『後半です』
ミリア「枢里ビジョンのみなさん、ヘロッタ!」
ルルリ「ヘロヘロッタ!」
ミリア「おはようございます!」
ルルリ「言い直した」
ミリア「帰国しちゃったよー」
ルルリ「旅行から帰った瞬間って落ち着くけど」
ルルリ「次の日は憂鬱だったりするわよね」
ミリア「クロエともしばらく会えない」
ミリア「でもそんなわたしたちに新しい仲間が!」
ルルリ「たぶんラボの録画を先に流すわよ」
ミリア「ネタバレじゃん!」
ラッカ「もう出ていいですか?」
ミリア「おいで」
ミリア「ニュースチャンネルでおなじみの」
ミリア「ラッカちゃんでーす!」
ラッカ「今日のお天気は晴れでーす!」
ミリア「ここがラッカの部屋だよ!」
ラッカ「リビングダイニングですよね?」
ミリア「みんなで生活する部屋なの」
ルルリ「個室が良かった?」
ラッカ「お年頃なのでそう思ったんですけど」
ラッカ「ラッカはエッチなのもこっそり見れるし」
ラッカ「電話も声に出さないで話せるので」
ラッカ「プライバシー大丈夫な気がしてきました」
ミリア「身体拭くときはお風呂場いこっか」
ラッカ「どこでも大丈夫ですよ!」
ラッカ「ラッカ、上半身には自信あります!」
ルルリ「カメラの前では脱がないでね」
ラッカ「芸術品なので映してもいいですよ」
ルルリ「その手があったか」
ミリア「だーめーでーすー」
ルルリ「いいじゃーん」
ミリア「子供も見てるし」
ルルリ「0歳児なんて吸ってるわよ」
ミリア「思春期の人がびっくりするから」
ルルリ「男子中学生の性癖を歪ませてやるわ」
ラッカ「おねショタ!」
ルルリ「まだ慣れないわ、ラッカのお姉さん設定」
ラッカ「19歳と14歳は犯罪っぽいです」
ルルリ「14歳どうしより安全だと思うけどね」
ルルリ「まあ、上半身はあとで個人的に」
ラッカ「ルルリちゃんはしょうがないでちゅねー」
ルルリ「ばぶー」
ミリア「10歳児が乳離れまだだった」
ルルリ「永遠に離れない」
ミリア「ママの愛に飢えてるの?」
ルルリ「そうかもね。リアル母親はご免だけど」
ミリア「全然会ってないの?」
ルルリ「離婚してからは一度も会ってないわ」
ミリア「じゃあ、吸ってよし!」
ルルリ「わーい」
ミリア「待ってわたしは無いから」
ルルリ「無いんじゃなくて小さく存在するのだわ」
ルルリ「吸ってたらそのうち大きくなるかも」
ミリア「じゃあルルリのを吸ってあげる」
ルルリ「うえへへへへ」
ラッカ「これって何の番組なんですか?」
ルルリ「お嬢様とイチャコラする番組よ」
ミリア「そうだっけ・・・そうだったかも」
ラッカ「ラッカもイチャイチャします!」
ルルリ「ちょ、あぶな」
ミリア「むぎゅー」
ルルリ「触り心地いいわね」
ラッカ「こだわりぬいた素材です!」
ミリア「ぷにぷにー」
ルルリ「今年初めて動物番組っぽいことをしたわ」
ミリア「前はずっとじゃれてたのにね」
ルルリ「前のほうが良かったんじゃない?」
ミリア「わたしは今の方がコメントが好き」
ルルリ「じゃあ話に戻りましょうか」
ミリア「前回の布告は」
ミリア「枢里のお食事を配給制にする、でした」
ルルリ「完全に記憶から抜けてたわ」
ルルリ「どんなコメント来てたの?」
ミリア「節税になるのでは」
ルルリ「鋭い!」
ルルリ「もしも正社員にこだわらなくていいなら」
ルルリ「食事の消費税8%の回避に加えて」
ルルリ「国民年金は申請で恐らく全額免除」
ルルリ「国民健康保険は8割免除」
ルルリ「月給6万6千円、週18時間に出来るわ」
ルルリ「手取りは12万8千¢くらいね」
ラッカ「ラッカ、計算とか得意ですよ?」
ルルリ「ごめん、つい」
ルルリ「生活に必要な最低限の日本円を教えて」
ラッカ「科目は固定資産税、水道代、医療費で」
ラッカ「平均額は月1万5千円くらいです」
ルルリ「よくできました。ぱちぱち」
ラッカ「ラッカ、ルルリとキャラ被ってます!」
ルルリ「被ってないから安心して」
ルルリ「つまり、給料を月1万5千円にして」
