コードを読んで、リンクを辿っていくと、ゲームに似た流れで「お嬢様都市」が読めます。
ゲームブック感覚で楽しみたいとか、テキストのほうが好きとか、実装前の確認用に。
実際のゲームはメニューバーから「ふわふわ」とか「ふよふよ」に行けば遊べる。
作中で明記してないが、2020年1月1日である。
140行くらい。
最後の選択肢から先はチュートリアルフェーズ。
圧縮率は高めで行く。
冬フェーズの前にチュートリアルフェーズに入る。
なので、オープニングはこれだけで終わり。
『伝説のお嬢様 三剣芹香(みつるぎ・せりか)』
『終戦後、解体された三剣財閥の創業者一族は』
『企業城下町 枢里(くるるさと)を作り上げるが』
『バブル崩壊によって社員6万人が職を失いかける』
セリカ「私は全住民の終身雇用を保証します」
セリカ「生活必需品は給与で必ず買えるようにする」
セリカ「15歳までの子供全員に生活費を支給する」
セリカ「15歳になった子供全員に就職内定を出す」
セリカ「全員が三剣枢里の株主になれるようにする」
セリカ「そして、枢里は完全な自給自足を目指します」
『1998年 セリカ宣言』
『当時10歳のお嬢様が発したこの宣言によって』
『枢里はカンパニータウンとして守られ続けてきた』
ルルリ「あれから22年」
ミリア「あけまして、2020年になったね」
ルルリ「今度はミリアが枢里を治める番よ」
ミリア「ママの番は終わりなの?」
ルルリ「セリカママは、来月から成田に張り付きなの」
ルルリ「1~2年は帰ってこれないと思うわ」
ミリア「《風邪薬》を配るお仕事なんだよね?」
ルルリ「そうよ。日本を守る大事なお仕事ね」
ルルリ「ミリアのおかげで日本は救われるのよ」
ルルリ「それは絶対に秘密だけれど」
ミリア「うん・・・それはいいんだけど」
ミリア「わたしはただの10歳の女の子」
ミリア「ルルリみたいに天才少女じゃない」
ルルリ「セリカママだって天才じゃないわ」
ミリア「ママはお買い物の天才って言われてる」
ルルリ「・・・認めるわ。ママも私も天才」
ルルリ「そしてミリアも天才。だから出来る」
ミリア「そうなのかなあ?」
ルルリ「天才がイチオシする歴代最高のお嬢様です」
ミリア「それは言い過ぎ」
ルルリ「みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」
ミリア「なんかそういうジュースの品評を見た気が」
ルルリ『ボジョレー・ヌーヴォです』
ミリア「ワインだった」
ルルリ「えっ」
ルルリ「私、心の声漏れてた?」
ミリア「うん?」
ルルリ「反転色のフキダシは心の声だから」
ルルリ「もし見えててもスルーしなきゃだめよ」
ミリア「う、うん」
ルルリ「まあ、出来る限りのことはやってきたつもり」
ルルリ「枢里の会計はまだまだ赤字続きだけど」
ミリア「わたし、お金持ってないよ」
ルルリ「お金はスウおばあちゃんがくれるでしょ」
ミリア「お小遣いは貰ってるみたい」
ルルリ「いくら?」
ミリア「毎月1億円」
ルルリ「それは・・・高額だけど、お小遣いね」
ルルリ「住民の暮らしが買える金額ではないわ」
ミリア「そういうもん?」
ルルリ「まあ、必要な時に言えば出してくれるわよ」
ミリア「うん」
ルルリ「それにね、大事なのはお金じゃなくて心」
ミリア「心・・・!」
ルルリ「枢里で末永く幸せに暮らしたいって気持ち」
ミリア「幸せな気持ち」
ルルリ「それを伝えるのがお嬢様の仕事ね」
ミリア「わかった」
ルルリ「じゃあさっそく、みかんとって頂戴」
ミリア「みかん?!」
ルルリ「そう。それ」
ミリア「みかん関係なくない?」
ルルリ「住民の悩みに寄り添ってあげるのよ」
