【開始・008 給仕】
【背景・三剣宮・食卓】
【立ち絵・ミリア左】
【立ち絵・ルルリ右】
【音楽・三剣家の食卓】
【項見出し】
ミリア「枢里(くるるさと)ビジョン」
ミリア「動物チャンネルをご覧の皆様」
ミリア「おはようございました!」
ルルリ「よろしかったでしょうか?」
ミリア「え?」
ルルリ「ん?」
ミリア「おはようございます!」
ルルリ「どうして過去形にしたし」
ミリア「もうお昼だから?」
ルルリ「私は急に北海道弁いじりが始まったかと」
ミリア「北海道弁なの?」
ルルリ「過去形は丁寧語なの」
ルルリ「詳しくは、夜の回で解説するわ」
ミリア「なぜ夜」
ルルリ「いいからいいから」
ルルリ「滑ったネタはほっといて進めましょう」
ミリア「今日は三剣宮(みつるぎのみや)です」
ミリア「わたしとルルリのおうちです」
ルルリ「前回のライブもここだったわね」
ミリア「スタジオより楽じゃない?」
ルルリ「緊張感が無さすぎて逆に怖いわ」
ミリア「緊張しなくていいと思う」
ルルリ「お昼ご飯は映さなくていいの?」
ミリア「うちのご飯は普通らしい」
ルルリ「どちらかというと質素なほうかもね」
ルルリ「朝はトーストかサンドイッチとサラダ」
ルルリ「お昼もガッツリ定食って感じじゃないし」
ルルリ「夜は和食がしっかり出るけど」
ミリア「食堂と同じだって言ってた」
ルルリ「でしょうね。変える理由が無いもの」
ミリア「うちの食事は贅沢じゃないんだね」
ルルリ「いや、そこそこ贅沢してるんじゃない?」
ルルリ「こないだのイタリアンもかなり贅沢よ」
ミリア「あのお店、予約一か月埋まったって」
ルルリ「そりゃ埋まるでしょうとも」
ルルリ「またいつか行けるといいわね」
ミリア「今日は普通に食後のティータイムでーす」
ミリア「ティーさんお願いします」
ミリア「しーん」
ルルリ「ティーさん何してんの」
ティー「怖い」
ルルリ「そういう反応すると余計やりにくいわよ」
ルルリ「っていうか出たかったんじゃないの?」
ティー「チラチラ映り込むのが楽しかっただけです」
ルルリ「メイドさんがいる!」
ルルリ「って一部で盛り上がってたもんね」
ティー「いますよー、フフフ」
ミリア「テイク2いきまーす」
ミリア「ティーさんお願いします!」
ティー「かしこまりました!」
ルルリ「いつもは、ふぇーい、って言ってるのよ」
ティー「わたくしは三剣宮で給仕をしております」
ティー「ティーさんと呼ばれている者です」
ルルリ「そういえばティーさんの本名知らないわね」
ティー「真の名は明かせません」
ルルリ「知られれば人間に支配されてしまうからか」
ミリア「実は生き別れの姉」
ティー「妹に支配されるんですね」
ルルリ「お嬢様の眷属なら名乗ってもいいのでは」
ティー「おばあちゃんみたいな名前なんで」
ルルリ「和子さん」
ティー「当てようとしないでください」
ルルリ「スマートウォッチつけて心拍数を見ましょう」
ルルリ「一番ドキドキした名前で呼んであげるわよ」
ティー「こちらはオレンジフラワー、レモンバーベナ」
ティー「リンデンのハーブティーになります」
ルルリ「スルーされたし」
ティー「ルルリさんは、ホモです」
ルルリ「ファッ!?」
ティー「年始でまだ在庫が落ち着いてないそうです」
ルルリ「しっかり休むのは大事ね」
ミリア「あ、テイク2お願いしまーす」
ルルリ「え、なんで?」
ミリア「ホモのとこから」
ルルリ「あー」
ティー「枢里乳業のホモジナイズド牛乳を」
ティー「温めて泡立ててあります」
ティー「お好みでティーラテにして・・・」
ティー「作り直してきていいですかね」
ルルリ「いえ、ぬるいホモジを戴くわ」
ルルリ「権利侵害は怖いけど」
ルルリ「言葉狩りには断固反対のルルリです」
ティー「これからはBLって呼ぶことにします」
ルルリ「逆にややこしいわ!」
ティー「良くできてるんですよ、このパッケージ」
ティー「ホモが青いラベルで」
ティー「ノンホモが緑のラベル」
ティー「ブルーラベルだから、BLなのです」
ミリア「ルルリはGLだね」
ルルリ「私はミリアひとすじだからね!」
ミリア「わたしは牛乳だった」
ルルリ「絞ったら出てくるかしら」
ミリア「むーりー」
ルルリ「枢里ビジョンは同性愛を応援しています」
ルルリ「枢里乳業のノンホモ牛乳も応援しています」
ミリア「一気にまとめた」
ルルリ「ティーさんって普段なにしてるの?」
ティー「えっ、普通に仕事してますが何か」
ルルリ「ティータイム以外も?」
ティー「後片付けをやってますね」
ルルリ「ほかには?」
ティー「お風呂掃除も担当してます」
ルルリ「ミリア、暇人を見つけたわ」
ミリア「いえーい!」
