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022 風邪

セリカ「枢里のみなさん、ごきげんよう」
セリカ「今日は私から大事なお話をします」
ルルリ「大事だからよく聞いてね」
セリカ「えー、風邪には気を付けましょう」
セリカ「外から帰ったら、手洗い、うがい」
セリカ「咳やクシャミが出る時はマスクね」
ティー「もっと深刻な話かと思いました」
セリカ「こういう風に油断してる人は」
セリカ「アルコールで消毒しましょう!」
ティー「ぎゃー」
セリカ「私からのお話は以上です」
ミリア「ありがとうございました」
ルルリ「マスクとアルコールね」
ルルリ「倉庫に用意してあるから」
ルルリ「頭の片隅に入れておいてね」
ティー「マスクはわかるとして」
ティー「なんで風邪でアルコール?」
ルルリ「手洗い15秒のほうがいいんだけど」
ルルリ「こまめに出来ない時の方法ね」
ルルリ「身体に合わない人は手洗いがいいわ」
ティー「それでも風邪引いちゃったら?」
ルルリ「必ず枢里アプリで内科を予約して」
ルルリ「あとは医者に任せれば大丈夫よ」
セリカ「隔離しなくていいの?」
ルルリ「臨機応変に指示しましょう」
ミリア「普段から気を付けることは?」
ルルリ「それも状況次第ね」
ルルリ「家で楽しめる趣味を作るのがいいかも」
ミリア「なんで?」
ルルリ「まあ、なんとなくよ」
ルルリ「引きこもりを楽しもう的な」
ミリア「わかった」
ティー「自分はさっぱりわかんなかったっす」
ルルリ「ごちゃごちゃ言うのはナシで」
セリカ「とにかく風邪には気を付けましょうね」
ラッカ「ラッカもう喋っていいですか?」
ルルリ「何の話がしたいの?」
ラッカ「桃缶」
ルルリ「それならバナナで良くない?」
ミリア「送って貰う?」
セリカ「頼んでおこうか」
ラッカ「桃缶を食べると風邪は治るんですか?」
ルルリ「民間療法だから気休めのようなものね」
ルルリ「栄養取らないよりはいいけど」
ルルリ「お腹を壊してるなら良くないかも」
ラッカ「西洋医学と東洋医学はどう選ぶんですか?」
ルルリ「医者が主観的に選んでるんだと思うわ」
ラッカ「薬はドラッグストアで買えるんですよね」
ルルリ「そうよ。枢里は通販だけど」
ラッカ「じゃあ、どうして桃缶を買うんですか?」
ルルリ「もちろん、桃缶が食べたいからよ」
ラッカ「ラッカからのお話は以上です」
ルルリ「思考の探索を打ち切ったわね」
ティー「うちだと生姜湯ですねー」
ミリア「からいの?」
ティー「はちみつ入れるので甘いです」
ティー「飲んでみますか?」
ミリア「飲みたーい」
ルルリ「ティーさんが給仕してる」
セリカ「私はウオツカとライムと炭酸水入りで」
ルルリ「それはもはや生姜湯では無いのでは」
ラッカ「モスコミュールですね」
セリカ「当たり」
ラッカ「ラッカもお酒飲みたーい」
セリカ「飲んでみる?」
ラッカ「味わかんないんですよ」
セリカ「一番いいお酒を飲ませてあげるわ」
セリカ「ちょびっとだけね」
ラッカ「セリカママは寛大なお方です!」
ルルリ「アルコール検知器つけてあげましょうか」
ラッカ「度数しかわからなくないですか?」
ルルリ「数字が大きかったら酔っぱらうのよ」
ラッカ「いたずらされそうです」
ティー「お待たせしました、生姜湯です」
ティー「あと、ラッカさんにはこれ」
ラッカ「透明なお酒ですね」
ルルリ「セリカママは?」
ティー「カクテル作ってます」
ルルリ「作ってあげなかったの?」
ティー「生姜だけ奪われました」
セリカ「さあ、乾杯しましょう」
ミリア「ママの新年に」
セリカ「かんぱーい」
ミリア「優しい味だった」
ラッカ「ラッカも優しい味でした!」
ラッカ「これ何度ですか?」
セリカ「96度」
ルルリ「確かに一番いいお酒だわ」
ラッカ「酔ったらなにすればいいですか?」
ルルリ「人間なら救急車を呼ぶ所かしらね」
ラッカ「消毒できちゃったりしないんですか?」
ルルリ「水割りで70度くらいにすれば何とか」
ラッカ「お水くださーい」
ミリア「良い子はマネしないでね」
ルルリ「発火の危険性があるわよ」
セリカ「それはいいとして、生配信が見たいわ」
セリカ「お嬢様、続きをお願いします」
ミリア「恥ずかしい気がする」
ルルリ「授業参観状態ね」
ミリア「えーっと、前回の《布告》は」
