新ふわふわ102改2。

   Posted on 2021年1月12日 by me in 小説執筆 

セキュリティシステムをきちんと物語に活用する。

 ◆

ミリア「三剣神社の入口、知ってるんだよね?」
ルルリ「あの【セキュリティレベル】6のドアでしょ」
ミリア「あたり」
ルルリ「他に行けそうな通路は無いもの」
ミリア「調べたの?」
ルルリ「人の秘密には干渉しない主義よ」
ルルリ「私のアクセスレベルの範囲だけ散歩したの」
ミリア「今年から6に上がりました」
ルルリ「あら」
『ルルリは レベルがあがった!』
『三剣宮 アクセスレベル 6』
ガイド「説明は黒背景に白文字で表示されます」
ミリア「開けてみて」
「ピロロリ」
ガイド「音声は白背景に黒文字で表示されます」
『三剣神社入口 初認証 ルルリ』
ルルリ「通ったわ」
ミリア「お参りしよう」
『三剣宮・地下神社』
ミリア「こんにちは~」
ルルリ「神社って高い所にあるイメージだったわ」
ミリア「ここは秘密の神社だから」
ルルリ「神道の神社なのよね?」
ミリア「わかんない」
ルルリ「鳥居はあるけど」
ルルリ「中はどちらかというと西洋風の部屋ね」
ルルリ「鐘も無ければ賽銭箱も無い」
ミリア「ガランガラン」
ルルリ「私の髪で代用するなー!」
ミリア「ペコペコパンパン」
ルルリ「三剣神社は二礼二拍手一礼なの?」
ミリア「わかんない」
ルルリ「それではお賽銭をお支払いください」
ミリア「カードしかない」
ルルリ「タッチ一秒、課金千円」
ミリア「高くない?」
ルルリ「少額決済だと手数料で赤字になるのよ」
ミリア「三剣銀行が儲かる」
ルルリ「手間のかかる預金ね」
ミリア「とまあ、身体もあったまったところで」
ミリア「三剣神社の拝礼の儀式を始めます」
ルルリ「あ、ちゃんとしたのがあるのね」
ミリア「わたしのセリフを繰り返してください」
ミリア「ふわふわ」
ルルリ「《ふわふわ》」
ミリア「くるるさと」
ルルリ「《くるるさと》」
ミリア「だいすき」
ルルリ「《だいすき》」
ミリア「儀式はおしまい」
ルルリ「・・・なんの儀式だったの?」
スウ「それは、【三剣世界のルール】じゃ」
ルルリ「ヒェッ」
ミリア「ひいひいばあちゃん」
ルルリ「ヒイヒイッ」
ミリア「落ち着いて、ルルリ」
ルルリ「びびびびっくりった」
スウ「ごめんね」
ルルリ「い、いえいえこちらこそ」
ミリア「あけましておめでとう。スウおばあちゃん」
ルルリ「スウおばあちゃんって!」
ルルリ「私たちの住んでいる、この町を作った人?」
スウ「ほっほっほっ」
ミリア「そうだよ」
ミリア「枢里(くるるさと)の創始者、【三剣枢】」
ルルリ「お初にお目にかかります」
ルルリ「須堂(すどう)琉瑠璃(るるり)です」
スウ「須堂さんかい。いい名前だな」
ルルリ「そうですか?」
ルルリ「私的には【ルルリ】のほうを褒めて欲しい」
