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045 緊急事態宣言

『2020年2月12日』
『日本政府が緊急事態宣言を発出』
『すべての旅客機と客船が運休になった』
ミリア「今日はふわふわするか微妙ですが」
ミリア「緊急事態宣言のお話をします」
ルルリ「とうとうロックダウンできたわね」
ミリア「豪華客船の人もホテルに入れたね」
ルルリ「空港の近くに新築のホテルがあって」
ルルリ「オーナーが快く提供してくれたのよ」
ルルリ「おかげで一人一人検査が出来て」
ルルリ「陽性患者は投薬治療で回復中だわ」
ミリア「香港で下船した人は大丈夫なのかな」
ルルリ「それは現地に任せるしか無いわ」
ルルリ「出来るだけ武漢で完結させることね」
ミリア「外国には感染が広がってるらしい」
ルルリ「すぐにロックダウンが始まるわよ」
ルルリ「むしろ日本は遅いくらいだったし」
ミリア「しっかり対応してくれそうに見える」
ルルリ「一部の政治家はカンカンらしいわ」
ルルリ「外国人観光客の呼び込みを狙ってる」
ミリア「しばらくは無理だよね」
ルルリ「しばらくというか、もう無理なのよ」
ルルリ「感染ゼロの国同士でしか移動できない」
ルルリ「そして感染ゼロの維持は不可能だわ」
ミリア「ロックダウンしてても?」
ルルリ「国の経済が輸出入に依存しているから」
ルルリ「物と最低限の人は行き来するのよ」
ルルリ「ロックダウン自体が徹底できない」
ミリア「空港で検査してても?」
ルルリ「時間との勝負なのよ」
ルルリ「検査技術が向上するまで耐えられるか」
ルルリ「薬やワクチンを揃えられるか」
ルルリ「特効薬量産の目途は全く無いわ」
ミリア「いつかは感染しちゃう」
ルルリ「その被害を減らしましょうってのと」
ルルリ「新しい社会に移行しましょうってこと」
ルルリ「元通りになるって願望は非現実的だわ」
ミリア「感染したらどうなるの?」
ルルリ「人が大勢死ぬわ」
ルルリ「特にお年寄りが亡くなっちゃう」
ルルリ「若者でも後遺症がきついらしい」
ミリア「わたしたちはどうすればいい?」
ルルリ「それは枢里? それとも日本人?」
ミリア「どっちもだけど、枢里」
ルルリ「枢里では何もする必要は無いわ」
ルルリ「国内感染が確認されるまでは普段通り」
ルルリ「海外旅行だけは当面我慢ね」
ルルリ「国内旅行は雰囲気次第かしら」
ミリア「何もしなくていいの?」
ルルリ「普段通りにしてて欲しいのよ」
ルルリ「日常生活を続けることが大事なの」
ルルリ「そうすれば普段通りに回っていくから」
ミリア「日本全体は?」
ルルリ「そうねえ、まず」
ルルリ「防疫は経済と天秤にかけられるのよ」
ルルリ「日本人は給料が無いと死ぬけれど」
ルルリ「国際線の仕事は止めないといけない」
ミリア「かわりの仕事が貰える?」
ルルリ「探すでしょうけど限度はあるかもね」
ルルリ「政府が休業補償する手もあるけど」
ルルリ「働いてる人達が文句を言うでしょう」
ミリア「生活のためなら仕方ないような」
ルルリ「日本人がどうすべきかなんてのは」
ルルリ「私達が言うことじゃないけど」
ルルリ「きっとみんな、ひどく混乱して」
ルルリ「意見が分かれてめちゃくちゃになる」
ルルリ「混乱を煽る連中も現れるでしょう」
ミリア「意見がまとまらないのか」
ルルリ「徴兵制の導入が議論に挙がるわね」
ルルリ「財政出動と国防を一手に担えるし」
ルルリ「戦勝国になれば賠償金も貰える」
ミリア「戦争になるの?」
ルルリ「混乱に乗じて侵攻してくる国があるか」
ルルリ「細菌兵器の証拠が出てくれば必然的にね」
ルルリ「食糧の輸入を止められても戦争だわ」
ミリア「うわあ」
ルルリ「財閥に軍事力が無い日本は」
ルルリ「他国間の戦争の舞台にしかならない」
ルルリ「それでも戦うか、戦わないか」
ルルリ「意見はまとめられるかしら?」
ミリア「戦わないとどうなるの?」
ルルリ「殺されないためにカネを出し続けるのよ」
ミリア「お金かー」
ルルリ「ともあれ、国全体の議論は私の手に余るわ」
ルルリ「世界の平穏無事を祈りつつ」
ルルリ「不安に負けずに普段通り過ごしましょう」
ミリア「ルルリは戦争反対?」
ルルリ「たぶんその聞き方は良くないわ」
ルルリ「賛成でも反対でも反対って答える聞き方ね」
ルルリ「私は昔、自衛のための核武装に賛成だった」
ルルリ「守るためなら先制攻撃も辞さなかった」
ルルリ「でも今は少し考え方が変わったわね」
ミリア「攻撃しない感じ?」
ルルリ「相手が無能なら確かに敵は油断するのよ」
ルルリ「今の日本がひそかに核開発してる」
ルルリ「って諸外国に非難されたとしても」
ルルリ「そんなのできっこないって思うでしょ」
ミリア「三剣グループは作って無さそう」
ルルリ「旅客機も満足に作れないのに」
ルルリ「戦闘機が作れるわけないって安心するわ」