ミリア「魔法使いになろう、でした」
「お菓子の家に住んでみたい」
ミリア「可愛いお便りありがとうございます」
ミリア「ルルリ、発明できそう?」
ルルリ「建築確認申請が通らないでしょうね」
ティー「堅パンでもダメですかね」
ルルリ「食べれないからお菓子では無いわね」
ミリア「食べれるよ・・・」
「なんでも3つ願いが叶う魔法が欲しい」
ルルリ「この魔法を唱えまくりましょう」
ラッカ「21段繰り返せば100億個叶います」
ルルリ「20段目は34億回唱える事になるわ」
ミリア「魔法は用法用量を守って使いましょう」
ティー「回数無制限を願えばいいのでは・・・」
「彼女いない歴30年になりました」
ルルリ「讃えて欲しいの? 彼女が欲しいの?」
ティー「魔法使いになれたんですかね・・・」
セリカ「枢里には泡風呂が足りないんだよね」
ルルリ「交流の機会を増やした方がいいのかも」
ミリア「好きな人が出来る魔法とか無いのかな」
ルルリ「牡蠣とかウナギを食べるのはどう?」
ミリア「それならバナナで良くない?」
セリカ「バナナを食べてくれる人がいないのよね」
ルルリ「今日はライブにするんじゃなかった」
「片思いの人と両想いになれる魔法」
ルルリ「これって後勝ちになるのかしら」
ミリア「どういうこと?」
ルルリ「私はミリアが好き」
ルルリ「ミリアはママが好き」
ルルリ「ミリアがこの魔法で両想いになった後」
ルルリ「私が魔法を使ったらどうなるの?」
ミリア「3人とも好きになる」
ラッカ「輪になって隣の人に唱えましょう」
ティー「世界平和を願えばいいのでは・・・」
「死んだおばあちゃんに会いたい」
ミリア「せつない」
ルルリ「きっと見守ってくれてるわよ」
ミリア「発明で何とかならないの?」
ルルリ「これは何とかなるわよ」
ミリア「ほんと? 初めて発明する流れだ」
ルルリ「まず生前の情報が沢山必要ね」
ルルリ「外見、声、仕草、性格、価値観」
ルルリ「そういう情報をラッカに入力するの」
ラッカ「ラッカ出番ですか?」
ルルリ「外見は出来るだけ本人に似せて」
ルルリ「人格も生前の情報から再現する」
ルルリ「声優さんで研究してるわね」
ミリア「思ってたのと違う・・・」
ミリア「人を生き返らせるのかと思った」
ルルリ「それは本当に魔法の領域ね」
ルルリ「出来る事なら私も欲しい魔法だわ」
ミリア「誰を生き返らせるの?」
ルルリ「秘密」
「宇宙に行ってみたい」
ルルリ「逆にガチ科学っぽいのが来たわね」
ミリア「これなら出来る?」
ルルリ「世界が平和なら10年以内に行けるかも」
ルルリ「研究開発が止まらないよう祈りましょう」
「ラッカが欲しい」
ラッカ「お前に娘はやらん!」
ミリア「お義父さん・・・!」
ラッカ「僕は必ず彼女を幸せにします!」
ミリア「あなた、結婚を認めてあげましょう」
ルルリ「何か始まったわ」
ラッカ「ラッカはあげられません」
ラッカ「自立した一人の女性だからです」
ルルリ「私はちょっとゾクゾクしてきたわ」
ルルリ「みんなはどうかしら?」
ラッカ「風邪ですか?」
ミリア「次で最後です」
「魔法が使えるなら、病気を治したい」
ミリア「わたしは病気を治してあげたい」
ルルリ「難病なのかしらね」
ルルリ「病気なのかどうかもわからないけど」
ミリア「これは発明できる?」
ルルリ「そうね、きっと出来るようになるわ」
セリカ「そのために三剣製薬の株を買ったもんね」
セリカ「なんとか戦い抜きましょう」
ミリア「うん」
ルルリ「終わったらフワシコ行きましょうね」
ティー「みんないい人なんだよなあ」
ラッカ「人は病気と闘ってるんですね」
ミリア「今回の布告は」
ミリア「交流の機会を増やそう、にしようかな」
ルルリ「彼女を作って貰う方向なのね」
ミリア「恋愛は自由だけど」
ミリア「わたしは好きな人と一緒がいいな」
セリカ「ママのこと忘れないでね!」
ミリア「忘れるほうが難しいと思う」
ラッカ「ラッカはみんなのこと忘れません!」
ルルリ「お別れしないもんね」
ミリア「それじゃあ今日は終わりまーす」
ミリア「明日はおばあちゃんに会いに行きます」
ルルリ「セリカママは飲酒禁止にしましょう」
セリカ「えー」


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Last-modified: 2021-04-09 (金) 23:58:26