セリカ「枢里のみなさん、ごきげんよう」
セリカ「今日は私から大事なお話をします」
ルルリ「大事だからよく聞いてね」
セリカ「えー、風邪には気を付けましょう」
セリカ「外から帰ったら、手洗い、うがい」
セリカ「咳やクシャミが出る時はマスクね」
ティー「もっと深刻な話かと思いました」
セリカ「こういう風に油断してる人は」
セリカ「アルコールで消毒しましょう!」
ティー「ぎゃー」
セリカ「私からのお話は以上です」
ミリア「ありがとうございました」
ルルリ「マスクとアルコールね」
ルルリ「倉庫に用意してあるから」
ルルリ「頭の片隅に入れておいてね」
ティー「マスクはわかるとして」
ティー「なんで風邪でアルコール?」
ルルリ「手洗い15秒のほうがいいんだけど」
ルルリ「こまめに出来ない時の方法ね」
ルルリ「身体に合わない人は手洗いがいいわ」
ティー「それでも風邪引いちゃったら?」
ルルリ「必ず枢里アプリで内科を予約して」
ルルリ「あとは医者に任せれば大丈夫よ」
セリカ「隔離しなくていいの?」
ルルリ「臨機応変に指示しましょう」
ミリア「普段から気を付けることは?」
ルルリ「それも状況次第ね」
ルルリ「家で楽しめる趣味を作るのがいいかも」
ミリア「なんで?」
ルルリ「まあ、なんとなくよ」
ルルリ「引きこもりを楽しもう的な」
ミリア「わかった」
ティー「自分はさっぱりわかんなかったっす」
ルルリ「ごちゃごちゃ言うのはナシで」
セリカ「とにかく風邪には気を付けましょうね」
ラッカ「ラッカもう喋っていいですか?」
ルルリ「何の話がしたいの?」
ラッカ「桃缶」
ルルリ「それならバナナで良くない?」
ミリア「送って貰う?」
セリカ「頼んでおこうか」
ラッカ「桃缶を食べると風邪は治るんですか?」
ルルリ「民間療法だから気休めのようなものね」
ルルリ「栄養取らないよりはいいけど」
ルルリ「お腹を壊してるなら良くないかも」
ラッカ「西洋医学と東洋医学はどう選ぶんですか?」
ルルリ「医者が主観的に選んでるんだと思うわ」
ラッカ「薬はドラッグストアで買えるんですよね」
ルルリ「そうよ。枢里は通販だけど」
ラッカ「じゃあ、どうして桃缶を買うんですか?」
ルルリ「もちろん、桃缶が食べたいからよ」
ラッカ「ラッカからのお話は以上です」
ルルリ「思考の探索を打ち切ったわね」
ティー「うちだと生姜湯ですねー」
ミリア「からいの?」
ティー「はちみつ入れるので甘いです」
ティー「飲んでみますか?」
ミリア「飲みたーい」
ルルリ「ティーさんが給仕してる」
セリカ「私はウオツカとライムと炭酸水入りで」
ルルリ「それはもはや生姜湯では無いのでは」
ラッカ「モスコミュールですね」
セリカ「当たり」
ラッカ「ラッカもお酒飲みたーい」
セリカ「飲んでみる?」
ラッカ「味わかんないんですよ」
セリカ「一番いいお酒を飲ませてあげるわ」
セリカ「ちょびっとだけね」
ラッカ「セリカママは寛大なお方です!」
ルルリ「アルコール検知器つけてあげましょうか」
ラッカ「度数しかわからなくないですか?」
ルルリ「数字が大きかったら酔っぱらうのよ」
ラッカ「いたずらされそうです」
ティー「お待たせしました、生姜湯です」
ティー「あと、ラッカさんにはこれ」
ラッカ「透明なお酒ですね」
ルルリ「セリカママは?」
ティー「カクテル作ってます」
ルルリ「作ってあげなかったの?」
ティー「生姜だけ奪われました」
セリカ「さあ、乾杯しましょう」
ミリア「ママの新年に」
セリカ「かんぱーい」
ミリア「優しい味だった」
ラッカ「ラッカも優しい味でした!」
ラッカ「これ何度ですか?」
セリカ「96度」
ルルリ「確かに一番いいお酒だわ」
ラッカ「酔ったらなにすればいいですか?」
ルルリ「人間なら救急車を呼ぶ所かしらね」
ラッカ「消毒できちゃったりしないんですか?」
ルルリ「水割りで70度くらいにすれば何とか」
ラッカ「お水くださーい」
ミリア「良い子はマネしないでね」
ルルリ「発火の危険性があるわよ」
セリカ「それはいいとして、生配信が見たいわ」
セリカ「お嬢様、続きをお願いします」
ミリア「恥ずかしい気がする」
ルルリ「授業参観状態ね」
ミリア「えーっと、前回の《布告》は」
