ミリア「雪です」
ルルリ「雪ですね」
ミリア「まだふわふわしてます」
ルルリ「気温が上がったらベチャベチャね」
ミリア「道路からお水出るもんね」
ルルリ「北海道じゃ使えない技だわ」
ミリア「じゃあ、どうするの?」
ルルリ「砂を撒くのよ」
ルルリ「砂箱が置いてあるの」
ミリア「なんでお水じゃないの?」
ルルリ「横断歩道でスケートしたい?」
ミリア「あぶない」
ルルリ「今日は危ないのでお家にいましょう」
ルルリ「食堂は除雪のあとでね」
ミリア「備蓄の出番だね」
ルルリ「みんな、備蓄は点検してるかしら?」
ミリア「うちもパックご飯と缶詰だったよね」
ルルリ「わざわざ目の前で盛り付けて貰ったわね」
ティー「目の前でつまみ食いしました」
ラッカ「ラッカもつまみ食いしました!」
ミリア「ルルリが新品の備蓄を食べてた」
ルルリ「新しいのと古いので食べ比べしたのよ」
ラッカ「一年物だとほとんど一緒でした」
ラッカ「もっと古いのも食べたかったですね」
ルルリ「倉庫には保管してあるかも」
ルルリ「まあ、出番はないと思うけどね」
ミリア「枢里の備蓄は一年物なの?」
ルルリ「というわけで今回は」
ルルリ「消防部コラボで備蓄と防災の話をします」
ミリア「よろしくお願いしまーす」
ルルリ「まずは備蓄ね」
ルルリ「豪雪は数日の外出不能を想定しています」
ルルリ「いま外を除雪車が動いてて」
ルルリ「雪が止んだら数時間で交通は回復するわ」
ミリア「働いてる人がいるんだ」
ルルリ「普通免許と講習で乗れるスノーローダ―と」
ルルリ「大特が必要なグレーダーとかね」
ミリア「エルハさんだ!」
ルルリ「こういう時に運転免許が輝くのよね」
ミリア「運転手のみなさんありがとう」
ルルリ「お嬢様の激励は嬉しいと思うわよ」
ミリア「何か出来ることはないかな」
ルルリ「外を歩いてると邪魔だから」
ルルリ「一斉除雪中は出来るだけ家にいましょう」
ミリア「はぁーい」
ルルリ「備蓄の食べ方は湯煎ね」
ルルリ「ヒーターに鍋を置いて水を入れます」
ルルリ「そこにパックご飯と缶詰を入れます」
ルルリ「数分暖めたらトングで取り出します」
ミリア「電子レンジは?」
ルルリ「備え付けてない家も結構あるのよ」
ミリア「オール電化なのに」
ルルリ「普段は外食だからね」
ミリア「炊飯器も無いの?」
ルルリ「やろうと思えば蓋つきの鍋で炊けるわよ」
ルルリ「長引くときは炊くことになるかもね」
ミリア「パックご飯だけじゃないの?」
ルルリ「食堂と倉庫に備蓄があるのよ」
ルルリ「7700万食。全員の一年分ね」
ルルリ「農場が生きてれば枯渇はしないわ」
ミリア「古くならないの?」
ルルリ「ローリングストックだから」
ルルリ「1年前の備蓄を古い順に食べてるの」
ミリア「新米食べてるんじゃないんだ」
ルルリ「新米を戴くのは1~2か月くらいね」
ミリア「よく出来ている」
ルルリ「防災チームを褒めてあげてね」
ミリア「よく出来ました」
ルルリ「バブみを感じる」
ミリア「偉そうじゃないかな」
ルルリ「光栄の極みだと思うわ」
ミリア「パックご飯も毎年交換してるよね」
ルルリ「1週間分備蓄してるから」
ルルリ「2カ月に1日分食べれば丁度いいの」
ミリア「だから奇数月1日が非常食デーなのか」
ルルリ「まあ返却されても食堂で出すけどね」
ミリア「サバ缶カレーの謎が解けた」
ルルリ「一年ちょっともてばいいから」
ルルリ「保存食をリクエストすれば通るかも?」
ルルリ「誰でも加熱調理できることが条件ね」
ミリア「カップラーメンとか?」
ルルリ「それはなんか退化してる気がするわ」
ミリア「わたし食べたことない」
ルルリ「お嬢様かッ!」
ミリア「お嬢様だよッ!」
ラッカ「今度買ってみましょう」
ミリア「ラッカ買い物好きだよね」
ラッカ「売店の商品を全種類制覇したいです」
ルルリ「そんなに品揃え無いから出来るかも」
ラッカ「制覇したら里の外のお店を狙います」
ルルリ「非常時には行かないでね」
ラッカ「どうしてですか?」
ルルリ「枢里の食堂は里外の人は利用禁止なの」
ルルリ「入る時に社員証使ったでしょ」
ラッカ「外からの買い占めを防ぐためですね」
ルルリ「だから私達も外で買い占めはしないの」
ミリア「なるほど」
ルルリ「次は感染症の流行シナリオね」
ルルリ「人に会うと病気が移ります」
