八剣世界

概要

「お嬢様都市」の三剣世界では「元の世界」と呼ばれている世界。
ミリアが居たのは八剣財閥で、八剣アリアは悪役令嬢だった。

この世界はヒロイン天導瑠璃花がどう関与しても破滅してしまう。
実際に総理大臣になってまて粘ったことがあるが、核戦争が起きた。
ルルリは「敗北の記憶」と呼んでいたことがある。

八剣財閥の破滅と対策

   Posted on 2021年1月10日 by me in 小説執筆 

新ふわふわ101改2。未遂。

 ◆

後半を変える。

 ◆

ミリア「起きて、ルルリ」
ミリア「起きなさーい」
ミリア「私の可愛いルルリや・・・」
ルルリ「んあ?」
ルルリ「寝てた」
ミリア「今日はとても大切な日」
ミリア「ルルリが初めてお社に行く日だったでしょ」
ルルリ「お社? まあいいわ」
ルルリ「いま何時?」
ミリア「0時0分」
ルルリ「私はコタツで寝落ちしちゃったのね」
ルルリ「ちゃんとベッドに行かなきゃ・・・」
ミリア「えー」
ミリア「一緒に年越しするって言ってたじゃん!」
ルルリ「年越し?」
ルルリ「今日ってひょっとして」
ミリア「2020年1月1日。元旦だよ」
ミリア「あけましておめでとうございます」
ルルリ「おめでとうございます」
ルルリ「そっか。もう2020年なんだ」
ルルリ「カウントダウンすれば良かったわね」
ミリア「ゼロで起こしたよ」
ルルリ「じゃあ初夢はノーカンね」
ミリア「夢みてたの?」
ルルリ「そうそう。大変だったのよ」
ルルリ「【八剣世界】で私達は殺されちゃって」
ルルリ「それで今の世界に転生してきたの」
ミリア「その話は何回も聞いたよ」
ミリア「わたしは八剣財閥の悪役令嬢で」
ミリア「ルルリが破滅から救おうとしたんでしょ」
ルルリ「そうよ。私は何度も時間をループして」
ルルリ「何とか二人が生き残る運命を探したけど」
ルルリ「とうとう見つけることが出来なかった」
ミリア「最後の手段が異世界転生で」
ミリア「転生先の世界がここだった」
ルルリ「名づけて、三剣世界ね」
ミリア「わたしの世界へようこそ」
ルルリ「ミリアはずっと一緒だったんだけどなあ」
ミリア「アリアさんと一緒だったんでしょ」
ルルリ「ミリアだって、【三剣アリア】さんでしょう」
ミリア「わたしはミリアさんだもん」
ルルリ「ミリアもきっといつか記憶が戻るわよ」
ミリア「ぜんぜん思い出せる気がしない」
ルルリ「ま、ミリアが生きてて幸せならそれでいいわ」
ミリア「嬉しいけど、フクザツだなー」
ルルリ「悩んでもしょうがないでしょ」
ルルリ「生き延びられてから考えればいいのよ」
ミリア「前は今年になってから殺されたんだよね?」
ルルリ「私達が出会ったのが2020年」
ルルリ「ひどい事故、事件、暗殺、核爆発・・・」
ルルリ「辛うじて生き延びても2034年が限度だわ」
ミリア「2034年には何があったの?」
ルルリ「【第四次】・・・うっ」
ミリア「ここに吐いていいよ」
ルルリ「ごめんなさい、大丈夫」
ミリア「お水」
ルルリ「ありがと」
ミリア「つらいことを聞いてごめんね」
ルルリ「いいえ。共有させて欲しい」
ルルリ「私達は、経済社会に殺されたのよ」
ルルリ「石油を止められたから戦争が起きたでしょ」
ミリア「第二次世界大戦だね」
ルルリ「今もグローバル化という海外依存が進んで」
ルルリ「止められたら生きていけない物が沢山ある」
ミリア「電気とか、スマホとか、PCとか」
ルルリ「食べ物や、下手をすれば水だってそうなる」
ルルリ「水源地を買い占められるとかね」
ミリア「でも、安いからやめられないんだよね」
ルルリ「そのせいで、国内には働かない人が増えた」
ルルリ「働かなくて済むってだけならいいけど」
ルルリ「いざという時に働けないことが問題なの」
ミリア「働く人の国が栄えるのは良いことかな?」
ルルリ「国が栄えても、労働者は豊かにならない」
ルルリ「って現象は、説明するまでも無いわよね」
ミリア「トリクルダウンは無かった」
ルルリ「お上に見捨てられれば庶民は殺される」
ルルリ「私は八剣財閥の正体を知らないけど」
ルルリ「財閥は某国に買収された市民団体が潰した」
ルルリ「市民団体には南部の天導家も入ってた」
ミリア「ルルリはどうしてわたしの」
ミリア「八剣財閥の味方になったの?」
ルルリ「アリアさんがすーぐ死ぬからでしょ!」

 ◆

「死なないまち」を作りたいルルリの目標設定と、
八剣世界で殺された理由が、直接結びつかないんだな。
「八剣財閥が滅亡する」のカウンターになってないといけない。

事故や暗殺じゃなくて、
・食糧供給を止められた
・電気を止められた
・水を止められた
・スマホを止められた
みたいな死因に起因していないといけない。
少子化だってそうだ。
ルルリはたくさんの「失敗したまち」を見ていないといけない。

すると「南北戦争によって八剣財閥が滅んだ」という正史は何故起こるのか。
そもそも企業城下町を名乗るから目立って反発されたわけで、
たとえば身分証が無いと買い物が出来ない社会を作られたとして、
どこか遠くに行って名も無い国民として生活すれば、その仕組みは回避できる。
日本全国で身分証を求められたら話は別だが。

先にディストピアを設定したほうがいいんだな。

・買い物をするために身分証明書が必要になる国

を定義することで、社会的な餓死を発生させられる。
国が生かす人と殺す人を選ぶことが出来るようになるわけだ。
それの究極的な反発が匿名での購入を維持することで、現金払いになる。

