枢里の実質的な立役者。
セリカ「可哀想な会社ね。いくら必要か聞いてあげて」
セリカ「人員削減はしない。でも配置転換はバンバンする」
セリカ「家と車は貸してあげるから恋人は何とかゲットして」
上忍である。人前には姿を現さない。ミリアには見える。
母シエラ、弟、甥と葛藤がある。詳しくは三剣/年表を参照。
そのため、第二子を産むことに良くないイメージがあり、ミリアを一人っ子にした事に拘っている。
また、ミリア自身が子供をどうするかはミリアが決めるべきだと主張する。
「お嬢様世界」では、しがらみから解放され、素直な気持ちで「子供を産んでみたい」と述べる。
セリカの正体はルルリである。
この事実は「お嬢様都市」では明かされない。
ルルリはこの話だけは仄めかしたり、うっかり漏らしたりもしない。
なぜそうなったかというと、八剣アリアが三剣世界を作り直すにあたって、
「2020年よりだいぶ前に都市計画が進んでいないといけないから」
という理由で、少し前の時代をプレイすることに決めたから。
八剣アリアの実母はシエラだったが、セリカという母を新たに作り、
3歳時点からルリカにプレイして貰うという事で話はまとまった。
アリアはプレイをせずマスタリングに徹する。
ルリカがセリカをプレイしていた3歳から21歳までを「幼セリカ」、
出産後から現在に至るまでを「大人セリカ」と呼んでいる。
大人セリカは自分の記憶をすべて保持している。
ルリカも幼セリカの記憶を保持してしまっている。
(ルルリが倒れたのはこの記憶保持が原因の一つでもある)
「お嬢様世界」では、ルルリが延命のためにセリカの記憶を忘却することを決意し、
大人セリカと思い出話に花を咲かせるという形で、セリカの記憶を辿ることが出来る。
伏線として、クロエは「ルルリはセリカに似ている」と指摘している。
ミリアは大人セリカの印象が強いので、あまりそう感じていない。
大人セリカが精神的に幼い面があるのも、18年間自分で動いてなかったからである。
◆
三剣神社はミリアがふだん薬の調合を行っている空間。
今まではセキュリティレベルが高くてルルリは入れなかった。
ミリアの寝室のセキュリティレベルは5。
三剣神社のセキュリティレベルは6。
ということは、ルルリのアクセスレベルは5から6に上がった。
三剣宮のアクセスレベル6は、三剣家とほぼ同等。
スタッフの最高アクセスレベルは5。寝室の掃除や見張りが出来る。
体験入居の話、先に三剣宮の描写をしてからのほうがいいかなあ。
・101 殺された過去、死なないことが目的
・102 スウ登場、枢里の最低限の説明
・102 目的の一致 死なないために枢里を完成させる
・102後 3つのルールの開示 《ふわふわ》《くるるさと》《だいすき》
・103 三剣宮の日常の食事風景、ティーさん登場
・103 ジェシカ登場、三剣家、三剣グループの説明
・103 体験入居の申請
ここまで全部1月1日。
入居可能になるのは1月4日。早い?
ミリアには経営の才能が無い。
枢里にソーラーパネルを入れたのはミリアだ。
プレハブ住宅を進めたのもミリア。
枢里は1995年まではイケイケ工業都市だったので、
カンパニータウン初期までの戸建ては注文住宅が主だった。
それらの建物は、2020年現在、築25~30年になっている。建て替えはまだ先かな。
企業城下町時代の老朽化した家屋は、マンションへの住み替えを進めていたが、
2012年にミリアが「ソーラーパネル付きユニットハウス」を推進。
以後に建てられた戸建てのほとんどがユニットハウスという尖った状況になっている。
太陽光発電事業は戸数*200万円の大赤字。身内にしか売れない。
「生業」を提唱したのは枢だが、それを受け止めたライーザは、
雇用の創出という観点から労働の代替として生業を始めた。
なので最初は手作業で農業をさせていたが負担が大きいのは評判が悪く、
かといって機械化すると労働が十分に行きわたらない。
インターネットによるテレワークを推進したのはジェシカ改めセリカで、
全国の事務仕事を枢里で受け持つような事業に投資を続けてきた。
なので1995年前後の仕事にはコールセンターが多い。
2000年以降はネットビジネスが多い。
セリカはプロバイダ事業を始めている。三剣ネット。
・108代 アリア 2009年生 2020年枢里独立化
