フワシコは日本の南東6000kmの太平洋、赤道直下にある群島国家である。
セリカ航空が関西空港から直通便を出している。飛行時間は7時間。
日本および諸外国は「バナナ共和国」「Republic of Banana」と呼んでいる。
主要な輸出品がバナナなので、バナナ共和国と呼ばれる事を歓迎している。
「おんせん県」とか「りんご県」って言われると嬉しいってのと一緒。
人口2万人。国土は450km2。
実質的には独裁国家である。
社会主義を謳ってはいないが計画経済であり、国民は土地を持てない。
通貨は米ドルと日本円の他に、「セリカ」が使われている。単位は¢。
フワシコの名の由来は不明。
「お嬢様都市」の最初のプロットの名前が「ふわしこ」だが、その由来も曖昧。
2045? ふわふわのやまとなでしこ?
三剣芹香はドットコムバブルで巨額の富を築くにあたり、
海外法人を設立して色々とうまいことやった。
その時に利用した国の一つがフワシコであり、
密約として、セリカはフワシコへの多額の投資を行うことを条件に便宜を受けた。
そうして2000年に設立されたのが、合弁会社フワシコセリカである。
三剣グループは絡んでいない。
国家予算はおよそ70億円。
日本とアメリカのODAが10億円ずつ。
そしてフワシコセリカが50億円出している。
大統領制で、選挙は10年ごとに行われる。前回は2017年。
という建前だが、少なくともこの100年は同じ一族が大統領を務めていた。逞しい。
今はクロエの祖父にあたる人物が務めている。単にプレジデンテと呼ばれている。
クロエの両親は登場しない。家庭の事情があるのかも知れない。
枢里よりも高度な管理社会で、国家がすべての国民の情報を把握している。
観光島で働く住民のほとんどは日本語の日常会話が出来る。
(違和感はあるけど高齢者と若者とか関東と関西の差みたいなもん)
顧客と直接会話する住民はほとんど英語が出来る。
すべての住民と会話するためには、日本語を崩したようなフワシコ語を話す。
フワシコ語はカタカナで表記することが出来る。
モールス符号を使ったルリカ信号というネタも考えたけど使いどころは無かった。
フワシコは産油国ではない。
なぜならキューバではなく太平洋に浮かんでいるからだ。
よって石油はアメリカから輸入しているということになる。
セリカパワーが再エネ発電に力を入れているのが非常に重要なポイントである。
発電電力量は290MWh/日。
1億0585万kWh/年。
100haに30基の風力発電所が設置されており、出力は75MW、発電電力量は150MWh/日。
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は2日、南スラウェシ州シデンレン・ラパン県シドラップ風力発電所の開所を宣言した。国内初となる本格的な風力発電プロジェクトで、100ヘクタールの敷地に設置した30基の発電機の発電能力は75メガワット(MW)。
100haのメガソーラー発電所が設置されており、出力は100MW、発電電力量は100MWh/日。
1日10トンのゴミを処理する焼却炉を2基設置。出力は10MW、発電電力量は20MWh/日。
10MW規模のプラントが設置されている。発電電力量は20MWh/日。
これは2020年現在、世界最大級である。深層水も取り出せる。
本当はこれを主戦力にしたかったが未来の技術だった。
国営の石炭火力発電所があるが休止中である。
休止している間は再エネ率100%ということになる。
鉄道は存在しない。
公共交通機関は観光島のバスだけ。
島と島は橋で繋がっている。車道だけがある。
フワシコ人が住む。
純フワシコ人が7割、日系、アメリカ系、ミクロネシア系が1割ずつ。
フワシコ人は自宅を持たない。以前は掘っ立て小屋で暮らしていた。
職場で寝泊まりするか、職場の近くに家を建てる習慣がある。
枢里のようなユニットハウスは存在しない。