スウ「瑠璃の子や」
ルルリ「はい」
スウ「枢里をどう思う?」
ルルリ「すごく暮らしやすいと思います」
ルルリ「みんな親切だし、食べ物も豊富だし」
ルルリ「労働時間が短いからか、心にゆとりがある」
スウ「嘘じゃな」
ミリア「えっ」
スウ「世辞は言わんでいい」
ルルリ「食べ物が豊富なのは量であって種類は少ない」
ルルリ「みんなが親切なのは他人に無関心だからです」
ルルリ「増えた休日も有意義に活用されていない」
ルルリ「でも、暮らしやすいのは本当ですよ」
ルルリ「徹底的な管理社会だから」
スウ「話に聞いた通り、賢い子じゃの」
ミリア「世界で10人の天才少女なんだよ」
ルルリ「4歳の頃の測定値だし」
ルルリ「先天的な才能でもないし」
ルルリ「今では三剣グループ傘下の私企業の認定だし」
ミリア「それでも天才は天才だよ」
ミリア「もう大学だって卒業したんだし」
ルルリ「さすがに世界で10人は言い過ぎだわ」
ルルリ「天才育成装置が輩出できた子供が10人だけ」
ルルリ「私はその装置の【適合者】に認定された」
ルルリ「ローカルアイドルみたいなものよ」
ミリア「枢里からデビューしちゃう?」
ルルリ「肉体労働は苦手だから遠慮するわ」
ミリア「もっと運動しようよー」
ルルリ「苦しいことは出来るだけ避ける主義なの」
スウ「だから管理社会を受け入れるのか?」
ルルリ「管理社会はむしろ苦しいことでしょう」
ルルリ「貧困格差を放置して資産拡大に熱狂したり」
ルルリ「国家や政府を否定して崩壊を望むほうが楽」
ルルリ「それをわざわざ管理するだなんて偉大だわ」
スウ「その偉大な事業に興味はあるか?」
ルルリ「私の目的は、死なないまちを作ること」
ルルリ「興味というよりは、生存競争の手段です」
スウ「生存の先には何がある?」
ルルリ「それこそ枢里の住民に説いては如何ですか」
ルルリ「時短勤務と安定した生活を得た彼らは」
ルルリ「日常を漠然と浪費する大人しい家畜です」
ルルリ「殺人鬼に化けないためには都合がいい」
ルルリ「でも、生き甲斐を求めてもいいのでは?」
スウ「瑠璃の子にとっての生き甲斐とは何だ」
ルルリ「ミリアと共に生きることです」
スウ「お前さん、バカじゃろwww」
ルルリ「満面の笑みと大草原で言われると凹みます」
スウ「くっくっくっ」
スウ「久々に笑った」
ルルリ「笑いすぎ」
スウ「これをやろう」
『ルルリは レベルがあがった!』
『枢里 アクセスレベル 7(秘匿)』
ルルリ「こ、これは?」
スウ「枢里をよく知るといい」
ルルリ「いいんですか」
スウ「【秘匿】つきじゃ」
スウ「誰にも明かしてはいかんぞ」
ルルリ「わ、わかりました」
ミリア「何もらったの?」
ルルリ「ミリア?」
ルルリ「まさか、見えてないの?」
『三剣アリア 枢里 アクセスレベル 6』
ルルリ「見えてないんだわ・・・」
ルルリ「私にこれで何をしろというの・・・」