・107代 セリカ 1988年生 2000年ネット導入、企業買収
・106代 ライザ 1967年生 1987年テレビゲーム参入、1995年カンパニータウン化
・105代 グレス 1946年生 高度経済成長期、工業、1979年?原発
・104代 スウ 1925年生 1948年枢里を創始、(製薬、スーパー、物流)
スウは自動車をやってるのが自然ではある。
2012年はセリカ24歳。
そもそもどうしてスウは枢里に拘るのか。
リディアの時代にノーソンは失われた。
そして大魔王は魔族を解散させた。
それでノーソンの民は故郷を失い、魔族は身分を伏せて暮らすことになった。
その生き方を肯定するなら、今更集まる場所を作ろうと言うのは滑稽だ。
だから、「枢里スケール」のルールが先に来てないとおかしい。
死なないためには世界を救わないといけない、という前提から離れることだ。
そして、それを体験するのはスウの役割ということになる。
スウは第二次世界大戦(1939年9月1日-1945年9月2日)を生きる。14~20歳だ。
そこで考え方が変わったとしてもおかしくはない。
ルルリが世界平和を求めるなら、まずはこれを変えられないといけない。
ルルリは第四次世界大戦のきっかけとなる核攻撃の仕掛け人だ。
八剣世界で起きたことなので、天導瑠璃花総理大臣のやったことになる。
・109代 ララ 2030年生 2045年から過去に旅立つ。
・ルリカは2034年10月、25歳で総理大臣になり、ゲームオーバーになる。
この歴史はルリカによって巻き戻されていて存在しないことになっている。
だから、スウがルルリに「第二次世界大戦を止められるか?」と聞いても、
ルルリは出来ないということが即答できる。
ミリアがララに会ったら、《だいすき》ルール違反でララを消してしまえるな。
ともあれ、スウは、戦争体験によって市街征服メソッドに目覚める。
これが枢里スケールであり《くるるさと》ルールだ。
つまりスウは幸せな社会を最初に極小化しようとしたのだ。
最初の枢里は、今の枢里のごく一角に特区として作られた。
しかし、一家族がすべての生業をするには、文明が発達しすぎていた。
地球全体が発展していくことを誰もが夢見ていたのだ。
スウは子供の将来を尊重し、三剣家は経済的に発展していった。
アリアが落ちこぼれなのは、時代が成長をやめたからだ。
三剣家が持っているのは「時代に乗る」能力。
それはセリカが持つ「資本を増大させる能力」ではなかった。
ルルリ用の「Angelic Dream」のロリ服を用意する。
ご丁寧に、4歳用(100)、6歳用(110)、8歳用(120)、10歳用(130)と段階的に用意。
4歳の時に初めてミリアと会うときに着て行く服である。
ルルリは0歳から意識があり、あやめに対してそれを隠そうとしない。
だから、あやめは気持ち悪がる。ジップは天才だとほれ込む。
ジップは未来記憶のことは知らず、天才養成装置のおかげで賢いのだと思っている。
あやめは二女を産み、コハクには天才養成装置の使用を認めない。
奇しくも、セリカと似たような構図。あやめはコハクを普通の女の子として可愛がる。
ルルリは本人の希望もあり、勝手に育つものだと扱って、深く接しようとはしない。
その繊細なバランスが崩れるのが、ルルリがミリアと接触しようとしたとき。
あやめは気味の悪い天才が三剣家にちょっかいをかけるのを避けようとした。
そして、ルルリにとっても「ミリアが記憶を無くしている」ことは大事件だった。
スペースリアリティを使ってセリカのその後は確認しており、
この世界がセリカの世界と続いているであろう実感は持っている。
東日本大震災など、すべての世界で発生した事件も確認している。
ミリアがあてにならないのなら、あとはセリカくらいしか頼れる人がいない。
セリカと接触し、「三つ子の魂」の所在を確認する。
彼女は自我を取り戻しており、ルルリの頃とは違う人生を歩み始めていた。
母親に対するわだかまりも減っているし、結婚相手とはラブラブだ。
頼むから避妊だけはしっかりしてくれよ、と祈りつつ、セリカにすべてを打ち明ける。
「自分の身体が他人に動かされているみたいだった」と言うセリカに、
「あなたの身体を借りたのは私だ」と告げて、自分だけが持っている記憶をいくつか挙げる。
三剣家に伝わる秘密の魔法のこと。
