 69,374

この粒度だとあまり読み取れないけど、
・40代だけ突出して多い
・20代以下が少ない
・70代までは普通にいる
とは言えそう。

雑に平準化すると、こんな感じか。
・20代までは1歳あたり性別あたり300~350人とする
・40代は同500人とする
・他は同400人とする

1学級20人として考えると、共学30~35組あることになる。
友達を探したり、失敗した時に別の組み合わせに逃げるには十分すぎる。
結婚相手は、前後3歳差まで許容したとして2000人以上いる。

これをどこまで減らしても健全でいられるか。
1/5にすると1.4万人。6~7組、400人の結婚相手だ。
週平均1日のテレワークで得られる労働時間は、
労働人口が5割の時、フルタイム換算で1400人ぶん。

これをさらに半分にするのは厳しい気がする。
見知った顔しかいないコミュニティ。
特定の人からしか選べない結婚。インパクトの薄い労働。
老人のいないまち、とかならアリかも知れないが、
三剣枢と同年齢で入植した人だって95歳になっているわけで。

田舎であるほど、「二人以上産め」という圧力は強いのだろう。
あるいは外の人と結婚して連れてきて一人産むとかか。

たとえば「2100年時点における枢里の理想人口は1.4万人」と打ち立てて、
一人っ子政策ほどじゃないけど、転出自由、産まない自由、圧力無しで、
出生数を半分の半分くらいまで認めてしまってもいいのかも。
その後はひょっとすると「産め圧力」に戻るかも知れないけど。

さもなくば、7万人がベストとして、
2100年も7万人で維持できるように拡大していかなければならない。
しかし、枢里で実現するには土地が足りない。
南部の土地も足せば間に合うのだが、そうなると南部は自給自足が出来ない。
よって土地問題が発生し、天導家と敵対することになる。

日本の土地面積では1億2千万人を食わせることができない。

全国の耕地面積(田畑計)は437万2,000ha
食料自給率は37%

   わが国の国土面積は 1998 年現在 3、779 万 ha である。 そのうち 66.4%が山地・丘陵等森 林で、農業用土地は 13.2%で 499 万 ha 程度である。 経済活動が活発すればするほど、土地 利用は農地用と非農地用(住宅・工場等)の競合となる。

437万を3倍して1300万。これは3779万の1/3に相当する。
2/3が山地・森林なので、それ以外のすべてが農地にならないとダメって計算だ。無理!

奇しくも、枢里の土地問題も似たような割合になっている。
2525丁の土地、300丁の住宅地、768丁の商業地として、残り1500丁の土地で穀物を作ると、
人口のおよそ1/3の25000人しか賄えない。
野菜はビルで作るにせよ、人が高層マンションに住むにせよ、7万人はぜんぜん無理だ。

《くるるさと》ルールは適用できる。
が、しかし、いずれにせよ同様の問題にぶちあたり、物語としての結末を要する。

これらはすべて天導軸として一本化出来る。

・人口過多
・農業の自給自足とカロリーベースの食料自給率
・市民活動と南北戦争と八剣財閥の破滅
・土地不足と天導家の訴える土地問題

そして、だいすきルール以前に、お嬢様大好きな枢里住民をルルリは絶対に裏切れない。
なぜなら彼らは同志だからだ。
ルルリは喜んでミリアのために命を懸けるし、それによって無駄に死んだりはしない。
もっとも、その話は別軸になるわけだけど。

 ◆

暫定回答。

苫小牧に1万ヘクタールの土地を確保して、食糧問題に意識の高い住民に農業をして貰う。
越前海岸に港を建てるか権利を得るかして作物の輸送船を行き来させる。
3025万坪。現実的なアイデアではない・・・。
これで鶴城市16万人ぶんの食糧は一応確保出来るはず。

 ◆

天導軸あらすじ感。

   Posted on 2021年1月13日 by me in 小説執筆 

ふわふわ天導軸。「汝の隣人を殺せるか」がメインテーマ。

 ◆

ルルリ「食糧危機でも医療崩壊でも何でもいいけど」
ルルリ「隣の人を殺さないとあなたが死ぬことになる」
ルルリ「と言われたら、ミリアならどうするかしら」
ミリア「みんなが生きる方法を考える」
ルルリ「そうね。あなたのそういう所は大好きよ」
ルルリ「だけど、考えてる間に殺されちゃったのよ」

