グイグイ行く感じ自体はイメージ出来る。
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一週回って帰ってきてしまった。
ミリアとルルリはどういう関係であるべきなのか。
「ミリアは実は記憶を失っていない」という設定は思いついていたが、
「秘密」を読んで、ルルリと別れるために仕込んでるとしたら相当性格が悪いことに気づき、
その可能性を否定してあげたほうが、ミリア人気は維持できるのだと思った。
単に「途中から思い出していたが言い出せなかった」程度に考えていたのだけれど。
ルルリはミリアに「私達は恋人同士だった」と伝えてしまっている。
ミリアがその言葉を初めて聞いたのは4歳の頃だったが、
強烈に印象に残っているし、今ではその言葉の意味も理解している。
後になってルルリは「そのことは忘れて」と撤回した。
これは、ルルリが記憶喪失のミリアの将来について葛藤していることを示す。
ミリアには「心を許せる友達」がルルリ以外にいない。
これは私人であることよりも公人であることを優先してしまうからだ。
後にクラスメイトになる枢里住民についても同様。
彼女らはミリアのことを「お嬢様」と呼ぶことになる。タケルだけは「お嬢」呼びだが。
順番が逆になるので、ミリアは冬にクラスメイトを誘って春から通学するような話の流れに出来る。
しかし、旧ふわふわでのモチベーションは、ルルリと一緒に青春するためだった。
ミリアとルルリの関係は壊れている。
セリカは20歳になってから結婚相手を選んだので、体裁としては恋愛結婚ではない。
だからミリアが男性に恋愛感情を抱くかどうかは、あまり問題視されない。
むしろ小学生のころから色気づいてたら、住民はやきもきするかも知れない。
今のところ百合テンプレを崩す気は無いので、男キャラとくっつける予定は無い。
そもそも、いまのところ「お嬢様都市」は、どんどんシンプルに先鋭化されている。
南部無し、イデオロギー無し、天才ランキング無し、枢里生活だけで完結しようとしている。
この流れに従うと、おそらく、ルルリはパートナーとして登場する必要が無い。
チュートリアルをやってくれたり、たまに助けてくれるキャラであればいい。
そして、ルルリもそれぐらいの距離感を望んでいる。
だからラッカを与えてパートナー役を譲ろうとした。それはあまりうまくいかなかったが。
ルルリはセリカなので、枢里の説明役はセリカでも対応できる。
ただしセリカは関空に行かなきゃならないので、ルルリに後を任せている。
ずっとママがついてる感じよりも、子供たちだけで頑張る感じのほうが映えるのはある。
ミリアに友達が出来ないことの相談にも乗るし、
ルルリが根回しするんじゃなくて、ミリア本人から「対等に付き合って欲しい」と言わせる。
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ルルリは可哀想。やっぱり可哀想。
ミリアがルルリに助けを求める構図自体は成立する。
のび太とドラえもんのような関係ってことだ。
そしてたぶん、ルルリはミリアにも動機付けを行おうとしている。
ミリアが記憶を失っていても、ミリアが枢里を治められるように誘導している。
ノベルゲームの目的はルルリが作ったものだと考えても良い。
いろんな人の話を聞き、仲良くなって、味方を一杯増やして、末永く幸せに暮らす。
それが八剣アリアの望む理想の世界だと思っているからだ。
そして、ミリアがそれを自分で実現しようとすることには大いに手を貸す。
ミリアでは処理しきれないであろう、経済や科学技術の問題はルルリが片付ける。
自分が何でもやってあげてると不自然になるようなものは、セリカママを利用する。
ミリアは「ルルリがお嬢様のほうがうまくいったかもね」と軽口を言うが、
ルルリは「謹んでご遠慮させていただきます」とあしらう。
だとすると、すべてのシーンにルルリが付いて回るのは不自然だ。
ルルリがミリアから遠ざかる言い訳を考えてあげねば。
ルルリが2020年に存在する意義が用意できてないんだよな。
セリカのかわりにミリアの世話をするんだったか。
そして新型コロナウィルスを回避することも試されているのかも知れない。
冬はついてまわるってことにしてもいいか。
春になる前に病気でルッカに交代してからは同行が無くなる。
夏はほぼ休みなので通学はなし。秋から二学期になる。
最終的にアリアさんと一緒に学校に行く約束を守れれば満足なのかも知れない。
つまり、ルルリからすると、やる事を全部終えて結果待ちの状態なのか。
ミリアはそれを検査するように住民の問題を吸い上げて、枢里の穴を埋めていく。
天導あやめの当選を阻止することはルルリの使命感を煽りそうだが・・・。
そもそもミリアはルルリと一緒に寝てるのかどうか。
まあ、これはいいことにするか。
性欲については定義出来なくなった。何もしてないとするのが無難なんだろうな。
ルルリは歳のわりにはマセてる設定だ。0歳からオナニーしてる感じ。
なぜなら知的好奇心があるから。赤ん坊でも感じるんだ、とか感心するようなイメージ。
セリカの時は借り物感があったので、あんまりする気にならなかった。
セックスでさえ公人として勤めた感じを出した。性教育ビデオにして公開した。
本物のセリカにとっては公開されたほうが困ると思うけどw
ルルリはミリアをおかずにしてオナニーするのか。これは微妙だ。
まあ、するのは自由だ。ディープキスよりは倫理的問題を感じない。罪悪感はありそうだけど。
ミリアは初潮前ということにしてもいい。今の平均だと遅い方になるみたいだけど。
裸を見るのはOK、ハグやソフトなキスもOK、おさわりはNGくらいかな。
じゃあ、ルルリの意思表示は、「別居」で説明がつくわけだ。
マイルドなお別れだと、ルルリが枢里の中で別の家に引っ越す。
初潮が来たとか気になる男の子が出来たとかでルルリがそっと距離を置くパターンだ。
うーん。ミリアの感情が見えない。
ルルリがロリィタを着て、ミリアがまんまと食い付いた。
一回目の会話がハグによって気絶して終わったとしても、
ミリアが記憶を失っていることは2回目の会話で判明するはずだ。
それでもセリカと接触するために親交を深める。
セリカと話し合った後は三剣宮に住めるように離婚の手続きを一年かけて進める。
この間に、ミリアがルルリと一緒に暮らしたいと思うのは、幼稚な無邪気さで説明するしかない。
初めての友達が出来たから、もっと、もーっと仲良くなりたい!
