三剣年表

歴史に関する記述が複数ページに分かれてると使い勝手が悪いので、ここに集約する。

スウ時代まで

シエラ時代

セリカ苦難の時代

セリカは空気を読みながら少しずつ自分の振る舞いを出来るようにしていく。
教育係から「言葉を覚えるのが早いが口が悪い」と言われて、基本的な敬語を仕込まれる。
シエラに向かってお母様と呼んだら、教育係から「ママはママでいい」と言われるが、シエラは気にしない。

セリカ黄金時代

大卒農業従事者の募集をかけるが安月給でパートタイムのため応募は殺到しなかった。
減反政策に従って転作する土地を使った少量多品種生産だけが一般住民に回される。
服は数で勝負すると輸入品に負けることは目に見えているので、
(映画「下妻物語」など、日本でのロリィタファッションの最盛期は2004年ごろ)
結局、後進国による安い服の普及にやられて、枢里の衣料品は商売として成り立たなくなる。
後に工業化住宅へと軸足を移し、コンテナハウスを作って建設コストを下げようと試みる。
企業名はそれぞれ、枢里農業、枢里天夢、枢里建設。天夢のブランド名は「Angelic Dream」。
給与は一般職が時給900円、専門職が時給1200円。フルタイムなので年収185~247万。
これが保証される基本給で、あとは歩合給とボーナスが出る。
当時の最低賃金は600円ちょっとだが、大企業の会社員としては安すぎる。
「私は全員と共に歩む覚悟がある。嫌なら弱肉強食で淘汰していくしかない」

三剣リーファが亡くなる。
亡くなる前に、セリカはリーファから三剣枢里の全株の買い取りを果たす。
相続の大半は現預金になり、スウが相続し、2年分の赤字の返済に充てられる。
それでも残った分は、枢里のインフラ整備(無電柱化など)に使われる。

エリートやクリエイターには売上に応じた歩合給を出すようにしていたのだが、
「終身雇用で楽に高給取りになりたい」という人は氷河期の減額で出て行っており、
「生活保障で安月給でも安心して暮らしたい」という人は上昇志向が薄く成果が出にくい。
単純労働の希望者が多いのでIT受託の仕事は(売上の割合が低いにも関わらず)減らせないし、
食堂や宅配など、家事労働に近い部分を仕事にすることで何とか勤務時間を創出している有様だ。
弱肉強食にしなかったのは、最終的に資本主義を脱するつもりだったから必然的な選択なのだけど。

セリカは娘の名前を「クルル」に決める。枢里を背負う子に育って欲しいという気持ちから。
スウは賛成なのだが、やはり周囲は反対する。スウは存命だし、クルルが枢里を選ぶかわからないから。
「クルルがダメなら、じゃあせめて、アリアという名前にして」という第二候補は認められる。

ルリカがセリカをプレイしていたのはここまで。
セリカはミリア誕生後も2019年までは枢里に住んで里長代理を務めることになる。
ここからだんだんセリカは才能が振るわなくなってくる。
ITバブル時代の資産も殆ど無くなり、2020年の出資でとうとう資金を使い果たす。
世界全体にも枢里にも技術革新が訪れなくなっていく。

ルリカを失ったセリカは、21年分の記憶を持っているが、実感が沸いていない。
3歳の子に知識だけを詰め込んだような状態。母親というよりミリアのお姉さん。
子育てをしながら、少しずつ自分の自我も獲得していく。当初は幼児退行が見られる。

アリア時代

2010年、改良版の枢里ビジョン再生装置が完成する。モバイルCPUでH.264デコードをする小型端末。
使わない時はサスペンドする仕組みで、待機電力は食うけどスイッチオンから15秒で映像が映る。
努力の甲斐あって、2011年の地デジ化までにテレビの普及率は50%を切ることになった。

・2012年 工業化住宅
 ・持家制度の実現
 ・コンテナハウスの導入
 ・太陽光発電システム(385MW)の導入
  ・買い取りして貰えなくて400億円の赤字

2012年、FIT制度に乗っかって枢里電機で太陽光発電システムを製造。全戸に設置する。
マンションから戸建てへの引っ越しが推進されており、
セリカの最後の約束である「家の購入保証」がついに実現される。
毎月の家賃を払うだけで家屋が自分のものになる。土地は旧借地権。
1995年に遡って最初の家の権利が発生する。耐用年数30年の家が30年ローンで、残り13年。
枢里銀行から借りてる体裁にすれば、住宅ローン減税も適用できるはず。
→太陽光発電設備は個人の所有物である必要があるが、家はその限りではないので、所有については保留。

