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033 縫製工場

ミリア「お土産やさんを出て」
ミリア「縫製工場にやってきました」
ルルリ「前後編風だけど1日たってます」
ルルリ「観光の方は工場見学は出来ないわ」
ミリア「どこ行けば良かった?」
ルルリ「枢里に興味があるなら」
ルルリ「枢里ミュージアムがあるわね」
ルルリ「あとは展望塔のぼって」
ルルリ「庭園でぼーっとして」
ルルリ「大人通りに戻ってツカレナオース」
ミリア「なるほど」
ルルリ「まあ、観光の残りは今度にして」
ルルリ「今日は縫製工場に行きましょう」
ミリア「おねがいしまーす」
ルルリ「入る前に言っておくけど」
ルルリ「枢里のアパレル産業は成長出来なかったわ」
ルルリ「日本の国内生産率はわずか2%」
ルルリ「枢里の人もみんな輸入の服を着てる」
ルルリ「自給自足できてないのよ」
ミリア「海外のほうが安いから?」
ルルリ「服は人が手作業で作っていて」
ルルリ「人件費の影響をモロに受けるからね」
ルルリ「いくら枢里が安月給でも」
ルルリ「十何億人の人たちにはかなわないの」
ミリア「もっと安い人が働いてるんだよね」
ルルリ「だから、枢里の縫製工場は」
ルルリ「縫製技術を残しておくためのもの」
ルルリ「ロボットが服を作る時代までの繋ぎなの」
ミリア「ぬいぐるみも作れるようになる?」
ルルリ「洋服の3Dプリンターが出始めてるから」
ルルリ「もう少しで作れるようになるかもね」
ミリア「ぬいぐるみ屋さんにはなれないか」
ルルリ「なりたかったの?」
ミリア「すごくなりたいわけじゃないけど」
ミリア「将来どうしようかなって」
ルルリ「好きなことをすればいいのよ」
ルルリ「枢里さえ続けば生活は出来るんだから」
ミリア「枢里の将来が大事」
ルルリ「そうね」
ルルリ「まあ、縫製工場は別に凄くはないわ」
ミリア「入ってみよう」
ミリア「しつれいしまーす」
ミリア「いろんなミシンがいっぱい」
ルルリ「縫製工場では大きな機械を扱ってるのよ」
ルルリ「小型のミシンで出来る仕事は在宅になる」
ミリア「ぬいぐるみはどれで作れるの?」
ルルリ「なんと、ぬいぐるみは家で作るのよ」
ミリア「ここじゃなかった」
ルルリ「材料を用意するところまでと」
ルルリ「縫った物を完成させるところが」
ルルリ「縫製工場の仕事なのね」
ルルリ「綿を詰めるのは機械で出来るのよ」
ミリア「縫うところだけが手作りなんだね」
ルルリ「今回はお部屋を用意したので」
ルルリ「そこで実際に縫ってみましょう」
ルルリ「どう? 縫えてる?」
ミリア「あ! エルハさんだ!」
ミリア「今日もおつかれさまです」
エルハ「おつかれさまです、お嬢様」
エルハ「縫えてないです」
ルルリ「女子力高そうなのに」
エルハ「細かい作業が苦手なんですよ」
ルルリ「ユニットハウスは超細かいでしょ」
エルハ「あれはガイドが優秀なので・・・」
エルハ「縫製は何個か犠牲にして覚える感じ」
ルルリ「家は犠牲に出来ないものね」
ミリア「わたしもやってみたい」
エルハ「手順は動画の通りで」
エルハ「基礎的な縫い方はこの本に載ってます」
ミリア「本!」
ルルリ「ノウハウがアップデートされてない」
ルルリ「教育動画チームにリクエストしておくわ」
エルハ「本が悪いわけでは無いんですけど」
エルハ「いきなりは無理そうでした」
ルルリ「こういうのは得意不得意ありそうね」
ルルリ「私は血が出るものは苦手だわ」
ミリア「血が出るの?!」
ルルリ「手縫いのところはね」
エルハ「ミシンも危ないですね」
ルルリ「絆創膏を用意しておきましょう」
『お嬢様、お裁縫に挑戦(20倍速)』
ルルリ「縫製が終わった物がこちらです」
エルハ「料理番組方式ですね」
ミリア「無駄な血を流したくないのだ・・・」
ルルリ「これに綿入れをして」
ルルリ「綿入れしたところを縫って」
ルルリ「検品が通ったら完成です!」
ミリア「あとちょっとだったのになー」
エルハ「惜しかったですねー」
ルルリ「持ち帰って仕上げてもいいのよ」
エルハ「家にミシンが無いので」
エルハ「あ、貸していただくのは悪いですし」
ルルリ「毎日振り回しすぎるのも悪いものね」
エルハ「そこは大丈夫です」
ミリア「わたしは持って帰ろうかな」
ルルリ「頑張るわね」
ミリア「服もここで作ってるんだよね?」
ルルリ「そうよ。ひとつだけ紹介させて」
ルルリ「ここが枢里天夢の製作チーム」
ミリア「ルルリのお洋服のところだね」
ルルリ「そうよ。いにしえのロリィタファッション」
ルルリ「Angelic Dreamブランドね」
エルハ「たしか10万円するんですよね」