ラッカ「日本の食料自給率は37%」
ラッカ「農業用土地は437万haです」
ルルリ「単純計算で1181万haに増やせば」
ルルリ「食料自給率は100%になるわね」
ミリア「およそ3倍」
ラッカ「国土面積は3779万haで」
ラッカ「森林面積は2500万haだそうです」
ルルリ「森の3分の1を農地にするか」
ミリア「森以外のすべてを農地にするか、だね」

ミリア「7万人の三剣グループ社員が暮らす」
ミリア「カンパニータウン、枢里へようこそ!」
ミリア「社員は自給自足を仕事にしてて」
ミリア「食料自給率は100%以上なのです!」
ラッカ「農機とIoTを駆使しまくるから」
ラッカ「誰でも出来る簡単なお仕事です!」
ルルリ「週3日働くだけで最低限暮らせます!」

ラッカ「これが垂直農法です!」
ルルリ「高層ビルの各階で野菜を作れば」
ルルリ「土地不足は解消できる」
ミリア「たくさんビル建てないとだね・・・」

ラッカ「また南部の乞食さん達が騒いでますよ」
ラッカ「昔、三剣家に売った土地を返せって」
ルルリ「あいつら全員逮捕してやりたいわね」
ミリア「南部の人たちも生きるのに必死なんだよ」
ルルリ「甘いこと言ってると殺されるわよ」
ルルリ「元の世界の八剣財閥みたいに」

ルルリ「どうして裁判で負ける可能性があるの?」
ルルリ「天導家は裁判官の買収も始めたのかしら!」
ミリア「わたしはスウおばあちゃんを信じてる」

 ◆

ふわふわ全容確認。

   Posted on 2021年1月14日 by me in 小説執筆 

水上都市まで行きついたので経路を振り返ってみる。

 ◆

話がまた大きくなってきたので原点に立ち返る。

ふわしこを書いてて、
「あれ、今の世の中でも、もう十分に幸せになれるんじゃね?」
と思ったのが、ふわふわの始まりなんだよな。
そこから、史実をネタにしたシムシティというか軍師というかの調べものが始まる。

最初、三剣家は居なくて、ミリアは庶民の主人公で、
天才少女ルルリが総理大臣を目指して世の中を良くしていくという構図だった。
でも途中からカネが欲しくなって、三剣財閥が誕生した。

「金持ちが稼いだカネを延々と貢ぎ続ける世界」なら当然に成功するが、さすがに現実的ではない。
そこで、「初期投資はあってもいいが、自立後はカネが無くてもやっていける」ことを目標とした。
すると、ルルリが目指すべきものが政治家ではなく実業家であることに気づいた。
もちろん、許認可を出してくれる公的存在は必要なのだけど、それは物語の主人公である必要は無い。

そうして、幸せの対象を「まち」に絞り、枢里と名前を付け、歴史背景を決めて、
自給自足を目標にして効率化を進めたところ、普通にしてれば普通に過ごせてしまえた。
トラブルが無いと物語も盛り上がらないので、創作作品として描くところが無い。

だから、「自給自足の証明」として、鎖国してみる事にした。
枢里を輸入に頼らなくても暮らしていけるまちにする。

輸入が出来ない動機づけとしてトラブルを設定しようとして、
「戦争(経済戦争やエネルギー戦争を含む)」や「地球滅亡」を考えた。
主人公の動機として明確にするために、「元の世界」たる失敗例を用意して、
八剣財閥が戦争によって破滅して、三剣世界に転生してきた、という導入にした。

しかし、原因たる戦争を解決しようとすると話がズレてしまうし、
現れた敵を倒したから平和になった、というのはテーマの答えになってない。

そして、トラブルを用意すると、敵が現れて妨害してくることになるわけで、
そうすると防衛したり反撃したりする話になるのがどうもめんどくさい。辛気臭くなる。
目的を明かさずにだらだらとなんとなくまちづくりを始めてうまくいくのがベストだが、
それだと話が伝わらない。ジレンマが残る。
きちんと当初の目的どおり、「今あるもので幸せな世界は作れる」というテーマは表現したい。

調べていくうちに、どうも土地が無いとカロリーが生産できないことがわかった。
日本は既に食料自給率を100%にすることが物理的に不可能だと理解したので、
対立のテーマを「汝の隣人を殺せるか」に確定して、南北戦争を物語の主軸にする。
これを天導軸と呼ぶ。土地問題、食糧問題、自動農業などがテーマになる。

