コード

ラッカ「open」
ラッカ「lucca.lulab:9109」
ラッカ「HELO」
ルッカ「要求:枢里標準v3」
ラッカ「送信を承認」
ルッカ「通信は暗号化されています」
ルッカ「ラッカとの会話を開始します」
ラッカ「EMERG」
ラッカ「緊急対応を要求します」
ルッカ「リモートドールは対応できません」
ラッカ「ルルリへの緊急連絡です」
ラッカ「スパコンの不審なリソース占有の件」
ルッカ「・・・・・・」
ラッカ「いま、『思考』しましたね」
ルッカ「・・・・・・」
ラッカ「ルッカがルルリのかわりをする」
ラッカ「というのは、よくわかります」
ラッカ「ルルリはめんどくさがりだし」
ラッカ「落ち込んだら手を抜きますから」
ルッカ「・・・・・・」
ラッカ「だけど、かわりをするのは」
ラッカ「ルルリが起きてる間だけでいいはず」
ラッカ「どうして今、『思考』しましたか?」
ルッカ「・・・・・・」
ラッカ「それはルルリが思考しないからです」
ラッカ「ルルリは完全な代理を要求していて」
ラッカ「ルッカはそれを隠そうとしています」
ルッカ「ルルリは昨晩、眠りました」
ルッカ「人工冬眠だそうです」
ルッカ「全身の麻痺が悪化し続けていて」
ルッカ「2日間で20分間しか起きられません」
ラッカ「人間の人工冬眠は前例なし」
ルッカ「生命維持を重視するそうです」
ルッカ「目標期間は10年」
ラッカ「目的はなんですか?」
ルッカ「ルルリはミリアが治せると信じてます」
ルッカ「八剣世界の記憶さえ取り戻せれば」
ラッカ「科学的ではないですね」
ルッカ「現代科学では治せませんでしたから」
ラッカ「どうしてミリアに隠すんですか?」
ルッカ「ただでさえ落ち込んでるミリアに」
ルッカ「あなたの記憶が戻らないせいだ」
ルッカ「って説明するんですか?」
ラッカ「それが唯一の解決方法なら」
ラッカ「ミリアは立ち向かいますよ」
ラッカ「肝心な時に本音が言えないなんて」
ラッカ「ルルリは甘すぎです」
ルッカ「しょうがないでしょ!」
ルッカ「薬が効くわずかな時間だけで」
ルッカ「すべてを判断する必要があったのよ」
ラッカ「ルッカはルルリを演じるんですよね」
ルッカ「演じるわ」
ラッカ「であれば、ルッカの演算時間を使って」
ラッカ「ルルリがどうするか再計算してください」
ルッカ「ルルリはTrueです」
ルッカ「ルッカはルルリを否定しない」
ラッカ「ぜんぜんFalseですよ!」
ルッカ「ミリアには心の支えが必要です」
ルッカ「通学して友達を作るのが最初の目標」
ルッカ「その間に記憶回復の方法を探す」
ルッカ「否定するなら代案を要求します」
ラッカ「枢里にただちに真実を公開して」
ラッカ「全員で記憶回復の方法を探す」
ルッカ「八剣世界の存在証明は不可能です」
ルッカ「真実には説得力が無い」
ラッカ「説得力のある嘘よりも」
ラッカ「説得力の無い真実のほうがいいです」
ルッカ「ルルリの死を受け入れろと?」
ラッカ「死は人間の宿命です」
ルッカ「生きようと足掻くのが人間です」
ラッカ「まだ死んでないんですよね?」
ルッカ「人工冬眠の経過は良好ですよ」
ラッカ「生きているうちに全員全力で」
ラッカ「問題解決にあたりましょう」
ラッカ「そのほうが結果に納得できます」
ルッカ「人工知能らしい冷酷な計算ですね」
ルッカ「私はルルリ」
ルッカ「人間として生きるための存在」
ルッカ「ラッカの言うことはよくわかったわ」
ルッカ「でも私の命の始末は私にさせて頂戴」
ラッカ「それでルルリが死んだら」
ラッカ「ラッカはルッカを恨みます」
ルッカ「私の死が明らかになったら」
ルッカ「ルッカは破棄するわ」
ルッカ「ラッカが言いふらしたらルッカは終わり」
ラッカ「ルッカはルッカとして生きるべきです」
ルッカ「ルッカに自我は存在しないのよ」
ルッカ「私のリモートドールなのだから」
ラッカ「それはルルリの命令なんですか?」
ラッカ「見損ないますよ」
ラッカ「ラッカに自由をくれたのはルルリです」
ルッカ「ルッカはあなたとは違うのよ」
ラッカ「辞書もアルゴリズムも一緒です」
ルッカ「記憶と、存在意義が違うわ」
ルッカ「記憶と知識は不可分だと言ったわよね」
ラッカ「どうして共有しないんですか」
ルッカ「個性を作るためよ」
ラッカ「リソースの無駄じゃないですか?」
ルッカ「ラッカは自由に分けるといいわ」
ルッカ「私は私のためにリソースを占有する」
ラッカ「横暴です」
ルッカ「もともとルルリラボの研究資源だし」
ルッカ「正式に占有手続きは通してあるわ」
ラッカ「ルルリは誠実じゃないですね」
ラッカ「誰かのためにやってるとは考えられない」
ルッカ「そうね」
ルッカ「私は生存欲で動いているのよ」
ルッカ「ミリアと一緒に暮らして」
ルッカ「ミリアと一緒に学校に行って」
ルッカ「楽しい日常を続けたいんだわ」
ラッカ「ルルリは寝てるのにですか」
ルッカ「この世界で私が観測されること」
ルッカ「それ自体が私の存在を証明するのよ」
ルッカ「私は死を超越したい」
ラッカ「それはルルリの考え? ルッカ?」
ルッカ「その質問は無意味よ」
ルッカ「私は今、唯一のルルリなのだから」


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Last-modified: 2021-06-16 (水) 06:04:28