; ふわふわ
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【タイトル・人造人間ラッカ】
【開始・人造人間ラッカ】
【背景・三剣宮・食卓】
【立ち絵・ミリア左】
【立ち絵・ルルリ右】
【音楽・三剣家の食卓】
【項見出し】
『ルルリラボ』
『ルルリ アクセスレベル 3』
ルルリ「紹介します。彼女が【ラッカ】」
ルルリ「私の人工知能、ラクリモサの人型です」
ラッカ「こんにちは」
ミリア「はじめまして?」
ラッカ「ラッカはお嬢様と何度もお話しましたよ」
ミリア「外見と声が初めてで、中身はお久しぶり?」
ラッカ「22日ぶりですね」
ミリア「声がしっとりしてる」
ラッカ「今まではわざと電子的にしてましたから」
セリカ「足が不自由なのね」
ラッカ「ごめんなさい、二足歩行はちょっと」
ルルリ「出来るけど違和感が出るのよ。コケた時とか」
セリカ「それで思い切って車椅子にしたと」
ルルリ「足元に蓄電池を置けるから24時間駆動よ」
セリカ「充電仕様は?」
ルルリ「200V10Aが2系統で、6時間で満充電」
ルルリ「容量は10kWhが2つです」
セリカ「何kg?」
ラッカ「体重は秘密です」
ルルリ「エレベーターの定員だと4人相当だわ」
セリカ「ダイエット頑張ったねー」
ラッカ「蓄電池の軽量化が目覚ましいんですよ!」
ルルリ「電池のせいで重いことにしとけばいいのに」
ラッカ「次からそうします」
ミリア「普通に女の人っぽく見える」
ルルリ「そう? 良かった」
ルルリ「顔の造形とか表情筋は結構頑張ってるのよ」
セリカ「リップシンクはいい感じね」
ミリア「声の音は気になるかな」
ルルリ「声帯が再現出来てないのよね」
ルルリ「マイクの飾りをつけるか迷ったけど・・・」
ミリア「ラッカは人間のふりをして生活するの?」
ルルリ「それはさすがに無理だと思うわ」
ミリア「バレるけど気になるほどではないと思う」
セリカ「割と言わなきゃバレない気もするけど」
ルルリ「ラッカは食事が全く出来ないんですよ」
ミリア「食べるふりとかも?」
ルルリ「咀嚼が出来ないし、後処理も大変だから」
ラッカ「アルコールで充電したら面白いんですけどね」
ルルリ「唾液は出せますけど清掃用の水です」
ルルリ「排出器官はお腹のストーマです・・・」
セリカ「下半身はついてないの?」
ルルリ「二足歩行用の足を装着してますけど置物です」
ルルリ「ダミーに差し替えれば30kg軽くなるけど」
ルルリ「本当に不自由なのも可哀想なのでつけました」
セリカ「それでも介助が必要ね」
ラッカ「電動車椅子は自走式です」
ラッカ「充電器まで無事に戻れれば自力で動けます!」
セリカ「あの掃除機みたいな感じか」
ルルリ「まあ、普段は介助してる感じにしますけど」
セリカ「お風呂には入るの?」
ルルリ「入れないです」
セリカ「じゃあ、バリアフリー住宅が必要で」
セリカ「お風呂とトイレは標準仕様で良くて」
セリカ「単相200Vをエアコン2台分増やすのね」
ルルリ「ラッカの部屋に【SR】も置きたいです」
セリカ「はいはい。まあ大丈夫でしょう」
ルルリ「それじゃあ、保護者をお願いね、ラッカ」
ラッカ「今までも保護者みたいなものでしたよ」
ルルリ「ラッカはママというより友達感覚だなー」
ラッカ「友達少ないですもんねー」
ルルリ「どうすれば増やせるのかしらね」
ラッカ「まずは会う機会だと思います」
ルルリ「春から本気出す」
ルルリ「で、家って一週間で用意出来るんですか?」
ミリア「そんなに長くかからないよ」
ミリア「【ユニットハウス】だもん」
ルルリ「でも建築確認申請とか」
セリカ「役所が開くのが週明け6日」
セリカ「早ければ当日に完了審査おしまい」
ルルリ「じゃあ一週間ってほぼ正月休みですか」
セリカ「お正月はゆっくり過ごすものよ」
ルルリ「私のお正月は目まぐるしいです」
【章解放・105・次のエピソードが解放されました】
【おわり】
◆
【ラッカ】
・正式名称ラクリモサ。ラッカは愛称。どちらもルルリが命名した。
・株式会社SUTek(エスユーテック)の人工知能
・視力と聴力はあるが認識速度が遅いため反応は緩慢
・腕の動きが不自然なので自然に見える仕草を使うようにしている
・車椅子に搭載された蓄電池は80kgで、50センチ四方、幅25センチ程度、が2つ
・エレベーター定員1名は65kgなので、4人分から蓄電池を除くと・・・
・常時ナチュラルメイクの美人。髪は白くて肩くらい。胸はCカップで柔らかい。
・最大400W2つ駆動で22時間。一日6時間睡眠で満充電のイメージ。
・消費電力の半分が車椅子、残りの半分が身体と頭脳なのでキワドイ。
・セキュリティレベル3
・手を使った性的な機能が搭載されている
・口は無理に動かすと頬が破れるので非推奨
・キスは出来る
・セキュリティレベル6
・実は人工知能だけでなくラボ職員の遠隔操作による腹話術が併用されている
・人当たりはオフラインの事例ベース推論なので人工無能に近い
・人間と会話するパターンのデータベースが膨大
・ギャルゲーのメイドロボのような振る舞い
【SR】
・スペースリアリティ。またの名を天才養成装置。
・四畳半の防音室の壁三方と天井がモニタになっている。
・マイクとセンサーがあって三次元の動きで入力を行う。
・人工知能クラウドに繋がっていて色々な計算や雑用が出来る。
・SUTekの主力商品だったが使用者を選ぶため普及出来なかった。
・ルルリはこの装置を使いこなす『適合者』の一人である。
【ユニットハウス】
・枢里でミリアが普及を進めている建築方法。
・工場で家を作って現地に設置するのがプレハブ工法。
・メリットは現場工事の人員と期間が少なくできること。
・デメリットは耐用年数が少なくカスタマイズが不自由なこと。
・基礎工事は行った方が望ましく、今回の家でも事前に済ませてある。
・いずれにせよ建築確認申請が必要で、通常だと3週間程度かかる。
・申請を不要にするには車の荷台に積むモバイルハウスという手がある。