全部描きだしてみるか・・・。

・餓死
 ・食糧危機
 ・人口を満たすだけの食糧が得られない
  ・国際情勢的に輸入が不可能になっている
   ・戦争によって航路を止められている?
 ・食糧生産が土地面積に依存している
 ・都会が田舎に攻めてくる
 ・通貨で食糧が買えなくなる
 ・体力のある若者が老人を見捨てる
  ・平均年齢が50歳なら50以上を殺せば人口は半分になる
 →このシナリオだと餓死は止まる?
・食糧トリアージ
 ・食糧危機(同上)
 ・食糧の購入に身分証が必要になる
  ・上級国民を殺して食糧を奪うようになる
 ・食糧の価格が高騰する
  ・利益は治安維持に投資される
 ・生産者も上級国民の仲間入り
  ・でも田舎の個人農家は守られない
   ・地域単位で採算の合う防衛ならする
 ・生産量はどんどん減っていく
 ・そのうち反抗的な庶民の畑は皆殺しにして詐取する
 →砦の中で畑を耕すディストピア社会に
・停電
 ・発電方法毎
  ・原発は自主的に停止して簡単には再開できない状況
  ・原油とLNGは輸入停止
  ・石炭は掘れるが?
  ・太陽光や風力は台風や梅雨や雪で停止や故障
  ・地熱発電は地震で停電になるらしい?
 ・戦争に起因すると逆に石炭は使いやすくなる
  ・戦争しないでじわじわやられるイメージ
  ・石炭使ったら高額の罰金だぞとか脅されて従う話
 ・暖房と冷房は?
  ・石炭ストーブ
  ・薪ストーブ
  ・石炭発電からの冷房?
・スマホ
 ・貧民が消費しなくなったのでスマホにカネを払わなくなった
 ・なのでスマホを売る必要も無くなった
 ・情報を一方的に与える方法としてはテレビのほうが低コスト
 ・国産スマホは作っても高いからどうせ売れないし作れない
・PC
 ・性能の悪いPCでも作れるから何とかなるがすぐには無理
 ・前提となる「戦争」の設定によるかも
・水
 ・水源地の土地が買い占められて水が流れてこなくなる話
 ・史実の水源地買い占め騒ぎは一旦デマとして追いついてしまっている
 ・しかし法的に無防備であることは変わらない
 ・円安とかからのコンボには使えるかも
・少子化
 ・一時的に少ないだけなら何とかなる?
  ・単に増えすぎただけ説
   ・裕福になりすぎると人が増えすぎるから貧しいくらいがいい?
   ・貧困すぎても人が増えすぎるからバランスよく管理するのがいい?
 ・労働者の数が生産力を示す時代が過ぎ去った説
・失業
 ・たとえば町の人が全員リストラされるような事態に陥る
  ・それこそコロナで自粛強要されたとかでもいいな
 ・国が用意した特定の業種なら働くことが出来る

   地熱やれって言うやついるけど
   ・面積あたりの効率がクソ
   ・発電量にムラがある
   ・いきなり発電止まる可能性のおまけ付き
   地熱は電力配給の安定感低いよな北海道は原発停止されて地熱だけでやってたら大地震で大停電なった

一つの要因だけで「死ぬまち」が出来るってことは無い気がする。
「外出自粛法」とかで1年くらい縛ったらそれだけで潰せるかな。
自衛隊が毒ガス兵器を使って違反者を処理してたとか。

八剣財閥が対コロナ技術を持っていたから中国に目をつけられて消された。
という筋がイキなら、その設定も明確にしないといけない。
タイムリープは歴史改変能力とは認識されていなかったし、実際そうはならなかった。
中国にとって困るのは、何をされることだった?

上のシナリオとしては、「餓死」「停電」「スマホ」「少子化」「失業」が同時に起きたとする。
八剣世界では、地球人口のグレート・リセットが起こった。
結果として、食糧問題は先送りに出来た。
世界人口を半分弱の30億人に減らせれば、元に戻すのに60年かかる計算になる。

「餓死」は、故意に起こさないと起こらないし、人口が減れば解決してしまう。
「細菌兵器」「食糧危機」「停電」が一度に発生して、人類の発展が一度停滞したとする。
でも、それで50億人近くを殺すのはちょっと難しい気がする。

殺さないで緩やかに減少するまでを何とか一時しのぎする、という発想だと、
八剣世界の破滅が起きるのがそもそも2100年くらいになってしまうし、
それは破滅とは言えないグッドエンド説もあるので話としては成り立たない。

グレート・リセットの被害者になるのが枢里で、
南部と枢里のどちらが生き残るかを天秤にかけられて殺された。
南部のしていたことは、いわばバトルロワイヤルだった。とすれば意味は通るか。

つまるところ、社会問題の落としどころは、
誰が誰を殺すのか? という問題に過ぎない。
誰かが死ねば問題は解決するのだ。

枢里の取った決断は「誰も殺さない」というもの。
世界の誰も殺させない、というのはさすがに無理なので、
自分達は殺さないし殺されもしない、というところまで。

垂直農法はもう実用段階に至ってるのかなあ。
ラッカが未来を象徴しているといいな。
工場の中でトマトやレタスを作っているのだ。穀物の事例は見当たらない。
果物はいけるらしい。具体例が全然でてこないが、かろうじてイチゴは見つけた。

   室内垂直農業はまだ改良の段階にあり、多くのバリエーションがあります。理論的にはすべての作物がこの方式で栽培できるはずです。しかし、最も有望なのは、葉物野菜、そして、一部の果物とハーブです。米や麦などの穀物、そして、芋などの高カロリーの作物は、おそらくは田畑で栽培した方が適切ですが、この場合でもデータによる最適化は有効です。

というわけで、枢里の食糧問題には、まだ使えない。
人工肉は幹細胞から作ったり出来るので、牛は将来的に要らなくなるかも知れない。
合成牛乳は2017年には出来ている。ルルリは飲み比べたうえで満足している・・・。

研究室の主体は誰なんだろう。ルルリでいいのかな。
誰かルルリに近しい人が号令をかけて枢里の未来のために研究をしている。
仮称ルルリラボには、ラッカが居て、ラクリモサのクラウドがあって、
そしてレタスとバジルとトマトとイチゴがあって、牛乳と人工肉が作られている。
しかし人はカロリーを土地なしで生み出すことが出来ていない。

八剣財閥の秘法。

   Posted on 2021年1月18日 by me in 小説執筆 

リアルな動機付けに困ったときは魔法を利用する。

 ◆

クラスメイトの5人は、八剣世界の記憶を持っているとしようか。
彼女たちはプレイヤーなのだ。

・七剣世界のヒロインは誰?
・主役の6人だけが八剣世界の記憶を引き継いでいるとする状況説明
・ミリアは記憶喪失として扱われる
・八剣世界でセーブロードが使えたのは瑠璃花だけ
・八剣世界でタイムリープを試みた世界線はどんな時系列だったのか?

6月にヤリアとルリカが会う。
10月に鶴城市核爆発が起こる。
八剱神社は鶴城市にあるので北海道避難前にタイムリープを果たさないといけない。
タイムリープのための前提儀式として一剣世界をプレイしている。
準備期間はおよそ3か月。この間に何があったのか。

八剣財閥は既に経営破綻しかかっており、ルリカの能力を持ってしても、
北海道への移住と共に資金が底を尽きることは避けられなかった。
機密たる軍事技術だけを残して、表面上は財閥解体が果たされる。

タイムリープをする場合も、財閥解体と北海道避難は発生する。
実行は避難の前日だ。うまくいった場合、ヤリアとルリカは「先に避難したことにする」と決めてある。
ルリカだけがいなくなるのかも知れないとヤリアは思っている?
秘法ではGMたる存在も一緒に「創られた世界」に行かないといけないことになっている?

