枢里スケール。
Posted on 2020年12月17日 by me in 小説執筆
これは地味に結構大きな仕様変更。
◆
枢里スケールとは
・作中の活躍を日本規模や世界規模にしないための縛りルール
・このルールを適用することで、
・三剣家の経済力を自由自在にする
・八剣アリアは日本や世界情勢を描写しなくて済む
・ルルリは枢里構築に専念できる
たとえば
・東日本大震災を止めるための努力とかはしなくていい
・京アニを救うエピソードとかも同様
・タイムリープして歴史改変して俺つえーの話をしなくて済む
これによって
・ミリアがコロナを防ぐための仕組みは変更する必要がある
・東京ばななのエピソードが使いにくい・・・
・佐藤錦も使えないのは困るので何とかする
・世界大戦に巻き込まれることはない
◆
ふわふわ
・本編の範囲を「2020年」に限定する
・2020年に研究室レベルで実用化できている技術はすべて使用可能とする
・コロナは議論の対象としない(イベント自体が発生しない)
・年度ではないので、あけおめから始めるのが最も詰め込める
大好き
・ミリアはルルリのことが大好き
・枢里の住民はミリアのことが大好き
3つまとめて《ふわふわ》《くるるさと》《だいすき》ルール。
このルールを守ったうえで、枢里を【死なないまち】にするのがルルリのミッション。
あとはこのルールをどうやって提示するか。
これは三剣世界の制約なのだから、三剣家の訓示とするべきだ。
この世界の理として最初にメタ的に紹介してしまおうか。
ルルリが【死なないこと】を目的とするのは異世界転生テンプレで説明できるはず。
物語はざっくり言うと、
・枢里を真に自給自足の街にするDIO軸の物語(三剣世界)
・子供の自立もサブテーマとして扱う
・GMとPL(一剣世界)→八剣、九剣 メタ軸
・延々とファンタジーRPGが続くだけ?
・ミリディアの世界と関連している?
・三剣家が魔法を継承しないとなると、明治維新の解釈が変わる
・二剣世界の歴史修正のために魔法を発生させる、という順番ならアリか
・ルールの存在を示すことと世界の枠組みを示すために必要
・八剣世界の存在も示せる
・ここから他の世界に派生する
・この軸はメタフィクション。乙女ゲームのルーツを探る旅。
・アリアとルルリを「造った人の世界」に触れる。
・自分が著作物になるか人間になることを望むかとかそういう話。
・二剣→四剣世界 歴史if軸
・ルールの無い状態で起きる歴史修正への葛藤(二剣世界のやり直し)
・他人であるアリアとどうやって仲良くするか
・戦争や細菌兵器にどうやって立ち向かうか
・いつ頃からの歴史を修正するか、私は何年に生まれるべきだったのか?
・東日本大震災を言い当てて原発事故だけは防ぐとかそういう話になる
・リーマンショックは生まれる前なので救えない
・でも、そういうことをやっても「未来人の自己満足」で終わる
・バッドエンドがいいなあ
・二剣世界を何回もやり直すんなら、他の剣の世界が要らなくなる
・二剣は過去の失敗で終わり
・三剣成功後にやり直しをするのは四剣世界
・とするなら、ミリディアは四剣世界の過去ということになる
・11月版は四剣世界だったことになる?
・戦争やコロナに対する議論を発生させることが目的ならミリディアはそぐわない
・戦争については防ぎようがないのではないか?
・畑が物理的制約になってる
・トラックを畑にしてる人は既に何人かいるな
・コロナについては枢里のロックダウンは可能になるので議論を避けることは出来る
・起源世界 ファンタジー軸
・メタ軸、歴史if軸のあとのおまけ的位置づけ
・おちんちんもこっち
まとめ
・DIO軸 三剣
・メタ軸 一剣、八剣、九剣
・歴史if軸 二剣、四剣
・ファンタジー軸 起源世界
じゃあ「子供の自立」「南北戦争」「天才バトル」「VR」は、それぞれどこに入るのか?
「子供の自立」は、自給自足の流れに入れられるから、DIO軸で語れると思うんだよな。
教育、飛び級、労働、売春、誘拐、あとは少年犯罪とかイジメくらい?