 ◆

【分岐・pe・セキュリティレベル・sf.p1021】
【メッセージ開始】
セキュリティレベル(せきゅりてぃれべる)[r]
・枢里の機密に設定される強度。0が最低で9が最高[r]
・施設ごと、人物ごとなどに設定される[r]
・同等以上のアクセスレベルがあればアクセスできる[r]
・0は共有のパスワードなどの簡易的なもの[r]
・1は二要素認証などで個人情報や金銭取引を行う程度[r]
・2は個人情報保護管理者や企業の極秘情報を扱う程度[r]
・3は組織の長だけが取り扱う程度、高度な生体認証[r]
・通常は0から3までを用いる[r]
・5はたとえば10歳の少女の裸を記録した動画など[r]
・6は漏洩によって対象が存続不能になる致命的な情報[r]
・7は対象の財産をすべて奪える程度[r]
・8は他者における最高[r]
・9は機密の対象自身が保有する自我や記憶そのもの[r]
【メッセージ終了】
【ラベルに移動・ch_pe】

【分岐・pe・ルルリ・sf.p1022】
【メッセージ開始】
ルルリ(るるり)[r]
・須堂 琉瑠璃(すどう・るるり)[r]
・2009年9月21日生まれ 満10歳[r]
・日本有数の大企業「八剣財閥」の令嬢と共にタイムリープしてきたと自称する[r]
・IQ161以上、9歳で通信大学を卒業した天才少女だが、[r]
_「前の世界で大卒だったんだから普通に出来るわよ」と主張している[r]
・髪の色はブルーで超ロング[r]
・キラキラでデコデコなものが好きな人の興味を引くためにロリィタ服を着ている[r]
・小説で学んだ「大人の女性の口調」を意識して喋るが、よく崩れている[r]
_特に大人の前だとただの敬語になる[r]
・一人称は「私」[r]
・身体を動かす行為全般が苦手、精神が多少壊れている[r]
・贅沢と北海道が好き[r]
【メッセージ終了】
【ラベルに移動・ch_pe】

【分岐・pe・三剣世界のルール・sf.p1023】
【メッセージ開始】
三剣世界のルール(みつるぎせかいのるーる)[r]
・《ふわふわ》《くるるさと》《だいすき》の3つのルール[r]
・これは作者から読者に対する公約である[r]
[p]
《ふわふわ》[r]
・時代は2020年の一年間限定とする。過去は回想としてのみ許容する[r]
・歴史改変モノでは無いので2019年までの歴史に干渉したりはしない[r]
・2020年までに実現した科学技術であれば(研究室レベルでも)科学として採用できる[r]
・未来の科学技術および科学ではないものは、科学として採用してはならない[r]
・2020年までに存在した企業であれば(非上場であっても)三剣グループ傘下に出来る[r]
[p]
《くるるさと》[r]
・物語を通じて枢里を表現する[r]
・舞台は枢里および鶴城市のスケールで完結させなければならない[r]
・世界平和を実現しないと枢里が平和にならないような構造にはしない[r]
・逆に、世界を犠牲にして枢里を平和にするような構造にもしない[r]
・不必要に三剣グループの世界的な影響力を肥大化させないようにする[r]
・里外と連絡を取ったり、里外に旅行するのは良い[r]
・枢里そのもののスケールを国家規模や地球規模に拡大しない[r]
[p]
《だいすき》[r]
・枢里住民はお互いに協力し合う関係にあるものとする[r]
・枢里の関係者はお互いに、敵対、裏切り、反逆、革命などを行わない[r]
・ミリアとルルリは喧嘩しない、離れたり復縁したりもしない[r]
・気持ちが離れて終わるような結末にしない[r]
【メッセージ終了】
【ラベルに移動・ch_pe】

【分岐・pe・三剣枢・sf.p1024】
【メッセージ開始】
三剣枢(みつるぎすう)[r]
・1925年生まれの95歳[r]
・1948年に鶴城市北側の土地を買い占めて枢里を作った[r]
・ミリアのひいひいばあちゃん[r]
・スウッと出てきてルルリを大層驚かせた[r]
_もちろん三剣宮のアクセスレベルは6以上なのだろう[r]
・枢里のアクセスレベル7を他者に付与出来る権限を持っている。[r]
【メッセージ終了】
【ラベルに移動・ch_pe】

【分岐・pe・秘匿・sf.p1025】
【メッセージ開始】
秘匿(ひとく)[r]
・セキュリティ機能の一部。アクセスレベルに付与される。[r]
・通常、アクセスレベルの所持情報のアクセスレベルは低い。[r]
・たとえばミリアが枢里アクセスレベル6であることは、枢里アクセスレベル2で知ることが出来る。[r]
・ルルリが枢里アクセスレベル7(秘匿)であることは、枢里アクセスレベル6のミリアでも知ることが出来ない。[r]
・秘匿されたアクセスレベルは自ら公表することも出来ない。漏洩した場合は剥奪等のペナルティを負う。[r]
【メッセージ終了】
【ラベルに移動・ch_pe】


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Last-modified: 2021-02-22 (月) 05:35:42