5人がTRPGのプレイヤーだった、という設定が面白いけど、
その設定を通せるだけの関係性が八剣世界では作りにくい。
でもまあ、ルリカが南部の人間なんだから、頭数を集めたことにすればいいのか。

・ルリカがタイムリープ能力《セーブロード》に目覚める
・八剣財閥は破滅し、核爆発が起こる
・ルリカがヤリアを救おうと、能力を使って試行錯誤するが、
 ・核爆発を止めることが出来ない
 ・核爆発が起こった後でどんなに足掻いてもダメだった(2034年 第四次世界大戦)
・核爆発が起こる前に、ヤリアのタイムリープ能力《オルタナティブ》を使う
・能力を使う時に、世界を創造することになる。
・TRPGはその練習のためにヤリアが始めたもの。
 ・ルリカは友達4人を連れていく。不思議な夏休みが始まる。
 ・ヤリアはルリカの友達ということにして変装する。髪を短く切る。
  ・マスクをしたままセッションをするので正体がバレない。
  ・ヤリアは元々ロリィタを着ていたが、変装ではルリカの服を借りる。
・友達4人は核爆発の作戦を聞かされていて、事前に逃げる準備をしていた。
 ・《オルタナティブ》に巻き込まれて人生をやり直すことになる。
  ・記憶が曖昧だったので、八剣財閥のことを最近になって思い出した。
・ルリカは七剣世界のヒロインであったと考えるほうが自然。
 ・するとヤリアは当然にルリカを最も警戒していたはず。
 ・七剣世界でも七剣財閥は破滅するが、秘密裏に核研究を行っていた施設が爆発する。
  ・八剣世界では、「八剣財閥が戦争の準備をしているから解体しよう」という話になっている。
・ルリカは病弱ではなかったし、五年間ずっと通学していて、友達もいた。
 ・枢木小学校は公立だった

これで一応、三剣世界で議論を開始する強い動機は作れる。

九剣世界のはじまり

一剣世界の登場人物は「GM」と「PL」という表記でもいいかも。
アリアさんもルリカもお互いのことを名前で呼ぶ機会を作らなくて済むはず。
アリスとルミナは出してもいい。六剣世界での書き分けは問題になるけど。

九剣世界では、アリアとルリカは存在できない。
エスユーテックという人工知能メーカーも存在しない。
かわりに、ステキという乙女ゲームメーカーが存在する。
八剣アリアは、この乙女ゲームの悪役令嬢である。
乙女ゲームのタイトルは不明である。作中で明かされない。
天導瑠璃花がアリアを救ったことで八剣世界は壊れる。
ルリカはプレイヤーなのでヒロインなはず。
そういう関係なので、高校以降とかでイケメンの奪い合いになるはず。
悪役令嬢に花を持たせてしまったルリカは処女懐妊を決意する。

 ◆

天導瑠璃花はヒロインではなかった。
乙女ゲームメーカーの社長が書いたオリキャラだ。
悪役令嬢の事情に詳しい助っ人役として登場する。
ゲームの成績が悪いとヒロインを裏切って悪役令嬢側についたりする。
単なるモブなのだが描き込まれていて、つまり社長のお気に入りキャラである。
社長は男性で、乙女ゲームのシナリオ全部の細かい監修までは出来ていない。
ルルリの最初の《プレイヤー》である。

ミリアとルルリは三剣世界を愛し、この世界を軸にすることを望む。
2023年にゲームオーバーを迎えた時、ミリアはGMとして覚醒する。
ルルリをどうするか、枢里2069をいつ出すかは未定。
結果としては、覚醒ミリアとルルリは、枢里2023を軸にしてGMとPLの関係に戻る。
もう一度記憶を無くしてミリディアの時代をやるも良し。
戦争に耐えられるよう、枢里を宇宙に飛ばしたり、ディープステートになっても良し。
ともあれ、最終的には、八剣世界の救済に向かおうとする。
そして、八剣世界を造った存在がいるということに気づき、悪役令嬢テンプレの外の世界に出ようとする。
八剣アリアは「元の世界」を知っているはず。
これを「九剣世界」と呼ぶ。

会話か地の文か。

   Posted on 2020年12月12日 by me in 小説執筆 

九つの剣の世界の全容が仕上がった。

 ◆

八剣アリアは悪役令嬢だったのではなかろうか。
だとすると、「乙女ゲーム」が存在する原初世界が無いといけない。
八剣世界におけるヒロインは誰だったのか。これは間違いなくルリカだ。
じゃあ、アリアと結婚した人はヒロインの恋人ってことになる。
八剣世界は悪役令嬢テンプレがバグってぶっ壊れた世界。

ということは、バグった原因がある。
原因は、アリアを殺した存在だ。
ヤリアもルリカも能力を持っているのだから、これは超能力バトルだ。
そのバトルの参加者が他にもいた、ということだろう。
それはコハクかも知れない。あやめでもいいけど。

二三剣世界では、ルルリ以外の主人公に記憶の連続性が無い。
理由は、これらの世界が八剣アリアの能力によって作られたからである。
アリアはGM兼NPCなので、ゲームの中ではPCとしての挙動を封印されている。
ルルリは二剣の世界でゲームオーバーになるが、
その過程で得た知見を次の周回で活かすように世界が作り替えられている。

五剣世界と六剣世界は仲間で、孤立を貫いて宇宙に飛び立つか、
世界を巻き込んで自らの安全を確保するかの違いに過ぎない。
どっちもぶっとんだ話で、覚醒ミリアの能力によって作り上げた世界。
四剣世界はミリディアということにしよう。

・一剣世界 作者:八剣アリア 1作目 八剣世界のTRPG
・二剣世界 作者:八剣アリア 2作目 コロナ発生 壁で囲う街
・三剣世界 作者:八剣アリア 3作目 コロナ回避 自給自足達成
・四剣世界 作者:八剣アリア 1868年 三剣伝説 勇者ミリディア ノーソン
・五剣世界 作者:三剣アリア 1作目 宇宙独立国家
・六剣世界 作者:三剣アリア 2作目 ディープステートになろう
・七剣世界 不明(ふよふよ?)
・八剣世界 作者:(株)ステキ 悪役令嬢アリア ヒロインルリカ
・九剣世界 原初世界 乙女ゲーム ほぼリアル

すると、《タイムノート》は要らなくなるかも知れない。
問題を二剣世界ですべて洗い出して、三剣世界で解決すれば良いことになる。
かわりに《ルリカノート》を用意するか。

