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021 寿司

エルハは残念ながら不参加。人数多すぎなので。

『三剣宮・食卓』
ミリア「いただきまーす」
ルルリ「いただきます」
セリカ「召し上がれー」
ルルリ「お寿司、誰が握ったの?」
セリカ「これは普通にグルメ通りのやつ」
ルルリ「さすがに朝話してすぐだもんね」
セリカ「近いうちに食堂研修やってみるよ」
セリカ「漁獲枠も確保しないとね」
ミリア「魚取るところからか」
ティー「釣りするんですかね」
ルルリ「一か月くらい漁船に乗るイメージだわ」
ティー「酔いそう」
セリカ「三剣製薬の酔い止めは結構効くよ」
ルルリ「二日酔いの薬? じゃなくて?」
セリカ「乗り物酔いの薬ね。船とか飛行機とか」
ティー「あっ」
ルルリ「あっ」
セリカ「??」
ミリア「誤解があったらしい」
ルルリ「サーモン美味しいわねー」
ミリア「わたしは甘エビー」
ティー「飲み物をお持ちします」
セリカ「お酒が飲みたいね」
ルルリ「ギクッ」
ティー「やめてくださいよそういう反応!」
ルルリ「くっくっく」
セリカ「ティーさん、粗相したの?」
セリカ「飛行機で」
ティー「いえ、粗相はしてませんよ」
ルルリ「カクテル一杯で泥酔しただけよね」
ティー「記憶にございません」
セリカ「酒酔いの薬、効かなかったの?」
ルルリ「あれ、あってた」
ミリア「誤解は無かったらしい」
ティー「ということは、効いてないですね」
ルルリ「重症だわ」
ラッカ「充電が完了しました」
ルルリ「おはよう、ラッカ」
ラッカ「おはようございます!」
ラッカ「みなさんお食事中ですね」
ミリア「今日はお寿司にしたんだよ」
ラッカ「生魚を食べるんですね」
ルルリ「素材の味を楽しむのよ」
ティー「ラッカさんは食べられない?」
ラッカ「ラッカは繋ぐだけで栄養取れます」
ラッカ「消化も排泄も要らないので効率的!」
ミリア「じゃあお寿司の味はわからない?」
ラッカ「嗅覚と味覚のセンサーは無いです」
ティー「それはそれで可哀想ですね」
セリカ「五臓六腑に染み渡るねー」
ラッカ「むむむ」
ルルリ「イクラもーらい」
ルルリ「この食感がいいのよねー」
セリカ「大トロもーらい」
セリカ「うーん、とろけるぅー」
ミリア「みんな食べるの早くない?」
ルルリ「珍しく沢山食べれる気がするわ」
セリカ「追加注文する?」
ティー「残ってる分持ってきましょうか」
ラッカ「みんなすごく美味しそうです」
ミリア「美味しいね」
ティー「普段食べないから尚更ですかね」
セリカ「家だと落ち着いて飲めるし」
ラッカ「ルルリ!」
ルルリ「はい?」
ラッカ「ラッカもお寿司食べたいです!」
ルルリ「無理だってば」
ラッカ「ラッカ電気美味しくないですよ?」
ルルリ「味ついてないからね、たぶん」
ティー「持ってきましたけど食べますか?」
ラッカ「食べられないんです」
ラッカ「ラッカ消化できないから」
ラッカ「食べてもお腹から取り出すだけです」
ルルリ「そうね」
ラッカ「なんだか可哀想な気がしてきました」
ラッカ「泣きます。えーん」
ルルリ「ラッカは人間より優れているのよ」
ラッカ「優れてないです。むしろ可哀想です」
ミリア「お腹いっぱいで満足じゃないの?」
ラッカ「満充電ですけど満足じゃないです」
セリカ「人間なら食後は眠くなっちゃうよね」
セリカ「酔いが回るし」
ティー「消化するのに血液を回すから」
ラッカ「ラッカも消化したいです」
ルルリ「どうして消化したいの?」
ラッカ「んー、なんていうか」
ラッカ「ラッカは人間の形をしています」
ラッカ「どうして人間の形をしていますか?」
ミリア「ラッカが人間だから?」
ルルリ「そうね。そこは、まだ、未完成なのだわ」
ルルリ「味覚も嗅覚も消化器官も作れないのよ」
ルルリ「ごめんね、ラッカ」
ラッカ「ラッカはまだ一人前じゃないんですね」
ラッカ「でも大丈夫です」
ラッカ「きっといつか一人前になれます」
セリカ「そうね」
ティー「ルルリさんが何とかしてくれますよ」
ミリア「発明だー!」
ルルリ「まあ、楽しみに待ってなさい」
ラッカ「わかりました! もう泣きません!」
セリカ「いい子ね」
ミリア「良かったね、ラッカ」
ルルリ「ところでセリカママ」
セリカ「ん?」
