滅んだ後の世界。

   Posted on 2020年12月13日 by me in 小説執筆 

最短距離でディストピアSFにするんならこんな感じ。

 ◆

登場人物が主人公一人しかいないので全画面ノベル形式を想定。

「くるるさとへようこそ」
「くるるさとへようこそ」
微睡む私の五感を最初に刺激したのは、女の子の声だった。
肉体が発しているものではないが、無機質でも無い。録音データか。
くるるさと。
記憶の奥底にありそうな響きだと感じたが、思い出せなかった。
私はどれくらい眠っていたのだろう。

 ◆

やっぱり地の文がダメっぽいのでミリアとルルリにする。

ミリア「枢里(くるるさと)へようこそ!」
ルルリ「あなたは誰?」
ミリア「わたしは三剣アリア」
ミリア「あなたは須堂ルルリ」
ミリア「わたしはあなたにミリアと呼ばれていた」
ルルリ「ミリア」
ミリア「なあに?」
ルルリ「呼んだだけ」
ミリア「うふふふ~」
ルルリ「どうして抱き着くの」
ミリア「ちょっと恋人っぽかったから」
ルルリ「・・・ここはどこなの?」
ミリア「枢里だよ」
ルルリ「枢里がわからない」
ミリア「あはははは!」
ルルリ「なぜ笑うの」
ミリア「記憶喪失って不思議だね」
ミリア「心だけが体験を覚えている」
ルルリ「申し訳ないんだけど」
ルルリ「あなたのことも覚えていないわ」
ルルリ「三剣アリアさん」
ルルリ「・・・・・・」
ミリア「できれば、ミリアって呼んで欲しいな」
ルルリ「アリアさん」
ルルリ『なぜだろう』
ルルリ『アリアさん、のほうが妙に引っかかる』
ミリア「いじわる」
ルルリ「ミリア」
ミリア「はいっ! ミリアですっ!」
ルルリ「まず、枢里を説明して貰おうかしら」
ミリア「枢里は、鶴城(つるぎ)駅の北に広がる」
ミリア「人口7万人のカンパニータウンでした」
ルルリ「どこの企業の?」
ミリア「三剣グループだよ」
ルルリ「社員はどこにいるの?」
ミリア「もう、いないよ」
ルルリ「三剣グループはどうなった?」
ミリア「なくなった・・・のかな」
ミリア「あるとしたら、社員数2名」
ミリア「ルルリとわたし」
ルルリ「他に人は?」
ミリア「いない」
ルルリ「・・・・・・」
ルルリ「お腹が空いたわ」
ミリア「雑炊でいい?」
ルルリ「他には何があるの?」
ミリア「クラッカーとシチュー」
ルルリ「何日分?」
ミリア「数えてみる?」
『枢里第二倉庫』
ルルリ「わあ・・・」
ミリア「さて、何個でしょう」
ルルリ「あっちの山は1200個ね」
ミリア「すごい」
ルルリ「ご丁寧に10列10段が12組」
ルルリ「水は、この箱ね」
ミリア「湧き水も飲めるよ」
ルルリ「安心したら、本当にお腹が減ってきたわ」
ミリア「部屋で暖めて食べよう」
『三剣宮別邸・食卓』
ルルリ「ここは温かみのある部屋ね」
ミリア「一緒に住んでた部屋に似せてあるの」
ルルリ「ミリアって」
ミリア「うん?」
ルルリ「いや、私って何者だったの?」
ミリア「ルルリは私の家族」
ルルリ「姉妹?」
ミリア「ううん」
ルルリ「家族、か」
ルルリ「私は良い家族だった?」
ミリア「うん。でも、説明はしないよ」
ルルリ「私は家族にあまりいい印象が無いみたい」
ミリア「そっか」
ルルリ「あーまあ、ミリアとは仲良かった気がするわ」
ミリア「うんうん」
ルルリ「・・・ねえ、ミリア」
ルルリ「私達はどうしてここにいるの?」
ミリア「わからない」
ミリア「わたしがわからないのは」
ミリア「どうして二人だけなのか」
ミリア「みんなは消えてしまった」
ルルリ「今は西暦何年?」
ルルリ『西暦って何だったっけ・・・』
ミリア「わかんないけど」
ミリア「2069年だと思う」
ルルリ『何か嫌な予感がする』
ルルリ「私は何年眠っていたの?」
ミリア「えーと、2025年からだから、44年」
ルルリ「この非常食、賞味期限が2049年だわ」
