ラッカ「枢里ビジョン動物チャンネルをご覧の皆様」
ラッカ「今宵はラッカがお相手いたします」
ミリア「今日のテーマは電気です」
ミリア「今やわたしたちの生活に欠かせない電気」
ミリア「原発や再エネが色々話題になる中で」
ミリア「今後どう考えていけばいいのでしょうか」
ルルリ「この番組の名前、なんだったっけ?」
ミリア「まだふわふわしてる」
ルルリ「全然ふわふわしてねえ!」
ルルリ「意識高い系番組かよ!」
『ルルリちゃん御乱心』
ミリア「もうちょっとくらい頑張ろうよ・・・」
ミリア「久々に台本作ったんだし」
ルルリ「リハーサル回は台本あったもんね」
ルルリ「細かいとこはアドリブだけど」
ミリア「アンケートもスタッフさんだった」
ルルリ「台本あったほうが出来はいいんだけど」
ルルリ「なぜか反抗したくなるのよね」
『ルルリちゃん反抗期』
ミリア「まずは枢里の発電の歴史を振り返ります」
ルルリ「1948年の震災の後」
ルルリ「復興の中で枢里が設立されると共に」
ルルリ「石炭火力発電所が2基建設されました」
ルルリ「1977年に3号機が運転開始」
ルルリ「1982年に4号機が運転開始して」
ルルリ「1・2号機が廃止になりました」
ミリア「30年くらいで建て替えなの?」
ルルリ「寿命というよりは増強でしょうね」
ルルリ「オイルショックの数年後だもの」
ラッカ「オイルショックってなんでしょうか」
ルルリ「え、ラッカが説明してよ」
ラッカ「1973年と79年の原油高騰です」
ラッカ「この頃から原子力が推進されてます」
ラッカ「三剣グループも原発開発してますね」
ルルリ「スウ婆は原発反対なのよね」
ルルリ「それで2012年まで石炭オンリー」
ルルリ「2000年からは自家発電を諦めて」
ルルリ「電力会社と契約しているわ」
ミリア「発電所は止めちゃったんだよね」
ルルリ「2012年にFIT制度が出来て」
ルルリ「家の屋根に太陽光発電がつきました」
ルルリ「これを全量売電して収入を得ながら」
ルルリ「普通に電気代を払ってるわね」
ルルリ「石炭発電所は2014年に廃止」
ミリア「枢里は太陽光100%なの?」
ルルリ「計算上はそう言ってもいいわね」
ルルリ「電気代より買取価格の方が高いわ」
ルルリ「でも、太陽光発電は不安定だから」
ルルリ「電力会社が無いと成り立たないのよ」
ミリア「微妙に自給自足ではないような」
ルルリ「そうなの!」
ルルリ「買取価格が高いのも」
ルルリ「日本中の電気代を値上げしてるから」
ルルリ「みんなでお金を払って」
ルルリ「太陽光発電してる人を儲けさせてる」
ミリア「どうしてそうするの?」
ルルリ「太陽光発電を普及させることで」
ルルリ「研究開発を推進するため、だけど」
ルルリ「結果は外国を儲けさせただけで」
ルルリ「日本の事業は育たなかったわね」
ミリア「枢里もやめちゃったもんね」
ルルリ「輸入したほうが安いからね」
ルルリ「パワコンはまだ作ってるけど」
ラッカ「パワーコンディショナーって」
ラッカ「間違えました」
ラッカ「パワコンってなんですか?」
ルルリ「・・・・・・」
ラッカ「ルルリ先生?」
ルルリ「このポンコツがぁー!」
ラッカ「テイク2お願いします!」
ルルリ「パワコンはインバーターの凄いやつよ」
ミリア「インバーターって?」
ルルリ「電流に直流と交流があるのはわかる?」
ミリア「ごめん・・・」
ラッカ「直流は小学校6年生の理科ですから!」
ルルリ「ミリアが4年生だって忘れてたわ」
ルルリ「少子化問題を語る10歳児だった」
ミリア「数学と理科が弱点」
ルルリ「乾電池と豆電球があってね」
ルルリ「物が無いから絵でごめんね」
ルルリ「出っ張ってるほうがプラス」
ルルリ「逆がマイナスなの」
ミリア「わかる」
ルルリ「豆電球から導線が2本のびてて」
ルルリ「それぞれプラスとマイナスにつけると」
ルルリ「電球が光ります」
ルルリ「これが、直流電流」
ミリア「はい」
ルルリ「乾電池のかわりにソーラーパネルを置く」
ルルリ「これが、太陽光発電なの」
ルルリ「だから太陽光発電は直流」
ミリア「ふむふむ」
ルルリ「だけど、電圧の違いがあって」
ルルリ「ソーラーパネルは乾電池より強いから」
ルルリ「豆電球は耐えきれなくて壊れてしまうの」
ミリア「あらら」
ルルリ「そこで、電圧を調整するために」
ルルリ「インバーターという装置を使って」
ルルリ「直流を一度交流に変換します」
ルルリ「家の電気も交流なのよ」
ルルリ「で、使う時に直流に戻したりするの」
ルルリ「長々説明した割にわかんないわね」
ミリア「勉強しとく・・・」
ルルリ「枢里教育動画にあると思うから」
ルルリ「興味がある子は履修してみてね」
