2017年10月。
ルルリ8歳は大統領選挙の手伝いとかでバナナ共和国に行くミリアについていく。
セリカジュニアとして歓待を受けるミリア。
(ジュニアは男の子を指すものらしいが三剣家は女系なので問題ない)
ルルリは名前を聞かれてルルリだと答える。
「ナニナメカナ?」
「ルルリ」
「ナニルルリカナ?」
「スドウルルリ」
「スドウ? ナニムーカナ?」
「ミーエズチチエズナメイズ、スドウミノル」
「ナニルルリナニカナ?」
「いや、だからルルリナニじゃなくって、ルルリイズルルリ」
「ヘンナメ」
「フワシコ人にまで名前をディスられたわ」
「ルルリナニキメルシテ」
「そうねえ、あえて言うなら、ルルリセリカ」
「マジ? ルルリセリカ?」
「ヨシ! ミーイズメオメオセリカ」
「シコシコ! ナニカネセリカカナ?」
「ミアギロギロ・・・ミアテンギロギロ」
「トンデモナイ!」
ルルリは冗談で言ったつもりだったが、言いふらされて大騒ぎになる。
セリカ「なるほど、確かにルルリセリカだね」
ルルリ「おかげで名前は憶えて貰ったけど」
ルルリ「とんでもない金持ちだと思われてしまったわ」
セリカ「実際とんでもない金持ちになるんじゃないの?」
セリカ「1枚50万円くらいになってるみたいだけど」
ルルリ「それでもドットコムバブルほどじゃないわ」
セリカ「実はね、ビットコインなんだけど」
セリカ「ほんとはちょこっと多めに買ってたのよね」
ルルリ「ナニカネカナ?」
セリカ「草コイン? とか色々だけど」
セリカ「全部で10億円くらいかな」
ルルリ「そのなんていうか」
ルルリ「ちょこっとで10億って感覚は久しぶりだわ」
セリカ「BTCだけで500億円はありそう」
ルルリ「あの頃たしか1万円しなかったものね」
セリカ「これ、いつ売ればいいの?」
ルルリ「今年の年末。遅くても年明けすぐだわ」
ルルリ「下がってまた上がるから持っててもいいけど」
ルルリ「私はずーっと持っておくつもりだったし」
セリカ「せっかくだから、フワシコで口座持たない?」
セリカ「ルルリも軍資金は持ってたほうがいいと思う」
ルルリ「フワシコに集めるのもリスキーじゃない?」
セリカ「でも日本に持っていくとややこしいのよね」
ルルリ「今なら自然にフワシコで金持ちを演じられる」
セリカ「よね」
ルルリ「でも、貰っていいの? そんな大金」
セリカ「私だけに資産が集まってるよりは安全だよね」
ルルリ「その通りね」
ルルリ「どっちかが生きてれば枢里が続けられる、か」
セリカ「ついでにマイニング事業も告知しておく」
セリカ「あと何年かすれば電力も充実するからね」
ルルリ「ルルリセリカが今度は仮想通貨で大儲けして」
ルルリ「フワシコに電気とマイニングを持ってきた」
セリカ「そういう演出ね」
ルルリ「プレジデンテも喜ぶでしょうね」
セリカ「じゃあ手配しておくね」
ルルリ「どーも」
ルルリがフワシコに行ったのは、2017年10月と、2018年11月。
2019年は行かず、2020年1月に行ったので、丸2年空けたわけではない。
フワシコで「ルルリ」と言えば、セリカ景気の再来を意味する。
といってもフワシコは直近20年間の経済は良好なので起伏の変化は無い。
国民は誰も生活の心配はしてなくて、うまいもん食って過ごして、
クーラーの効いた車内でスマホなりホームシアターなりを起動して、
日本とアメリカの娯楽をネット経由で楽しみまくって日々を過ごしている。
その成果はフワシコ語の拡充と観光事業に生かされている。
たとえば、平均的な日本人以上に鬼滅の刃に詳しい感じ。
ルルリは枢里にお金の問題を背負わせたりはしない。
しかし、枢里に生じた小さな問題にお金を投じて解決したりもしない。
セリカの第二子問題は、「いまのところ生まれてない」設定でいくつもり。
これ以上キャラを増やすと収拾がつかなくなるから。
お嬢様都市の問題は、精神的なものと、構造的なものに絞っていこうと思う。
経済的な問題は、やりはじめるときりがないことがわかってきた。
人生イージーモードだけど、生きてる意味無くて可哀想な感じよりは良いかなと。
おまけ。
ルルリ「モーエズナメイズティー3」
ルルリ「カセイジン」
「おー、カセイジン」
ティー「いま、火星人って言いました?」
ルルリ「挨拶してみて。フワシコ語で」
ティー「マーズ、メオメオ、アース」
「ヤダーw」
ティー「マーズ、ヒト、マルマル、タコサン」
ティー「アツアツ、タコヤキ、タベレル」
「ロロ、ヤムヤム!」
ルルリ「滅茶苦茶だけどウケてるわね」
ティー「自分で言っといて意味わかんないです」
ルルリ「火星は地球より小さいのよ」