枢里で自給自足したものは、枢里独自の「クルル」を支払うことによって支給を受けることが出来る。
私企業の通貨発行権は認められていないため、クルルは建前上はポイント制度である。
が、実質的には通貨である。クルルの英字表記はCururuであり、通貨単位は¢で表記する。
クルルは給与との交換によって得ることが出来る。
里外の者がクルルを手に入れることは出来ない。
レートは1円2¢である。額面が2倍になるので、お金が2倍に増えたように錯覚する。
原価率が50%くらいというのがレートの理由。
交換出来るクルルには月の上限があり、翌月に持ち越すことは出来ない。
余ったクルルは株式会社三剣枢里の株に変換される。端数も保持できる。
クルルで買える商品の価格は常に一定である。
どんなに日本でインフレが起きようが、クルルで生活必需品を買うことが出来る。
枢里住民には老後の貯蓄をする文化が無い。国民年金だけで生活できるからである。
長生きにはそこまで執着しないし、延命治療とかもしない。
枢里転入希望者には、比較的少ない貯蓄で多忙な労働生活を終わらせたい人がいる。
三剣グループで擦り切れた人なんかが送られてくる。
そんな人でも、生業は必須だし、受託以外の業務をすることが望まれる。
貯蓄を持ち込むことで受託業務を避けること自体は咎められない。
注文住宅を建てるのも良いけど、広い敷地を使うことは不公平感を生む。
年金を貰っていても医療費で赤字になる場合。
生活保護を勧められる。
要介護1以上だと、介護保険のほうが高くなる。
障害年金も使えるかもしれないが、貰える金額の割に手続きが煩雑・・・。
ともあれ、赤字になる居住は好まれず、生活保護なら何とかできるようにはしてある。
支出は世帯単位でなく個人単位で計算する。
例外として、3歳未満の乳幼児は、母親と合算する。
ミルク、オムツ、おしりふき、服は、食堂でタダで用意して貰える。
以下に記載するのは最低グレードの生活の支出である。
住居と食事は収入に応じてグレードを上げることが出来る。
収入
支払いは一人当たりで行う。
単位:クルル¢
ざっくり、10万¢が基準になっている。
住居以外にかかる費用
1箱にシャワー、トイレ、キッチン、部屋(4畳)が全部入ったスタイル。
単身世帯では選択出来ない。(最低2箱から)
1箱にシャワー、トイレ、キッチン、ダイニング。
もう1箱に部屋(8畳)があるスタイル。1DKで快適。
2人住みだと部屋の1つがリビングになり、2LDKになる。
水道光熱費は固定。
電気については、過度の使用はお呼び出し。
他は寮と同じ。
高齢者の食事量は現役世代とほぼ変わらない。
月の交換上限は20万¢までとする。
年金などの外部収入の場合は16万¢までとする。
食費 +1.2万(夜1000)
住居
食費はどんなに少なくても3万¢は使う決まりになっている。
1日のうちせめて一食はしっかり食えってこと。
住居は4人で6箱をシェアすると1人あたりの負担が1.5箱になる。
でも、1箱に住むより安くする方法は無い。子供部屋に住み続けても1箱である。
通信費は人権なので削ることが出来ない。
節電は可能。冬は灯油ストーブにする手がある。
家屋は27年償却なので、賃貸じゃなくて所有を求めても良い。
手続きが煩雑な上に、固定資産税を自分で支払わないといけないので面倒になる。
償却済みの家屋に住み続けることで賃料を支払わないようにすることは出来ない。(建て替え推奨)
オール電化なので無い。ガス会社も無いので導入出来ない。
結果としてシャワーのコスパが悪いので、1日2回3回入る人は損かも。
枢里ではWi-Fiで通信する。
支給の端末にはSIMが刺さるので、個人的にSIMを契約して使うことは出来る。
欲しければiPhoneでもなんでも好きなのを勝手に買うことも出来る。
枢里入院保険に加入することが出来る。
実費が支払われて、毎年保険料が見直される仕組み。
自動車保険は三剣損保くらいしかない。
枢里では、高校までの動画教育費は無料。
(里外からの利用は、一学年あたり年3万円)
枢里大学(の大学部分)は、月3万¢からで、相場並み。
国の「子ども医療費助成制度」により、中学3年生までのお子様の医療費は助成される。
実質負担額は月500円(入院は最大月4000円)になるらしい。
よって枢里独自の助成制度は必要ない。
以下の場合、無利子無担保で融資を受けることが出来る。返済も無期限。
株を保有している場合は売却が優先。
全額
上限あり
クルルは日本円に戻すことが出来ない。
余ったクルルを翌月に持ち越すことも出来ないので、株を購入する。
三剣枢里の株を買うことが推奨されるが、三剣グループ各社の株を買っても良い。
最初からクルルに交換しなかった給与は日本円のまま持つことが出来る。
当然に好きな用途に使うことが出来るが、クルルと交換することはもはや出来ない。
家を借りているのに家賃分のクルルを用意しない等の場合は交換を求められる。
こうして、一か月に流通するクルルの量は確定される。
原則として他人のクルルを得ることは出来ない。
クルルを生活費以外の目的で消費させるような商売を始めることは出来ない。
同居のパートナー同士で、給与の多い人から少ない人に再分配することは出来る。
クルルはキャッシュレスである。
取引はコンピューターで記録され、必要があれば追跡される。
枢里システムは、公的な取引を止めることは出来ない。
同居のパートナーによるクルルの共有
・支払った履歴に対して「全額請求」「半額請求」出来る機能がある
・家賃共用部とかもそれで折半できる
・クルルの差を多い方から少ないほうに分けて均等にする機能もある
・例:夫が20万¢、妻が10万¢のとき、15万¢ずつにわける