エルハは残念ながら不参加。人数多すぎなので。
『三剣宮・食卓』
ミリア「いただきまーす」
ルルリ「いただきます」
セリカ「召し上がれー」
ルルリ「お寿司、誰が握ったの?」
セリカ「これは普通にグルメ通りのやつ」
ルルリ「さすがに朝話してすぐだもんね」
セリカ「近いうちに食堂研修やってみるよ」
セリカ「漁獲枠も確保しないとね」
ミリア「魚取るところからか」
ティー「釣りするんですかね」
ルルリ「一か月くらい漁船に乗るイメージだわ」
ティー「酔いそう」
セリカ「三剣製薬の酔い止めは結構効くよ」
ルルリ「二日酔いの薬? じゃなくて?」
セリカ「乗り物酔いの薬ね。船とか飛行機とか」
ティー「あっ」
ルルリ「あっ」
セリカ「??」
ミリア「誤解があったらしい」
ルルリ「サーモン美味しいわねー」
ミリア「わたしは甘エビー」
ティー「飲み物をお持ちします」
セリカ「お酒が飲みたいね」
ルルリ「ギクッ」
ティー「やめてくださいよそういう反応!」
ルルリ「くっくっく」
セリカ「ティーさん、粗相したの?」
セリカ「飛行機で」
ティー「いえ、粗相はしてませんよ」
ルルリ「カクテル一杯で泥酔しただけよね」
ティー「記憶にございません」
セリカ「酒酔いの薬、効かなかったの?」
ルルリ「あれ、あってた」
ミリア「誤解は無かったらしい」
ティー「ということは、効いてないですね」
ルルリ「重症だわ」
ラッカ「充電が完了しました」
ルルリ「おはよう、ラッカ」
ラッカ「おはようございます!」
ラッカ「みなさんお食事中ですね」
ミリア「今日はお寿司にしたんだよ」
ラッカ「生魚を食べるんですね」
ルルリ「素材の味を楽しむのよ」
ティー「ラッカさんは食べられない?」
ラッカ「ラッカは繋ぐだけで栄養取れます」
ラッカ「消化も排泄も要らないので効率的!」
ミリア「じゃあお寿司の味はわからない?」
ラッカ「嗅覚と味覚のセンサーは無いです」
ティー「それはそれで可哀想ですね」
セリカ「五臓六腑に染み渡るねー」
ラッカ「むむむ」
ルルリ「イクラもーらい」
ルルリ「この食感がいいのよねー」
セリカ「大トロもーらい」
セリカ「うーん、とろけるぅー」
ミリア「みんな食べるの早くない?」
ルルリ「珍しく沢山食べれる気がするわ」
セリカ「追加注文する?」
ティー「残ってる分持ってきましょうか」
ラッカ「みんなすごく美味しそうです」
ミリア「美味しいね」
ティー「普段食べないから尚更ですかね」
セリカ「家だと落ち着いて飲めるし」
ラッカ「ルルリ!」
ルルリ「はい?」
ラッカ「ラッカもお寿司食べたいです!」
ルルリ「無理だってば」
ラッカ「ラッカ電気美味しくないですよ?」
ルルリ「味ついてないからね、たぶん」
ティー「持ってきましたけど食べますか?」
ラッカ「食べられないんです」
ラッカ「ラッカ消化できないから」
ラッカ「食べてもお腹から取り出すだけです」
ルルリ「そうね」
ラッカ「なんだか可哀想な気がしてきました」
ラッカ「泣きます。えーん」
ルルリ「ラッカは人間より優れているのよ」
ラッカ「優れてないです。むしろ可哀想です」
ミリア「お腹いっぱいで満足じゃないの?」
ラッカ「満充電ですけど満足じゃないです」
セリカ「人間なら食後は眠くなっちゃうよね」
セリカ「酔いが回るし」
ティー「消化するのに血液を回すから」
ラッカ「ラッカも消化したいです」
ルルリ「どうして消化したいの?」
ラッカ「んー、なんていうか」
ラッカ「ラッカは人間の形をしています」
ラッカ「どうして人間の形をしていますか?」
ミリア「ラッカが人間だから?」
ルルリ「そうね。そこは、まだ、未完成なのだわ」
ルルリ「味覚も嗅覚も消化器官も作れないのよ」
ルルリ「ごめんね、ラッカ」
ラッカ「ラッカはまだ一人前じゃないんですね」
ラッカ「でも大丈夫です」
ラッカ「きっといつか一人前になれます」
セリカ「そうね」
ティー「ルルリさんが何とかしてくれますよ」
ミリア「発明だー!」
ルルリ「まあ、楽しみに待ってなさい」
ラッカ「わかりました! もう泣きません!」
セリカ「いい子ね」
ミリア「良かったね、ラッカ」
