V

020 資本と労働

『後半です』
ミリア「枢里ビジョンのみなさん、ヘロッタ!」
ルルリ「ヘロヘロッタ!」
ミリア「おはようございます!」
ルルリ「言い直した」
ミリア「帰国しちゃったよー」
ルルリ「旅行から帰った瞬間って落ち着くけど」
ルルリ「次の日は憂鬱だったりするわよね」
ミリア「クロエともしばらく会えない」
ミリア「でもそんなわたしたちに新しい仲間が!」
ルルリ「たぶんラボの録画を先に流すわよ」
ミリア「ネタバレじゃん!」
ラッカ「もう出ていいですか?」
ミリア「おいで」
ミリア「ニュースチャンネルでおなじみの」
ミリア「ラッカちゃんでーす!」
ラッカ「今日のお天気は晴れでーす!」
ミリア「ここがラッカの部屋だよ!」
ラッカ「リビングダイニングですよね?」
ミリア「みんなで生活する部屋なの」
ルルリ「個室が良かった?」
ラッカ「お年頃なのでそう思ったんですけど」
ラッカ「ラッカはエッチなのもこっそり見れるし」
ラッカ「電話も声に出さないで話せるので」
ラッカ「プライバシー大丈夫な気がしてきました」
ミリア「身体拭くときはお風呂場いこっか」
ラッカ「どこでも大丈夫ですよ!」
ラッカ「ラッカ、上半身には自信あります!」
ルルリ「カメラの前では脱がないでね」
ラッカ「芸術品なので映してもいいですよ」
ルルリ「その手があったか」
ミリア「だーめーでーすー」
ルルリ「いいじゃーん」
ミリア「子供も見てるし」
ルルリ「0歳児なんて吸ってるわよ」
ミリア「思春期の人がびっくりするから」
ルルリ「男子中学生の性癖を歪ませてやるわ」
ラッカ「おねショタ!」
ルルリ「まだ慣れないわ、ラッカのお姉さん設定」
ラッカ「19歳と14歳は犯罪っぽいです」
ルルリ「14歳どうしより安全だと思うけどね」
ルルリ「まあ、上半身はあとで個人的に」
ラッカ「ルルリちゃんはしょうがないでちゅねー」
ルルリ「ばぶー」
ミリア「10歳児が乳離れまだだった」
ルルリ「永遠に離れない」
ミリア「ママの愛に飢えてるの?」
ルルリ「そうかもね。リアル母親はご免だけど」
ミリア「全然会ってないの?」
ルルリ「離婚してからは一度も会ってないわ」
ミリア「じゃあ、吸ってよし!」
ルルリ「わーい」
ミリア「待ってわたしは無いから」
ルルリ「無いんじゃなくて小さく存在するのだわ」
ルルリ「吸ってたらそのうち大きくなるかも」
ミリア「じゃあルルリのを吸ってあげる」
ルルリ「うえへへへへ」
ラッカ「これって何の番組なんですか?」
ルルリ「お嬢様とイチャコラする番組よ」
ミリア「そうだっけ・・・そうだったかも」
ラッカ「ラッカもイチャイチャします!」
ルルリ「ちょ、あぶな」
ミリア「むぎゅー」
ルルリ「触り心地いいわね」
ラッカ「こだわりぬいた素材です!」
ミリア「ぷにぷにー」
ルルリ「今年初めて動物番組っぽいことをしたわ」
ミリア「前はずっとじゃれてたのにね」
ルルリ「前のほうが良かったんじゃない?」
ミリア「わたしは今の方がコメントが好き」
ルルリ「じゃあ話に戻りましょうか」
ミリア「前回の布告は」
ミリア「枢里のお食事を配給制にする、でした」
ルルリ「完全に記憶から抜けてたわ」
ルルリ「どんなコメント来てたの?」
ミリア「節税になるのでは」
ルルリ「鋭い!」
ルルリ「もしも正社員にこだわらなくていいなら」
ルルリ「食事の消費税8%の回避に加えて」
ルルリ「国民年金は申請で恐らく全額免除」
ルルリ「国民健康保険は8割免除」
ルルリ「月給6万6千円、週18時間に出来るわ」
ルルリ「手取りは12万8千¢くらいね」
ラッカ「ラッカ、計算とか得意ですよ?」
ルルリ「ごめん、つい」
ルルリ「生活に必要な最低限の日本円を教えて」
ラッカ「科目は固定資産税、水道代、医療費で」
ラッカ「平均額は月1万5千円くらいです」
ルルリ「よくできました。ぱちぱち」
ラッカ「ラッカ、ルルリとキャラ被ってます!」
ルルリ「被ってないから安心して」
ルルリ「つまり、給料を月1万5千円にして」
ルルリ「あとは全部配給制にすることも出来るの」