 ◆

この物語は、アリアとルルリのふたりっきりのテーブルトークのリプレイで構成される。
マスターがアリアで、プレイヤーがルルリだ。
ストーリーは、八剣世界で二人がTRPGをプレイするシーンから始める。
この世界を一剣世界とする。
遊んでいたのは、ソード・ワールドかも知れないし、クトゥルフかも知れない。
ルリカは、女戦士ルミナとなって冒険する。
一人旅だとさすがにつらいので、GMアリアは、NPCの女ヒーラー、アリスを同行させる。

一剣世界は二人の会話で成り立たないといけない。
だから、一二三剣の世界はすべて会話で成り立たせたい。

というわけで、議題に対する答えは「会話で行く」ということで良い。

八剣世界の記憶。

   Posted on 2020年11月14日 by me in 小説執筆 

ふわふわ4部構成の第2部を詰めていく。が、戦争が定義できない。

 ◆

別のゲームが作れないので、仕方なく、
ふわふわと同じシステムとして、プロットを表現してしまう試み。

・130~249 八剣財閥シリーズ三部作

120のあとで、130が解放される。
なんかもうちょっと短くてわかりやすいタイトルをつける。
対比になるのは「くるるさとへようこそ」だ。

だから、タイトルというかタイトル画面の背景から、
「~くるるさとへようこそ~」という文字は取り除く。
そして、「ふわふわ」だけにする。

章節項は部章節項になるが、内部システムはいじらない。
第一章の冒頭では、クロスフェードによる、
ふわふわ←→2020 と、
「第一部 枢里へようこそ」の表記を復活させる。
目次の表記は 1部01章 とする。使える文字は14文字まで。
見事にベータ4のタイトルは最大14文字で収まっている。

第二部のタイトルには「八剣」の文字を入れたい。
安直に考えると「八剣財閥の秘法」。もう二ひねりくらい欲しい。
「敗北の記憶」とか「夢」とかが入っててもいい。
「八剣●●の記憶」だと●●には何が入るか。滅亡? 世界か。
仮題、「第二部 八剣世界の記憶」だ。あえて追憶とは言わない。

選択肢システムは生きてるので、
「選択を間違えると即座に八剣アリアが死亡する」というギミックは残せる。
死亡シーンそのものを描写しなければグロくはならないはず。
ただし、
・ヒロインは死亡しない
・画面は赤くならない
というあたりの前提確認は嘘になる。

プロットの最後らへんの説得力があやしいので、理屈を補強する。
本州日本は2023年の時点で避難が必要な程度に荒廃している。
これは「かの大国」が暗躍している事実と、天導家がそれに関わっていることから説明できる。
なぜ「かの大国」は本州日本を核で滅亡させるのか?
天導家は家ごと北海道に移住したのか。だとしたらその意図は何か。
中国が北海道に核を落とせなかった理由はロシアが狙っているからである。
ではどうしてロシアは北海道を即座に攻め滅ぼさなかったのか?
中国とロシアがにらみ合っている間にアメリカが力をつけたのだとしたら、
どうして中国はアメリカが力を蓄えるのを許してしまったのだろうか?
ルリカはどうして総理大臣になる必要があったのか?
総理大臣になるとしたら北海道でなったことになる。
どうしてアメリカに攻め込まれてしまったのか?
どうして報復の核攻撃はアメリカに対して行ったのか?
どうしてアメリカは報復の報復の核攻撃を北海道ではなく本州日本に対して行ったのか?

2020年は、中国が世界中で中共の敵となる組織や人物を葬り去るための年だった。
そのために細菌兵器でも暗殺でもマスコミでも何でも使った。
主なターゲットはアメリカだったが、日本も狙われていた。
最低限の目的は制海権と海洋資源。次点が日米同盟の形骸化。
親米派を暗殺して日本を中共の言いなりにさせようとしている。
八剣財閥は親米派というわけではないのだが、なぜか中共の策にはまらないので、
早いうちに消しておく組織リストに載っており、暗殺の対象になっている。

中国富裕層の日本列島への移住は却下される。
中共にとって中国本土でない外国が上位の居所になることは許容できないからだ。
あくまで日本や日本人は格下でないといけない。
資産や資源や労働力は利用しつつ、植民地として取り扱う必要がある。
それと情報操作の程度を把握するために、見せしめに鶴城市に核を落として情報統制をおこなった。

どうしてロシアは北海道を攻めなかったか。
・中国に懐柔されていた
・日本を残すことにメリットがあった
・米軍基地があった

うーん難しい・・・。米軍基地は全国にあるので理由にならない。
中国が北海道を残すのは食料と水資源のためだ。

ふわふわ再定義。

   Posted on 2020年11月14日 by me in 小説執筆 

ヤリアとルリカの設定のままプロット全体を見直す。

 ◆

八剣の世界。第一世界。
八剣アリア。人見知りのお嬢様。
天導ルリカ。不適合者。文字入りTシャツ。あたし。
イオリは核爆発に巻き込まれて死ぬ。
タケルとチサトは引っ越してこない。
八剣家は「細菌兵器の作成者」と責められる。
2020年に八剣家は北海道に逃亡。
2023年にルリカは北海道に疎開。
2030年にアリアは妊娠。半年遅れてルリカも妊娠。
2034年にルリカは25歳で総理大臣になる。
2034年にアリアは殺される。ルリカは核を発動させる。
本州日本壊滅(なぜ?)

三剣伝説。第二世界。1868年。
ミリディア。盾の勇者(なぜ?)
ルール。大魔王。ルルリの異世界転生。
ノーソン。薬草と製鐵だけが取柄の名も無き村。みんな盾使い。
天導天使。世界の創造主の僕。魔族を造った。開発。
魔族。人類滅亡を遠ざけるために敵役として暇つぶしの相手を続ける種族。運営。
868年。天導天使が魔族を造る。人類と魔族の戦いが始まる。
1868年。ミリディアにより戦争が終結。一気に近代化を進める。
ミリディアは三剣リディアに改名。三剣家100代目ということにする。
三剣家の血統どころか過去の歴史はすべてルールによる捏造。
魔族は人類に溶け込むか、魔族の集落でひっそりと暮らすか。
ミリディアはルールとの間に子供を作る。
この世界が明らかになることで、ルルリは第二世界の正体を知る。

ふわふわ。第二世界。2020年。
枢里がある。三剣家がある。平和。

 ◆

天導天使は何者なのか?
第二世界はなぜ存在するのか?
第二世界は「造られた世界」である。

創造主は八剣アリアである。と考えるのが最も筋が通る。
八剣アリアは2つの理想を叶えている。
・ルリカと結ばれて子供を作ること
・幸せな世界で(特に2020年の)青春をやり直すこと