ミリア「うーん」
選択肢
「とってあげる」
「自分で取れば?」
「棒をあげる」
ミリア「とってあげる」
ルルリ「ありがと」
ルルリ「住民ルルリの好感度が上がりました」
ミリア「ちょろい」
(分岐の終わりへ)
ミリア「自分で取れば?」
ルルリ「つめたーい」
ルルリ「住民ルルリの好感度が下がりました」
ミリア「むぅ」
(とってあげる へ)
ミリア「棒をあげる」
ルルリ「これは・・・自分で取れってことね」
ルルリ「あっ、落ちちゃった」
ルルリ「どうしたらいい?」
(とってあげる へ)
ルルリ「まあ、そんな感じよ」
ミリア「どんな感じ?」
ルルリ「選択肢が出てきて、うまく答えられれば」
ルルリ「住民の好感度が上がってハッピーエンド」
ルルリ「間違えたらバッドエンドかしらね」
ミリア「ハッピーが幸せだよね」
ルルリ「あとね、どこかに《セーブ》があるかも」
ルルリ「ボタンとかを押して探してみて」
ルルリ「あった?」
ルルリ「こまめにセーブする事をお勧めするわ」
ルルリ「やり直したい時は《ロード》ね」
ミリア「ルルリ、ないかも」
ルルリ『フォルダとかフロッピーとかかしらね』
ルルリ『ペーパーレスでUSBメモリの時代なのに』
ルルリ『アイコンだけは20世紀のままなのよね』
ルルリ「まあ、どうしても無かったら仕方ないわね」
ミリア「ルルリの話はたまにすごくむずかしい」
ルルリ「この話は、アリアさんに聞いたのよ」
ルルリ「ミリアは聞き飽きたかも知れないけど」
ミリア「わたしがアリアさんの記憶を失ってる話?」
ルルリ「そうよ。どうして覚えてないのかしらね」
ミリア「八剣財閥なんて知らないもん」
ルルリ「二人で一緒に異世界転生してきたじゃん」
ルルリ「アリアさんの《オルタナティブ》の秘法でさ」
ミリア「わたしアリアさんじゃないもん」
ルルリ「三剣アリアさんだもん」
ミリア「わたしはミリア。八剣アリアさんと別の子!」
ルルリ「い、いっしょだもん!」
ミリア『どうして泣きそうになってるの』
ルルリ「泣きそうになってないもん!」
ミリア『心の声を読まれた』
ミリア「ごめんね」
ルルリ「私はきっとミリアの記憶を取り戻してみせる」
ミリア「わたしも記憶が戻って欲しいな」
ルルリ「それは私が何か考えておくから」
ルルリ「ミリアは枢里の統治を頑張ってね」
ミリア「とりあえず何すればいいかな?」
ルルリ「まずは仲間集めかしらね」
ルルリ「行き先を選んで、話しかけてみるのよ」
ミリア「うん」
ルルリ「選択肢、出た?」
ミリア「わかんない」
ルルリ「私が行き先の候補を出してあげるわ」
ルルリ「まずは三剣宮。私達の住んでる家ね」
ルルリ「侍女は居ないけど、給仕や黒服は居るはず」
ミリア「なるほど、三剣宮」
ルルリ「あとは私のラボがあるわね」
ミリア「ルルリラボだね」
ルルリ「最先端の実証実験が始まるから見てみてね」
ルルリ「それと、私のお友達を紹介するわ」
ルルリ「確実に捕まえたいから家に押しかけましょ」
ミリア「ルルリのお友達のおうち」
ルルリ「あとは忘れないうちに海外旅行したいわね」
ルルリ「バナナ共和国に一週間行きたいわ」
ミリア「バナナ共和国」
ルルリ「すぐ思いつくのはこんなところだけど」
ルルリ「ママとかおばあちゃんにも会うといいわ」
ルルリ「しばらく会えなくなるでしょうから」
ミリア「おばあちゃんは老人ホームかな」
ミリア「ママは東京から帰ってきた時だけかも」
ルルリ「行き先の目星はついた?」
ミリア「うん。行ってみるね」
選択肢
「三剣宮に行く」→三剣宮の正月
「ルルリラボに行く」→ラッカ始動
「ルルリのお友達に会いに行く」→エルハの家
「バナナ共和国に飛ぶ」→バナナ共和国
「老人ホームに行く」→老人ホーム