犯罪とイジメの問題は別で扱う方がいいかも。ラーもDIO軸では語りにくい。
「天才バトル」はDIO軸でやりたいけど、そもそも天才って設定に無理があるかも。
八剣アリアが描写可能な範囲で考えるのが三剣世界の原則なので、SRは扱いが変わる。
ルルリが頑張ったのはいい。チサトが難しいことを何とかしてくれるのはいい。
でもそれ以上ややこしくするのは無理。DIO軸の分科会があるのかも。
メインストーリーでやるのは「ミシンを自作しましょう」という話まで。
具体的にミシンをどう作るかという技術的な話は分科会に譲ることになる。
「南北戦争」は、枢里スケールによって、やらなくて良くなった。
イオリの誤解を解く、という儀式は必要だし、
心からの善意で共産主義を是とする人に対する説明は必要だ。
でもこれが鶴城市長選に当選したあやめに対して必要なことなのかどうかは微妙。
イオリと口論すれば済むことではある。あるいはイオリの役割を変えるかだ。
「VR」はDIO軸に入れられるんだけど、一気にディストピア感が増してしまう。
ふわしこの世界じゃないと説得力が無いんだと思う。
コロナに切り込むなら、テレワークの方向から議題にはしたいのだけど。
◆
3つのルール。
Posted on 2020年12月18日 by me in 小説執筆
どこまでも最短距離を走ろうとする試み。
◆
《ふわふわ》《くるるさと》《だいすき》ルール。
ミリア「あけましておめでとうございます」
ミリア「ルルリ?」
ルルリ「んあ」
ルルリ「寝てた」
ミリア「日付変わったよ!」
ルルリ「カウントダウンしそびれたわ」
ルルリ「あけおめことよろ、ミリア」
ミリア「今年もよろしくお願いします、ルルリ」
ルルリ「今年で11歳かー」
ミリア「早く大人になりたい?」
ルルリ「子供でいたい気持ちと半々ね」
ルルリ「みかんとって」
ミリア「ほい」
ルルリ「コタツはいいわねー」
ミリア「初詣いこ」
ルルリ「なんですって?!」
ルルリ「凍え死ぬわよ」
ミリア「寒くないよ」
ミリア「家の中だもん」
ルルリ「この宮殿、神社も入ってるの?」
ミリア「三剣神社がある」
ルルリ「恐れ入ったわ」
ルルリ「でも今までは行かなかったわよね」
ミリア「今年は特別なんだって」
ルルリ「へー」
『三剣宮・地下』
ミリア「こんにちは~」
ルルリ「神社って高い所にあるイメージだったわ」
ミリア「ここは秘密の神社だから」
ルルリ「神道の神社なのよね?」
ミリア「わかんない」
ルルリ「鳥居に封印がしてあるわ」
ミリア「2020年になったら開けていいんだって」
ルルリ「一体どれだけの間、放置されてたのかしら」
ルルリ「明かりがついた」
ルルリ「入口も広くないけど、中も狭いわね」
ミリア「額縁しかないね」
ルルリ「お賽銭箱を用意しても仕方なさそうだし」
ミリア「ガラガラしてパンパンしたかった」
ルルリ「三剣神社は二礼二拍手一礼なの?」
ミリア「わかんない」
ルルリ「じゃあてきとーにペコペコパンパンしとこ」
ルルリ「今年一年、いい年になりますように」
ミリア「ルルリ」
ミリア「なんか文字が浮かんできた」
ルルリ「ほんとだ。蛍光塗料なのかしら」
ルルリ「なになに」
ルルリ「《ふわふわ》」
ルルリ「《くるるさと》」
ルルリ「《だいすき》」
ルルリ「・・・なにかしら、これは」
スウ「それは、三剣世界のルールじゃ」
ルルリ「ヒィィッ」
ミリア「ひいひいばあちゃん」
ルルリ「ヒイヒイ」
ミリア「落ち着いて、ルルリ」
ルルリ「びびびびっくりった」
スウ「ごめんね」
ルルリ「い、いえいえこちらこそ」
ミリア「教えて、スウおばあちゃん」
ルルリ「スウおばあちゃんって!」
ルルリ「枢里(くるるさと)を作った人?!」
スウ「ほっほっほっ」
スウ「枢里はまだ完成には程遠い」
ルルリ「すごく暮らしやすいと思います」
ルルリ「みんな親切だし、食べ物も豊富だし」
スウ「それは経済的な豊かさに過ぎん」
ルルリ「経済的に豊かなのは良いことなのでは」
スウ「カネが無くなれば終わりじゃ」
ルルリ「そりゃまあ、そうですけど」
スウ「瑠璃の子や、カネとは何だと思う」
ルルリ「物々交換の代わりに使う・・・」
ルルリ「いや、今は不換紙幣だから」