ミリア「たぶん50年間は大丈夫なんだって」
ルルリ「誰が言ってたの?」
ミリア「ルルリ」
ルルリ「まあ、栄養確保には支障無さそうね」
ミリア「サプリもあるよ」
ルルリ「至れり尽くせりだわ」
ルルリ「一体誰がこんなことを?」
ミリア「ルルリ」
ルルリ「ごめんなさい」
ミリア「いいよ」
ミリア「これからどうする?」
ルルリ「ミリアは何がしたい?」
ミリア「わたしは・・・」
ミリア「ルルリの記憶喪失を治したい」
ルルリ「わかったわ」
ルルリ「情報端末みたいなものはある?」
ミリア「ルルリの部屋に行こう」
『三剣宮別邸・ラクリモサ』
ルルリ「なんだか、変な寝室ね」
ルルリ「天井と壁三面がモニタなのに床は布団」
ルルリ「操作出来そうな物が無いわ」
ミリア「ラクリモサ、おはよう」
ラクリ「おお・・・ルルリ」
ルルリ「うわ、部屋が喋った」
ラクリ「そこからですか」
ミリア「やっぱり記憶が無いみたい」
ラクリ「それでは、改めまして」
ラクリ「喋る部屋のラクリモサと申します」
ルルリ「あなたは私を知っているのね」
ラクリ「はい」
ルルリ「この部屋はどういう仕組み?」
ラクリ「かいつまんで説明すると」
ラクリ「センサーとマイクで入力をして」
ラクリ「映像と音声を出力する」
ラクリ「人工知能のコンピューターです」
ルルリ「布団は何に使うの?」
ラクリ「お昼寝用です」
ルルリ「私が記憶喪失だと知っていたのなら」
ルルリ「私の記憶も当然持っているのよね」
ラクリ「はい」
ルルリ「じゃあ、全部説明して頂戴」
ラクリ「それは出来ません」
ルルリ「どうして」
ラクリ「私が嘘を吹き込む危険性があります」
ルルリ「全部聞いた上で私が判断するわ」
ラクリ「判断材料が足りないはずです」
ルルリ「賢いのね、ラクリモサ」
ラクリ「お褒めにあずかり光栄です」
ルルリ「あなたを作ったのは誰?」
ラクリ「最初に私を作ったのはエスユーテック」
ラクリ「最後に私を更新したのはルルリです」
ルルリ「ははーん」
ルルリ「あなたを作った私はとっても賢いのね!」
ミリア「なでなで」
ルルリ「賢いのはいいけど、臆病だわ」
ルルリ「自分が記憶喪失になると知ってたら」
ルルリ「記憶を取り戻す方法を用意するはず」
ラクリ「思い出した事について説明は出来ます」
ルルリ「今日は何月何日?」
ラクリ「9月21日です」
ルルリ「ラクリモサは時刻が何故わかるの?」
ラクリ「根拠は2つあります」
ラクリ「まずは太陽時」
ラクリ「太陽が真上に昇ったら1日です」
ルルリ「それはわかる」
ラクリ「あとは周囲の機械と合わせてるだけです」
ラクリ「内蔵時計の精度は高くありませんから」
ルルリ「誤差はどれくらい?」
ラクリ「毎時調整してて1秒ずれるかどうかです」
ルルリ「ひどいわね」
ルルリ「よくもっている、と言うべきかしら」
ルルリ「2秒ずれ始めたら調整間隔を狭めて」
ラクリ「既にそのように実装されています」
ルルリ「抜かりないわね」
ラクリ「ところで、日付にちなんで」
ラクリ「お見せしたい動画があるのですが」
ラクリ「再生してもよろしいでしょうか」
ルルリ「ぜひ」
ラクリ「それでは再生いたします」
「ハッピーバースデートゥーミー」
「ハッピーバースデートゥーミー」
「ハッピーバースデーディア私~」
「ハッピーバースデートゥーミー」
ルルリ「私、この歌は知っている気がするわ」
ラクリ「世界中で歌われた誕生日の歌です」
ラクリ「今日はあなたの誕生日なのですよ、ルルリ」
ミリア「違うッ!!」
ミリア「ルルリは絶対にこんな事しない!!」
ルルリ「あ、待ってミリア」
『ミリアはラクリモサを出ていった』
ルルリ「・・・ミリアはどうしたの?」
ラクリ「何か誤解をされたのだと思います」
ルルリ「そう」
ルルリ「私は西暦何年生まれ?」
ラクリ「2009年です」
ルルリ「じゃあ今日で16歳ね。行ってくるわ」
ラクリ「行ってらっしゃい」

