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043 彼女の食事

ミリア「まだふわふわしてる」
ラッカ「ラッカです!」
ルルリ「ひとりじめかーい」
ラッカ「ラッカ久々ですよー!」
ミリア「何日ぶり?」
ラッカ「一週間です!」
ルルリ「そうでもなかったわね」
ラッカ「ラッカには永遠に感じられました」
ラッカ「でも!」
ラッカ「今こそ!」
ラッカ「修行の成果を試すときです!」
ルルリ「修行してきた体なのね」
ミリア「強くなった感じ?」
ラッカ「たぶん・・・」
ルルリ「急に弱気になる」
ミリア「今日は食堂に来ています」
ルルリ「地味に食堂は初配信よね」
ルルリ「まずは食堂の説明をしましょうか」
ラッカ「先に食べてしまいたいです」
ルルリ「そう?」
ミリア「食堂は来るとすぐに定食が出てきます」
ルルリ「んじゃ、いただきまーす」
ルルリ「わあ、おいしーい(高い声)」
ミリア「ルルリさん今日は余裕ですね」
ルルリ「いつものご飯だからね」
ミリア「ラッカは食べ方がお上品」
ルルリ「よく噛んで食べるのよ」
ラッカ「見ないでくださいよ!」
ルルリ「いつもガン見してたのは誰よ!」
ミリア「ラッカ、おいしい?」
ラッカ「62、F383、M104です」
ルルリ「肉から食べたのね」
ラッカ「ハンバーグは食べると崩れますね」
ルルリ「前歯で噛む癖をやめたほうがいいわ」
ルルリ「口を閉じて奥歯で噛むのよ」
ミリア「それで手で隠してたんだね」
ルルリ「最初に硬さを調べてるんだと思うわ」
ラッカ「人間はサラダが先なんですね」
ルルリ「そう。栄養摂取の都合よ」
ラッカ「41、A221、C86」
ミリア「おいしいのかな」
ルルリ「ラッカ、飲み込めてる?」
ラッカ「問題ないです」
ルルリ「汁物かお水を挟むといいわ」
ラッカ「62度」
ルルリ「大丈夫? やけどしてない?」
ラッカ「耐熱性です」
『粛々と食事を進める3人』
ラッカ「あの、ルルリさん」
ルルリ「はいはい」
ラッカ「全部食べないとダメですか?」
ルルリ「あー」
ルルリ「誰か残り食べてくれる?」
『残りはスタッフが美味しくいただきました』
ミリア「ラッカは小食かな」
ラッカ「ラッカ一口ずつで足ります」
ラッカ「同じものを食べても数字は同じです」
ルルリ「量は必要じゃないのよね」
ミリア「おいしかった?」
ラッカ「わかりません」
ラッカ「人間は美味しいかどうかを」
ラッカ「どうやって決めてるんですか?」
ミリア「なんとなく?」
ルルリ「快感と経験ね」
ルルリ「ラッカは快感がわからないから」
ルルリ「経験で決めるしか無いのかも」
ラッカ「ラッカ甘いものが好きだと思います」
ラッカ「女の子っぽくて可愛いです」
ルルリ「それなら、甘味センサーの値に応じて」
ルルリ「美味しいものを決めればいいわ」
ラッカ「今日の定食はイマイチですね」
ルルリ「お米噛んでも甘くならないもんね」
ルルリ「きっとお寿司は好きでしょ?」
ラッカ「大好きです」
ルルリ「最初にお寿司を食べてから」
ルルリ「お寿司に似た味を探すといいかもね」
ラッカ「お寿司食べたい!」
ルルリ「出前取ってあげるわ」
ルルリ「一貫ずつでいいんでしょ?」
ラッカ「もっと食べたくなるもんですかね?」
ルルリ「胃袋がそんなに大きくないから」
ルルリ「まずは色んなものを食べてみましょう」
ラッカ「そうします」
ミリア「ラッカは数字で味を考えるの?」
ルルリ「複数のセンサーが数字を取ってて」
ルルリ「その組み合わせで味がわかるのよ」
ミリア「うーん」
ルルリ「たとえばいつも食べてる食事の数字」
ルルリ「今日の食事はなぜか違ってました」
ルルリ「ってなったら、ラッカは気づけるのね」
ミリア「うん」
ルルリ「それは材料を変えたからかも知れないし」
ルルリ「実は腐ってるからかも知れないし」
ルルリ「毒が入ってるからかも知れない」
ミリア「毒見か」
ルルリ「そういうこと」
ミリア「ティーさんの仕事が減っちゃう」
ルルリ「ほんとに毒があったら可哀想だし」
