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029 電力

ラッカ「枢里ビジョン動物チャンネルをご覧の皆様」
ラッカ「今宵はラッカがお相手いたします」
ミリア「今日のテーマは電気です」
ミリア「今やわたしたちの生活に欠かせない電気」
ミリア「原発や再エネが色々話題になる中で」
ミリア「今後どう考えていけばいいのでしょうか」
ルルリ「この番組の名前、なんだったっけ?」
ミリア「まだふわふわしてる」
ルルリ「全然ふわふわしてねえ!」
ルルリ「意識高い系番組かよ!」
『ルルリちゃん御乱心』
ミリア「もうちょっとくらい頑張ろうよ・・・」
ミリア「久々に台本作ったんだし」
ルルリ「リハーサル回は台本あったもんね」
ルルリ「細かいとこはアドリブだけど」
ミリア「アンケートもスタッフさんだった」
ルルリ「台本あったほうが出来はいいんだけど」
ルルリ「なぜか反抗したくなるのよね」
『ルルリちゃん反抗期』
ミリア「まずは枢里の発電の歴史を振り返ります」
ルルリ「1948年の震災の後」
ルルリ「復興の中で枢里が設立されると共に」
ルルリ「石炭火力発電所が2基建設されました」
ルルリ「1977年に3号機が運転開始」
ルルリ「1982年に4号機が運転開始して」
ルルリ「1・2号機が廃止になりました」
ミリア「30年くらいで建て替えなの?」
ルルリ「寿命というよりは増強でしょうね」
ルルリ「オイルショックの数年後だもの」
ラッカ「オイルショックってなんでしょうか」
ルルリ「え、ラッカが説明してよ」
ラッカ「1973年と79年の原油高騰です」
ラッカ「この頃から原子力が推進されてます」
ラッカ「三剣グループも原発開発してますね」
ルルリ「スウ婆は原発反対なのよね」
ルルリ「それで2012年まで石炭オンリー」
ルルリ「2000年からは自家発電を諦めて」
ルルリ「電力会社と契約しているわ」
ミリア「発電所は止めちゃったんだよね」
ルルリ「2012年にFIT制度が出来て」
ルルリ「家の屋根に太陽光発電がつきました」
ルルリ「これを全量売電して収入を得ながら」
ルルリ「普通に電気代を払ってるわね」
ルルリ「石炭発電所は2014年に廃止」
ミリア「枢里は太陽光100%なの?」
ルルリ「計算上はそう言ってもいいわね」
ルルリ「電気代より買取価格の方が高いわ」
ルルリ「でも、太陽光発電は不安定だから」
ルルリ「電力会社が無いと成り立たないのよ」
ミリア「微妙に自給自足ではないような」
ルルリ「そうなの!」
ルルリ「買取価格が高いのも」
ルルリ「日本中の電気代を値上げしてるから」
ルルリ「みんなでお金を払って」
ルルリ「太陽光発電してる人を儲けさせてる」
ミリア「どうしてそうするの?」
ルルリ「太陽光発電を普及させることで」
ルルリ「研究開発を推進するため、だけど」
ルルリ「結果は外国を儲けさせただけで」
ルルリ「日本の事業は育たなかったわね」
ミリア「枢里もやめちゃったもんね」
ルルリ「輸入したほうが安いからね」
ルルリ「パワコンはまだ作ってるけど」
ラッカ「パワーコンディショナーって」
ラッカ「間違えました」
ラッカ「パワコンってなんですか?」
ルルリ「・・・・・・」
ラッカ「ルルリ先生?」
ルルリ「このポンコツがぁー!」
ラッカ「テイク2お願いします!」
ルルリ「パワコンはインバーターの凄いやつよ」
ミリア「インバーターって?」
ルルリ「電流に直流と交流があるのはわかる?」
ミリア「ごめん・・・」
ラッカ「直流は小学校6年生の理科ですから!」
ルルリ「ミリアが4年生だって忘れてたわ」
ルルリ「少子化問題を語る10歳児だった」
ミリア「数学と理科が弱点」
ルルリ「乾電池と豆電球があってね」
ルルリ「物が無いから絵でごめんね」
ルルリ「出っ張ってるほうがプラス」
ルルリ「逆がマイナスなの」
ミリア「わかる」
ルルリ「豆電球から導線が2本のびてて」
ルルリ「それぞれプラスとマイナスにつけると」
ルルリ「電球が光ります」
ルルリ「これが、直流電流」
ミリア「はい」
ルルリ「乾電池のかわりにソーラーパネルを置く」
ルルリ「これが、太陽光発電なの」
ルルリ「だから太陽光発電は直流」
ミリア「ふむふむ」
ルルリ「だけど、電圧の違いがあって」
ルルリ「ソーラーパネルは乾電池より強いから」
ルルリ「豆電球は耐えきれなくて壊れてしまうの」
ミリア「あらら」
ルルリ「そこで、電圧を調整するために」
ルルリ「インバーターという装置を使って」
ルルリ「直流を一度交流に変換します」
ルルリ「家の電気も交流なのよ」
ルルリ「で、使う時に直流に戻したりするの」
ルルリ「長々説明した割にわかんないわね」
ミリア「勉強しとく・・・」
ルルリ「枢里教育動画にあると思うから」
ルルリ「興味がある子は履修してみてね」
ルルリ「何の話だったかしら?」
ミリア「屋根の太陽光発電」
