ミリア

ミリア/記憶の真相

真相

ミリアが持っているはずだった記憶は、スウが持っている。
スウは、幼セリカが《プレイヤー》だった頃に、
でしゃばらずに粛々と《ゲームマスター》の役目を果たしていた。

当初の予定

ヤリアが世界を創った時の目論見としては、

  1. ルリカがセリカをプレイする
  2. スウが亡くなる
  3. ルリカがプレイヤーを離れる
  4. セリカの娘として三剣クルルが産まれる
  5. クルルはスウの生まれ変わりとしてお嬢様の仕事を果たす
    という仕掛けになる予定だった。

つまり、三剣クルルの真の名付け親はヤリアであり、スウであった。
(三剣世界ではセリカが提案するが、周囲に却下されてしまう)

セリカの延命治療

八剣財閥のひいばあちゃんは63歳までに亡くなってしまっていた。
スウが同じように亡くなることについてヤリアは自然なことだと割り切っていた。
しかし、セリカは必死でスウの延命治療をしてしまった。
理由の一つが相続問題である。スウは2007年当時、三剣枢里のほとんどの株を持っていた。
その金額は数千億円にも及ぶ。これをセリカが買い取ることは相当な負担になる。
出来れば長生きして貰って、その間に住民による株の購入を急ぎたかった。
2017年に株を買い取る頃には、2007年比で1/3程度に負担が減っていた。
→サシャが持っていて2000年に解決したことになった。
ヤリアは経済に疎いので、セリカがこういう事で苦労する羽目になることを知らない。

ミリアへの影響

スウが長生きしてしまったために、スウに委ねた記憶をミリアが引き継げなくなってしまう。
それでミリアは「普通の女の子」のまま、10歳を迎えてしまっていた。
スウは元々《ゲームマスター》としての自覚をほとんど持っていないし、
延命した後はその能力を発揮することも無い。
ただ、《ふわふわ》ルールが発動して、2020年からミリアは《プレイヤー》に覚醒する。
(ふわふわくるるさとだいすきルールの根拠は失われてしまっているが・・・)

GMスウにはGMであるという自覚は無く、能動的に管理を行うこともない。
しかし、ミリアとルルリを《プレイヤー》として存在させ続けることだけは行う。
(ミリアとルルリには自覚が無いが、二人は昇格することが出来る。《世界》と《干渉》は2020年時点でも有効である)

三人の関係

スウは本能的にミリアに引き継ぎをしたがっている。
スウはミリアのことをクルルと呼ぶ。
そして、クルルに枢里を引き継ぐといってきかない。
ミリアはお婆ちゃんがちょっとボケちゃってると思っている。
引き継いで死ぬとか言わないで長生きして、と懇願している。
スウにはおぼろげな希死念慮があり、自分はもうじき死ぬのだと言っている。

スウはルルリに初めて出会ったときに、彼女がルリカであることを思い出す。
スウ 「ル、ルリか」
ルルリ「はい」
そして、当初の目論見が壊れていて、それを修復する方法を端的に伝える。
スウ 「わーしを殺してくれ!」
ルルリは気の毒そうに拒否して、それ以来、老人ホームには行っていない。

その後のスウは、記憶を多少取り戻し、「アリア」という名前を口にする。
そして「アリア」として何かをしようとする。
ミリアは自分の名前を呼んで貰えたと思い込んで素直に喜ぶ。
しかし、そのかわりに、「おばあちゃんが私の名義で何かをすることが増えた」と言う。
たとえば寄付とか支援のようなことを「三剣アリア」の名において実行する。
枢里のためであり、自分のためにやってくれているのだと思って、特に何も言わない。
ミリアに対しては「ずっと一緒だよ」と言ってくれる。

その他メモ

ルルリが三剣世界に見切りをつけて脱出を図るには自殺するしかない。
自殺する前に、スウがヤリアだと気が付ければ、死なずに済む。

ミリアはどういう状態なのか?
ヤリアの意識はミリアのほうにある。
だけどミリアはGMとしての能力を失っている。
GMが実質機能していないまま、ミリアとルルリは2020年までやってきたのだ。
スウはセリカがプレイされ始めたタイミングで、ヤリアの記憶を持つ。
セリカがルリカだった間はGMが機能していた。
ミリアに意識が移ってから、GMが機能しなくなった。

ルルリが中二病を発症しているとき、スウはそれに気づくことが出来る。
セリカはミリアのためにスウを片付けてしまったのかも知れない。
本来ならセリカ時代にスウは枢里の癒し手を引き受けて過労死するはずだった。
でも、老人ホームに押し込めて接触人数を減らすことで生きながらえた。
スウは直近20年くらいの新しい枢里住民のことを知らないし、ルルリのことも知らない。
ルルリはセリカ時代にスウのことを十分知っていたので接触する必要は無かった。
よって、スウはルルリの中二病を聞くことが出来ず、ヤリアの記憶を持て余している。

冬プロットではスウが登場する必要が無くなっている。
ミリアがスウに会っても記憶が蘇ったり引き継がれることは無い。

「お嬢様世界」では、スウがNPCのまま死にたがっているところに、
ルルリが気が付いて駆けつけることになる。
スウに向かって「アリアさん」と呼び掛けて、スウが「ルリカ」と呼ぶことを確認する。
「良かった、これでクルルに引き継げる」と安心して、息を引き取る。
そうして、ミリアに記憶が引き継がれ、GMミリアが覚醒する。

前提として、
・GMとPCの説明
・《オルタナティブ》のルール説明
・セリカの描写
が終わった後で、スウのエピソードになり、ミリアが覚醒しないといけない。


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Last-modified: 2021-03-06 (土) 01:40:39