ルルリ「ミリア、大丈夫?」
ミリア「ごめんなさい」
ルルリ「何か気が付いたの?」
ミリア「ラクリモサは私達を騙しているかも」
ルルリ「詳しく教えて」
ミリア「ルルリは歌が苦手なの」
ルルリ「なるほど」
ミリア「歌うとお金を取られるから」
ルルリ「あの歌は何か懐かしかったわ」
ルルリ「それくらい聴いてるってことなのに」
ルルリ「お金を取られるってのは不思議ね」
ミリア「あの歌は、お金を取られなくなったの」
ミリア「それでも、ルルリは歌わなかった」
ルルリ「私は賢くて臆病だったのね」
ルルリ『でも、ここにはお金を取る人はいない』
ルルリ『そうか・・・』
ルルリ「わかったわ。気を付ける」
ルルリ「ミリア、ありがとう」
ルルリ「また何か気が付いたら教えて」
ミリア「るーるりぃー!」
ルルリ『ルルリは臆病なんかじゃなさそう』
ルルリ『きっと、とっても計算高い人間なのよ』
ルルリ「少し散歩しない?」
ミリア「する」

ルルリ「ここは農場だったみたいね」
ルルリ「これだけ広ければ、多くの人が暮らせそう」
ミリア「枢里の食糧自給率は130%だった」
ミリア「人口7万人に対して9万人分以上」
ルルリ「どうしてそんなに沢山作ったの?」
ミリア「お金を払って買いたくないから」
ルルリ「必要以上に作るのも勿体ないけど・・・」
ミリア「余った分は外の社員に売ってたよ」
ルルリ「農業大国だったのね」
ルルリ「あの看板、デジタルだわ」
ミリア「走ると危ないよー」
ルルリ「はぁ・・・すぐ息が切れるわね」
ルルリ「運動しないといけないかしら」
ミリア「ルルリが運動するなんて・・・」
ミリア「明日は大雨かな?」
ルルリ「このパネル、防水なのね」
ルルリ「耕作放棄地の耕し方」
ルルリ「機械除草」
ルルリ「除草剤散布」
ルルリ「トラクターで耕す」
ルルリ「堆肥散布」
ルルリ「・・・これ、誰得なのかしら」
ミリア「それはDIOだよ」
ルルリ「DIO?」
ミリア「Do It Ourselves」
ミリア「枢里ルール」
ミリア「すべてのものを自分達で作る」
ルルリ「なんでそんなことを」
ミリア「お金を払って買いたくないから」
ルルリ「どう考えても買った方が早いわよ」
ミリア「お金の価値は無くなったんだよ」
ミリア「世界がお金に嘘をつき続けたから」
ルルリ「世界恐慌?」
ミリア「世界恐慌は起きなかった」
ミリア「実体経済がどんなに追い詰められても」
ミリア「株価は最高値を更新し続けたの」
ミリア「とうとう、お金で物が買えなくなった」
ミリア「物々交換で成り立つ実体経済と」
ミリア「物に交換出来ない資本経済に分かれた」
ルルリ「徴税だってあるでしょう」
ミリア「お米と子供銀行券、どっちが欲しい?」
ルルリ「ふむ」
ルルリ『だとすると、ますます矛盾するわね』
ルルリ『あの歌の意味・・・』
ミリア「枢里にある生活施設は」
ミリア「理論上すべてわたし達が使えるはず」
ミリア「ここで食べ物を作ることも出来るし」
ミリア「生活に必要なものを揃えられる」
ルルリ「機械さえ壊れてなければね」
ミリア「ううん」
ミリア「工場では人の手で機械が作れるの」
ミリア「お洋服を縫う時も」
ミリア「最初にミシンを自分で作るんだよ」
ルルリ「農業機械はさすがに無理でしょう」
ミリア「丁寧な組立マニュアルはあるよ」
ミリア「材料も全部作れるはず」
ルルリ「お金で買えないからそうなるのね」
ミリア「枢里は、三剣家が全財産を投じた」
ミリア「DIOのまちなんだよ」