ミリア「誰にも会わないようにする?」
ルルリ「基本は、そう」
ルルリ「食糧危機に加えて、倉庫に行くのは禁止」
ルルリ「配達員は防護服を着用」
ルルリ「そして病人は治療する必要があるわ」
ミリア「お医者さんに来てもらうの?」
ルルリ「治療の方針によるわね」
ルルリ「素人に処置をさせるか医者に並ぶか」
ミリア「お薬で治せるのは凄い事なのか」
ルルリ「わかってきた?」
ミリア「飲めば治るのは凄い」
ルルリ「普段の仕事が止まるのも問題だけど」
ルルリ「枢里は職場が少人数だから影響は狭い」
ルルリ「接客業だけ制限すれば何とかなるわ」
ミリア「ずっと人と会えないのかー」
ルルリ「同居したい人がいるならお早目にね」
ルルリ「あと、ミリアみたいに健康な人は」
ルルリ「枢里アプリで診療体験をして貰います」
ミリア「診療体験?」
ルルリ「スマホで予約して質問に答えて」
ルルリ「電話で診察して薬を送って貰うのよ」
ミリア「病院には行かないんだ」
ルルリ「訓練ではそういうシナリオね」
ルルリ「実際にビタミン剤を送るとかなんとか」
ミリア「元気なうちに慣れておくんだね」
ルルリ「そういうこと」
ルルリ「避難をしない災害シナリオでは」
ルルリ「思いついたのはあと4つ」
ミリア「どんなシナリオ?」
ルルリ「一つはネットの切断」
ルルリ「サーバがダウンしましたとか」
ミリア「アクセスが殺到するとか?」
ルルリ「7万人の通信は大丈夫なんだけど」
ルルリ「脆弱性を突かれたとかね」
ミリア「侵入者だ」
ルルリ「そうでなくても」
ルルリ「急にネットが使えなくなりました」
ルルリ「CeliCa決済が止まりました」
ミリア「お買い物が出来ない」
ルルリ「通販が出来ないから日用品は倉庫で購入」
ルルリ「倉庫の端末はオフライン運用」
ルルリ「社員証はスマホよりカードがいいわね」
ミリア「食堂は使える?」
ルルリ「予約情報が取れなくなってたら」
ルルリ「最寄りの食堂で定食を食べて貰う」
ルルリ「通信は止まってるから性善説ね」
ミリア「性善説」
ルルリ「一人一個だけって言われたら」
ルルリ「二個取りに来ないで欲しい」
ミリア「枢里のみんななら大丈夫だよ」
ルルリ「もっとヤバいのは連絡手段ね」
ルルリ「ラジオくらいしか使えるものが無い」
ミリア「電話もテレビも無いもんね」
ルルリ「枢里LTEの導入が始まるわ」
ルルリ「光ファイバー網が切れた時の保険ね」
ミリア「電波だから切れないってこと?」
ルルリ「基地局さえ無事ならね」
ラッカ「ラッカは止まってしまいます」
ルルリ「電力も転送量も多いものね」
ルルリ「LTEじゃ足りないんだっけ」
ラッカ「上りが細いので動画解析が遅延します」
ルルリ「まあ、ネットの切断は起こりにくいわ」
ルルリ「大地震や洪水なら住めない状態ね」
ルルリ「震度7でも断線はしないはず」
ミリア「万が一なのか」
ルルリ「そう。防災セットの小型ラジオの」
ルルリ「使い方を覚えておきましょうってこと」
ルルリ「楽しいラジオ番組でも流せばいいわね」
ラッカ「ラッカ、ラジオついてないです」
ルルリ「ネットラジオだもんね」
ミリア「枢里ってラジオある?」
ルルリ「ちゃんとあるわよ」
ルルリ「ドライバーが少ない上に」
ルルリ「音楽番組が無いから地味だけど」
ミリア「わたしたちで盛り上げるか」
ルルリ「このまま使えそうじゃない?」
ルルリ「解説音声入れたりして」
ミリア「それやろう」
ミリア「ラジオはどこチーム?」
ルルリ「枢里新聞」
ミリア「真面目なラジオなのか」
ルルリ「ミリアもそういうイメージなのね」
ミリア「枢里新聞は嘘つかない」
ルルリ「テキトー言うのは私達の仕事ね」
ミリア「仕事だったの?」
ルルリ「ふわっとした事を言うのも大事なのよ」
ルルリ「コメントを貰いながら修正したりね」
ラッカ「観測気球だったんですね」
ルルリ「子供だから間違った事も言うのよ」
ミリア「大人になっても間違えてそう」
ルルリ「責任取らされるのは一緒だけどね」
ルルリ「子供は社会からいなくなるだけ」
ルルリ「大人はそれ以上の罰があるかも」
ミリア「ラジオでは真面目に喋ろう」
ルルリ「今日はずっと真面目じゃん」
ミリア「ほんとだ」
ルルリ「というわけで前半は終わり」
ルルリ「休憩を挟んで、残り3つのシナリオと」
ルルリ「避難訓練の話をします」