ミリア「まだふわふわしてる」
ミリア「ミリアと」
ルルリ「ルルリでーす」
ミリア「今日は映画館を紹介します」
ミリア「枢里ミュージアムも出てきます!」
ルルリ「お得な割引情報も満載よー」
ミリア「ちょっとルルリの空気が抜けてる」
ルルリ「私きょう解説しないから」
ミリア「勝手にミリアちゃんのコーナーです」
ミリア「ルルリは真面目回に疲れたらしい」
ミリア「さみしいから合いの手は入れて」
ルルリ「はいよー」
ミリア「映画館は5階建て」
ミリア「5階が映画を上映するスクリーン」
ミリア「4階がテレビとミュージアムの上映」
ミリア「3階は枢里ミュージアムの展示で」
ミリア「2階はゲームコーナー」
ミリア「1階はクレーンゲームとプリです」
ルルリ「あそーれ」
ミリア「映画は1800¢に割引中」
ミリア「ポップコーンとソフトドリンクつき」
ミリア「お客さんも入ってるみたいです」
ミリア「よかったね、ルルリ」
ルルリ「どっこいしょー」
ミリア「さみしいけど合いの手はやめて」
ルルリ「自分を縛らないと喋りだしてしまう」
ミリア「喋ればいいじゃん・・・」
ルルリ「お陰様で映画館は超お勧めです」
ミリア「短くまとめすぎ」
ミリア「テレビ館は2時間400¢」
ミリア「人気番組に集中するそうです」
ミリア「タイムセールを始めるらしいので」
ミリア「ふらっと寄ってみるのもいいかも」
ルルリ「寝心地はいいと思うわ」
ミリア「NHKの部屋は小さい」
ルルリ「座席数で受信料取られるからね」
ルルリ「大相撲は他でも見レルし」
ルルリ「大河の視聴率自体は高くないのよ」
ルルリ「はーそれからどしたー」
ミリア「たしかに、解説癖がついている」
ルルリ「私きょう解説しないから」
ミリア「ミュージアムの上映は1時間」
ミリア「枢里の歴史がまとめて学べます」
ミリア「料金は大人400円」
ミリア「枢里の人は閑散期月1回無料です」
ルルリ「寝るのはテレビ館でお願いします」
ミリア「3階は枢里ミュージアムが来ました」
ルルリ「ボウリング場なんて無かった」
ミリア「記念に2レーンだけ残してある」
ルルリ「老朽化してるんじゃなかったの?」
ミリア「再開の予定が無いから」
ミリア「ボウリングも展示するんだって」
ルルリ「あってもやらないけど」
ルルリ「やらないと無くなっちゃうのよね」
ミリア「ガラガラなのも寂しいし」
ミリア「むずかしいね」
ルルリ「歴史資料館跡は図書館になるの?」
ミリア「喫茶店になると思う」
ルルリ「飲みながら読むのかー」
ミリア「オシャレな空間に飢えてるんだよ」
ルルリ「田舎特有の喫茶店コンプレックス」
ミリア「枢里ミュージアムのお勧めは模型」
ミリア「1/800スケールの枢里市街地が」
ミリア「そのまんま展示されてます」
ミリア「展望塔の景色と見比べてみてね」
ルルリ「2004年の枢里ね」
ルルリ「電柱がいっぱいあると思うわ」
ミリア「それはもう古いんだなあ」
ミリア「最新式のは去年バージョンだよ」
ルルリ「企画室にあるやつ?」
ミリア「と同じやつ」
ルルリ「あれはそんなに見栄えしないでしょ」
ミリア「と思ってるあなたは」
ミリア「ぜひ実物を見てみてね!」
ルルリ「つまり中は映す気無いのね」
ルルリ「ちょっと見てくる」
ミリア「春休み前までは閑散期で無料なので」
ミリア「みなさんも見に来てくださいね」
ミリア「里外の方は大人400円」
ミリア「上映とセットで700円」
ミリア「展望塔とセットで1500円です!」
ミリア「あーどすこい」
ミリア「ルルリまだかなー」
ルルリ「ただいま!」
ミリア「おかえり!」
ルルリ「あれは見に来たほうがいいわ」
ミリア「でしょでしょ」
ルルリ「むしろ企画室もあれにしましょうよ」
ミリア「職人さんの手作りだからなあ」
ルルリ「いい仕事するわねー」
ミリア「映画館の紹介は以上でーす」
ルルリ「プリ撮って帰りましょ」
ミリア「残った時間で、枢里の歴史を語ります」
ミリア「ミュージアムに無い三剣家の歴史」
ルルリ「何を話す気なの」
ミリア「それでは3階に行ってみましょう」
ルルリ「結局行くのね」
ミリア「ここは枢里ミュージアムの隣にある」
ミリア「バナナ共和国ミュージアムです」
ルルリ「なぜここにあるのか」
ミリア「その答えは、ママの弟さんにあります」
ルルリ「マジか」
ミリア「ルルリは知ってるでしょ」