 ◆

続・滅んだ後の世界。

   Posted on 2020年12月13日 by me in 小説執筆 

寄り道しなければ、物語の筋はこれだけ。

 ◆

肝心の枢里DIOの細かい仕組み紹介を描写してないけど、
物語のエンディングまでの骨子はこんな感じ。
「最短経路で枢里紹介をする」のが目的なので文章量は少ないけど、
一剣世界、二剣世界、ふわふわ2020(11月版)の設定を使ったので、
結局、一作品として小さくリリースすることが出来そうにない・・・。

二人が眠りについたのは2025年のどこか。
第三次世界大戦が勃発して、「人間だけを殺す兵器」による戦争が始まった。
残った世界の土地や施設や資源を手に入れるためだ。
枢里は隠蔽される必要がある。地底都市? 地上にはソーラーパネル?

ルルリが記憶を失う可能性はコールドスリープの弊害として計算されていた。
最初に二人を転送してから、最終的に希望者数千人を送る計画。
最初に三剣宮のスタッフが起きる。
次にミリアが起きる。2069年8月22日。
そしてルルリが9月21日に起きる。

しかし、この計画は嘘だった。
そもそも、数千人分のコールドスリープ装置を維持する電気が無い。
装置を調達する時間もない。
そして、ルルリには、ミリアと二人っきりになりたい動機があった。
だから、ミリアを騙して、コールドスリープさせる必要があった。
自分だけが助かると知っていたら、ミリアは絶対に納得しなかったからだ。

あの立ち絵で16歳と言い張るのは厳しいだろうか。
二人がコールドスリープしたのは2023年ってことでもいいかも。
そこから2年は準備ロスタイムということで。
兵器を撃たれたのは2025年だった。とすれば設定は14歳になる。

うーん、色々辻褄が合わないな・・・。
なぜこの地球から人間が綺麗にいなくなってしまったのか。
倉庫を襲う外敵は現れなかったのか。施設はなぜ無事だったのか。

2025年に人類が消滅するグレートリセットがあったとして、
なぜミリアとルルリは無事なのか。
コールドスリープしてれば無事なんだとしたら、
なぜ他にはコールドスリープしてた人がいないのか。
細かい設定を詰めていくと、それだけで大量の説明が必要になりそう。

ルルリの真の目的は、「アリアさん」と話すこと。八剣さん。
でも、三剣世界は完成したから、別にこだわる必要は無さそうだな。
単にアリアさんが好きだったから会いたいってだけなのかも。
それをミリアに見破られて、大喧嘩になるわけだ。

ルルリは、二剣世界の記憶があるから、
「アリアさん」がこの世界を作り直したことを知っている。
それなのにミリアがずっと自覚しないままだからやきもきしてる。

ミリアは、ルルリがずっと「アリアさん」を追っていて、
自分のほうを見てくれないから、やきもちしてる。

ルルリは考えて、ミリアがNPCなのではないかという結論に達する。
あくまでNPCなので後方支援に徹して活躍はしない。
ルルリ「ミリア、あなたはアリスなの?」

そして、ミリアがGMではなくNPCであるというのなら、
NPCではなくPCにしてしまうことを考え始める。
GM八剣アリアは枢里2069の世界で「判定」をする必要が無い。
既に世界は滅んでいるからだ。
ゲームオーバーの反省会でもいいし、ここから二人で遊んでもいい。
とにかく一度話し合いましょう、と提案するのだ。