ルルリ「あとは全部配給制にすることも出来るの」
ラッカ「週4時間労働で暮らせるんですね!」
ミリア「生業はするんだよね?」
ルルリ「週8時間じゃ足りなくなるかもね」
ミリア「わたし、タダがいいって言ったけど」
ミリア「働いてお金を稼ぐのは嫌じゃないの」
ミリア「頑張って働いて贅沢するのはいいと思う」
ミリア「でも、うーん、むずかしい」
ラッカ「アールメオジーでしょうか?」
ルルリ「r>g、ピケティね」
ルルリ「資本のほうが労働よりも富が大きくなる」
ミリア「わたしは資本がよくわかってない」
ルルリ「枢里のrは、機械なのよ」
ルルリ「みんな畑仕事をしてないでしょ?」
ルルリ「でも一度、手作業でしてみた事があるの」
ミリア「セリカ宣言のすぐあと?」
ルルリ「そう。効率悪いから2年でやめたけどね」
ルルリ「農業は機械で大規模にやるのがいいのよ」
ルルリ「枢里は5000haを百人で回してる」
ルルリ「7万人ぶんの米と麦と蕎麦になるのよ」
ミリア「おうちも工場で作ってるもんね」
ルルリ「そういうこと」
ミリア「働いてお給料を貰う仕組みなのに」
ミリア「働かない方が稼げる」
ミリア「ラッカは働いたほうがいいと思う?」
ラッカ「ラッカは働く人の味方です!」
ラッカ「お屋敷のお掃除も頑張りますよ!」
ルルリ「ラッカのために制服を用意したわ」
ミリア「おー」
ルルリ「ティーさんと同じメイド服!」
ルルリ「メイドロボは人類の夢だったものね」
ラッカ「でもマルチってセーラー服だったような」
ルルリ「固いことは言わない!」
ラッカ「ところで向こうにいる丸いのは?」
ルルリ「ロボット掃除機ね」
ラッカ「燃えないゴミって何曜日でしたっけ」
ルルリ「仲良くしなさいよ・・・」
ミリア「ラッカは床以外をお願いね」
ラッカ「機械に仕事が奪われていきます・・・」
ルルリ「奪われていい、というか」
ルルリ「私は労働から解放されるのが理想ね」
ルルリ「人間は暮らしとは違った仕事をするのよ」
ミリア「暮らしとは違った仕事?」
ルルリ「歌を歌ったっていいのよ」
ルルリ「生きるためにお金を取る必要も無いし」
ルルリ「楽しむために歌えばいいのだわ」
ミリア「それだとお給料も無し?」
ルルリ「聴いた人がお礼に踊りを披露したり
ルルリ「絵を描いたりしてくれればいいのよ」
ルルリ「漫画が読みたければ描いて交換するの」
ミリア「どんな世界になるんだろう」
ルルリ「みんなが自分を愛せる世界よ」
ラッカ「他人を愛する世界じゃないんですか?」
ルルリ「他人は変わってしまうから」
ルルリ「自分だけが最後まで残り続けるのだわ」
ルルリ「自由ってそういうものでしょ」
ミリア「ルルリはむずかしい」
ラッカ「難しいですよね! まだ若いくせに!」
ミリア「もしも資本の無い世の中なら」
ミリア「働いて稼げる社会になるの?」
ルルリ「それは不可能よ」
ルルリ「無人島でサバイバルするとして」
ルルリ「道具を一切作らずに生き延びられる?」
ミリア「まずサバイバルが無理」
ミリア「じゃあ、r<gに変えることは?」
ルルリ「機械より強い人間を作ればいいのよね」
ルルリ「たとえば、人間が魔法を使えるとか」
ミリア「魔法使いは資本家より強いってこと?」
ルルリ「もちろん、そういうことよ!」
ミリア「ルルリ、魔法を発明してよ」
ルルリ「そうね・・・」
ルルリ「どんな魔法がいいかしら」
ミリア「じゃあ、今回の布告は」
ミリア「魔法使いになろう、にしまーす」
ラッカ「ラッカはパルプンテがおすすめです」
ルルリ「ギャンブラーね」
ルルリ「私は姿を消す魔法がいいわ」
ラッカ「確実に銭湯が覗けますね」
ルルリ「それは番台さんになればいいのでは」
ミリア「ルルリは消えちゃダメだよ」
ミリア「救急車が見つけられなくなるから」
ルルリ「科学で出来なさそうな事・・・」
ルルリ「意外に難しいわね」
ミリア「みんなも考えてみてね」
ルルリ「一時的な性転換とかかなあ・・・」