ルルリ「原発止めたら核開発出来ないのも同じね」
ミリア「それはフクザツ」
ルルリ「全面戦争を避けてカツアゲに応じ続ける」
ルルリ「という平和実現の方法もあるのだわ」
ミリア「もうちょっと何とかならないの」
ルルリ「それこそ未来技術の世界だわ」
ルルリ「1億3千万人が食える垂直農法」
ルルリ「1人1日平均20kWhの電力」
ルルリ「1人1日平均2kgの石油」
ルルリ「これらを自給するのが大前提ね」
ミリア「石油は無理そう」
ルルリ「発電と自家用車を除いて計算したけど」
ルルリ「それでも今の半分は必要だわ」
ミリア「助けて石油王」
ルルリ「まあそのうち何とかなるでしょう」
ルルリ「人はいつか必ず死ぬんだし」
ミリア「死んだら食糧自給率が上がるのか」
ルルリ「食糧自給率が36%ってことは」
ルルリ「64%の人が死んでしまうってことよ」
ルルリ「エネルギー自給率は10%前後で」
ルルリ「石油は0.3%くらい」
ミリア「あはははは」
ミリア「かなしすぎて笑ったぽくなりました」
ルルリ「ごめんごめん不安にさせる気はないの」
ミリア「気持ちが混乱してめちゃくちゃになる」
ルルリ「今日のテーマはそぐわなかったわね」
ミリア「でも緊急事態だから気になるよね」
ルルリ「これは主に海外向けの宣言だから」
ルルリ「日本人は気に病まなくていいのよ」
ルルリ「行き来だけは我慢しましょうってだけ」
ミリア「フワシコが恋しい」
ルルリ「行けると年一回しか行かないのにね」
ミリア「わたし100億円稼いで」
ミリア「みんなをフワシコに連れて行きたい」
ルルリ「甲斐性の塊みたいな事を言うわね」
ルルリ「でも、みんなで一緒に稼げばいいのよ」
ミリア「協力してくれるかな?」
ルルリ「それこそ、布告すればいいんじゃ?」
ミリア「すっかり忘れてた」
ミリア「でも、行くかどうかは自由だよね」
ルルリ「じゃあ、稼ぐ所までにしたら?」
ルルリ「使い道は各自の自由で」
ルルリ「フワシコ行きたい人は目標15万円ね」
ミリア「今年は頑張ってお金を稼ごう」
ミリア「稼ぎ方がわからないけど」
ルルリ「お金を貰ったら株を買うのよ」
ミリア「給料ってこと?」
ルルリ「いや、休業補償とかバラマキとか」
ルルリ「各国の政府が財政出動を行ったら」
ルルリ「その国の株価が騰がるの」
ミリア「みんな買い物するからか!」
ルルリ「そうかもね。原理はよくわからないわ」
ルルリ「現金の価値が希薄化するらしいけど」
ルルリ「ひどいインフレにはならないはず」
ミリア「でも、お金を配って株価が騰がるなら」
ミリア「国がじゃんじゃんお金配れば良くない?」
ルルリ「それがどうも良くないっぽいのよ」
ルルリ「お金配ったらみんな使うでしょ」
ルルリ「みんな使ったら会社が儲かるでしょ」
ミリア「うん」
ルルリ「会社が儲かると貧富の差が激しくなる」
ミリア「なんで?」
ルルリ「会社の投資先が無いからね」
ルルリ「生産拡大しても売れないから意味が無い」
ミリア「会社のお金をみんなに配るのは?」
ルルリ「それは普通の会社だとありえないわよ」
ルルリ「三剣枢里だから設備投資で配れるの」
ルルリ「フワシコだって福利厚生の社員旅行じゃん」
ミリア「だんだん難しくなってきた」
ミリア「お金を使って経済を回せばいいんだよね」
ミリア「儲けて使って儲けて使って」
ミリア「みんなの使ったお金が会社の儲けになって」
ミリア「会社の使ったお金がみんなの儲けになる」
ルルリ「それは私達が一つの会社だから出来るのよ」
ルルリ「外に支払ったお金は帰ってこないし」
ルルリ「外から貰ったお金もそのまま返せないわ」
ミリア「ちょーむずかしい」
ルルリ「株を買って外の会社を応援とかじゃなくて」
ルルリ「値上がりしたら売るだけの単なる売買ね」
ルルリ「フワシコの旅費は帰ってくるかも」
ミリア「儲けたお金で何か買って貰える?」
ルルリ「枢里ビジョンも千円貰ってるんでしょ」
ミリア「あ、タダにしちゃった」
ミリア「うちもタダにして貰ってるし!」
ルルリ「クロエはいいけど向こうの住民とかね」
ミリア「全員タダにしちゃいました」
ルルリ「え」
ミリア「だってバナナくれたし」
ミリア「三カ月無料にしましょうって」
ルルリ「三カ月ってのが絶妙にうまいわ」
ルルリ「ママ案?」
ミリア「いえーす」
ルルリ「まあお互いに融通しあうのはいいことね」
ルルリ「フワシコは油田もあるし」
ミリア「石油王みつけた」
ルルリ「仲良くしていきましょう」
ミリア「行き来できるようになるといいね」
ミリア「というわけで明るく終わりまーす」
ルルリ「楽しいネタを探しておきましょう」
ミリア「ご視聴ありがとうございました」


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Last-modified: 2021-04-13 (火) 00:38:39