ミリアが覚醒するということは、
ミリア=ヤリアであるということを本人が自覚するということ。

ふわしこ視点において、第二世界とは、死者の世界である可能性がある。
タケルもチサトも含めて、枢里の人たちは第一世界で全員死んでいる。
必ず死んでなければいけないということは無いのだけれど、
ララとレナが第一世界に「連れて行く」ことが出来る人は、
第二世界に「存在しない」人である、と考えたほうが整合性がとれる。

(現在のプロットにおいて)ミリアは覚醒しない。
三剣伝説の後、ルルリがおちんちんを手に入れる歴史は正史ではない。
(精子と呼んでいる。このルートではエロゲー展開になり関係者が全員妊娠する)

小6の2021年は、ふわふわ(所謂「くるるさとへようこそ」)が続く想定だった。
サブストーリーとか作者以外の人が描くアンソロジー創作とか。
そして、2022年になって、みんなが中一に進級するなか、ルルリは失踪する。
ステキチャンを残したふわふわ世界と、三剣伝説の世界が並走する。
制作スケジュールとも連動しており、2021年がヤリアの年、2022年がゲームの年。
そして、2023年、中二の時代に、とうとう、ふわしこがリリースされ、世界が繋がる。
ここまでミリアは覚醒しない。
ララとレナがやってきて、救うべき世界の姿を聞かされて、ようやくふわふわの本題が見える。

荒廃した2045年の世界をどうやって平和に暮らすか。

ミリアが覚醒しないということは、いろいろ弊害がある。
ララに対する逆の敵意もそうだけど、ふわしこ世界に行きたがらないのもそうだろう。
生と死についての考察になりえるかも知れない。
ララとレナのやろうとしていることは、
既に死亡が確定した「存在しない」人間を自分たちの世界に甦らせようとしてるってことだ。
だから、死者は死なせたままにしておいてくれ、という理屈で拒絶するのもおかしくはない。
しかし、死の世界と生の世界があり、生きる方法があるのだとしたら、
ほぼ選択の余地なく、人は生きることを選択するべきだ、とする道徳があってもいい。
そもそも、ヤリアが本当に世界を造ったなら、
ミリアたちは第二世界で質量を伴って「生きている」はずで、
第一世界にとって死者であっても、第二世界においては生者であると考えることも出来る。

ふわしこの登場人物は、こういうことになる。
・八剣ララ。八剣財閥の秘法が使えうる。三剣リディア由来の魔法は使えない。
・天導蓮菜。八剣家の歴史に干渉出来る特殊能力を持つ。ルールの子孫ではない。

三剣アリアは八剣ララの母親ではないので、母娘問題は起きない。
八剣ララは天導ルリカを歴史的戦犯として殺すことで過去を変えようとしているが、
須堂ルルリが天導ルリカの「生まれ変わり」という認識をすることで、
殺しても過去を変えられないことを概念的に理解する。
しかし、この理解のためには、ふわふわ世界がララたちにとって、
「過去世界ではない」ことを証明する必要がある。
ララは自分が八剣家の末裔であることを隠しているが、
ミリアはガチで三剣家なので、「八剣なんて知りません」という態度である。
細菌兵器とか核爆発とか言われてもなんのこっちゃである。
ルルリはミリアの前で「しらばっくれる」が、ララには説明することが出来る。
しかしそれよりも、蓮菜との再会を喜んでいる。

八剣ララに葉月を名乗らせるのは気まずいので、別の姓を用意する。
チサトの藤原みたいに、由来が無いまま本決まりになってしまうのは避けたいが・・・。
そしてララは名前も変えたいのだが・・・。
八剣の世界に鶴城市はあったけど枢里は無かったというなら、
ララの名前は「クルル」か「スゥ」でいい気がする。
つまり、これ自体がネタバレになるので、設定時点では仮名ララでいいのだろう。
ララは当然、枢里を知らないので、これ自体が「過去世界ではない」ことに気づくきっかけになる。
苗字は適当に、八田さんということにしておこう。仮名、八田ララだ。

天導蓮菜は、歴史的戦犯たる天導ルリカから、もともと身分を隠されて出生する。
育ての親の姓を戴いたことになっている。
仮名吉崎さんとしておこう。吉崎さんはLHaを作った人。
そして、事件の折に念のため名前をレナに変える。玲那とかでいいか。
「レ」と読める漢字は無いはずなので、「レンナ」か「レイナ」と書いてレナと読ませるはず。
蓮菜は「れんな」で、玲那は「れな」と読むことにする。
玲那はルリカのことを覚えているし、ルルリが母親であることにもすぐに気づく。
ララがルリカを殺すつもりで過去世界に来たことも知っているので、自分の正体は明かさない。

玲那はララと一緒に居ると、奇妙な夢を見ることが出来る。
この夢に従えば、過去の世界に遡ることも可能だという。
二人の出会いも同様で、玲那がララの夢を見たのだとすれば辻褄は合う。

 ◆

三剣伝説は、第二世界が「造られたもの」であることを裏付けるために存在する。
八剣アリアが死ぬ話は、やらないと、ふわしこが始められない。

ふわふわの今後の展開としては、八剣アリアの話と、三剣伝説の話を、
ふわふわ本編に入れてしまうという手が考えられる。すると全部で4クールになる。

・010~129 ふわふわ2020(くるるさとへようこそ)
・130~249 八剣財閥シリーズ三部作
・250~369 三剣伝説
・370~489 ふわしこ2045

ゲームづくりを断念するということは、
別作品として完成させようとしてた2作品を、ふわふわに組み込むということだ。
それがいいことなのかどうかはわからない。
でも、ゲームシステム面で詰まって止まるくらいなら、ノベルで出してしまった方がマシだと思う。
同じ作品にするなら、ふわふわ冒頭でヤリアを殺してもいいのかな・・・。

敗北の記憶を修正。

   Posted on 2020年11月 8日 by me in 小説執筆 

ルルリはジェシカと話してないとおかしいんだな。

 ◆

リアルで「中国が不正選挙をゴリ押しで成り立たせる」という面白いことが起きたので、
「第三次世界大戦が起きて中国が勝つ」というシナリオが陳腐に見えてきた。
改めて修正したい。

ルリカは最初、「なぜか」アリアがよく殺されていることに巻き込まれる。
原因を探っているうちに、どうも犯人は南部、しかも御三家にいることがわかってくる。
(今のプロットだと一発目に天導家のせいになってるけど、もうちょい引っ張る)

天導家に探りを入れて「八剣追放計画」の極秘資料を発見してしまうルリカ。
内容は多岐にわたる。要人の暗殺、スキャンダルの捏造、市議会の支配など。
目的は八剣財閥が持つ莫大な土地と財産を狙っているようだが、
どうも裏にスポンサーがいて計画的かつプロの手腕で犯行が行われていると知る。
(南部の重鎮だけでは暗殺なんてできっこないので)

