『2020年2月12日』
『日本政府が緊急事態宣言を発出』
『すべての旅客機と客船が運休になった』
ミリア「今日はふわふわするか微妙ですが」
ミリア「緊急事態宣言のお話をします」
ルルリ「とうとうロックダウンできたわね」
ミリア「豪華客船の人もホテルに入れたね」
ルルリ「空港の近くに新築のホテルがあって」
ルルリ「オーナーが快く提供してくれたのよ」
ルルリ「おかげで一人一人検査が出来て」
ルルリ「陽性患者は投薬治療で回復中だわ」
ミリア「香港で下船した人は大丈夫なのかな」
ルルリ「それは現地に任せるしか無いわ」
ルルリ「出来るだけ武漢で完結させることね」
ミリア「外国には感染が広がってるらしい」
ルルリ「すぐにロックダウンが始まるわよ」
ルルリ「むしろ日本は遅いくらいだったし」
ミリア「しっかり対応してくれそうに見える」
ルルリ「一部の政治家はカンカンらしいわ」
ルルリ「外国人観光客の呼び込みを狙ってる」
ミリア「しばらくは無理だよね」
ルルリ「しばらくというか、もう無理なのよ」
ルルリ「感染ゼロの国同士でしか移動できない」
ルルリ「そして感染ゼロの維持は不可能だわ」
ミリア「ロックダウンしてても?」
ルルリ「国の経済が輸出入に依存しているから」
ルルリ「物と最低限の人は行き来するのよ」
ルルリ「ロックダウン自体が徹底できない」
ミリア「空港で検査してても?」
ルルリ「時間との勝負なのよ」
ルルリ「検査技術が向上するまで耐えられるか」
ルルリ「薬やワクチンを揃えられるか」
ルルリ「特効薬量産の目途は全く無いわ」
ミリア「いつかは感染しちゃう」
ルルリ「その被害を減らしましょうってのと」
ルルリ「新しい社会に移行しましょうってこと」
ルルリ「元通りになるって願望は非現実的だわ」
ミリア「感染したらどうなるの?」
ルルリ「人が大勢死ぬわ」
ルルリ「特にお年寄りが亡くなっちゃう」
ルルリ「若者でも後遺症がきついらしい」
ミリア「わたしたちはどうすればいい?」
ルルリ「それは枢里? それとも日本人?」
ミリア「どっちもだけど、枢里」
ルルリ「枢里では何もする必要は無いわ」
ルルリ「国内感染が確認されるまでは普段通り」
ルルリ「海外旅行だけは当面我慢ね」
ルルリ「国内旅行は雰囲気次第かしら」
ミリア「何もしなくていいの?」
ルルリ「普段通りにしてて欲しいのよ」
ルルリ「日常生活を続けることが大事なの」
ルルリ「そうすれば普段通りに回っていくから」
ミリア「日本全体は?」
ルルリ「そうねえ、まず」
ルルリ「防疫は経済と天秤にかけられるのよ」
ルルリ「日本人は給料が無いと死ぬけれど」
ルルリ「国際線の仕事は止めないといけない」
ミリア「かわりの仕事が貰える?」
ルルリ「探すでしょうけど限度はあるかもね」
ルルリ「政府が休業補償する手もあるけど」
ルルリ「働いてる人達が文句を言うでしょう」
ミリア「生活のためなら仕方ないような」
ルルリ「日本人がどうすべきかなんてのは」
ルルリ「私達が言うことじゃないけど」
ルルリ「きっとみんな、ひどく混乱して」
ルルリ「意見が分かれてめちゃくちゃになる」
ルルリ「混乱を煽る連中も現れるでしょう」
ミリア「意見がまとまらないのか」
ルルリ「徴兵制の導入が議論に挙がるわね」
ルルリ「財政出動と国防を一手に担えるし」
ルルリ「戦勝国になれば賠償金も貰える」
ミリア「戦争になるの?」
ルルリ「混乱に乗じて侵攻してくる国があるか」
ルルリ「細菌兵器の証拠が出てくれば必然的にね」
ルルリ「食糧の輸入を止められても戦争だわ」
ミリア「うわあ」
ルルリ「財閥に軍事力が無い日本は」
ルルリ「他国間の戦争の舞台にしかならない」
ルルリ「それでも戦うか、戦わないか」
ルルリ「意見はまとめられるかしら?」
ミリア「戦わないとどうなるの?」
ルルリ「殺されないためにカネを出し続けるのよ」
ミリア「お金かー」
ルルリ「ともあれ、国全体の議論は私の手に余るわ」
ルルリ「世界の平穏無事を祈りつつ」
ルルリ「不安に負けずに普段通り過ごしましょう」
ミリア「ルルリは戦争反対?」
ルルリ「たぶんその聞き方は良くないわ」
ルルリ「賛成でも反対でも反対って答える聞き方ね」
ルルリ「私は昔、自衛のための核武装に賛成だった」
ルルリ「守るためなら先制攻撃も辞さなかった」
ルルリ「でも今は少し考え方が変わったわね」
ミリア「攻撃しない感じ?」
ルルリ「相手が無能なら確かに敵は油断するのよ」
ルルリ「今の日本がひそかに核開発してる」
ルルリ「って諸外国に非難されたとしても」
ルルリ「そんなのできっこないって思うでしょ」
ミリア「三剣グループは作って無さそう」
ルルリ「旅客機も満足に作れないのに」