ルルリ「信用、ですかね」
スウ「アリアは何だと思う?」
ミリア「え、数字かな? わかりません」
スウ「ある日突然ゼロになったらどうなる?」
ミリア「玄米を食べる、かな?」
ルルリ「なんで玄米?」
ミリア「おうちに置いてあるから」
ルルリ「乾パンでもいいの? 金平糖つきの」
ミリア「いいと思う」
スウ「非常食も食べ尽くしたらどうする?」
ルルリ「そうなる前に食糧確保したいわね」
ミリア「じゃがいも育てる」
スウ「まずは種芋が無いと育てられん」
ルルリ「ホームセンター、は無いから」
ルルリ「自家採種になるのか」
ルルリ「非常時になってからじゃ遅いのね」
ミリア「それで普段から育ててるんだね!」
スウ「ほっほっほっ」
スウ「《ふわふわ》というのはな」
スウ「2020年の一年間を興じること」
ミリア「今年一年」
スウ「《くるるさと》というルールは」
スウ「里の外については気にしなくていい」
スウ「枢里のことだけを意識するということ」
ルルリ「全国や世界までは考えなくていい、と」
スウ「《だいすき》というのは」
スウ「住人みんな、枢里が大好き」
スウ「アリアは瑠璃の子が大好き、ということ」
ミリア「うん。ルルリ大好き!」
ルルリ「私もミリア大好きよ」
ミリア「えへへへ~」
ルルリ「うふふふ~」
ルルリ「でもなんか、ルールというから」
ルルリ「もっと厳しいものかと思ってました」
スウ「話が散らからないためのルールなのじゃよ」
ルルリ「すごくよくわかりました」
ミリア「スウおばあちゃんも大好き!」
スウ「アリアは一番わたしに似てる」
ミリア「そんな気がする!」
スウ「だから、きっと枢里を完成させられるよ」
ミリア「やってみる」
ルルリ「はじめてお会いしたわ、三剣枢(スウ)さま」
ルルリ「とても長生きされているのね」
ミリア「今年95歳だよ」
ルルリ「三剣家はみんな早婚なのね・・・」
ミリア「うんうん」
ルルリ『いつかミリアと離れ離れになるのかなあ』
ミリア「ちゅっ」
ルルリ「ふぇぇ?!」
ミリア「あはははは」
ミリア「初詣終わったし、もう寝よう」
ルルリ「そういえばミリアは願い事したの?」
ミリア「してないよ」
ルルリ「あら、もったいない」
ミリア「わたしは枢里を完成させる」
ルルリ「そういうとこ、ほんと尊敬するわ」
ミリア「え、ルルリも一緒にお願いします」
ミリア「髪の毛ふりふりふり」
ミリア「パンパン」
ルルリ「お参りされるより抱っこのほうがいいわ」
ミリア「ベッドでいっぱいしよう」
ルルリ「姫初めだわー!」
ルルリ「おはよう、ミリア」
ミリア「おはよう、ルルリ」
ルルリ「枢里の完成って、何をすればいいのかしらね」
ミリア「まずは枢里をおさらいしよう」
ルルリ「じゃあ概略からお願いします」
ミリア「枢里へようこそ!」
ミリア「枢里は、鶴城(つるぎ)駅の北に広がる」
ミリア「人口7万人のカンパニータウン!」
ミリア「三剣グループ社員とご家族の方に」
ミリア「ゆとりのある暮らしを実証するまちです」
ルルリ「開拓済の面積はおよそ30平方キロメートル」
ルルリ「その6割以上が畑付きの戸建てです」
ルルリ「カロリーベースの食糧自給率は130%」
ルルリ「機械化の進んだ農業を当番制で実施します」
ミリア「暮らしに必要なありとあらゆる生業に」
ミリア「全社員が主体的に取り組むことで」
ミリア「枢里は成り立っているのです」
ルルリ「ちょっと苦しいわね」
ミリア「苦しい?」
ルルリ「最初、枢里は企業城下町だったのよ」
ルルリ「工場がいっぱいあって生産してた」
ミリア「うんうん」
ルルリ「だけど、バブル崩壊後に工場を閉鎖」
ルルリ「職を失った社員を生かすために」
ルルリ「田舎での自給自足を勧めだしたのよね」
ミリア「ライーザおばあちゃんの時代だね」
ミリア「週3日は生業で働いて」
ミリア「週2日は通信で仕事した」
ルルリ「いわゆるテレワーク、在宅勤務ね」
ルルリ「全国の三剣グループのデスクワークを」
ルルリ「一手に引き受けて雇用を維持した」
ミリア「それから、ママの時代になって」
ミリア「機械化を進めて生業が楽になって」
ミリア「週2日以下で済むようになった」
ルルリ「お買い物上手なジェシカママが」
ルルリ「枢里に投資したから楽になったのよね」