誰が南部の重鎮を煽動してるのか? ルリカはそれを掴むために天導家に深入りしようとする。
するとどうも「どこかの大国」が裏にいるらしいことがわかってきた。
大国の目的は何なのか。八剣財閥と言えど田舎の土地にこだわるのはなぜなのか。

その後、ルリカに役割が回ってくる。
それは、「八剣財閥の重要人物はなぜか新型コロナウィルスに感染しない」という事実に対して、
「八剣財閥は新型コロナウィルスを細菌兵器として使っている諸悪の根源だ」と責めろ、という内容だった。

もちろん、そんなことは出来っこない。
出来っこないのだが、ルリカはその一週間後、恐ろしい事件を経験してしまう。
鶴城市に核爆弾が投下される。
核出力は20キロトンで、広島や長崎に落とされたものと同じくらい。
落とされた場所は八剣宮殿で、北部の八剣財閥私有地(ふわふわの枢里に当たる地区)の大半に影響。
鯖江市役所から鯖江駅までの距離は道路計算で1.9kmなので、
建物への爆風被害、熱線被害による火災は避けられない。
つまり枢木小学校では建物が壊れ、火の手が上がり、生徒は火傷をして苦しんだ。

ルリカは保健室のベッドの下に避難していたので放射能の直撃は避けられた。
阿鼻叫喚の教室を抜けて外に出て、北側の惨状を目視した。
その日、アリアは学校を休んでいた。八剣宮殿に居るはずだった。
ルリカは自宅である天導家に戻り、無事だったテレビをつけてニュースを見ようとした。
しかし、数少ないテレビ局は核爆発の速報を全く行っておらず、呑気な番組が流れていた。
ネットの掲示板では話題に上がっていたが、国の発表も無いため、デマ扱いされていた。

その晩、県の近隣都市にある原発がメルトダウンした可能性があるというニュースが流れていた。
原発は、鶴城市より南側にある。メルトダウンでは、こうはならない。
被害状況の報告は行われなかった。死傷者数すら数えられていないようだった。
あの核爆発は、地方で起きた災害の一つとして、そのうち忘れ去られそうな扱いを受けていた。
それが「どこかの大国」による情報操作であろうことを訴えても、もはや狂人扱いされるだけだろう。

ルリカの時間は一週間遡る。目が覚めると、天導家の「役割」を与えられた翌日だった。
八剣家と接触し、無茶なのはわかっているが、
6日後の夜までに財閥関係者を全員、鶴城市の外に避難させて欲しいと主張する。
財閥関係者は社員家族を含めるとおよそ6万人にのぼる。大型機械の移動は間に合わないだろう。
それでも、八剣財閥は全員を避難させると約束する。

このとき、避難先が北海道である理由は、「どこかの大国」が中国であり、
やがては本州日本が鶴城市同様に中国に滅ぼされてしまうからなのだが、
作中ではそのヒントを出せないかも知れない(中国の固有名詞を出さないかも知れない)ので、
【北を勧める】【南を勧める】みたいな選択肢にして、南をハズレだと示してもいい。

そして、財閥からルリカに提案がなされる。
ルリカには、天導家の「役割」を実行して欲しい。「八剣追放計画」を実現させて欲しい。

ルリカは八剣財閥が新型コロナウィルスで死者を出していない理由は、
そうなったときに自分が《ロード》を行って未来を変えているからだということを知っている。
それを知りながら、八剣財閥を責めて、追放を主張する。
財閥はルリカの主張を受け入れ、鶴城市から関係者を転出させることを約束する。
これで核爆弾を投下する必要は無くなったはずだが、7日目に、結局爆弾は投下されてしまう。
ルリカは遠くに避難していたため無傷。八剣財閥関係者はフェリー等で北に逃げ出した。
PHSはもはや使い物にならない。ネットの無名な匿名掲示板でアリアの生存報告を受け取る。
南部の重鎮は土地が汚染されたことに内心穏やかではなかったが、スポンサーに文句が言えない。
ルリカが役割を果たしたことは評価され、「鶴城市民連合」という左翼団体での活動を期待される。

鶴城市長は勇退。後釜に御三家の男が選ばれ、議会は南部に完全に支配される。
核爆発は八剣家が起こした原発事故として処理され、財産を没収し被災地の支援に充てることに決まる。
南部の南側が重点的に開拓され、移民条例が整備されて、人口がどんどん増えていく。

「どこかの大国」は、細菌兵器が効かない相手であった八剣財閥を消し去りたくて核を投下した。
アリアたちはうまく逃げおおせていて、南部にも大国にも生き延びていることを察知されていない。
不幸にも核爆発で亡くなった南部の子と戸籍を入れ替えているとかだろうか。
作中に一切出てこないけど、アリアが葉月一織とか名乗ってたら結構エグいな。
八剣の世界ではタケルとチサトは鶴城市に転入してきていない。

修正前のプロットと違って第三次世界大戦が起きてないので、
「アメリカがアジアの戦争で中国に負けて、台湾や日本が滅ぼされる」という筋書きも少し変わる。
結果的に日本が焦土となり瓦礫の山になることは同じなのだが、
滅び方は鶴城市への核攻撃と同じで、戦争状態にならないまま粛々と核を落とされていく。
この世界ではメディアと役人を中国が完全に掌握出来ているので、
中国にとって都合の悪いことは一切報道されないし、
誰かが事実を問題視した時はフェイクニュースによって煙に巻かれるようになっている。
「新興宗教が起こしたテロだ」とか「放射能は実は健康に良かったことが明らかになった」とか、
「死者はおらず、すべての人が無事に楽園に避難できた」とか、「動画はCGで作られた偽物である」とか。
証人が増えないように、軍を投入して負傷者を大量虐殺していたりもする。
統計はすべてデタラメで、日本の生存者の人口を正しく把握している者はもはや誰もいない。

日本人は飢え死にしない程度に衣食住を与えられ、中国人の下で働いている。
日本円は中国に詐取された後で他国の資産を獲得するために過剰に使われて暴落し、ひどい円安を起こしている。
額面としての日本人の給料は月収数百万円に増えており、豊かな国になったと笑顔で報道されている。
もちろん日本人はもはや正確な為替レートを知る事も出来ないし、海外に行くことも許されていない。
中国人から見て用済みになった高齢者や障碍者はいつのまにか失踪しているが、
日本人はそれについて不満を唱えることも原因を追究することも出来ない。

