ミリア「教育動画」
ミリア「枢里ビジョンの大事な番組だね」
ルルリ「それ以上に、人にとって重要なものよ」
ルルリ「何より子供にとって唯一の権利に近い」
ミリア「子供には人権が無いんだよね」
ルルリ「そう。選挙権が無いし財産権も無い」
ルルリ「労働も結婚も出来ない」
ルルリ「保護管理の名目で搾取され続けてるのよ」
ミリア「どうしてそんなことをするの?」
ルルリ「子供に知識が足りないからだわ」
ルルリ「何も知らないから騙されるの」
ルルリ「知識を得ることは権利を得ることよ」
ミリア「大人は勉強しなさいって言うよね」
ルルリ「それは正解なの」
ルルリ「子供は大人より勉強しないといけない」
ルルリ「そうやって次の時代を良くしていくの」
ミリア「でも、勉強してたら大人になっちゃう」
ルルリ「18歳まで勉強したら大人になれる」
ルルリ「というのが、大人の言い分ね」
ルルリ「本当はたぶん違うわ」
ミリア「どうすれば大人になれる?」
ルルリ「自分のチカラで生きるのよ」
ルルリ「生きるために勉強をするの」
ミリア「勉強しなくても生きられるような」
ルルリ「それはみんなが赤ちゃんなだけよ」
ルルリ「セリカママの可愛い子供たちなの」
ミリア「そっちのほうがいいなー」
ルルリ「ミリアはママになるんだよ!」
ミリア「助けてママー!」
ルルリ「というわけで勉強はやらされるものでなく」
ルルリ「自分が生きるために必死で得るものなの」
ルルリ「だから教師に教わるのを待つんじゃなくて」
ルルリ「自分で動画を次々に見て進めていくのよ」
ミリア「学年よりも早く進むよね」
ミリア「わかんないやつ飛ばすし」
ルルリ「1コマ最短20分だからね」
ルルリ「いかに通学の効率が悪いかって事だわ」
ミリア「どうして昔は通学してたの?」
ルルリ「大人数に教える方が効率良かったんでしょ」
ルルリ「動画が無かったから」
ミリア「ビデオは?」
ルルリ「あったけど、テストは紙だったわ」
ルルリ「採点は教師が手作業でやってたみたい」
ミリア「逆に効率悪い」
ルルリ「ネットで教育する知恵が無かったのか」
ルルリ「単に大人が古いものを押し付けてたか」
ミリア「どうして新しくしないの?」
ルルリ「教師って公務員だし高給取りなのよ」
ルルリ「動画にしたら仕事が無くなるでしょ」
ミリア「自分勝手だ」
ルルリ「仕事にしがみつかないと生活できないから」
ルルリ「資本主義だと妨害は罪にならないのよ」
ルルリ「お金持ちになるために人の邪魔をするのよ」
ミリア「大人同士が争うのもどうかと思うけど」
ミリア「子供を巻き込まないで欲しい」
ルルリ「それには子供を守れる大人が必要だけど」
ルルリ「子供に近づくと大人は罰せられるのよね」
ミリア「どうして」
ルルリ「理由はでっち上げでもなんでもいいのよ」
ルルリ「不審だとか誘拐だとかポルノだとか」
ルルリ「とにかく子供は自立を遠ざけられて」
ルルリ「大人に都合よくコントロールされてるの」
ミリア「通学しないほうがいい?」
ルルリ「今あえて通学するメリットは」
ルルリ「友達づくりくらいかも知れないわね」
ミリア「友達欲しい」
ルルリ「それだけの暇をささげる必要があるわ」
ミリア「子供は遊ぶのが仕事」
ルルリ「正確には、人付き合いも勉強のうちね」
ルルリ「大人の方が仲間を作るのは得意だわ」
ルルリ「成熟した職場はいじめが減るからね」
ミリア「枢里はいじめの話聞かないけど・・・」
ルルリ「いじめられたら在宅に変えるだけよね」
ルルリ「追い詰められないのはいいことだけど」
ミリア「いじめはあるの?」
ルルリ「掴みにくいから何とも言えないけど」
ミリア「行ってみないとわかんないね」
ルルリ「そうねえ」
ミリア「ルルリはランドセル買った?」
ルルリ「ぜんぜん」
ルルリ「何に使うの?」
ミリア「背負うと可愛い」
ルルリ「あれは紙を使って勉強する人向けよ」
ルルリ「ブルマと同じく幻想世界の遺物よ」
ミリア「わたし、買っちゃった」
ルルリ「マジか」
ルルリ「ってか通学してたの?」
ミリア「しようと思ったけどやめた」
ミリア「ルルリとクラス違ったから」
ルルリ「そういえば1年生の時話してたわね」
ミリア「クラス分けはやめてほしい」
ルルリ「何クラスぶんも通学してるのが凄いわ」
ミリア「次は1組に行く」
ミリア「ルルリも1組」
ルルリ「おそろいのランドセルで通学するのね」
ミリア「ルルリも買うの?」
ルルリ「可愛さのためだけに買う」
ミリア「それならセーラー服が着てみたい」
ルルリ「制服は中学デビューにしましょう」
ミリア「小学校だと早いかな?」
ルルリ「ある程度、背丈が欲しいわ」
ミリア「めざせ150サイズ」
ミリア「あ、時間だ」
ルルリ「真面目な話ばっかりで疲れた」
ミリア「珍しい」
ミリア「次回は雑談にしよう」
ルルリ「そうしましょう」