「試しに私と握手してみて貰えるかしら」「何色に見えた?」
セリカが驚いているので、「私はあなただったのだから知ってて当然なのよ」と言うと、
セリカは「そうじゃなくて」「ルルリちゃん、あなた真っ黒よ」と告げる。
通常、健康な人は白く見える。体調が悪いと色がついて見えるのだ。
「うそでしょ・・・脅かさないでよ」「本当よ。ほぼ真っ黒。健常じゃない」
「うそでしょ・・・」「・・・・・・」
「私、ミリア・・・アリアさんに頼まれて、あなたの身体を借りたの」
「話すとややこしいけど、これで4回目の人生をやってる。50年以上生きてるのよ」
「だからガタが来てるのかしらね。この身体はとても病弱だわ」
「ミリアを頼っても、私のことを覚えていない」
「もう、この世界で頼れる人はあなたしかいないの。セリカさん」
「とりあえず病院行きましょうか」「そうね・・・」
「枢里、4年ぶりに来たけど、様変わりしてるわ。あれはソーラーパネルよね」
「政権が変わって、震災が起きて、太陽光発電に補助金が出るようになったの」
「あんまり国庫をあてにしてると癒着だって批判されるわよ」
「それで個人宅として個別に補助金を申請したんだけど」
「無茶するわね。いくら出たの?」
「結局、電気の買い取りを渋られて、今のところ400億くらい赤字。200億は下りたけど」
「うええ。訴えれば?」
「買い取った金額を国民の電気代で負担する仕組みだから、板挟みにあって泣き寝入りよ」
「国が絡むとうまくいかないわね。でも再エネは良いんじゃない?」
「晴れてないと電気を買う羽目になるから電気代がほとんど減ってないのよ」
「蓄電池も買わないとだめよ」
「7kWhで100万円するのよ」
「あと8年で10分の1になるわ」
三剣枢里病院で検査するが、腫瘍などは無し。虚弱体質。漢方薬を処方される。
左腕につける腕輪も用意して貰う。携帯電話が埋め込まれている。
使い方は、右手で電話番号を押してから左手を耳に当てて(イヤホンを装着して)話す。
一見して電話だとバレないようにボタンは模様で見づらくされている。
白黒の液晶で、今日の日付、時刻、名前、場所を表示できる。
あやめが呼ばれて、病気の治療に必要だから装着するように言われる。
病名を聞くと、言いにくいが希死念慮だと答えられる。
漢方は市販薬でも良いし通院すればお出しするので飲み続けてくださいと言われる。
ミリアに病院の話をして、握手の話をすると、ミリアは言いにくそうに白状する。
「わたしもルルリが真っ黒に見える」
そして、ミリアはどんな魔法に覚醒したのかを聞くと、薬のことを教えてくれる。
ルルリは風邪薬の意味をすぐに理解できる。
セリカに連絡して、2020年までの出来る限りの量産、2020年の防疫体制を打診する。
ルルリはミリアに、自分が八剣世界から来た事、アリアさんと一緒だったことは話している。
新型コロナウィルスや核爆発のことも説明している。
セリカのことは言ってない。
ミリアは、ルルリが何を言っているのか全然理解できない。ただの4歳児だ。
10歳相当の知識を持ち越しているような感じもしない。まだ覚醒していないのかも知れない。
それにしても、ルルリが0歳から覚醒してるのにミリアが覚醒してないのはおかしい。
でも、ルルリが何となく嘘をついてなさそうなことは感じ取る。
その魔法は世界を救う大事な魔法だと言われて、それを励みに毎朝晩がんばって量産を始める。
ミリアはヤリアと同じ性格。意識してる時は外面が凄くいいのに、家に帰ってくると疲れている。
たまにしか行かない場所だと凄いモテて、しょっちゅう行く場所だと素が出て塩対応になる。
ルルリは人見知りを少しでも和らげられるように模索する。
ミリアは発言に対してプレッシャーを感じすぎてることがわかったので、
無理に喋らないで、黙って手を振ってりゃいいのよ、とか言って、少しずつ言葉選びをさせる。
セリカは過激な発言も失言もずっと多かった。ルリカは他人事だと思ってたので恥ずかしくなかった。
セリカはルルリのために、腕輪と病院のほかにも、
・ジップと共に暮らすためのアパートの補助
・スペースリアリティの滞納額の立て替え
・スペースリアリティの会社の買収
・ジップの親権獲得の補助
・ルルリの軍資金づくりの支援
を手厚く行ってくれるが、ルルリは赤の他人から施しを受けたような感謝はしない。