天導家のような「中国に協力する日本人」はそれなりに多く、その待遇は維持されている。
露骨に外国人参政権が認められて中国人が押し寄せてきて高圧的な態度を取ってたりすることは無い。
むしろ大半が廃墟と化した日本は、中国の富裕層にとっては放射能汚染が嫌だから行きたくない国の一つだ。
労働力と富だけが吸い上げられれば良い。働けなくなった者を殺すのも日本人の仕事だ。
日本人にとって耳障りの良いニュースを流すのも日本人の仕事。
まれに真実を口にした者をボコボコに処刑するのも日本人が勝手にやってくれる。

こういった背景の中、ルリカは25歳にして日本の内閣総理大臣に登りつめる。
小学五年生にして八剣財閥追放の実績を持ち、平和の使者として一躍有名になったルリカは、
都合のいい理屈をつけては「どこかの大国」を利する活動家としての顔を持っていた。
(モチーフは環境少女グレタちゃん)
それしか、生き残るための選択肢が無かった。

数年後、本州日本が廃墟と化すと、ロシアと中国の緩衝地帯として残された都市である、北海道札幌市に移住。
これで「ハヅキ」とようやく再会を果たす。
この時点では【死にすぎる財閥令嬢】は別のシチュエーションに置き換えられていても良い。
たとえば八剣財閥の逃亡までが【死にすぎる】のベストエンドということにして、プレイ時間は1時間にする。
別作品の続編として、札幌で再会したルリカと、ハヅキと名乗るアリアの物語を二作目として、
【●●すぎる財閥令嬢を《未来記憶》で●●!】という作品名にする。
たとえば、
【可愛すぎる財閥令嬢を《未来記憶》で落とせ!】とか。

二人はいい感じに友達以上の関係になっていくのだが、堂々とは会えない。
いろんな意味でカミングアウト出来ない二人の関係は一時的なもので終わってしまい、
アリアは20歳の時に、縁者たる赤い髪の男と結婚し、子供も授かってしまう。
妊娠の報告を聞いたルリカは内心の動揺と落胆を隠し、アリアの結婚を祝福する。
が、赤い髪の男と秘密裏に接触し、精子バンクに精子を供出させ、それを使って妊娠する。
ルリカはアリアと半年遅れて妊娠するが、その事実をほとんどの人から隠して、表舞台から一年ほど姿を消す。
産まれた子には蓮菜(れんな)と名づけ、面倒を見てくれる夫婦に託し、たまに会いに行く。
ルリカは蓮菜を溺愛しており、自分がかつて試した天才養成装置をわざわざ取り寄せて使わせる。
蓮菜は【適合者】だったが、開発会社は既に倒産しており、人工知能が更新されていない。
それでも飛び級で大学に行くくらいは出来るので、蓮菜の教育を人工知能に託す。
そのころ日本の教育はほとんど失われており、中卒程度の学力で働くのが当たり前になっていた。

蓮菜は隠し子だったので、夫婦の姓を借りた。設定は未定。
ルリカは何事も無かったかのように市民活動に復帰し、天導家からはお咎め無しだった。
「妊娠できるタイミングが今しか無かったからです」のように説明したのかも知れない。
25歳で総理の座を狙うことは、活動団体の中では内定しつつあった。少なくとも数名の候補の一人だった。

作品を分けるなら、妊娠までが二作目で、復帰後が三作目になる。

世界の流れが変わり、長きにわたり沈黙を保ってきたアメリカがとうとう動き出した。
中国本土に戦争を仕掛けて一気に制圧する。
これは当初、第四次世界大戦の発端となる米中戦争という位置づけだったが、
第三次世界大戦が無かったので、ここが後に第三次世界大戦の発端だったと言われるのだろう。
ロシアは静観。中国は奇襲を受けた形で敗退。国際世論に訴えるがアメリカは自国のメディアも同時に制圧していた。
これで中国に傾いていた世界のパワーバランスは再びアメリカ優勢の均衡状態に保たれることになる。

日本の一部でも同様に、自国の独立を狙って暗躍する組織があった。
八剣財閥残党は、野幌森林公園の地下に大規模な研究施設を構築し、
そこで作った小型核兵器をスパイに運ばせ、各国内に持ち込んで、爆発可能な状態を作り上げていた。
中国、アメリカ、ロシアに対してそれぞれ仕掛けを行い、持ち込みはバレずにうまくいっていた。
(バレて大問題になった時はルリカが過去に遡って警告するのだった)

中国が弱体化し、アメリカが日本の核武装を承認するのであれば、日本は主権を取り戻すことが出来る。
市民活動家の意見は二つに割れた。引き続き中国に着き続けるか、アメリカに鞍替えするか。
親中派であり、次期総理大臣候補を抱える天導家が最も恐れたのは、アメリカの裁判だった。
中国の甘い汁も簡単には切り捨てられないが、今のアメリカに睨まれないことのほうが優先される。

そう判断した矢先、アメリカは八剣財閥の研究施設を発見し、テロ組織とみなして軍隊を派遣し、これを制圧した。
ルリカが慌てて向かったときには、全滅した財閥関係者と、事切れる寸前のアリアがいるだけだった。
『また《ロード》しなきゃいけないみたいね』と、ルリカは微笑みかけた。
しかし、三作品すべての選択肢を選んでも、このルートを回避することが出来なかった。
【まだ選択肢はある】→ロード画面へ
【もう選択肢はない】
プレイヤーが「もう選択肢はない」を選ぶと、
(実際にすべての選択肢を選んでいる必要はないが、重要な選択肢があるなら必須にしたい)
アリアは最後に、八剣家に伝わる秘法の提案をする。

この秘法を使うと、
・ずっとずっと過去に行く
・「●●すぎる財閥令嬢シリーズ」で起きたことはすべて《未来記憶》になってしまう
・現実の一部が少しずつ変容してしまう
・もとの選択肢を選び直しても同じ運命にならないかも知れない
それでも、すべてを捨てて、やり直したいか、と、アリアは問う。

【可能性に賭けたい】
【もう疲れたから終わりにしたい】

どちらを選んでも、アリアは事切れる。
ルリカはブチ切れて、アメリカ国内に配備できていた核爆弾を即座に全弾作動させる。
13発の核爆発がアメリカで起こる。

ルリカが拠点に戻ると、仲間だった活動家がルリカを逮捕しようとする。
中国に加担していた戦犯として責任を取って貰うのだという。
活動家たちは内部分裂を起こし、ルリカは仲間を壁にしながら逃亡する。
ここまでの活動記録(音声供述)を蓮菜の持つ天才養成装置に転送し、
テキスト化したデータをさらに複数個所に拡散させる仕掛けを発動させる。
そして、別荘の一つの核シェルターに逃げ込み、入口を封鎖し、ベッドに横たわる。

【可能性に賭けたい】を選択していたのなら、眠ったあとで八剣家の秘法が発動する。
ルリカは2009年9月21日まで遡り、誕生する。自我は無い。
三部作にするなら、三作目はここで終わり。
「To Be Continued ふわふわ2020」みたいな表示をして、エンディングを出してオシマイ。
ハズレのほうの選択肢を選んでもこの作品としてはエンディングを出して良い。