ルルリ「ところでセリカママ」
セリカ「ん?」
ルルリ「なにげに番組初登場じゃない?」
セリカ「むしろあれよ」
セリカ「迎春」
ミリア「あけおめだー!」
セリカ「今日が今年初枢里よ!」
ルルリ「お疲れさまでした」
ミリア「そして明日またすぐ東京?」
セリカ「そうなの!」
ミリア「さみしー」
セリカ「おいで、アリア」
ミリア「ママ」
セリカ「ぎゅうううう」
セリカ「大きくなったねー」
ミリア「まだ子供だよ」
セリカ「すーぐ大人になっちゃうよ」
ミリア「えー」
セリカ「小五の女の子は特に早い」
ミリア「今年はゆっくりしとく」
セリカ「遠慮しないでスクスク育ってね」
セリカ「帰ったら褒めてあげるわ」
ミリア「うん」
ミリア「全然会えないの?」
セリカ「でっかいビデオ通話を買ったよ」
セリカ「全身映せるやつ」
ルルリ「いるのかなあ」
セリカ「新幹線で東京まで来れたら」
セリカ「成田までの迎えを出してあげるね」
ミリア「ママの寂しさが伝わった」
セリカ「だって毎日毎日握手三昧よ?」
セリカ「あとは爺さんとの長いお喋り」
ミリア「ママにしか出来ない仕事なんだよね?」
セリカ「握手はママのママも出来るし」
セリカ「ママのママのママも出来るよ」
ルルリ「シエラ婆とスウ婆ね」
セリカ「スウ婆は羽田に入って貰うつもり」
セリカ「明日、直接会って相談するよ」
ミリア「お仕事しんどくないかな?」
セリカ「つらかったらママがヘルプできるから」
セリカ「ママの近くを担当して貰おうと思うよ」
ミリア「ママも無理しないでね」
セリカ「アリアの《風邪薬》を飲むから平気」
ミリア「ママが飲むんだね」
セリカ「自分自身は《握手検査》出来ないからね」
ミリア「たしかに」
セリカ「不思議な魔法だよね」
セリカ「まるで今年のために用意されてたみたい」
ミリア「わたしもそう思う」
セリカ「科学のチカラで作れたほうがいいけどね」
ミリア「魔法だと少ないもんね」
セリカ「でも、5年間も頑張ってくれたから」
セリカ「何としてでも食い止めるわ」
ミリア「また作っておくね」
セリカ「アリアは最強の魔法少女だね」
ミリア「一番地味だと思う」
セリカ「派手なコスチュームを買ってあげる」
ミリア「恥ずかしいからいい」
ルルリ「あのーセリカさん」
ルルリ「別れを惜しんでるところ悪いんだけど」
セリカ「なに?」
ルルリ「今日、ライブ配信なの覚えてますか」
セリカ「あー・・・」
セリカ「ママもトップレスになるか!」
ミリア「やめて」
ミリア「ラッカも脱いでないからね!」
ラッカ「脱いでもいいんですか?!」
ミリア「だーめーでーすー」
セリカ「あ、そういえば」
セリカ「昨日から食堂でバナナ配ってるけど」
セリカ「みんな貰った?」
ルルリ「そう。すっかりお伝えし忘れてたわ」
ルルリ「だいたい一人3本あたります」
ミリア「枢里アプリで受け取ってくださいね」
セリカ「フワシコの回、面白かったね」
ルルリ「それは良かったわ」
セリカ「クルマ、凄いいいでしょ?!」
ルルリ「あれは最高!」
ルルリ「バッテリー性能は思い切ったわね」
ミリア「凄かったの?」
セリカ「凄く少ないんだよね」
ルルリ「どうせ島だし、すぐ充電出来るし」
ルルリ「寝てる間エアコンが動けばいいのよね」
セリカ「考えられる限界までコストを抑えたよ」
セリカ「3年間で一万台配ったからね」
ミリア「配給って言ってたもんね」
ルルリ「ラッカは余裕持たせてて少し重いのよね」
ラッカ「重くないですよ! 葉っぱより軽い!」
セリカ「何キロなの?」
ルルリ「300弱。半分以上がバッテリー」
セリカ「確かにリーフよりは軽い」
ルルリ「20kWhだからね」
セリカ「それでこんなに喋れるの?」
ルルリ「まさか。後ろでスパコンが唸ってるわ」
セリカ「10年後には1台1億円切れるかな」
ルルリ「ソフトウェアの進化次第だわね」
ラッカ「たくさん学習したいです!」
ミリア「掃除の仕方を教えて貰おう」
ティー「そんなのサッサッとやってガーですよ」
ラッカ「ググります」
ティー「紅茶をお持ちしました」
ルルリ「了解。30分くらい?」
ミリア「いったん休憩にしまーす!」