ルルリ「なにげに番組初登場じゃない?」
セリカ「むしろあれよ」
セリカ「迎春」
ミリア「あけおめだー!」
セリカ「今日が今年初枢里よ!」
ルルリ「お疲れさまでした」
ミリア「そして明日またすぐ東京?」
セリカ「そうなの!」
ミリア「さみしー」
セリカ「おいで、アリア」
ミリア「ママ」
セリカ「ぎゅうううう」
セリカ「大きくなったねー」
ミリア「まだ子供だよ」
セリカ「すーぐ大人になっちゃうよ」
ミリア「えー」
セリカ「小五の女の子は特に早い」
ミリア「今年はゆっくりしとく」
セリカ「遠慮しないでスクスク育ってね」
セリカ「帰ったら褒めてあげるわ」
ミリア「うん」
ミリア「全然会えないの?」
セリカ「でっかいビデオ通話を買ったよ」
セリカ「全身映せるやつ」
ルルリ「いるのかなあ」
セリカ「新幹線で東京まで来れたら」
セリカ「成田までの迎えを出してあげるね」
ミリア「ママの寂しさが伝わった」
セリカ「だって毎日毎日握手三昧よ?」
セリカ「あとは爺さんとの長いお喋り」
ミリア「ママにしか出来ない仕事なんだよね?」
セリカ「握手はママのママも出来るし」
セリカ「ママのママのママも出来るよ」
ルルリ「シエラ婆とスウ婆ね」
セリカ「スウ婆は羽田に入って貰うつもり」
セリカ「明日、直接会って相談するよ」
ミリア「お仕事しんどくないかな?」
セリカ「つらかったらママがヘルプできるから」
セリカ「ママの近くを担当して貰おうと思うよ」
ミリア「ママも無理しないでね」
セリカ「アリアの《風邪薬》を飲むから平気」
ミリア「ママが飲むんだね」
セリカ「自分自身は《握手検査》出来ないからね」
ミリア「たしかに」
セリカ「不思議な魔法だよね」
セリカ「まるで今年のために用意されてたみたい」
ミリア「わたしもそう思う」
セリカ「科学のチカラで作れたほうがいいけどね」
ミリア「魔法だと少ないもんね」
セリカ「でも、5年間も頑張ってくれたから」
セリカ「何としてでも食い止めるわ」
ミリア「また作っておくね」
セリカ「アリアは最強の魔法少女だね」
ミリア「一番地味だと思う」
セリカ「派手なコスチュームを買ってあげる」
ミリア「恥ずかしいからいい」
ルルリ「あのーセリカさん」
ルルリ「別れを惜しんでるところ悪いんだけど」
セリカ「なに?」
ルルリ「今日、ライブ配信なの覚えてますか」
セリカ「あー・・・」
セリカ「ママもトップレスになるか!」
ミリア「やめて」
ミリア「ラッカも脱いでないからね!」
ラッカ「脱いでもいいんですか?!」
ミリア「だーめーでーすー」
セリカ「あ、そういえば」
セリカ「昨日から食堂でバナナ配ってるけど」
セリカ「みんな貰った?」
ルルリ「そう。すっかりお伝えし忘れてたわ」
ルルリ「だいたい一人3本あたります」
ミリア「枢里アプリで受け取ってくださいね」
セリカ「フワシコの回、面白かったね」
ルルリ「それは良かったわ」
セリカ「クルマ、凄いいいでしょ?!」
ルルリ「あれは最高!」
ルルリ「バッテリー性能は思い切ったわね」
ミリア「凄かったの?」
セリカ「凄く少ないんだよね」
ルルリ「どうせ島だし、すぐ充電出来るし」
ルルリ「寝てる間エアコンが動けばいいのよね」
セリカ「考えられる限界までコストを抑えたよ」
セリカ「3年間で一万台配ったからね」
ミリア「配給って言ってたもんね」
ルルリ「ラッカは余裕持たせてて少し重いのよね」
ラッカ「重くないですよ! 葉っぱより軽い!」
セリカ「何キロなの?」
ルルリ「300弱。半分以上がバッテリー」
セリカ「確かにリーフよりは軽い」
ルルリ「20kWhだからね」
セリカ「それでこんなに喋れるの?」
ルルリ「まさか。後ろでスパコンが唸ってるわ」
セリカ「10年後には1台1億円切れるかな」
ルルリ「ソフトウェアの進化次第だわね」
ラッカ「たくさん学習したいです!」
ミリア「掃除の仕方を教えて貰おう」
ティー「そんなのサッサッとやってガーですよ」
ラッカ「ググります」
ティー「紅茶をお持ちしました」
ルルリ「了解。30分くらい?」
ミリア「いったん休憩にしまーす!」


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Last-modified: 2021-04-09 (金) 23:58:45