その後の話。ふわふわ2節に「ルルリ0歳」が解放される。
ジップに「ルルリ」と呼ばれると喜び、「ルリカ」に決まりそうになると泣き叫ぶ。
天才養成装置に精力的に取り組み、半年後、以前は失格した【適合者】試験に合格する。
そのせいでジップはルルリを溺愛し、借金を抱えて天才としての教育が始まる。
2013年9月21日、ルルリ4歳。《敗北の記憶》と自我を取り戻す。
この世界は、確かに、少し違う。
私の名前は琉瑠璃になっているし、八剣財閥は存在せず、かわりに三剣財閥がある。
三剣財閥は三剣グループと名乗っていて、三剣アリアという子がいる。
(八剣アリアに対してルリカが「自分で財閥を名乗るのは感じ悪いと思うよ」とか言うシーンが欲しい)
アリアさんに会いたい。堂々と「アリアさん」って呼びたい。
そして今度こそ、アリアさんが死なない選択肢を探したい。
でも、八剣財閥は無くなっていて、《未来記憶》の能力は失われてしまっている。
ルルリは「選択肢」を選ぶことが出来ない。
だからセーブロードも実質的に意味がない。
一発勝負に賭けるしかない。アリアさんに最初に会えるチャンスは幼稚園訪問の日。
私は偶然を装って彼女に接触し、そして、なんとかして友達になって貰う。
彼女の好きなお洋服を着て、彼女に好かれる性格になって。喋り方も覚え直して。
八剣財閥が追われることになった2020年の核爆発を起こさないようにする。
そのためには、中国に「八剣家に新型コロナウィルスを避ける力があること」を悟られてはいけない。
三剣家にそんな力があるのかはわからないけど、
「新型コロナウィルス」さえ発症しなければ、中国の暗躍は食い止められるのではないか。
でも、どうやって?
まあ、まずはアリアさんと会うことだ・・・。

ふわふわ2節に「ルルリ5歳」が解放される。
これは、ルルリが家出の折に三剣家と深く話し合ったときの話。
ルルリは八剣家の秘法について探りを入れるが、まったく当たらない。
「何か魔法的なものが使えたりしないんですか?」と雑に聞くと、ジェシカの態度が変わる。
「たとえば、どんな魔法?」とジェシカが聞くと、
「そうですね。時間を遡る魔法とか」と自信ありげに答えて、思いっきり外す。
「そんな魔法があったら、簡単に大儲け出来るわね」とジェシカが返す。
「時間を遡るのは他人だし、その他人は自力では遡れないんですよ」と説明する。
「自分が死んだときに、他人が運よく遡ってくれることに期待するしかない」
「株や競馬の予想を当てるために自殺するのは、分が悪い賭けですね」
「ルルリちゃん、手を繋いで頂戴」
「肉球はついてませんけど」
「・・・失礼だけど、心の病気があるみたいね」
「うつ病的なやつですか? 不眠症なんですよね」
「PTSDだと思うわ。つらいことでもあった?」
「好きな人が無惨に死ぬ夢をよく見てましたね。ジェシカさんは精神科医なんですか?」
「いいえ。これが、三剣家の魔法よ」
「精神科医のふりをする魔法ってことですか?」
「手を繋いだ相手の病気がだいたいわかるの」
「精神病以外でも?」
「悪い部位とか、症状とか、どんな菌か、くらいは」
「風邪もわかりますか?」
「・・・風邪はわからないところがある。
 たとえば私が膵臓を知らないとして、膵臓がんの人と握手したら、がんはわかるし、部位もわかるけど、
 部位については言葉で説明することが凄く難しい」
「未知の病原菌があるとして、ある人の病原菌にXって名前をつけたとしたら、
 別の人に同じ病原菌があった時に、それがXだと指摘することは出来ますか?」
「それは出来るわ」
「それ、信じていいんですか」
「ルルリちゃんは時間を遡ったことを証明できる?」
「できません。それにもう、遡ることは出来なくなったと思います」
「未知の病原菌が出てくる夢を見た?」
「見ました」
「出てきたのは何年?」
「2020年です。いや、発見されたのは2019年だったのかも。病名のうしろに19がついてた気がします」
「それは、その、大変だった?」
「世界で100万人以上が亡くなりました。世界がおかしくなる発端だったのかも知れない」
「ルルリちゃんは何が目的でアリアに近づいたの?」
「何って・・・ええと・・・ううう、言えません」
「三剣家の財産よりもむしろ、アリアの魔法が目当て?」
「それは無いです。どっちも。魔法の事は今聞いたばかりだし。まあ八剣財閥の秘法に期待してたのはありますが・・・」
「時間を巻き戻したかった?」
「いえ・・・あの、すみません、好きです」
「告白?!」
「いや、ジェシカさんじゃなくて、ミリア・・・アリアさん・・・ミリアが好き。大好き。それが目的です」
「前世から続く恋愛かあ」
「ごめんなさい、前世は片思いでした。今度こそはって思って・・・」
「アリアに振られたの?」
「結婚して、妊娠してて」
「なるほど」
「・・・やっぱり今の発言は軽率でした。忘れてください」
「私はいいよ」
「何がですか」
「アリアが三剣家の末代になっても」
「そんな・・・」
「それを選ぶ権利があるのはあの子だもの」
「まあ、そうですね・・・」
「跡目争いが嫌だから一人っ子にした。それは私が決めたこと。
 アリアが子供を作らないで三剣家の全財産を使い切っても私は何も言いません」
「ご先祖さまが怒るのでは」
「どうして三剣家に先祖代々、よくわからない魔法が伝わっているのか、今日まで理解出来なかった。
 口外厳禁だし、科学的根拠は無いし、混乱を招くだけだから、公言する意味も無いし」
「たしかに、使いどころが難しいし、地味ですね」
「でしょ? でも、私なりに腑に落ちた。
 そして、ルルリちゃんの言うことを信じる方法もわかった」
「あるんですか、そんな方法」
「アリアのことが好き?」
「大好きです」
「一生変わらない?」
「どうなんだろう・・・考えたことなかったです」
「財産とか名誉とか政治経済その他もろもろよりも、アリアへの愛を優先出来る?」
「それは出来ます」
「じゃあ、それを証明して貰うわ」
「どうすればいいですか?」
「ずーっと愛し続けるだけ」
「わかりました」

 ◆

ということは、ルルリがミリアに「ママが子孫繁栄を望んでいるかも知れない」と言ったのは、
カマをかけているのでなければこのエピソードと矛盾してしまうので、修正かフォローが必要そうだ。


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Last-modified: 2021-02-22 (月) 22:09:18