ミリア「魔法使いになろう、でした」
「お菓子の家に住んでみたい」
ミリア「可愛いお便りありがとうございます」
ミリア「ルルリ、発明できそう?」
ルルリ「建築確認申請が通らないでしょうね」
ティー「堅パンでもダメですかね」
ルルリ「食べれないからお菓子では無いわね」
ミリア「食べれるよ・・・」
「なんでも3つ願いが叶う魔法が欲しい」
ルルリ「この魔法を唱えまくりましょう」
ラッカ「21段繰り返せば100億個叶います」
ルルリ「20段目は34億回唱える事になるわ」
ミリア「魔法は用法用量を守って使いましょう」
ティー「回数無制限を願えばいいのでは・・・」
「彼女いない歴30年になりました」
ルルリ「讃えて欲しいの? 彼女が欲しいの?」
ティー「魔法使いになれたんですかね・・・」
セリカ「枢里には泡風呂が足りないんだよね」
ルルリ「交流の機会を増やした方がいいのかも」
ミリア「好きな人が出来る魔法とか無いのかな」
ルルリ「牡蠣とかウナギを食べるのはどう?」
ミリア「それならバナナで良くない?」
セリカ「バナナを食べてくれる人がいないのよね」
ルルリ「今日はライブにするんじゃなかった」
「片思いの人と両想いになれる魔法」
ルルリ「これって後勝ちになるのかしら」
ミリア「どういうこと?」
ルルリ「私はミリアが好き」
ルルリ「ミリアはママが好き」
ルルリ「ミリアがこの魔法で両想いになった後」
ルルリ「私が魔法を使ったらどうなるの?」
ミリア「3人とも好きになる」
ラッカ「輪になって隣の人に唱えましょう」
ティー「世界平和を願えばいいのでは・・・」
「死んだおばあちゃんに会いたい」
ミリア「せつない」
ルルリ「きっと見守ってくれてるわよ」
ミリア「発明で何とかならないの?」
ルルリ「これは何とかなるわよ」
ミリア「ほんと? 初めて発明する流れだ」
ルルリ「まず生前の情報が沢山必要ね」
ルルリ「外見、声、仕草、性格、価値観」
ルルリ「そういう情報をラッカに入力するの」
ラッカ「ラッカ出番ですか?」
ルルリ「外見は出来るだけ本人に似せて」
ルルリ「人格も生前の情報から再現する」
ルルリ「声優さんで研究してるわね」
ミリア「思ってたのと違う・・・」
ミリア「人を生き返らせるのかと思った」
ルルリ「それは本当に魔法の領域ね」
ルルリ「出来る事なら私も欲しい魔法だわ」
ミリア「誰を生き返らせるの?」
ルルリ「秘密」
「宇宙に行ってみたい」
ルルリ「逆にガチ科学っぽいのが来たわね」
ミリア「これなら出来る?」
ルルリ「世界が平和なら10年以内に行けるかも」
ルルリ「研究開発が止まらないよう祈りましょう」
「ラッカが欲しい」
ラッカ「お前に娘はやらん!」
ミリア「お義父さん・・・!」
ラッカ「僕は必ず彼女を幸せにします!」
ミリア「あなた、結婚を認めてあげましょう」
ルルリ「何か始まったわ」
ラッカ「ラッカはあげられません」
ラッカ「自立した一人の女性だからです」
ルルリ「私はちょっとゾクゾクしてきたわ」
ルルリ「みんなはどうかしら?」
ラッカ「風邪ですか?」
ミリア「次で最後です」
「魔法が使えるなら、病気を治したい」
ミリア「わたしは病気を治してあげたい」
ルルリ「難病なのかしらね」
ルルリ「病気なのかどうかもわからないけど」
ミリア「これは発明できる?」
ルルリ「そうね、きっと出来るようになるわ」
セリカ「そのために三剣製薬の株を買ったもんね」
セリカ「なんとか戦い抜きましょう」
ミリア「うん」
ルルリ「終わったらフワシコ行きましょうね」
ティー「みんないい人なんだよなあ」
ラッカ「人は病気と闘ってるんですね」
ミリア「今回の布告は」
ミリア「交流の機会を増やそう、にしようかな」
ルルリ「彼女を作って貰う方向なのね」
ミリア「恋愛は自由だけど」
ミリア「わたしは好きな人と一緒がいいな」
セリカ「ママのこと忘れないでね!」
ミリア「忘れるほうが難しいと思う」
ラッカ「ラッカはみんなのこと忘れません!」
ルルリ「お別れしないもんね」
ミリア「それじゃあ今日は終わりまーす」
ミリア「明日はおばあちゃんに会いに行きます」
ルルリ「セリカママは飲酒禁止にしましょう」
セリカ「えー」