三剣家に戻る、みたいな感覚で支援を受け入れて、当然のようにミリアと暮らそうとする。
天導家がルルリの身柄を引き受けに来るのを冷ややかに拒絶する。
さすがに、堂々と三剣姓を名乗るほど厚顔無恥ではない。
記憶を無くしているミリアとは一線を引いた関係が続く。
ミリアも「大好きなお友達」からもう一歩踏み込むことが出来ない。
ママも大好き、ルルリも大好き。同じくらい大好きだから家族になりたい。
という気持ちはよくわかるのだけど、
ルルリはこのまま記憶が戻らなければ最後には別れるのだろうという予感をなんとなく持っている。
ミリアがキスしてきたり舌を入れてきてもルルリは受け入れるが、ルルリからはディープキスはしない。
おちんちん事件は起きない。
スウは2020年が始まる年末年始は新千歳空港にいる。その後、いったん戻ってくる。
作中で「老人ホーム」に行くタイミングは1月の下旬ごろ。
2月にはまた千歳。雪まつりと春節が終わるまでは千歳で仕事。
夏にはオリンピックのマラソンがあるので、7月と8月いっぱいは千歳にいる。
9月には体調を崩して枢里に帰ってくる。74歳。12年前のように容体が悪くなり始める。
作中ではスウは亡くならないので、2020年12月31日までは何とか生き延びる。
2020年最後のミリアのプロポーズをルルリが振ると、別作品へと歴史が分岐する。
作品「九剣世界」では、2021年の枢里が描かれ、スウが延命治療を受け始める。
スウは改めてミリアをクルルと呼び、「枢里を継いでくれ」と頼み、
ルルリに向かって「わしを殺してくれ」と嘆願する。
ルルリはスウに「私の名前を呼んで」と問いかける。
ルルリはミリアに「プロポーズを受け入れる条件が見つかった」と告げる。
しかしそれは残酷なので、ルルリは泣きながら伝える。
「スウおばあちゃんが天寿を全うすること」が条件だ、と。
ミリアはスウに向かって、「わたしはクルルになる」と宣言する。
「クルルになって、枢里を受け継ぐ」と。スウは満足し、自ら尊厳死を希望する。
何週間かの後にスウは亡くなり、ミリアは記憶を取り戻す。
ミリアの記憶は、
・ヤリア 10年
・二剣世界のヤリア 10年
・セリカ時代 18年
・アリア時代 10年
・ミリア 10年
で、合計58年ある。ルルリとは5年違い。
48年分の記憶が一気に流れ込んでくるのでミリアはしばらく錯乱状態に陥る。
入院をして記憶と自我を整理する。
特に、ミリアが生きてきた期間が直接競合しているので解決に手間取る。
結果として、アリア時代のスウの記憶はほとんどが失われてしまう。
知識としてはきっかけがあれば思い出せるけど自分の体験としては実感しない感じ。
ルルリの愛が母親としてのものだったこと、
自分がルリカの好意を親子愛にゆがめてしまったことを知り、
ミリアは無責任にプロポーズしてしまったことを恥じる。
そして、関空のセリカに調べて貰い、自分の色が黒く染まっていることを知る。
「ルルリちゃんよりはグレーに近いけど・・・」
千歳は2021年からは中部や福岡と同じく、国際便の直通でなく、成田か関空の乗り換えのみとなる。
ミリアはこの世界の成否を判定する。
ルルリは「当初の予定としては成功ね。あとは魔法無しでやってみるくらいかしら」
と、次の世界へのタイムリープも示唆する。
「コロナ禍は人災とも言われていたわ。人々の意見は分断されて、一丸となって立ち向かえない」
「私達が正解だと思える道を選んでも、守るべき住民に非難され続けることでしょうね」
「特効薬は作れない。変異種が増えすぎてワクチンも有効でない。混乱は長く続くわ」
「輸入が止まれば、鶴城市の南北問題は、即座に食糧のトリアージになる」
「日本の人口を減らす気が無いなら、地球を舞台にして領土か経済の拡大を狙うしか無いでしょうね」
「戦争が嫌なら、札束で広い土地の外国を殴って、食糧や資源を買いとるしかないのよ」
「アリアさんがビジネスに興味あるんなら、私は付き合ってもいいけど?」
「でも、未来記憶でズルして大儲けってのは、たぶん難しいわよ」
「私達が動かした後の世界の相場なんて変わってしまうでしょうからね」
→それでも魔法無しでコロナ禍と立ち向かう(五剣世界)
→気分転換にファンタジー世界でイチャイチャする(四剣世界)
→チートありで世界征服に乗り出す(六剣世界)
→異世界転生する前の元の世界に行ってみる(九剣世界)