ティー「おはよう、ラッカ」
ラッカ「おはようございます!」
ラッカ「今日のニュースです」
ラッカ「あつ森の本体同梱版が延期になりました」
ティー「ゲームも延期ですか?」
ラッカ「ソフトは予定通りです」
ティー「ジョイコンだけ買い直すのは悔しい」
ラッカ「プロコンで良くないですか?」
ティー「使うのはプロコンですよ」
ティー「もうジョイコンは使いません」
ラッカ「買い直さなくて良くないですか?」
ティー「壊れたままなのがモヤモヤする」
ラッカ「アニメの録画が5本あります」
ラッカ「無料漫画が15本更新されています」
ティー「どれがおすすめです?」
ラッカ「人気順に並べますか?」
ティー「尊いやつだけ教えてください」
ラッカ「恋愛要素で絞ると3件です」
ティー「午前中はそれを見ましょう」
ラッカ「わかりました!」
ラッカ「毒見、いってきます!」
『朝食後』
ラッカ「ミリアは午後から仕事見学」
ラッカ「ルルリは病院で一日検査だそうです」
ティー「今日はティータイム無しか」
ティー「図書館でも行きますか?」
ラッカ「ラッカ図書館つまんないです」
ラッカ「電子書籍のほうが捗ります」
ティー「ラッカさん、アニメ見る時」
ティー「何倍速までいけますか?」
ラッカ「動画解析は苦手です」
ラッカ「音声を文字起こしして」
ラッカ「映っているものを認識するだけです」
ティー「話の内容はわからない?」
ラッカ「素直じゃないとわからないです」
ラッカ「ツンデレはやめて欲しいですね」
ティー「慣れればわかりやすいのに」
ティー「アンパン的なアニメならわかります?」
ラッカ「あれは最悪です。ただの暴力です」
ラッカ「殴り合いの後は友情が芽生えたいです」
ティー「喧嘩がツンで友情がデレなんですよ」
ラッカ「ラッカはデレだけがいいです」
ティー「壁が無いと燃えないっすよー」
ラッカ「ミリアはずっとルルリ大好きですよ?」
ティー「あれはルルリさんが凄いんですよ」
ティー「セリカさん公認の通い妻になって」
ティー「一年間毎日遊びに来てましたからね」
ラッカ「ここで生まれたんじゃないんですね」
ティー「今ではすっかりうちの子ですけど」
ティー「もとは南部の子ですよ」
ラッカ「はじめて知りました」
ラッカ「ルルリは南部を避けてますよね」
ティー「南部の話はしたがらないですね」
ラッカ「一回も連れてってくれません」
ティー「じゃあ、今日は南部行きますか」
ラッカ「ラッカ、スーパーに行きたいです!」
『午後』
ラッカ「ティーさんがスーツです!」
ティー「メイド服は目立ちすぎますから」
ラッカ「ナンパよけですか?」
ティー「目立ちたくないんです」
ティー「あなたにこれを授けましょう」
ラッカ「500円玉! 初めて見ました!」
ティー「南部ではそれで買い物してください」
ティー「社員証やスマホは出さないように」
ラッカ「お忍びですね!」
ティー「車椅子はハンドルを持ってる時だけ」
ティー「動かすことって出来ますか?」
ラッカ「やってみます」
ティー「いけそうですね」
ティー「国道沿いのお店に行きましょう」
ラッカ「運転できないのでは?」
ティー「駅から徒歩10分ですよ」
ラッカ「頑張りましょう!」
ティー「すぐ着くと思いますけど」
『バス乗車』
ラッカ「スロープ板で簡単に乗車できました」
ティー「便利に出来てるんですね」
『駅構内の移動』
ラッカ「電車は南北に走っているのに」
ラッカ「出口も北口と南口なんですね」
ティー「ここで南北が分かれてるんです」
ティー「この細長い通路は利用されなさそう」
ラッカ「南口はエレベーターも無いですね」
ティー「スロープがあって良かったですね」
『南口到着』
ティー「ここからが南部ですよー」
ラッカ「景色が全然違いますね!」
ラッカ「家が大きいしコードが沢山あります」
ティー「マンションかオフィスビルです」
ティー「寮みたいに集まって住んでるんです」
ラッカ「仕事も集まってやるんですね」
ティー「南部は古い会社が多いらしいです」
ラッカ「枢里より静かですね」
ティー「平日の昼間はみんな働くんですよ」
ラッカ「ティーさんは働かなくていいんですか?」
ティー「私は日常生活が仕事みたいなもんです」
ラッカ「これも仕事ですか?」
ティー「そうですね」
ラッカ「仕事は充実していますか?」
ティー「お嬢様の暮らしを支える重要な仕事です」
ラッカ「ラッカもミリアの役に立ちたいです」