ルルリ「いや、その話言っちゃうのねってこと」
ミリア「三剣家のタブーっぽいよね」
ルルリ「セリカママ的にはおこだわ」
ミリア「わたし、それが気になって」
ミリア「ママに聞いてみたの」
ルルリ「ひどい話でしょ」
ミリア「でも、もうママは怒ってないし」
ミリア「クロエも怒ってない」
ルルリ「そうは言ってもひどい事だわ」
ルルリ「ましてや弟まで産んだのよ?」
ルルリ「私なら絶対に許せないけど」
ミリア「でもみんな怒ってないんだよ」
ルルリ「怒るべきよ」
ミリア「怒ったってしょうがないって」
ルルリ「しょうがなくても気が収まらないわよ」
ミリア「じゃあ、ルルリが説明して」
ルルリ「ぐぬぬ」
ルルリ「シエラ婆の話からね」
ミリア「わかった」
ルルリ「シエラ婆はセリカママと弟を産んで」
ルルリ「東京に行きたいからって姉を置いて」
ルルリ「弟を連れて出て行きました」
ミリア「うん」
ルルリ「枢里に残ったママは」
ルルリ「フワシコの助けを借りて枢里を再建」
ルルリ「それ以来フワシコに投資を続けます」
ミリア「うん」
ルルリ「そうして国の自立が見えた頃に」
ルルリ「弟がやってきて大統領の娘と電撃結婚」
ルルリ「娘を産むけど東京に帰りたくなって」
ルルリ「クロエを置いて夫婦で東京に移住」
ルルリ「弟を産んで、クロエとはほぼ会わない」
ルルリ「二代続けて故郷に不義理をしたのよ」
ミリア「でもシエラおばあちゃんは仕事をくれたし」
ミリア「クロエもママも残りたくて残ったって」
ルルリ「ママが残らなかったら枢里は終わってたし」
ルルリ「クロエがいないと大統領が継げないわよ」
ルルリ「まちを背負ってるから残っているのよ」
ミリア「それは立派だし感謝することだけど」
ミリア「それでも残るかどうかは本人の自由だよ」
ルルリ「まわりとしては申し訳ないのよ」
ミリア「わたしはお嬢様をやらされてるんじゃない」
ミリア「やりたくなかったらやめてもいいの」
ミリア「もしやめたら、ルルリは怒る?」
ルルリ「私は感情的な人間だから」
ルルリ「怒りはしないけど」
ルルリ「何のために生きてるかわからなくなる」
ミリア「ルルリも、ルルリのために生きてるんだよ」
ミリア「自分のことを愛してるんだから」
ルルリ「違うのかも」
ルルリ「私、そんなに生きる意欲が強くないわ」
ルルリ「今の暮らしに満足してて」
ルルリ「今日、突然死んじゃっても後悔しない」
ミリア「それはわたしが困る」
ミリア「それっておんなじこと?」
ミリア「わたしはお嬢様やめてもミリアだし」
ミリア「ルルリと一緒に居たいと思うけど」
ミリア「ルルリが死んじゃったら違うと思う」
ミリア「天才少女とかはやめちゃってもいいけど」
ミリア「ルルリそのものをやめられると困る」
ルルリ「そういうことなら、それでいいわ」
ミリア「死なない?」
ルルリ「別に死にたいとかそういう話ではないわ」
ミリア「ルルリは意欲的に生きて欲しい」
ルルリ「そのつもりだけど・・・」
ルルリ「話の腰を折ったわね」
ミリア「ルルリは怒っていい」
ミリア「元気がないより、そのほうがいい」
ルルリ「いや、ミリアに怒ることじゃなかったわ」
ミリア「遠慮されるより言ってくれたほうがいい」
ルルリ「怒ってるけど、たぶん賛成よ」
ルルリ「ミリアはしがらみを解きたかったんでしょ」
ルルリ「三剣グループと枢里がバラバラで」
ルルリ「直近三代だけでも二つに分かれちゃってる」
ルルリ「昔の三剣財閥も今の三剣家と関係ないし」
ルルリ「まあセリカママは製薬株を買ってたけど」
ルルリ「ちゃんと向き合って仲良くしましょう」
ルルリ「ということよね、きっと」
ミリア「あってる」
ルルリ「私はそれを支持して応援する立場だわ」
ルルリ「でも弟さんは顔も見たくないくらい嫌い」
ルルリ「怒っていいなら私は弟禁止でお願いします」
ルルリ「シエラ婆は大丈夫」
ミリア「わかった」
ミリア「ルルリはパパも苦手だよね?」
ルルリ「いや全然?」
ミリア「前に会いたくないって言われた気がする」
ルルリ「あーうん。言った。それもお願いします」
ミリア「パパはめっちゃいい人だと思うけどなー」
ルルリ「いい人すぎてチューしたくなるのよ」
ミリア「逆に?!」
ルルリ「略奪愛もアリかしら」
ミリア「わかった。禁止ね」
ミリア「はあ。今日は終わりまーす」
ルルリ「いつも以上に疲れた気がするわ」