ルルリ「靴下の先からヘッドドレスまで」
ルルリ「全部合わせて一式10万円くらいよ」
ルルリ「ドレス単体なら5万円しないわ」
ミリア「クルルで買えないの?」
ルルリ「欲しがる人がいなかったのよ」
ルルリ「完全受注生産で買う人が限られてるから」
ルルリ「特別感は満たせます」
ミリア「ルルリ以外見たことが無い」
エルハ「南部でも見ませんね」
エルハ「私、最初、ルルリさんがお嬢様なのかと」
エルハ「すっかり騙されました」
ルルリ「騙してないでしょー」
ミリア「知らない人のところに行って」
ミリア「ふたりで黙って並んでたら」
ミリア「ルルリがお嬢様だって思われる気がする」
エルハ「それわかります」
ルルリ「ミリアはオーラで分かると思うわ」
エルハ「喋ったらすぐ本物がわかりますね」
ルルリ「私は口を開くと残念な女だったかー」
ルルリ「去年まではチヤホヤされてたもんなー」
ミリア「隣の子が可愛いって言われてたね」
ルルリ「最近なんてあれよ」
ルルリ「ルルリちゃんの膝の上に乗りたい」
ミリア「石抱き」
ルルリ「ルルリ発電所で人間電池になりたい」
ミリア「男子力発電」
エルハ「極まってますね」
ルルリ「映るだけでチヤホヤされる枠は」
ルルリ「エルハに取られてしまったわ」
エルハ「昨日余計なこと言ったせいで」
エルハ「早速、水着撮影のオファーを戴きました」
ルルリ「エルハはそう簡単に脱がないわよ」
エルハ「お嬢様と一緒に出て欲しいって」
ルルリ「餌付きだったのね」
ミリア「今年は水着NGでーす」
ルルリ「フワシコでも映さなかったもんね」
ミリア「ここって水着は作ってないのかな?」
ルルリ「一通り作れるものは作れるはずよ」
ミリア「水着欲しいなー」
ルルリ「ロリィタ水着とか作って欲しいわ」
エルハ「水着NG、いいのが無いからでしたね」
ルルリ「つまり、可愛い水着さえ作れれば」
ルルリ「お嬢様と美女の水着姿が拝めて」
ルルリ「みんな幸せになれるということね」
エルハ「国内生産に回帰しましょう」
エルハ「海外に依存していては良くないですね」
ルルリ「エルハのそういうとこ、ほんと好き」
エルハ「鋭く経済の問題を指摘する感じですか?」
ルルリ「美人なのに欲に弱いところよ」
エルハ「美しいものに目が無いんですよ」
ルルリ「納得」
ミリア「わたし、凄く美しい?」
ルルリ「ドヤ顔うける」
ミリア「調子こいてみた!」
エルハ「あざと可愛い」
ミリア「自分が可愛いとか美しいとか」
ミリア「お嬢様の写真を売るのはわかんないけど」
ミリア「ぬいぐるみとかマグカップとか」
ミリア「そういうグッズはアリな気がします」
ルルリ「お嬢様命Tシャツとか作れそうね」
ミリア「それはちょっと・・・」
エルハ「ルルリさんはドレスが一番似合います」
ミリア「そう! それ! さすがエルハさん!」
ルルリ「ドレス以外着るとダメ出しされるのよね」
ミリア「働きたくないってシャツ着てたよね」
エルハ「たまに変な文字Tシャツ着ますよね」
ルルリ「脱力系ゆるキャラのルルリちゃんです」
ミリア「せっかく可愛いのにもったいないよ!」
ルルリ「言い方がうまくなってて悔しいわ」
ルルリ「昔、ダサいから止めてって言われたし」
エルハ「ド直球ですね」
ミリア「ごめんて・・・」
ミリア「でもほんとにルルリはロリ服似合うと思う」
エルハ「髪長いし、シルエットがいいですよね」
ミリア「お人形さんみたい」
ルルリ「Tシャツ着ないから、あんまり褒めないで」
ルルリ「なんか照れちゃって変な気分になるわ」
エルハ「ルルリさんは褒められると伸びるタイプ」
ミリア「頭いいし、優しいし、面倒見がいい」
エルハ「たまに母性のような包容力を感じますね」
ルルリ「褒め殺しても何も出ませんよ」
ミリア「ルルリが居てくれるだけで幸せだよ」
エルハ「ルルリさんがいない枢里はつまんないです」
ルルリ「私そういうの弱いから!」
ルルリ「ほんとに泣きそうになるから!」
エルハ「私の胸でどうぞ泣いてください」
ルルリ「うわーん」
ミリア「ルルリも人柄いいと思うなあ」
ミリア「こんな感じで一か月続けてみました」
ミリア「楽しんでいただけましたでしょうか?」
ミリア「お便り、励みになってます」
ミリア「応援ありがとうございます」
ミリア「来月も続けたいと思いますので」
ミリア「これからもご視聴よろしくお願いします」
ルルリ「エルハの胸も」
ルルリ「まだふわふわしてる」
ミリア「せっかくちゃんと締めたのに!」


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Last-modified: 2021-04-09 (金) 23:52:54