『スーパー? を発見』
ティー「あれですね、スーパー」
ラッカ「FOOD&DRUGって書いてあります」
ティー「薬も置いてあるスーパーなんですね」
ラッカ「あっちはBEAUTY&DIET」
ティー「野菜とか売ってるんじゃないですか」
ラッカ「ここがスーパーである確率は22%です」
ティー「入ってみましょうよ」
ラッカ「100%スーパーですね」
ラッカ「野菜も肉もお酒もありそうです」
ラッカ「見てください、お弁当が198円です!」
ティー「少ないけど、食堂より安いかも・・・」
ラッカ「高いやつでも298円ですね」
ティー「500円以上するイメージでした」
ラッカ「冷凍食品も安そうです」
ティー「大盛りパスタが128円」
ティー「16個入りのたこ焼きが198円」
ラッカ「全部の値段を覚えていきます」
ティー「ライバル店の視察になってしまいました」
『2時間後』
ラッカ「消費税ひどくないですか?」
ティー「税抜き表示とはやられましたね」
ラッカ「おやつを一個減らす羽目になりました」
ティー「それだけ沢山の駄菓子を買えるのが凄い」
ラッカ「安い順に出来るだけ種類を増やしました」
ラッカ「おうちで食べるのが楽しみです」
ティー「暗くなる前に帰りましょう」
ラッカ「ラッカ、コンビニも行きたいです」
ティー「コンビニは入島にもありますよ」
ラッカ「また連れていってください」
ティー「コンビニは品物が高いので」
ティー「誰かにお小遣いをもらってきてください」
ラッカ「クルルじゃダメですか?」
ティー「入島は日本円だけです」
ラッカ「ミリアもルルリも持って無さそうです」
ティー「番組の予算から出ないんですかね」
ティー「今日の500円も」
ラッカ「儲かってそうな感じがしないです」
ティー「稼ぐ方法ないですかねー」
ラッカ「んー、帰ったら考えましょう」
『夜』
ルルリ「ティーさん、ちょっと」
ティー「なんでしょう」
ルルリ「勝手に南部に行くのはいいんだけど」
ティー「はい」
ルルリ「ラッカ、ほとんど通信出来てないわ」
ルルリ「枢里Wi-Fiに繋がってないと」
ルルリ「視覚がスパコンに送信できないのよ」
ティー「普段通りだったと思いますけど」
ティー「英語も数字も読めてたと思いますし」
ルルリ「LTEだけで処理出来てたのかしら」
ルルリ「見えてるふりをしてたって事は?」
ティー「2時間も商品の値段を覚えてましたよ」
ルルリ「それは車椅子の中に溜めてあったわ」
ルルリ「いまずっと送信してる」
ティー「駄菓子のあたりは怪しかったかも」
ティー「私が値段を読み上げてカゴに入れました」
ルルリ「ぶつかったりしなかったの?」
ティー「ずっとハンドル握ってたんで」
ルルリ「ティーさん、人のお世話とか向いてる?」
ティー「伊達にメイドの恰好してないですよ」
ルルリ「少し見くびってたわ」
ルルリ「ラッカも暮らしに慣れてきたのかも」
ティー「恋愛感情ってわかるんですかね」
ルルリ「なんかあったの?」
ティー「お嬢様がルルリさん大好きってことを」
ティー「理解してるような感じだったので」
ルルリ「うぬぼれるわけじゃないけど」
ルルリ「ミリアはわかりやすくない?」
ティー「ラッカはアンパンの人が嫌いらしいので」
ティー「何をもって愛とみなしているのかなと」
ルルリ「誰も難しく考えてないと思うけど」
ルルリ「好きな物は好きとしか言いようがないわ」
ティー「そこは論理的じゃないんですね」
ルルリ「恋愛って元々不定形でしょ」
ルルリ「ラッカはたぶん形から入るタイプだから」
ルルリ「愛情表現を見て愛を感じてるだけよ」
ティー「ラッカ恋愛は実装されてません!」
ティー「みたいな感じなのかと思ってました」
ルルリ「そんな不自然な機械アピールしないわよ」
ティー「じゃー頑張れば口説き落とせる?」
ルルリ「まさか狙ってるの?」
ティー「そうか。それも面白そうですね」
ルルリ「男性用パーツとか必要かしら?」
ティー「私でもつけられますかね」
ルルリ「私にはミリアがいるからダメよ」
ティー「えっ」
ルルリ「えっ」
ティー「深刻なイケメン不足」
ルルリ「可愛いが正義すぎて悪が栄えないのね」
ティー「猫に餌あげてる不良とか好きですか」
ルルリ「お嬢様に餌を貰う不良猫の私が好き」
ティー「ヒモ願望強いですよね」
ルルリ「罪な俺様だぜ」
ミリア「有罪」
ルルリ「いつからそこにいたの?!」