ルルリ「戦闘機が作れるわけないって安心するわ」
ルルリ「原発止めたら核開発出来ないのも同じね」
ミリア「それはフクザツ」
ルルリ「全面戦争を避けてカツアゲに応じ続ける」
ルルリ「という平和実現の方法もあるのだわ」
ミリア「もうちょっと何とかならないの」
ルルリ「それこそ未来技術の世界だわ」
ルルリ「1億3千万人が食える垂直農法」
ルルリ「1人1日平均20kWhの電力」
ルルリ「1人1日平均2kgの石油」
ルルリ「これらを自給するのが大前提ね」
ミリア「石油は無理そう」
ルルリ「発電と自家用車を除いて計算したけど」
ルルリ「それでも今の半分は必要だわ」
ミリア「助けて石油王」
ルルリ「まあそのうち何とかなるでしょう」
ルルリ「人はいつか必ず死ぬんだし」
ミリア「死んだら食糧自給率が上がるのか」
ルルリ「食糧自給率が36%ってことは」
ルルリ「64%の人が死んでしまうってことよ」
ルルリ「エネルギー自給率は10%前後で」
ルルリ「石油は0.3%くらい」
ミリア「あはははは」
ミリア「かなしすぎて笑ったぽくなりました」
ルルリ「ごめんごめん不安にさせる気はないの」
ミリア「気持ちが混乱してめちゃくちゃになる」
ルルリ「今日のテーマはそぐわなかったわね」
ミリア「でも緊急事態だから気になるよね」
ルルリ「これは主に海外向けの宣言だから」
ルルリ「日本人は気に病まなくていいのよ」
ルルリ「行き来だけは我慢しましょうってだけ」
ミリア「フワシコが恋しい」
ルルリ「行けると年一回しか行かないのにね」
ミリア「わたし100億円稼いで」
ミリア「みんなをフワシコに連れて行きたい」
ルルリ「甲斐性の塊みたいな事を言うわね」
ルルリ「でも、みんなで一緒に稼げばいいのよ」
ミリア「協力してくれるかな?」
ルルリ「それこそ、布告すればいいんじゃ?」
ミリア「すっかり忘れてた」
ミリア「でも、行くかどうかは自由だよね」
ルルリ「じゃあ、稼ぐ所までにしたら?」
ルルリ「使い道は各自の自由で」
ルルリ「フワシコ行きたい人は目標15万円ね」
ミリア「今年は頑張ってお金を稼ごう」
ミリア「稼ぎ方がわからないけど」
ルルリ「お金を貰ったら株を買うのよ」
ミリア「給料ってこと?」
ルルリ「いや、休業補償とかバラマキとか」
ルルリ「各国の政府が財政出動を行ったら」
ルルリ「その国の株価が騰がるの」
ミリア「みんな買い物するからか!」
ルルリ「そうかもね。原理はよくわからないわ」
ルルリ「現金の価値が希薄化するらしいけど」
ルルリ「ひどいインフレにはならないはず」
ミリア「でも、お金を配って株価が騰がるなら」
ミリア「国がじゃんじゃんお金配れば良くない?」
ルルリ「それがどうも良くないっぽいのよ」
ルルリ「お金配ったらみんな使うでしょ」
ルルリ「みんな使ったら会社が儲かるでしょ」
ミリア「うん」
ルルリ「会社が儲かると貧富の差が激しくなる」
ミリア「なんで?」
ルルリ「会社の投資先が無いからね」
ルルリ「生産拡大しても売れないから意味が無い」
ミリア「会社のお金をみんなに配るのは?」
ルルリ「それは普通の会社だとありえないわよ」
ルルリ「三剣枢里だから設備投資で配れるの」
ルルリ「フワシコだって福利厚生の社員旅行じゃん」
ミリア「だんだん難しくなってきた」
ミリア「お金を使って経済を回せばいいんだよね」
ミリア「儲けて使って儲けて使って」
ミリア「みんなの使ったお金が会社の儲けになって」
ミリア「会社の使ったお金がみんなの儲けになる」
ルルリ「それは私達が一つの会社だから出来るのよ」
ルルリ「外に支払ったお金は帰ってこないし」
ルルリ「外から貰ったお金もそのまま返せないわ」
ミリア「ちょーむずかしい」
ルルリ「株を買って外の会社を応援とかじゃなくて」
ルルリ「値上がりしたら売るだけの単なる売買ね」
ルルリ「フワシコの旅費は帰ってくるかも」
ミリア「儲けたお金で何か買って貰える?」
ルルリ「枢里ビジョンも千円貰ってるんでしょ」
ミリア「あ、タダにしちゃった」
ミリア「うちもタダにして貰ってるし!」
ルルリ「クロエはいいけど向こうの住民とかね」
ミリア「全員タダにしちゃいました」
ルルリ「え」
ミリア「だってバナナくれたし」
ミリア「三カ月無料にしましょうって」
ルルリ「三カ月ってのが絶妙にうまいわ」
ルルリ「ママ案?」
ミリア「いえーす」
ルルリ「まあお互いに融通しあうのはいいことね」
ルルリ「フワシコは油田もあるし」
ミリア「石油王みつけた」
ルルリ「仲良くしていきましょう」
ミリア「行き来できるようになるといいね」
ミリア「というわけで明るく終わりまーす」
ルルリ「楽しいネタを探しておきましょう」
ミリア「ご視聴ありがとうございました」