ミリアは南部の人間を殺したり追放したりして問題解決が出来る性格の人間ではないので、
おのずとエンディングは「食糧を倍にする」か「枢里を去る」かのいずれかになる。

最初に示した回答は、ルルリの「北海道に移住する」案で、
ふわしこの世界観で起きた枢里への核投下から避難するために野幌森林公園の地下に都市を作る話だ。
ルリカたちは札幌で十年ほどの期間を過ごすことになる。

これを受けて出した次善の案が「北海道で食糧生産する」案。
苫小牧から鶴城市(越前海岸)まで貨物船で7万人ぶんの穀物その他を運ぶ。
移住はしなくて済むが、そのぶん効率は悪くなるし、いざという時にも頼れるかはわからない。
それに、日本全体のスケールで考えると、根本的な問題解決になってない。

ふと、水上都市案が思いついた。「土地を倍にする」という解決策だ。
しかし、これは現時点で実現の目途が立っていない。
なので、当初のテーマとしては使えないが、エピローグ後の展開を匂わせる程度には使えるかも。

ここまでの流れを物語にした「天導軸」に対して、イデオロギー的な議論を「学校軸」と定義する。
ほかに、夏休みに自営業をやって稼ぐ話と、ネット配信やノベルゲームづくりの話がある。
旧チサトや、新ラッカを主体とする、天才や人工知能の軸もある。
コロナやミサイルや電力の話は天才軸で処理していた。天導軸を技術的に補う関係にある。
自衛業の話は学校軸の延長で、自力で稼ぐ話から、投資に移行する話までを書ききりたい。
枢里住民は「古い庶民」で、南部住民は「史実の国民」で、子供たちは「新しい庶民」だ。
すると、ネット配信やノベルゲームも「新しい庶民」の軸に含まれる。

・天導軸 人口と土地問題 天才と技術問題
・住民軸 イデオロギーの対立と議論 自営業と投資 労働と投資のミックス

こんなとこかな。思ったより軸は少ない。整理すれば、うまいことまとまるのかも。

 ◆

2軸プロット。

   Posted on 2021年1月15日 by me in 小説執筆 

なんとか一軸にまとめることは出来つつある、と思う。

 ◆

■ タイトル(案)

・浮遊都市クルルサト
・私の考えた2020年最強のまちづくりで地方都市を衰退から救います
・ぷかぷか
・お嬢様が尊すぎて下級国民が捗る

■ あらすじ(800文字以内)

生存競争に敗れて異世界転生したルルリは、
元の世界の記憶を駆使して10歳で通信大学を卒業する天才少女となり、
三剣グループの一人娘ミリアと共に、「死なないまち」を作るため、
人工知能とロボットを研究する会社を買収してヒューマノイドのラッカを作り、
三剣家が作ってきたカンパニータウン「枢里(くるるさと)」を発展させて、
大規模農業、工業化住宅、再生可能エネルギー、デジタル化などを実現する。

しかし、住民は助けなしに自治を行うことが出来なかった。
クラスメイトが各々の思想を持ち寄り、政治についての議論を始める。
身分を明確にし、富豪が貧民を管理するべきだと主張する、金髪縦ロールのカイン。
すべての金持ちが財産を配るべきだと主張する優等生学級委員のハヅキ。
結果がすべてだからとにかくカネをよこせと主張する庶民のタケル。
ミリアは全員の主張を受け入れて、お食事会を開き、三人の心を掴み取る。

自力で稼げるようになりたいと願うタケルを中心に、みんなで自営業に挑戦して、
旅行資金を貯めることに成功するが、カインの提案で全額を投資に回す。
ルルリは彼女たちの活動を枢里に紹介して自立を促すが、
住民は相変わらず三剣家を盲信しており、言いなりにしかならない。

枢里の土地を奪おうとする南部の市民活動家コハクらが現れ、
ミリアは戦わないで共存できる道を模索するが、決断を下せず、
枢里の属する鶴城市の市長戦に敗れ、南部が行政権を得てしまう。

ルルリは苦渋の果てに、枢里の農地全域の移譲を交換条件として、
枢里7万人が住めるだけの領海を要求し、海上都市の建設を宣言する。
しかし建設は容易では無く、「死なないまち」への挑戦は続くのだった。

(693文字)

