ミリア「おはよう、ルルリ」
ルッカ「おはよう、ミリア」
ルッカ「ん」
ミリア「ちゅーするの?」
ルッカ「するの」
ミリア「もー」
ミリア「ちゅっ」
ルッカ「うふふ」
ルッカ「いってらっしゃい」
ミリア「いってきます」
ルッカ「さて、充電するかー」
ミリア「ルルリ、7時半だよ」
ルッカ「ん、おはよう」
セリカ「おはよう、ルルリちゃん」
ルッカ「さすがママ、成田から飛んできたのね」
セリカ「娘の晴れ舞台だからねー」
ミリア「根回しがしっかりしてる」
ルッカ「ラッカはラボから直接行くって」
ルッカ「クロエとはビデオ通話が繋がるわ」
ミリア「たくさん来るの?」
ルッカ「いや、身内だけね」
ルッカ「あとはエルハくらいだわ」
ミリア「エルハさんは来ると思った」
ミリア「支度はしなくていいの?」
ルッカ「ペアリングは間に合ったんでしょ?」
ミリア「ママに預けてある」
ルッカ「それなら後は大丈夫」
ルッカ「着替えは控室でやるから」
ルッカ「普通に学校行く恰好で行きましょう」
ミリア「不思議な感じ」
セリカ「リムジン出して貰うね」
セリカ「ルッカも乗れるやつ」
ルッカ「助かるわ」
『枢里小中学校・セレモニーホール・控室』
ミリア「とうとうドレスを着てしまった」
ルッカ「黒子さんの早着替えは手際いいわね」
ミリア「ルルリはわたしでいいの?」
ルッカ「いまさら何を言ってるのよ」
ルッカ「私はミリア、が、いいの」
ミリア「よかった」
ミリア「わたしもルルリがいい」
ルッカ「ミリアが先に入場するみたい」
ミリア「い、いってきます」
ルッカ「あとでね」
『枢里小中学校・セレモニーホール』
ミリア「意外に人が多い」
ミリア「パパもじぃじも給仕さんたちもいる」
ミリア「ティーさんがいないと思ったらいた」
ルッカ「司会役なのよ」
ティー「賛美歌斉唱」
ティー「くるるさとのうた」
ミリア「♪たのしくやっていますか」
ミリア「♪すきなことできてますか」
ミリア「♪おうちはくつろげますか」
ミリア「♪ごはんはおいしいですか」
ミリア「♪だれかをあいしてますか」
ミリア「♪くるるさとは みんなのまち」
ミリア「♪はなしあって たすけあって」
ミリア「♪みんながえがお それがしあわせ」
ティー「誓いの言葉」
ルルリ「ねえ、ミリア」
ルルリ「教会式の誓いの言葉ってわかる?」
ミリア「病める時も、健やかなる時も」
ルルリ「そう、それ」
ルルリ「死がふたりを分かつまで」
ルルリ「って一節があるのだけど」
ルルリ「私はこれを削除しようと思う」
ミリア「死んでも別れないってこと?」
ルルリ「私の誓いは、そうするわ」
ルルリ「ふたりを分かつものは何もない」
ルルリ「永遠に愛し続けるのよ」
ミリア「わたしもそうする」
ルルリ「まず私から誓うから聞いててね」
ルルリ「私、ルルリは」
ルルリ「ここにいる三剣アリアを」
ルルリ「病める時も、健やかなる時も」
ルルリ「富める時も、貧しき時も」
ルルリ「幸せな時も、困難な時も」
ルルリ「死が二人を分かつことなく」
ルルリ「貞操は守らないかも知れないけど」
ルルリ「永遠に愛し慈しむことを誓います」
ミリア「そこ守らないの?!」
ルルリ「まあ守れないかもじゃん?」
ルルリ「誓いが嘘になっちゃうじゃん?」
ミリア「もー」
ルルリ「次、ミリアの番ね」
ミリア「私、三剣アリアは」
ミリア「ここにいるルルリを」
ミリア「病める時も、健やかなる時も」
ミリア「富める時も、貧しき時も」
ミリア「幸せな時も、困難な時も」
ミリア「死が二人を分かつことなく」
ミリア「わたしは貞操を守りますけど」
ミリア「永遠に愛し慈しむことを誓います」
ルルリ「守らなくていいわよ」
ミリア「守るもん」
ルルリ「それじゃ不公平じゃん!」