ミリア「うんうん」
ルルリ「ということは」
ルルリ「社員は主体的には取り組んでないし」
ルルリ「自給自足というほど自力じゃない」
ミリア「全社員が生活のために仕方なく」
ミリア「お金で買い集めた機械類を駆使して」
ミリア「あらゆる生業をこなしているのです」
ルルリ「・・・ってことになっちゃわない?」
ミリア「かなしい」
ルルリ「つまり納得感が無いのよ」
ルルリ「スウさまみたいに説明してくれれば」
ルルリ「お金の信用が無くなった時のために」
ルルリ「日頃から準備したほうがいいかも」
ルルリ「って納得できるかも知れないけど」
ミリア「指示されたから働いてるだけ」
ミリア「って感じだと主体的ではないんだね」
ルルリ「たぶんね、お金の信用が強いのよ」
ルルリ「こんなめんどくさいことをするより」
ルルリ「お金を稼いで買ったほうが楽だ」
ルルリ「って思うと、納得できないわよね」
ミリア「お金信仰かー」
ミリア「それはその人の考えだから」
ミリア「考えを変えて貰うことではないよね」
ルルリ「どうかしらね」
ルルリ「言葉とかで説得することじゃないけど」
ルルリ「お金より信用できる実物があって」
ルルリ「それで考え方が変わってもいいわよね」
ミリア「信用できる実物」
ルルリ「枢里のおうちが信用出来るかどうか」
ルルリ「宮殿住みの私達にはわからないわね」
ミリア「住んでみよっか」
ミリア「畑付きの戸建ての社宅」
ルルリ「ふたりで?」
ミリア「かな?」
ルルリ「おーけー、住んでみましょう」
ミリア「はい、端末と社員証」
ミリア「わたしたちは二人とも一般家族」
ルルリ「週3日が生業で、任務はナシ」
ルルリ「月給は92880クルル」
ルルリ「手取りだと8万くらい」
ルルリ「最低限の生活は可能な水準ね」
ミリア「クルルは生活用の通貨だよね」
ルルリ「厳密に言えばポイント制度ね」
ミリア「どうしてクルルが必要なのかな?」
ルルリ「インフラの利用にお金がかかるからね」
ルルリ「土地、家屋、水道、交通、通信」
ルルリ「あと教育もかな」
ミリア「タダには出来ないの?」
ルルリ「細かくなるけど説明していい?」
ミリア「うん」
ルルリ「費用は、初期費用と運用費用に分かれるの」
ルルリ「水道の配管工事は初期費用」
ルルリ「水1リットルいくらというのは運用費用」
ルルリ「その他に配管の修繕費用も必要になる」
ミリア「修繕費用は運用費用のほう?」
ルルリ「支払う時期としては、そうね」
ルルリ「ジェシカママがおごってくれるとして」
ルルリ「初期費用はタダになるかも知れないけど」
ルルリ「運用費用をずーっとタダにするのは難しい」
ルルリ「お金が信用あるうちに払う分はタダとしても」
ルルリ「信用なくなってから払う分はタダにならない」
ミリア「先に払えることが大事なんだね」
ルルリ「教育で言うなら」
ルルリ「先生を雇うのは諦めて」
ルルリ「動画や教科書の教材だけを買って自習するなら」
ルルリ「初期費用だけで済むようになるわね」
ミリア「持ち家か賃貸かってのも同じ?」
ルルリ「その通りよ」
ルルリ「あとは、税金ね」
ルルリ「土地や家屋は固定資産税がかかる」
ルルリ「通信の電波も大元は税金がかかってるわね」
ルルリ「水道は接続しなければ無料だけど・・・」
ミリア「通信も自前なら税金は関係なくない?」
ルルリ「光ファイバーとWiFiだけならね」
ルルリ「広域の無線は勝手に使えないから」
ミリア「ふむふむ」
ルルリ「今なら電気が一番わかりやすいかしらね」
ルルリ「屋根につけたソーラーパネルだけで」
ルルリ「家じゅうの電気をすべて賄えるなら」
ルルリ「電気を買わないからクルルは不要」
ルルリ「枢里発電所みたいなとこで電気を作って」
ルルリ「みんなでその電気を使う仕組みにするなら」
ルルリ「発電所の運用費用を分担する仕組みが必要」
ルルリ「仕組みに使われるのが通貨やクルルってわけ」
ミリア「お金をいらなくするには」
ミリア「ソーラーパネルにするしかないのかな」
ルルリ「そうね」
ルルリ「極端に言えば、自給自足を完成させると」
ルルリ「枢里は要らなくなるのかもしれない」
だいぶ最短距離を走ってる気がするけど、このまま結論まで書き進めてみるか。