ふわふわ正月。
Posted on 2020年12月19日 by me in 小説執筆
うんちー!
◆
『2013年 ミリア4歳』
ルルリ「私達は殺されたのよ、ミリア」
ミリア「ころされた?」
ルルリ「前世というか、前の世界線というか」
ルルリ「その世界で、社会主義者に命を狙われたの」
ルルリ「私はとうとう、あなたを救えなかった」
ルルリ「でも、この世界に転生する事が出来たのよ」
ミリア「てんせい?」
ルルリ「そう。小説でよくある異世界転生ね」
ミリア「わかんない」
ルルリ「この世界での流行はまだだったかしら」
ルルリ「いや、ミリアは私と一緒に転生してきたの」
ルルリ「あの世界で私達が出会ったのは2020年」
ルルリ「世界は大戦前夜でひどい有様だった」
ミリア「ルルリ・・・」
ルルリ「そんな顔しないで」
ルルリ「いつか、ミリアの記憶も元に戻るわよ」
ルルリ「そうしたら、一緒に考えましょうね」
ルルリ「この世界で生き延びる方法」
ルルリ「私達が幸せに暮らす生き方を」
ミリア「うん」
◆
ミリア「それは本末転倒な気がする」
ミリア「枢里はみんなのまち」
ルルリ「多様性が介在する効用はあるのよ」
ルルリ「私達がジャガイモを作ったとして」
ルルリ「お隣さんが米や麦を作ったり」
ルルリ「お魚やお肉を食べてる人がいたら」
ルルリ「みんなで交換すれば色んな物が食べられる」
ミリア「うんうん」
ルルリ「いざとなったら自分の家だけで生きていく」
ルルリ「でも普段は集団で豊かに暮らす」
ルルリ「この形を両立するのがいいのかも」
ミリア「お金で買える仕組みなら」
ミリア「自分の家だけで生きていけなくても」
ミリア「お金さえ稼げれば買って済ませられる」
ルルリ「そこを突かれてお金を奪われたら」
ルルリ「自力で生活できなくなるから危ない」
ルルリ「ということなのよね、きっと」
ミリア「うんちしたい」
ルルリ「はい?」
ルルリ「トイレ行きなさいな」
ミリア「そうじゃなくて」
ミリア「わたしうんちしまーす」
ミリア「ぶりぶり~」
ルルリ「コンポストトイレよ」
ルルリ「微生物のはたらきで排泄物を分解するの」
ルルリ「だから、うんちに下水道は要らない」
ミリア「すごい」
ルルリ「一番繊細な所から攻めるミリアが凄いわ」
ミリア「畑に撒いたりするのかなって」
ルルリ「その時は高値で売り付けましょう」
ミリア「肥料を? 作物を?」
ルルリ「作物のほうが安全でしょうね・・・」
ミリア「繊細な話題だったね・・・」
ルルリ「まあ普段は植物性堆肥で何とかなるはず」
ミリア「野菜の食べ残しとかも使うのかな」
ルルリ「そんな感じでしょうね」
ミリア「燃えないゴミは出ないの?」
ルルリ「出ても溜めるしか無いかも」
ルルリ「コンクリートも溶かしにくいわね」
ルルリ「頑張って溶融炉を買ってしまうか」
ルルリ「家屋はプラスチックで作って」
ルルリ「廃材は発電に使うのがいいかしらね」
ミリア「石油・・・」
ルルリ「ああもう!」
ルルリ「うんちから逆算するの難しすぎ!」
ミリア「わたしは財閥令嬢だからうんちしないよ」
ルルリ「お尻から石油沸かないかしら?」
ミリア「歩く石油王」
ルルリ「でも、木造住宅にしたとしても」
ルルリ「木を切るところから自分でやるのよね」
ミリア「ログハウスだねー」
ルルリ「もうちょっと文明的な暮らしがしたいわ」
ルルリ「いかにして最先端の生活を自力で作るか」
ルルリ「ジェシカママが新築の家を揃えて」
ルルリ「生活に必要な機械類を全部用意しても」
ルルリ「家の寿命や機械の故障が来たら終わり」
ミリア「農業機械も自家用車もEVにするって」
ミリア「太陽光発電の蓄電池が必要なのと」
ミリア「エンジンより作るのが簡単だから」
ルルリ「造りやすさが大事なのよね・・・」
現時点で未解決なもの
・家の材料
・服の材料? 綿か石油
・自家採種の安全性 病気対策はできるのか?
・ソーラーパネルおよび制御装置の自作 珪石を採掘?
・車の作り方?
・蓄電池の材料 コバルトは中国が買い占めてるらしい
・医療 手術ロボ? 薬?
・コンピューター
・光ファイバー 無線のほうがマシ?
・家電いろいろ