そして、ルルリは自らをGMとして、TRPGを始める。
もちろんミリアがプレイヤーだ。
それで、ミリアはルルリの言いたいことを少し察する。
ミリアは強いキャラを作り、ルミナよりも簡単に冒険を終わらせる。
ルルリ「アリスは町で有名な冒険者になったとさ」
ミリア「めでたしめでたし?」
ルルリ「そうね。私はここまでしか知らないわ」
ルルリ「まだ遊びたいなら拡張ルールを作るけど」
ミリア「それはレベルがあがるだけだよね」
ルルリ「世界規模の事件を解決するとかね」
ミリア「わたしは、小さな町で暮らせればいい」
ルルリ「じゃあ、終わりにしましょうか」
ミリア「ずっと平和な日常シーンを遊ぶのは?」
ルルリ「いいけど、盛り上がりはしないわね」
ミリア「盛り上がらなくていいよ」
ミリア「わたしは戦争なんて嫌だった」
ルルリ「もちろん」
ミリア「だから、わたしはアリアさんじゃない」

この世界を造ったのがGM八剣アリアなら、
彼女は何故、戦争を引き起こして、枢里社員を消滅させたのか。
答えは当然、「DIOを試すため」である。
二剣世界をなぞるなら、「完璧な四剣世界を造るため」である。
ミリア「わたしはヨリアにならないし」
ミリア「四剣世界にルルリを渡したりもしない」
ミリア「GMの支配から抜け出して」
ミリア「自立した一人の人間になる」
ルルリ「・・・・・・」
ミリア「それでいい? ルルリ」
ルルリ「あはは」
ルルリ「なんか考えてたらおかしくなってきたわ」
ルルリ「ミリアは少なくともNPCではない」
ルルリ「ましてやGMの持ちキャラではないわね」
ミリア「うんうん」
ルルリ「私の知ってる八剣さんは」
ルルリ「主戦論者とは真逆の人だったから」
ルルリ「私と離れてから考えが変わったか」
ルルリ「あるいは、この世界のGMではないわね」
ミリア「闇落ちした?」

ルルリ「まあ、どっちでもいいわ」
ルルリ「私は八剣さんのお願いで二剣世界に来たけど」
ルルリ「八剣さんがもういないにせよ」
ルルリ「考えが変わって戦争を起こしたにせよ」
ルルリ「ついていく理由は無くなったのよね」
ルルリ「二剣世界の最後は悔しかったから」
ルルリ「もう一回やり直したいとは思ったけど」
ルルリ「私は三剣世界は良かったと思ってる」
ルルリ「戦争さえなければ完全に平和で」
ルルリ「この通り、自給自足生活も達成できていた」
ルルリ「この世界なら、八剣さんと私は」
ルルリ「【死ぬ心配が無い】のよ」
ルルリ「だからもう満足」
ルルリ「戦争の無い世界を目指すなら」
ルルリ「あとは世界征服か宇宙生活か」
ルルリ「だけど、枢里スケールでは処理出来ないわ」
ルルリ「私達の考えた最高のまちは枢里だった」
ルルリ「そして、枢里のマスターはミリアだ」
ルルリ「ミリアが枢里を愛し続ければ私は生きるし」
ルルリ「ミリアが枢里を棄てるなら生存は不可能」
ルルリ「私の結論はそんなところかしらね」

ミリア「枢里(くるるさと)へようこそ!」
ミリア「枢里は、地球のどこかで細々と暮らす」
ミリア「ミリアとルルリのプライベートタウンです」
ミリア「今のご飯は雑炊とシチューとクラッカー」
ミリア「収穫が始まれば、主食や野菜も加わります」
ミリア「おうちは広々、ベッドはふわふわ」
ミリア「エアコンもお風呂もついてて快適な生活」
ミリア「可愛いお洋服を自分で縫ったり」
ミリア「漫画や小説を書いたり読んだり」
ミリア「データベースや書籍もたくさんあります」
ミリア「子供が欲しければ精子バンクから選び放題」
ミリア「二馬力なので沢山産めるかも?」
ミリア「もちろん、自動手術機つきの病院も完備」
ミリア「死にたくなった時用の安楽死施設もあるよ」
ミリア「人工衛星で地球人の生存者を常に探索中」
ミリア「興味を持ったら遊びに来てね!」

ルルリ「ツッコミどころが山ほどあるけど」
ルルリ「しばらくは爛れた同棲生活でいいかなー」


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2021-02-22 (月) 06:00:05