■ もうちょい直したいとこ

話の軸が2つある。

・土地が足りないので自給自足が出来ない問題をどうするか
・考えの異なる人たちをどうまとめてどうすればいいか

この2軸は「経済」というキーワードで1にまとまるはず。
「生存競争に敗れる」中には「経済的な破綻」が含まれているし、
3人の登場人物が話すのは経済についての問題ばかりだ。

仮に、三剣家にお金が無限にあり、枢里にそれを無限に配れるなら、
問題自体が発生しないので現実的ではない。
「食料自給率が土地不足で絶対に100%に出来ないので輸出で稼がないと死ぬ」
という話にすると、書きたいテーマからズレてしまう。
「死なないまち」の定義には「お金が無くても成立すること」も含まれる。
それを作中で表現することで、話の軸を1本にまとめたい。

その場合、クラスメイトの3人にもそれを話す機会があるかも知れないが、
ハヅキとタケルは南部の人間であり、カインは留学生でやがて帰るので、
枢里が最終的に資本主義から脱却してても彼女たちには関係ない。
土地を残された南部の人たちが生きていけるかどうかも作中で言及することではない。

ハッピーエンドになってないのは単純に海上都市が実現出来ないから。
実現する方法を見つけたら書きたいが、それより先にリアルで起業したいね。

 ◆

というわけで、これを煮詰めて、1軸にまとめたい。

・八剣財閥の破滅は経済的なものだった。

核爆発でも土地を失うが、収益の柱はグローバルビジネスのほうにある。
これを破滅に追い込むのは難しい気がする。

この時、財閥解体運動が起きていて、国や銀行などによる支援を受けることが出来ず、
コロナで特定の業種が直撃を受ける中、八剣財閥は被害が大きく、
生活レベルが不当に高かった八剣家周辺は生活が一変してしまう。
黒字企業は解体によって経営権を奪われるが、赤字企業の責任を免れることは出来ない。
グループ経営が成り立たないので、多額の負債を背負うことになり生活保護すら受けられない。

というくらいの設定で何とか説明は通るかな。曖昧かなあ。
下手に財閥とか爵位とかがあったせいで破滅した、という感じなら当初の通りだ。
三剣は財閥ではくなっているし、爵位も無くなっている。
ミリアはただ身内にお嬢様と呼ばれているだけの、単なる社長令嬢だ。
だから解体騒ぎにはならない。一族経営だから、実質的には財閥の定義に当てはまるんだけど。

三剣家を経済的な破滅から救おうとする動きはテーマとは異なるので深追いしない。
・三剣世界ではコロナの影響は限定的(にした)
・三剣家は財閥でなくなっており、解体運動が起きない
・三剣家のポートフォリオは八剣財閥と異なっている
という3つの点で、破滅の回避は果たしているが、
・枢里が三剣家の財布に依存している
という問題は残っており、これの解消は課題であるとして、
「枢里は三剣資本に頼らずに自立出来なければならない」
というのを最初の目的に含めてしまおう。この説明はプロローグで行うべき内容だ。

 ◆

■ あらすじ(800文字以内)

財閥令嬢が破滅して生存競争に敗れる世界から転生を果たしたルルリは、
元の世界の記憶を駆使して10歳で通信大学を卒業する天才少女となり、
三剣グループの一人娘ミリアと共に、「お金のいらないまち」を作り始める。

人工知能とロボットを研究する会社を買収してヒューマノイドのラッカと共に、
三剣家が作ってきたカンパニータウン「枢里(くるるさと)」を発展させて、
大規模農業、工業化住宅、再生可能エネルギー、デジタル化などを実現させた。

しかし、住民には政治思想が無く、自治を行うことが出来なかった。

小学校のクラスメイトが各々の考えを持ち寄り、政治についての議論を始める。
富豪が貧民を管理するべきだと主張する、上級国民で金髪縦ロールのカイン。
すべての金持ちが財産を配るべきだと主張する、優等生学級委員のハヅキ。
結果がすべてだからとにかくカネをよこせと主張する、庶民のタケル。
ルルリはそれぞれの話を丁寧に聞き、納得のいく答えを得ようとする。
ミリアは全員の主張を受け入れて、お食事会を開き、三人の心を掴み取る。

意気投合した仲間たちは、自力で稼げるようになりたいと願うタケルが中心になり、
みんなで自営業に挑戦して資金を貯め、全額を投資に回して経済の仕組みを体験する。
ルルリは彼女たちの活動を枢里に紹介して、思想を説き、自立を促すが、
住民は相変わらず三剣家を盲信しており、ミリアの言いなりにしかならない。