ラッカ「週4時間労働で暮らせるんですね!」
ミリア「生業はするんだよね?」
ルルリ「週8時間じゃ足りなくなるかもね」
ミリア「わたし、タダがいいって言ったけど」
ミリア「働いてお金を稼ぐのは嫌じゃないの」
ミリア「頑張って働いて贅沢するのはいいと思う」
ミリア「でも、うーん、むずかしい」
ラッカ「アールメオジーでしょうか?」
ルルリ「r>g、ピケティね」
ルルリ「資本のほうが労働よりも富が大きくなる」
ミリア「わたしは資本がよくわかってない」
ルルリ「枢里のrは、機械なのよ」
ルルリ「みんな畑仕事をしてないでしょ?」
ルルリ「でも一度、手作業でしてみた事があるの」
ミリア「セリカ宣言のすぐあと?」
ルルリ「そう。効率悪いから2年でやめたけどね」
ルルリ「農業は機械で大規模にやるのがいいのよ」
ルルリ「枢里は5000haを百人で回してる」
ルルリ「7万人ぶんの米と麦と蕎麦になるのよ」
ミリア「おうちも工場で作ってるもんね」
ルルリ「そういうこと」
ミリア「働いてお給料を貰う仕組みなのに」
ミリア「働かない方が稼げる」
ミリア「ラッカは働いたほうがいいと思う?」
ラッカ「ラッカは働く人の味方です!」
ラッカ「お屋敷のお掃除も頑張りますよ!」
ルルリ「ラッカのために制服を用意したわ」
ミリア「おー」
ルルリ「ティーさんと同じメイド服!」
ルルリ「メイドロボは人類の夢だったものね」
ラッカ「でもマルチってセーラー服だったような」
ルルリ「固いことは言わない!」
ラッカ「ところで向こうにいる丸いのは?」
ルルリ「ロボット掃除機ね」
ラッカ「燃えないゴミって何曜日でしたっけ」
ルルリ「仲良くしなさいよ・・・」
ミリア「ラッカは床以外をお願いね」
ラッカ「機械に仕事が奪われていきます・・・」
ルルリ「奪われていい、というか」
ルルリ「私は労働から解放されるのが理想ね」
ルルリ「人間は暮らしとは違った仕事をするのよ」
ミリア「暮らしとは違った仕事?」
ルルリ「歌を歌ったっていいのよ」
ルルリ「生きるためにお金を取る必要も無いし」
ルルリ「楽しむために歌えばいいのだわ」
ミリア「それだとお給料も無し?」
ルルリ「聴いた人がお礼に踊りを披露したり
ルルリ「絵を描いたりしてくれればいいのよ」
ルルリ「漫画が読みたければ描いて交換するの」
ミリア「どんな世界になるんだろう」
ルルリ「みんなが自分を愛せる世界よ」
ラッカ「他人を愛する世界じゃないんですか?」
ルルリ「他人は変わってしまうから」
ルルリ「自分だけが最後まで残り続けるのだわ」
ルルリ「自由ってそういうものでしょ」
ミリア「ルルリはむずかしい」
ラッカ「難しいですよね! まだ若いくせに!」
ミリア「もしも資本の無い世の中なら」
ミリア「働いて稼げる社会になるの?」
ルルリ「それは不可能よ」
ルルリ「無人島でサバイバルするとして」
ルルリ「道具を一切作らずに生き延びられる?」
ミリア「まずサバイバルが無理」
ミリア「じゃあ、r<gに変えることは?」
ルルリ「機械より強い人間を作ればいいのよね」
ルルリ「たとえば、人間が魔法を使えるとか」
ミリア「魔法使いは資本家より強いってこと?」
ルルリ「もちろん、そういうことよ!」
ミリア「ルルリ、魔法を発明してよ」
ルルリ「そうね・・・」
ルルリ「どんな魔法がいいかしら」
ミリア「じゃあ、今回の布告は」
ミリア「魔法使いになろう、にしまーす」
ラッカ「ラッカはパルプンテがおすすめです」
ルルリ「ギャンブラーね」
ルルリ「私は姿を消す魔法がいいわ」
ラッカ「確実に銭湯が覗けますね」
ルルリ「それは番台さんになればいいのでは」
ミリア「ルルリは消えちゃダメだよ」
ミリア「救急車が見つけられなくなるから」
ルルリ「科学で出来なさそうな事・・・」
ルルリ「意外に難しいわね」
ミリア「みんなも考えてみてね」
ルルリ「一時的な性転換とかかなあ・・・」


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2021-04-09 (金) 23:59:34