ルルリ「ラッカは毒を食べても死なないわ」
ミリア「そっか、ラッカは強いんだね」
ルルリ「今のところ、出来るのはそこまでね」
ルルリ「唾液とか消化とかはまだまだ先だわ」
ルルリ「センサーの種類も足りてないし」
ルルリ「食事を栄養に出来るのはいつやら」
ミリア「ラッカは満足したんじゃないかな」
ルルリ「向こうの人に魚定食貰ってるわ」
ミリア「食いしん坊!」
ラッカ「お寿司に近そうな数字をゲットです」
ルルリ「焼き魚と生魚を比べてみるわけね」
ラッカ「ですです」
ルルリ「そろそろ食堂の紹介を収録するわよ」
ラッカ「あ、ラッカ今日はいいです」
ルルリ「出たがりなのに珍しい」
ラッカ「売店見てていいですか?」
ルルリ「いいけど、勝手に食べないでね」
ミリア「食べたい時はちゃんとお金払って」
ラッカ「ラッカお金ないです」
ミリア「スマホある?」
ラッカ「タブレットならあります」
ミリア「ピピ」
ラッカ「おおー入金されました」
ミリア「買い物ひとりで出来る?」
ラッカ「そういうのは得意ですよ!」
ルルリ「スタッフさん、見てあげて」
『ラッカ売店に行きます!』
ラッカ「これが魚肉ソーセージです」
ラッカ「こっちはカマボコですね」
ラッカ「カニカマが一番気になります」
ラッカ「ズワイガニとも比べたいですけど」
ラッカ「スケトウダラとも比べたいです」
『お嬢様にいくら貰ったんですか?』
ラッカ「それは我らがお嬢様ですから!」
ラッカ「大一枚」
ラッカ「電子送金ですけど」
『何かおごってくださいよ』
ラッカ「食べ物の残りを全部あげます」
『ハーゲンダッツ美味しいですよ』
ラッカ「人気シリーズですね」
ラッカ「バニラ味がダントツらしいので」
ラッカ「それを買って食べましょう」
『ありがとうございます!』
ラッカ「お買い物楽しいです」
ラッカ「ラッカはブランド品が欲しいですね」
ラッカ「持ってると自慢できそうなやつ」
『今度、入島のお店に行きましょう』
ラッカ「お金くれますか?」
『食堂の紹介を飛ばして帰宅です』
ラッカ「ルルリ!」
ルルリ「どうした?」
ラッカ「これ、ワサビ入ってます?!」
ルルリ「よく気づいたわね」
ラッカ「気づきますよ!!」
ラッカ「嗅覚がツーンとします!!」
ラッカ「なんでワサビ入れたんですか」
ラッカ「罰ゲームですか」
ルルリ「お寿司は普通サビ入りよ」
ラッカ「・・・・・・」
ラッカ「みんなで食べてたのも?」
ルルリ「サビ入りだわ」
ルルリ「なんなら醤油につけてる人もいるわ」
ラッカ「だったらツーンって言ってくださいよ」
ルルリ「それが普通ならわざわざ言わないわよ」
ラッカ「だまされました」
ラッカ「泣きます。えーん」
ラッカ「えーんっていうか、つーん」
ミリア「ラッカはサビ抜きだった」
ルルリ「何故ワサビがダメなのか」
『食後のティータイム』
ミリア「ティーさんは配属変更です」
ティー「何かお気に障りましたか」
ミリア「ラッカが毒見役してくれるって」
ラッカ「任せてください!」
ラッカ「一口で満足なのでちょうどいいです」
ティー「がーん」
ルルリ「いい仕事を奪ってしまって申し訳ない」
ルルリ「くっくっくっ」
ティー「悪い笑みだ」
ティー「して、自分の配属はどこに?」
ミリア「ラッカのお世話を手伝って欲しい」
ティー「なるほど?」
ルルリ「まず、歯磨きを教えてあげて」
ルルリ「あとはストーマの掃除」
ルルリ「シャワーがわりの拭き掃除と」
ルルリ「部屋の清掃を教える仕事もね」
ティー「わーい仕事がふえたぞー」
ティー「IT化で人間の負担が増えるパターン」
ルルリ「まあまあそう言わずに」
ルルリ「お裁縫と励ましはミリアがやるし」
ミリア「可愛がってあげてね」
ティー「BLに染めてやろう」
ミリア「絵本の読み聞かせもお願いします」
ティー「お母さんじゃーん!」
『後半は食堂の紹介です!』


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Last-modified: 2021-04-13 (火) 02:16:38