枢里

枢里/スパコン

概要

人工知能の研究に使われることに期待して導入されたスーパーコンピューター。
ヒューマノイドとしての知覚処理を担う。

雑にまとめると、
「ラッカは人間のような振る舞いが出来るが、代償として高額な電気代がかかる」
という設定。

スペック

史実の「PRIMEHPC FX1000」と思われる。

FX1000が約1億2000万円(48ノード)

導入費用は500億円。
購入者は三剣芹香で、所有者はフワシコセリカ名義。
富岳(158,976ノード)の半分のノード数。
244PFLOPS(64bit)の演算性能、2.4PiBのメモリ。

500億円という値段は富岳の開発費が1300億円くらいだったことに起因するので、
この商品を1656セット買うよりはずっと安く済んでいる。

実際にはさらに半分に分割して、片方だけ移設できるように設計されている。
後にフワシコへの移設を行う可能性があるため。

ストレージ

現在の技術で最も計算量が必要になるのは画像解析部分。
学習用データの容量が大きい。

容量の限界はメモリ容量における富岳の半分たる2.4PB。
16TBのHDDが1本5万円だとして、300本でも1500万円。大した額ではない。

RAID01にしている理由は、速度を稼ぐため。
4本でRAID0を組むとReadは4倍弱になるので、単体のSATA SSDより速くなる。
書き込みは仕方ないのでSSDを使う。
知識ベースは毎晩のメンテで更新されている。

人間が撮影した動画などの生データはHEVCなどでエンコードされて保管される。
80年分で960TBで600万円。

万が一SSDがクラッシュするとラッカは最長1日分の記憶を失う。
厳密に言うと、1本のSSDに書き込んでいた分の記憶のみを失う。
空き時間にエンコードとHDDへの退避が行われる。

名称

枢里スパコンには名称をつけない。単に「スパコン」と呼ばれる。
仮称「三十六計」だった。逃げるが勝ち。

クラウド

作中でスパコンのことをクラウドと呼ぶことはない。

富嶽

作中にスパコンの名称として「富嶽」を出しても良い。
史実では「富岳」。中身は一緒。

大きさ

30m四方の部屋に設置されるものとする。

富岳の大きさは、
1台の大きさが横80センチ、奥行き1・4メートル、高さ2・2メートル
で、これが432台。1台あたり368ノードある計算だ。
12列に配置してあるらしいので、1列が36台。

写真を見る限り、2ラックがまとまっていて、横向きに設置されている。
正面がどっちかわからないが、
前から見て12列、筐体は横向きなので、奥が1.6m超、幅が1.4mだ。
横は1台分の幅を空けて設置されており、
奥は1ラックぶん弱の幅を空けているように見える。80cmで計算しよう。
横は1.4m*(筐体12+間隔11)で32.2m
奥は0.8m*(筐体32+間隔15)で37.6mだ。
ざっくり40m四方の部屋があれば収まるくらいのサイズってことになる。

枢里にあるのはこの半分のノードなので、9列*24台で足りる。
横は1.4m*(筐体9+間隔8)で23.8m
奥は0.8m*(筐体24+間隔11)で28.0mだ。
ざっくり30m四方の部屋があれば収まるくらいのサイズってことになる。

フワシコに置くのは枢里の半分のノードなので、6列*18台で足りる。
横は1.4m*(筐体6+間隔5)で15.4m
奥は0.8m*(筐体18+間隔8)で20.8mだ。
7列*16台のほうがいいかな。4台分空くけど。
ざっくり20m四方の部屋があれば収まるくらいのサイズってことになる。

設置場所

枢里大学内に設置する。

どうも富岳の冷却は海水に依存しているわけではないらしい。原発とは違う。
遠因として無関係ではないのかも知れないが、まあ気にしないことにする。
つまり、枢里のポートアイランドは陸上にあり、それは越前海岸沿いですらない。
施設としては100m四方あれば足りそうなので、枢里市街地に配置する。

重さ

重さは1台約2トンになる。
777-300ERの床下貨物室には22~30トンの貨物を乗せられるらしい。
8~11往復することで108台を移動しきることが出来る。

飛行機を改造して積載量を増やす改造の情報がいくつかあるし、
リスクを無視すれば船で一発で運んでしまってもいいのだが、
このへんのディテールを設定する必要があるほど大変な運搬では無さそう。

本体よりも、施設全体の冷却システムのほうが大変かも知れない。

消費電力

15~20MWとする。史実の富岳は30~40MWとされているので、その半分である。

停電が0.5秒あると冷却システムが動作不良を起こすらしい。
5MWのガスタービン発電機を内蔵していて対応しているらしい。
枢里メガソーラーじゃちょっと心許ないので、同じ仕組みを用意する必要がある。

電気代

1kWhの電気代が25円だとすると、1時間で375,000~500,000円かかることになる。

北陸電力の特別高圧電力だと9~10円台/kWhで契約出来るようなので、
15~20MWhあたり15~20万円/hということになる。
1日16時間フルパワーで運用した場合、320万円/日かかり、月1億円近くにのぼる。
2020年のラッカの運用費として年間12億円が計上されているということになる。

全ノードを24時間フル活用するわけではないが、器用に停止する事も難しそうだ。

計算能力

三剣家は世界に影響しない、という原則に従って、
世界最高の計算能力を独占しているような設定は避ける。
という奥ゆかしさから、ラッカの性能は富嶽の半分とした。

現実にヒューマノイドが実現できない最たる理由は、
人間の持つ幅広さに対応出来ないからだ。
歩行だけ、とか、運転だけ、とか、単機能なら出来る。
単機能を満たすために発生しうるトラブルも想定できる。
しかし、人間のように生活して、突然トラブルが発生した時に、
臨機応援に対応出来るほどの幅広い計算能力を持つことが出来ない。


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Last-modified: 2021-06-20 (日) 22:23:32