ルルリ「何の話だったかしら?」
ミリア「屋根の太陽光発電」
ルルリ「そう。めっちゃお金かけたらしいわ」
ルルリ「17年ローンで返済だし」
ルルリ「でもFIT制度は実質廃止」
ルルリ「買取も最長20年だから」
ルルリ「2032年までには次の発電が必要ね」
ミリア「次の発電」
ルルリ「歴史の話は終わりだから」
ルルリ「次はラッカの番」
ミリア「わたしだった」
ミリア「ルルリ先生ありがとうございました」
ミリア「どのような発電があるのでしょうか」
ミリア「ラッカさん、説明をお願いします」
ラッカ「石炭、石油、天然ガスはほぼ輸入です」
ラッカ「石炭は安いけどCO2たっぷり排出」
ラッカ「石油は高すぎです。バイオマスもです」
ラッカ「原子力は安くてクリーン」
ラッカ「風力や太陽光は出力が不安定です」
ラッカ「水力は新設出来る場所がもう無くて」
ラッカ「地熱は温泉に影響があります」
ミリア「ラッカさんのお勧めはどれでしょうか」
ラッカ「最初は石炭ですね」
ラッカ「発電所の稼働までの時間稼ぎです」
ラッカ「それから今の技術で作れる軽水炉です」
ラッカ「改良型沸騰水型軽水炉とか」
ラッカ「改良型加圧水型軽水炉とかですね」
ミリア「それは原子力発電所なんですよね?」
ラッカ「水を使った原子炉です」
ラッカ「日本の原子力発電所は全部軽水炉です」
ラッカ「あとは新しい発電技術の研究ですね」
ミリア「どんな発電が考えられますか?」
ラッカ「ラッカにはわからないです」
ミリア「ご説明ありがとうございました」
ミリア「ここからは議論に移りたいと思います」
ルルリ「ミリアが自然エネルギー派で」
ルルリ「ラッカが原発推進なのよね」
ルルリ「だから私が残り物の化石燃料になる」
ルルリ「という台本だけど、微妙だわ」
ミリア「ルルリはどういう意見なの?」
ルルリ「私のイチオシは男子力発電ね」
ルルリ「ってネタは実在したので諦めました」
ラッカ「2011年に実用化されていますね」
ルルリ「自家発電は古来からありそうだけど」
ルルリ「自転車発電でも実用は難しそうだわ」
ミリア「女子力では発電できないの?」
ルルリ「そっちは曲になってるらしいから」
ルルリ「触れるのはやめておくわ」
ミリア「太陽光でいいんじゃないかな」
ルルリ「いいんだけど、ダメだったのよ」
ルルリ「枢里はオール電化だし、バスはEVだし」
ルルリ「再生可能エネルギーに移行出来てて凄い」
ルルリ「って自慢したいのはやまやまなんだけど」
ルルリ「蓄電池が未発達だから電力は不安定で」
ルルリ「収益も国民に負担を押し付けてるだけ」
ルルリ「イメージ戦略的にはマイナスだと思うわ」
ミリア「太陽光はやめたほうがいいの?」
ルルリ「コストは石油や洋上風力と変わらない」
ルルリ「石炭の倍以上する感じよ」
ルルリ「CO2削減を善と仮定するとして」
ルルリ「無理矢理、太陽光に移行するとしたら」
ルルリ「電気代は倍以上になるってこと」
ミリア「そんなに高くなるんだ」
ルルリ「枢里の電気代は一人平均7千円なの」
ルルリ「全国だと3千~5千円くらいらしいわ」
ルルリ「電力会社に毎年50億円払ってるわけよ」
ルルリ「で、売電収入を130億円受け取ってる」
ルルリ「収入は住民個人のものだけどね」
ミリア「制度はすごく得だったんだね」
ルルリ「でも、仮に自動車がEVになるとしたら」
ルルリ「電気は今の2.5倍は必要になるのね」
ルルリ「単純計算で電気代も2.5倍だとして」
ルルリ「月1万7千円、全員で年125億になる」
ミリア「ギリギリだ」
ルルリ「そして、FIT制度は終わってしまうの」
ルルリ「今から太陽光を追加しても大赤字」
ルルリ「ほっといてもやがて大赤字になる」
ルルリ「日本はEVが走れるほどの電気は無いし」
ルルリ「無理矢理EVに移行すると破綻するのよ」
ミリア「車はガソリンのままがいいのかな」
ルルリ「外圧を無視出来るなら、そうでしょうね」
ルルリ「賠償金を請求されたりしたら終わりね」
ルルリ「日本の輸出はガソリン車頼りだから」
ミリア「収入も無くなって電気も買えなくなる」
ルルリ「さあ、どうしましょう」
ルルリ「というところからが、議論のはじまりよ」
ミリア「どうしよう」
ルルリ「ミリアは布告を考える」
ミリア「電気を作りましょう」
ルルリ「男子力発電はトイレが詰まるらしいわ」
ラッカ「ラッカは節電したいです」
ルルリ「遠慮しないでたっぷり計算していいわよ」
ルルリ「次はAI競争の時代になるでしょうから」
ラッカ「考えてもわからないことが多いです」
ルルリ「そう言えるだけでも大したものだわ」
ミリア「それでは、今回はこのへんで!」
ミリア「ご視聴ありがとうございましたー」
ルルリ「真面目回になってしまった」