そんな中、枢里の土地を奪おうとする南部の市民活動家コハクらが現れ、
ミリアは戦わないで共存できる道を模索するが、決断を下せず、
三剣家は枢里の属する鶴城市の市長戦に敗れ、コハクらが行政権を得てしまう。

ルルリは苦渋の果てに、枢里の農地全域の移譲を交換条件として、
枢里7万人が住めるだけの領海を要求し、海上都市の建設を宣言する。
しかし建設は容易では無く、「お金のいらないまち」への挑戦は続くのだった。

(783文字)

 ◆

まだちょっと甘い。

・タケルは「お金のいらないまち」に到達したのか。
 していないのなら、どうなったのか。どうしてそうなったのか。それに何の意味があるのか。

今のプロットでは、タケルらクラスメイトは「お金のいらないまち」に到達しない。
彼らは南部の象徴であり、南部はリアル日本人の象徴である。
枢里はミリアとルルリがたどり着いた「一つの選択肢」であって、万人への提案ではない。
大筋として資本主義を全否定する物語ではなくて、
「資本主義から脱却してうまくいったやつもいるが、真似してもしなくてもいい」という位置づけ。
タケルらは、資本主義か、脱資本主義か、選択が出来る立場になることが出来た。
投資で儲ければ、資本主義の勝者として生きていく道を選択できるからだ。
「タケルらは資本主義社会で生きていくことを選択した。」とあらすじに明記してもいい。

・コハクらの要求が「お金のいらないまち」にどういう問題を与えて、
 枢里はどうしてそれに対して海上都市という答えを出したのか。

「お金のいらないまち」の成立要件から土地を外すことが出来なかったので、土地問題は残った。
既存の土地を巡って争うと生存競争になってしまうので、争わない答えを出す必要があった。

・ラッカの活躍が明示されていない。

文字数足らんので、むしろ短くまとめてしまうことにする。

 ◆

■ あらすじ(800文字以内)

財閥令嬢が破滅して生存競争に敗れる世界から転生を果たしたルルリは、
元の世界の記憶を駆使して10歳で通信大学を卒業する天才少女となり、
三剣グループの一人娘ミリア、人工知能ヒューマノイドのラッカと共に、
お金のいらないまち「枢里(くるるさと)」を作り始めて、
大規模農業、工業化住宅、再生可能エネルギー、デジタル化などを実現する。

小学校ではクラスメイトが考えを持ち寄り、まちを治める政治の議論を始める。
富豪が貧民を管理するべきだと主張する、上級国民で金髪縦ロールのカイン。
すべての金持ちが財産を配るべきだと主張する、優等生学級委員のハヅキ。
結果がすべてだからとにかく暮らしを良くしろと主張する、庶民のタケル。
ルルリはそれぞれの話を丁寧に聞き、納得のいく答えを得ようとする。
ミリアは全員の主張を受け入れて、お食事会を開き、三人の心を掴み取る。

意気投合した仲間たちは、自力で稼げるようになりたいと願うタケルが中心になり、
みんなで自営業に挑戦して資金を貯め、全額を投資に回して経済の仕組みを体験する。
彼女らは資本主義社会で生きることを選択し、ルルリ達とは別れることになった。

ルルリは彼女らの活動を枢里に紹介して、思想を説き、選択と自立を促すが、
住民は相変わらず三剣家を盲信しており、ミリアの言いなりにしかならない。

そんな中、枢里の農地を奪おうとする南部の市民活動家コハクらが現れ、
ミリアは戦わないで共存する道を模索するが、農地は必要であり、決断を下せず、
三剣家は枢里の属する鶴城市の市長戦に敗れ、コハクらが行政権を得てしまう。

ルルリは苦渋の果てに、枢里の農地全域の移譲を交換条件として、
枢里7万人が住めるだけの領海を要求し、海上都市の建設を宣言する。
しかし建設は容易では無く、「お金のいらないまち」への挑戦は続くのだった。

(754文字)

 ◆

まあ、今までで一番いい感じかな。

狙ってないけど、おやめ市長はピンチポイントだ。
冬プロットは三幕構成の1で、春プロットのうち議論は2前半。稼ぐのは2後半。
コハクは2前半から出てくるが市長選は3で、海上都市も3になる。


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Last-modified: 2021-02-27 (土) 18:19:44