ルルリラボ/ヒューマノイド

概要

ヒューマノイド(人造人間)としてのラッカの開発は2016年に本格化された。

最初は全身金属製のモデルで、Pepperのような出来だった。
その後、Atlasのような動作をするモデルも制作するが、二足歩行は不完全。
車椅子に載せるという開発方針が早い段階で決まる。

女性の外観が完成し、「口の中以外は」人間に似せることが出来た。
ラッカは(エルハには劣るかもしれないが)かなりの美少女である。
本人も上半身には自信があるらしく、芸術品として裸を見せたがる。

代償として、本体に処理性能が入りきらず、
車椅子に搭載したサーバを利用してローカル通信を行う必要がある。
身体には運動のための動作パターンやセンサー制御しか搭載されていない。
サーバが状況に応じた計算を行い、判断結果のパターンを本体に送出する。
この計算の過程としてスパコン通信を行うという二段階の構成になっている。

よって、最大の問題は通信のラグである。次がスパコンの電気代。

機体一覧

なぜか名前の末尾に「カ」をつける慣習がある。

スパコンと接続しているのは1号機と2号機だけ。
2号機の接続は公にされていない。

2020年時点ではラッカの量産は不可能。1台あたり数億円の製作費がかかる。
1号機と2号機はバージョンアップに伴い機体を1から作り直した。

スペック

2020年1月版のもの。

バージョン

Ver.1 2020年1月

Ver 1a 2020年1月

Ver.2 2020年4月

古いバージョンはすべてアップグレードされて廃止された。

Ver.2a 2020年6月

Ver.3 2020年7月

思考能力

人工知能は3段階の思考をする。

反射

主に本体内蔵PCで完結する動作を示す。
これだけだと人間として言語処理することは出来ない。

直感

車椅子内蔵のPCサーバを用いる。本体内蔵PCとThunderbolt 3(40Gbps)で通信を行う。
スパコン通信に頼らずに完結する動作を示す。

2TB+20TBのストレージに定義できる程度の認識や振る舞いが出来る。
一日分の記憶を保持し、関連性を考慮することが出来る。

思考

スパコン通信を行う。送受信の完了までに1秒以上を要する。静止画や音声を送ることがある。

「ラッカ、お使いに行ってきて」と話しかけた時の反応
・反射 「ちょっと待ってください」と返す
・直感 「お買い物ですか?」「どこに行けばいいですか?」と聞き返す
・思考 「お客様が来るのでお夕飯の買出しをしておきましょうか?」と考えて提案する
通常は「直感」で対応し、思考が必要になったと判断した時には思考に移行する
(思考にはスパコン利用料が従量制で発生する)

思考待ち対策

人造人間の思考待ちを受け入れやすい表現について。

ラッカは音声データを常時、静止画データを毎秒、
動画データを必要な時に送信することで、
スパコンで状況判断をして行動に反映させることが出来る。
最大の敵は計算時間を含めた遅延である。次が電気代。

ラッカは普段から動作がのんびりしている。
このことはセリフで表現したいのだけど表現力が足りなくてうまくいかない。
セリフ自体が間延びするのではない。
「おーはーよーうーごーざーいーまーすー」じゃなくて、
ミリア「おはよう、ラッカ」
ラッカ「ピピピ、通信中です」
ラッカ「解析が完了しました」
ラッカ「おはようございます、お嬢様」
みたいな感じ。

会話にワンテンポ遅れる感じを出したいが、
そもそもミリアとルルリがどんなペースで喋ってるかを定義できてない。
ルルリは一人だとめっちゃ早口そう。ミリアはゆっくり喋りそう。
二人でいる時はミリアのペースで喋ってそう。というわけで元々遅めだ。
だからラッカも会話に入りやすいし気にならない、という感じ。

課題

現在の技術では、人工知能が思考に相当する動作を行うためには、
スパコン上の計算資源と通信を行い、結果を待たなければならない。

解決

人間同士の会話として違和感なく待つことが出来るように、
ローカルの計算資源によって反応を生成し、待ち時間までを凌ぐようにする。

結論

あらかじめ「素直な性格の人造人間である」と会話相手に刷り込んでおいた上で、
正直に、「いま考えます!」「考えました!」と宣言するのが最も納得感が強かった。

「待ってください!」と言うと話し相手は何もせずに待ってしまう。
これは矢継ぎ早に質問を投げられるのを防ぐ効果はあるが、
人間の時間をいたずらに奪ってしまうので、好ましい表現とは言えない。

あらかじめ10秒を超えることがわかっている場合、
「じっくり考えていいですか?」と聞きながら考え始めて、
止められない限り思考を続け、進捗率を整数で呟くのが最も納得感が強かった。

移動

ラッカは枢里バスに乗ることが出来る。車椅子用のスロープ板を使う。
重すぎるので人間が介助して運ぶことは出来ない。

ラッカは作中で運転を習って以降、車を運転することが出来るようになる。
車椅子用の運転装置はラッカにとってあまり効率的ではない。
(手を動かすコストと足を動かすコストにそう大きな差は無い)

運転動作は自動運転レベル3を満たせるが反応が遅く、
エルハには若葉マークをつけることを勧められる。
里外での運転は非推奨。


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Last-modified: 2021-06-20 (日) 22:24:03