ルルリは記憶喪失の話は一旦置いといて、親交を深めることに集中したのだろう。
あやめから見て、三剣家に取り入るためにお嬢様を落としたと思われても間違いじゃない程度に。
それをミリアがどう思うかだ。
小学生になって少しは考えられるようになってきて、
ルルリに対して、変だな、おかしいな、と思わないかどうか。
ルルリはセリカに指名された侍女である、というのはどうか。
そう言い切ってしまうとミリアの気持ちに差し障るので、
三剣宮仕えでミリアの世話もするお友達、ということにする。
あえて仕事はシステム関連。
うーん。セリカが与えたというより、ミリアが希望してセリカが許可を出す方がいいな。
ミリア「ルルリと一緒にお泊まりしたい。ママ、いーい?」
みたいな会話を経て、ずっとお泊まり出来るように調整したのだ。
ミリアにとってルルリに対する心配事はふたつ。
身体が黒いことと、自分の記憶が無いことだ。
ところで、よく考えたら、「体が黒い」って、CMYKだな。
RGBのほうがそれっぽいかも知れない。
だとすると、白が最悪ってことになる。
黒く見えることはたぶん無くて、色がついてはじめて見えるようになる。
眼を閉じることにするか。視界は暗くなる。
黒が正常なら、何も見えない。輪郭だけが光るとかでもいい。
白が正常なら、真っ白なシルエットが普通は見える。ルルリは何も見えない。
うーん、黒が正常のほうがそれっぽい気がする。
あと地味に、センシティブな表現の問題をひとつ回避できる。
なので問題は「ルルリが白いこと」になる。
ルルリ「パンツの色は白に限るわね! 清楚系だから、私!」
あと、セリカとルルリの喋り方は似ていることにする。
ただし、ルルリのほうが仰々しいオカマ口調を使う。「~わよね」とか。
「~だわ」「~よ」くらいはどっちも使う感じ。
だから、ミリアの悩み方は、
「わたしはルルリに騙されているのかも知れない」じゃなくて、
「わたしはルルリに同情して付き合ってるのかもしれない」になる。
自分の持ってる《握手検査》の能力でおそらく歴代最悪なのがルルリだ。
そのルルリが《風邪薬》をせがんでくる。
だから、もしもルルリが何かを狙って三剣家に侵入したのだとしても、
きっとそれは薬目当てだし、それなら目的は誰かの病気を治すためだ。
そして、一番ひどいのはルルリなんだから、ルルリが飲むのが自然だ。
わたしが作れば済むことなんだから、作ってあげる。
お金とか何かを奪われて困るような話じゃないはず。
ルルリの病気も掘り下げるか。
ルルリの病気は記憶障害の一種である。
記憶が多すぎて日常生活に支障が出る。
そして頭がパンクすると気絶する。
気絶は自覚できるので、倒れ方を制御できる。
つまり、わざとらしく身体をいたわった感じで倒れる。
可能な限り、お尻をついて頭を腕でかばいながら横向きに倒れる。
それが無理そうなときは膝をついて顎を腕でかばいながらうつ伏せに倒れる。
これで何をしているのかというと、《ロード》しようとしている。
それと並行して、可能なら三剣家のドクターカーに救援を求めている。
次にルルリが目覚めた時、続きであっても、戻されていてもいい。
左腕内側の端末表示を見て、状況を把握しようとする。
この「気絶」動作に失敗した場合、ルルリは本格的に壊れる。
どれくらい弱いかというと、口喧嘩して悪口が刺さっても気絶する。
旧ふわふわの肝試しでも気絶しただろう。
ミリアのやらかしは想定していない。
ラッカは既に1回やらかしている。味覚と嗅覚の話で。
あとは純粋に筋力が無い。重たいものが全く持てない。
目安としては2Lのペットボトル1個が限界くらい。
UFOキャッチャー並のアームである。握力もない。
腕相撲すると相手が左右に好きなだけ振れる。
手提げかばんが持てないので必ずリュックを背負う。
ノートパソコンを習い始めるが特注の超薄型を使っている。
走れない。自転車の補助輪が取れない。
横断歩道の白いとこだけ歩かないと死ぬやつで即死。
スタート地点で1ドットの弾を受けて死ぬ。
ミリアはルルリの世話をしている。
ミリア「スペランカーより繊細」
でも、ルルリが純粋に枢里の完成を目指している姿勢は伝わる。
どうしてそんなに強い意志が持てるのかを聞くと、
ルルリ「私は好きな人のためにやっているだけよ」
と、そっけなく答える。