ティー「暇人言うなし!」
ルルリ「こんど、番組の企画で」
ルルリ「一か月一万クルル自炊生活」
ルルリ「ってのをやろうと思うんだけど」
ティー「無理無理」
ティー「自炊したことないです」
ミリア「給仕なのに」
ティー「給仕だからですよ」
ティー「調理は専門の方がいるし」
ルルリ「同居人のご飯がうますぎて」
ルルリ「料理する機会が無くなるやつだ」
ミリア「わたしたちもだった」
ルルリ「セリカママもだわ」
ミリア「三剣家ピンチかも」
ルルリ「エルハも料理しなさそうだしなあ」
ルルリ「食堂の当番は出来るようになりましょう」
ミリア「調理って難しそう」
ルルリ「誰でも作れるようになってるはずだから」
ルルリ「きっと大丈夫よ」
ミリア「資格いらないの?」
ルルリ「枢里の食堂は半数の人が生業してるの」
ルルリ「自炊の手間を省くための外食なんだから」
ルルリ「極端に高度な事はしてないわよ」
ミリア「みんな資格の要らない仕事したいんだよね」
ルルリ「届いてる回答はそんなのが多いわね」
ルルリ「難しくなくて責任ないやつがいいです」
ルルリ「っていう素直なご意見がたっくさん」
ティー「賛成でーす」
ルルリ「お風呂掃除は大層やりがいがあるわね」
ティー「責任重大です」
ミリア「わたし自分でする?」
ティー「とんでもございません」
ミリア「でも、エルハさんはステキだったって」
ルルリ「興味を持たれたい男性が多かったわね」
ルルリ「まあ、残念ながら無理でしょうけど」
ミリア「女性の応援も結構あったよ」
ルルリ「お仕事回では出演をお願いするらしいから」
ルルリ「また応援してあげてね」
ミリア「あとはルルリの発明だよ」
ルルリ「何を発明しろと?」
ミリア「資格取得率が上がる発明」
ルルリ「大特が必要な仕事をすれば」
ルルリ「生のエルハさんに会えるかもよ」
ミリア「人で釣る」
ルルリ「お金で釣れない時はこれよね」
ミリア「もっと秘密どうぐ的なやつがいいなー」
ルルリ「強制資格取得機~」
ミリア「謎の声」
ティー「昔の声優ですね」
ルルリ「しまった年がバレる」
ティー「本当は50歳くらい?」
ルルリ「そんなとこかしらね」
ミリア「認めた」
ルルリ「20世紀終盤が一番盛り上がってたから」
ルルリ「テレビ文化を追うと50歳60歳だし」
ルルリ「ゲームとJ-POPなら40代くらいだわ」
ティー「小学生らしい趣味はないんですか」
ルルリ「あるじゃん! 枢里ビジョン!」
ルルリ「あこがれ職業1位のチューバ―よ?」
ミリア「子供の視聴者数が多いらしい」
ルルリ「きっと枢里小学生の間で流行ってるのよ」
ルルリ「この番組、なんだっけ?」
ミリア「まだふわふわしてる」
ルルリ「ねーねー見た? 昨日の動物チャンネル」
ルルリ「えっなにそれ見てない」
ルルリ「だっせーな! 知らねーの? ふわふわ」
ルルリ「ってな感じよ」
ミリア「良い子は真似しないでね」
ルルリ「でも、子供にはこっそり見て欲しいわ」
ミリア「なんで?」
ルルリ「男子中学生が深夜番組を見る時の背徳感」
ルルリ「話が通じただけで握手できる一体感」
ルルリ「ルルリめっちゃ可愛いよな!」
ミリア「自分で言う」
ルルリ「オレはミリア派だな!」
ティー「お嬢様に向かって畏れ多い」
ミリア「メイドさん派もいそう」
ルルリ「ロリメイドって言われてたわね」
ティー「成人済みです」
ルルリ「その言い方が腐女子っぽい」
ルルリ「子供よけの為のプロフィールなんだっけ」
ティー「むしろ、よけられないようにするため」
ティー「コミケでは免許証を首からさげてます」
ルルリ「歩く個人情報」
ティー「コピーだし名前住所月日は隠してますよ」
ミリア「年齢確認のために資格を取ったんですか?」
ティー「そうです。原付ですけど」
ルルリ「乗ってるの?」
ティー「持ってないです」
ミリア「あると便利?」
ティー「バスでいいです」
ミリア「ぐぬぬ」
ルルリ「ティーさんは薄い本で釣ればいいのよ」
ティー「なにとぞ枢里にとらのあなを!」
ミリア「虎の穴?」
ルルリ「虎穴に入らずんば同人を得ず」
ルルリ「ってことも無いけど」
ルルリ「アニメショップ自体無いのよね」
ミリア「ネットで買えないの?」
ルルリ「買えるけど、基本は紙媒体なのよ」
ルルリ「説明が難しいわ」
ティー「確かに難しい」
ルルリ「ライブ切りましょうか」
ルルリ「いままでも謎だったけど」
ルルリ「この番組、時間決まってないわよね」
ミリア「1枠20分だよ」
ミリア「1日1枠ペースにしようかって言ってる」
ルルリ「じゃあ次回はフワシコかしらね」
ミリア「もう1枠やろう」
ルルリ「かしこまり」
ミリア「休憩をはさんで後半に続きまーす」