今ではクルマと呼ばれる四角い家に住んでいる。この家は、自走する。
セリカ自動車が作った電気自動車なのである。
5kWhのバッテリーを搭載。走行距離は50km。2WDで2人乗り。
史実の三菱ミニキャブ・ミーブが参考。2011年12月発売。
クルマは今で言う中国産EVのようにチープなつくりで価格を抑えている。
長距離移動が出来ないが実用上の問題はない。
クルマは一世帯に一台与えられる。子は15歳で自分のクルマを持てる。
EVが始まって10年しかたってないので耐用年数は未確定。
クルマは現地生産で、材料も現地で採掘する。
2002年時点から、セリカは中古のガソリン自動車を輸入していた。
冷房を使うとバッテリーがあがるのが問題だった。
道路は頑張って舗装している。
おおよそ枢里の食堂と一緒。枢里/食堂
セリカが整備するまで、フワシコにはコンビニが無かった。
以下の点が異なる。
ショッピングモールが存在する。服はここで買う。
枢里で言うセンターである。枢里/センター
多目的に使えそうな建物だけが各地に点在している。
使途は地域住民の要望によって柔軟に変更していく。
学校にしてもいいし、運動場にしてもいいし、宗教施設にしてもいい。
フワシコには伝統宗教があり、礼拝堂の需要がある。
建物の無い広場は「公園」と呼ばれる。
酒場とか遊び場は、公園に作られることが多い。
フワシコには診療所が点在する。(広場とは別の施設である)
自動鉱山が稼働しており、石炭、鉄、ニッケル、アルミニウムを掘っている。
油井もあって石油も少し採れる。
いわゆるクラウドサービスが運営されている。日本のスパコンも置いてある。
コンピューターは作れないので輸入している。
PCゲーム「バナナ・アイランド」をリリースしている。
通称は「島」。フワシコのような国を運営できるシミュレーションゲーム。
余剰電力を使って暗号資産のマイニングを行っている。
ただし、現時点では電力単価は安いとは言えず、規模はそこまで大きくはない。
フワシコの収益は、バナナの輸出と観光で成り立っている。
セリカ航空が就航している。
飛行機はボーイングのを買った。777-300ERである。
スイートクラスがあり、ベッドが2つ繋がる。史実のシンガポール航空が参考。
三剣スペース(リージョナル)ジェットは買わなかった。
残念ながら、2020年2月1日より数年間、定期便の就航を停止する。
1年間あたり1000万円の定額で高級ホテルに滞在出来る「長期休暇プラン」を売り出す。
限定1000名。特定空港からの申し込みが規定件数に達した場合に送迎する。
目の前に海があるのにプールがついてるような、よくあるホテルが並ぶ。
富裕層以上を対象としており、それなりに高い。食事も贅沢。
マリンスポーツの他には、ハンググライダーとジェットコースターが盛ん。
世界遺産の模造品が展示されている海賊展示場が有名。
枢里は観光が弱いので対照的である。
主にバナナが生産されている。
生産量は年間10万トンであり、人口比にすると世界最大と言える。
フィリピンが600万トンで、1位のインドが3000万トンなので、絶対量では到底及ばない。
フワシコの主食はトウモロコシであり、パイナップルや砂糖も作っている。
タバコがあるのが枢里と違うかも知れない。
漁業も盛んだが地元と観光島で消費しているため輸出はあまり多くない。
コメの生産を増やして食糧自給率を100%にしようという動きがある。
現在は未達成で、米国からの輸入に頼っている。
群島の中央付近にある丘の高い島が宮殿島である。
政治施設や軍事施設はこの島にまとめられている。
一般人や観光客がこの島に来ることは無い。
セリカの大邸宅がある。
鉱山や発電所がある。居住や栽培にはあまり適さない。
鉄とプラスチックはリサイクルもしている。
鉄は採掘しているので、輸入無しで成り立つ。
ここも枢里には無い利点である。
鉄の買取価格は33円/kgらしい。結構変動する。15~45円くらい。
プラスチックのほうは金額を出すのが難しい。