ルルリ「そう。めっちゃお金かけたらしいわ」
ルルリ「17年ローンで返済だし」
ルルリ「でもFIT制度は実質廃止」
ルルリ「買取も最長20年だから」
ルルリ「2032年までには次の発電が必要ね」
ミリア「次の発電」
ルルリ「歴史の話は終わりだから」
ルルリ「次はラッカの番」
ミリア「わたしだった」
ミリア「ルルリ先生ありがとうございました」
ミリア「どのような発電があるのでしょうか」
ミリア「ラッカさん、説明をお願いします」
ラッカ「石炭、石油、天然ガスはほぼ輸入です」
ラッカ「石炭は安いけどCO2たっぷり排出」
ラッカ「石油は高すぎです。バイオマスもです」
ラッカ「原子力は安くてクリーン」
ラッカ「風力や太陽光は出力が不安定です」
ラッカ「水力は新設出来る場所がもう無くて」
ラッカ「地熱は温泉に影響があります」
ミリア「ラッカさんのお勧めはどれでしょうか」
ラッカ「最初は石炭ですね」
ラッカ「発電所の稼働までの時間稼ぎです」
ラッカ「それから今の技術で作れる軽水炉です」
ラッカ「改良型沸騰水型軽水炉とか」
ラッカ「改良型加圧水型軽水炉とかですね」
ミリア「それは原子力発電所なんですよね?」
ラッカ「水を使った原子炉です」
ラッカ「日本の原子力発電所は全部軽水炉です」
ラッカ「あとは新しい発電技術の研究ですね」
ミリア「どんな発電が考えられますか?」
ラッカ「ラッカにはわからないです」
ミリア「ご説明ありがとうございました」
ミリア「ここからは議論に移りたいと思います」
ルルリ「ミリアが自然エネルギー派で」
ルルリ「ラッカが原発推進なのよね」
ルルリ「だから私が残り物の化石燃料になる」
ルルリ「という台本だけど、微妙だわ」
ミリア「ルルリはどういう意見なの?」
ルルリ「私のイチオシは男子力発電ね」
ルルリ「ってネタは実在したので諦めました」
ラッカ「2011年に実用化されていますね」
ルルリ「自家発電は古来からありそうだけど」
ルルリ「自転車発電でも実用は難しそうだわ」
ミリア「女子力では発電できないの?」
ルルリ「そっちは曲になってるらしいから」
ルルリ「触れるのはやめておくわ」
ミリア「太陽光でいいんじゃないかな」
ルルリ「いいんだけど、ダメだったのよ」
ルルリ「枢里はオール電化だし、バスはEVだし」
ルルリ「再生可能エネルギーに移行出来てて凄い」
ルルリ「って自慢したいのはやまやまなんだけど」
ルルリ「蓄電池が未発達だから電力は不安定で」
ルルリ「収益も国民に負担を押し付けてるだけ」
ルルリ「イメージ戦略的にはマイナスだと思うわ」
ミリア「太陽光はやめたほうがいいの?」
ルルリ「コストは石油や洋上風力と変わらない」
ルルリ「石炭の倍以上する感じよ」
ルルリ「CO2削減を善と仮定するとして」
ルルリ「無理矢理、太陽光に移行するとしたら」
ルルリ「電気代は倍以上になるってこと」
ミリア「そんなに高くなるんだ」
ルルリ「枢里の電気代は一人平均7千円なの」
ルルリ「全国だと3千~5千円くらいらしいわ」
ルルリ「電力会社に毎年50億円払ってるわけよ」
ルルリ「で、売電収入を130億円受け取ってる」
ルルリ「収入は住民個人のものだけどね」
ミリア「制度はすごく得だったんだね」
ルルリ「でも、仮に自動車がEVになるとしたら」
ルルリ「電気は今の2.5倍は必要になるのね」
ルルリ「単純計算で電気代も2.5倍だとして」
ルルリ「月1万7千円、全員で年125億になる」
ミリア「ギリギリだ」
ルルリ「そして、FIT制度は終わってしまうの」
ルルリ「今から太陽光を追加しても大赤字」
ルルリ「ほっといてもやがて大赤字になる」
ルルリ「日本はEVが走れるほどの電気は無いし」
ルルリ「無理矢理EVに移行すると破綻するのよ」
ミリア「車はガソリンのままがいいのかな」
ルルリ「外圧を無視出来るなら、そうでしょうね」
ルルリ「賠償金を請求されたりしたら終わりね」
ルルリ「日本の輸出はガソリン車頼りだから」
ミリア「収入も無くなって電気も買えなくなる」
ルルリ「さあ、どうしましょう」
ルルリ「というところからが、議論のはじまりよ」
ミリア「どうしよう」
ルルリ「ミリアは布告を考える」
ミリア「電気を作りましょう」
ルルリ「男子力発電はトイレが詰まるらしいわ」
ラッカ「ラッカは節電したいです」
ルルリ「遠慮しないでたっぷり計算していいわよ」
ルルリ「次はAI競争の時代になるでしょうから」
ラッカ「考えてもわからないことが多いです」
ルルリ「そう言えるだけでも大したものだわ」
ミリア「それでは、今回はこのへんで!」
ミリア「ご視聴ありがとうございましたー」
ルルリ「真面目回になってしまった」


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Last-modified: 2021-04-09 (金) 23:55:18