この時点でコンテナハウスの普及は始まっており、その屋根にソーラーパネルが乗る。
発電量は5.5kWで、7万人の個室に搭載すると385MWになる。
太陽光発電の導入費用も住宅ローンと同じ仕組みで全戸に提供される。
設置に補助金がつく上に売電単価が42円/kWhだったので大儲けを狙う
が、電力会社に買い取りを渋られて、設置費用の588億円が回収不能になってしまう。
蓄電池の性能がそんなに高くないので、晴天時以外は普通に電気を買っている。
2013年、ルルリ4歳。ミリアと出会う。セリカとも出会う。
ルルリはセリカに株の投資を勧める。自分は暗号資産(当時は仮想通貨)を買う。
ルルリは7歳になる前に高校までの教育を終わらせ、10歳になった月に大学を卒業する。
ミリアは風邪の万能薬を作る魔法に目覚めて、毎朝毎晩、薬を作り続ける。

2014年、携帯電話普及の余波を受けてスマホ普及率が低かった枢里。
スマホの製造はとうとう断念して、中華スマホを輸入して枢里全員に配布する。
この時点で残った半導体事業は枢里ビジョン用の再生機のチップ製造くらい。
このチップにはWiFiが乗ってるので後にIoTでは活躍するのだが、
PCやスマホの微細化に対応出来る製造技術を枢里に持たせることは出来なかった。
細かいことを言うと、x86やArmに手を出すのにためらいがあった。
スマホからMHL接続で枢里ビジョンを映せるので専用の再生機はあまり需要が無い・・・。
スマホにキーボードとマウスを繋いでリモートデスクトップで仕事をする仕組みが提供される。

2016年、枢里大学附置研究所が「ルルリラボ」になる。
天才少女を枢里大学に通わせるための誘致施策でもあり、
ルルリそのものを研究対象とするという狙いもあった。

2017年、中華スマホ第二弾。一世代前のスマホまでは枢里での利用をサポートする。
スマホのMHL接続がフルHDになる。再生機はIoTに特化していく。
VR機器の普及を試みるがコストが高いため採用に踏み切れない。

未来(2020年1月1日以降)

2020年、中華スマホ第三弾。スマホのモニタ接続がMHLからUSB Type Cに変更される。
蓄電池の導入を検討し始める。18.2万円 5.16kWh 128億円かかる。

2020年2月12日、コビド(作中での新型コロナウィルスの呼称)の感染拡大を防ぐため、
海外との往来を禁止する「緊急事態宣言」が発足される。

2020年1月にセリカが400億円をかけたホテルが成田、羽田、関空の近くに完成。隔離施設として使われる。
1月23日の武官閉鎖、2月5日のダイヤモンド・プリンセス号事件を目の当たりにして、
腰が重い日本政府がようやく海外との往来禁止に踏み切るまで、セリカは何度も政治家を説得してきた。

セリカはスーパーコンピューター「富岳」の開発に500億円を投資して、
枢里に神戸の1/2の性能となるハードウェアを設置する。
(この影響で富岳の世界ランキング上のスペックが変わるかも知れないが気にしない)
主な用途は三剣製薬の新薬研究で、余った時間はヒューマノイドの運用に充てている。
同時に残った資金で三剣製薬の株も買っているが成果は現れず、
史実通り、日本の新薬は承認されず、海外のワクチンを導入する流れになり、
2021年にはセリカ自身も三剣製薬の株をすべて手放してしまった。

この世界ではコビドが日本国内で感染拡大することは無かった。
シエラが関空、セリカが成田、スウが羽田で検査を実施し、陽性ならミリアの薬を飲ませている。
世界の感染もある程度は抑えることが出来ているため、騒ぎ自体も史実ほどには大きくない。
結果として株価や暗号資産の暴騰も限定的で、枢里は金融で食っていけるほど豊かにはならない。
入国制限はあるのでインバウンド客は減り、観光業や航空会社は打撃を受けている。

作中で人口1万人を海上都市に移住させる計画を打ち立てる。
6.8km2の土地(中部国際空港程度)を埋め立てる。造成費は3000億円。


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Last-modified: 2021-05-23 (日) 04:05:52