ミリア「いいよ不公平で」
ルルリ「それは困るから一緒にして」
ミリア「ルルリみたいに浮気しませーん」
ルルリ「ミリア、お願いだから」
ミリア「わたしに浮気して欲しいの?」
ルルリ「そうじゃないけど・・・」
ミリア「安心していいよ」
ミリア「わたし、ルルリがいなくなって」
ミリア「大切さがすごくわかったから」
ルルリ「でもエルハとお風呂入るじゃん」
ミリア「そこも焼きもちなの?」
ルルリ「いや、違うけど」
ミリア「嫌なら言って欲しいな」
ルルリ「そういうことじゃなくて」
ルルリ「ああもう、次に進みましょう」
ティー「指輪交換」
ミリア「はい、ルルリ」
ルルリ「このデザイン、凄いわね」
ミリア「可愛いでしょ」
ルルリ「ランドセルの時みたいに」
ルルリ「ミリアが瑠璃の指輪をつけて」
ルルリ「私がピンクの指輪をつけると思ってた」
ルルリ「まさか両方の指輪に二つずつ」
ルルリ「石を乗せてくるとは思わなかったわ」
ミリア「アリアグッズはなんでも二人なんだよ」
ルルリ「そういえばそうね!」
ルルリ「はい、ミリア」
ミリア「うふふふふふ」
ルルリ「えへへへへ」
ティー「結婚証明書」
ティー「下の欄にサインをお願いします」
ミリア「三剣アリア」
ルルリ「画数が少なくて羨ましいわ」
ミリア「ルルリは漢字だもんね」
ルルリ「琉瑠璃」
ミリア「苗字は書かないの?」
ルルリ「私は新婦だからきっとこれでいいのよ」
ルルリ「それとも、三剣って書けばよかった?」
ミリア「ルルリはルルリだから」
ミリア「ルルリでいいと思う」
ルルリ「うん」
ティー「誓いのキス」
ルルリ「いつもやられてるから」
ルルリ「今日は私からいくわ」
ミリア「んー」
ルルリ「はむっ」
ミリア「ちゅっちゅっ」
ルルリ「っはぁ」
ルルリ「ちゅっちゅっちゅっ!」
ミリア「すご」
ルルリ「んむっ、ほんなはんじ?」
ミリア「んんっ」
ルルリ「ちゅっちゅっちゅっちゅっ」
ミリア「なが」
ルルリ「ちゅっちゅちゅっちゅちゅっ」
ルルリ「ぷはぁ」
ルルリ「2分よ!」
ルルリ「自己PR出来てたかしら?」
ミリア「大変よくできま」
ミリア「ルルリ、泣いてるの?」
ルルリ「あれ、ほんとだ」
ミリア「悲しかった?」
ルルリ「嬉しかったのよ」
ミリア「それならよかった」
ティー「退場に移ります」
ティー「出席者の皆様、一言ずつお祝い願います」
ティー「お嬢様、ルルリ様、おめでとうございます」
ミリア「ティーさん司会ありがとう!」
ラッカ「ご結婚おめでとうございます!」
ラッカ「幸せですか?」
ミリア「ラッカ、ありがとう! 幸せだよ!」
ルルリ「これが幸せの定義の一つだわ」
クロエ「アリア、ルルリ、おめでとう!」
ミリア「クロエもありがとう!」
ミリアのパパ「アリアの花嫁姿は可愛いね」
ミリア「えへへ」
セリカ「あとで動画を送ってあげる」
ミリア「カメラさん全員分おねがい」
じぃじ「執事一筋60年、感無量でございますぞ!」
ミリア「じぃじはおばあちゃんの頃からだもんね」
市長「アリアちゃん、ルルリちゃん、おめでとう」
ミリア「お越しくださり、ありがとうございます!」
ジップ「ルルリの花嫁姿は360度胸に刻んだよ!」
ルルリ「式場での高速移動はどうかと思うわよ」
エルハ「尊い・・・しゅごい・・・」
ミリア「語彙を取り戻して」
ルルリ「それじゃあミリア」
ルルリ「これからもよろしくね!」
ミリア「ルルリ、ありがとう!」
ルルリ「今度は私が先に出るわ」
ルルリ「ママとツーショット撮ってあげて」
ミリア「いってきます」
『枢里小中学校』
ミリア「ルルリどこ?」
ルッカ「ここよ」
ミリア「あれ、さっきルルリじゃなかった?」
ルッカ「結婚式だけ無理して出てきたのよ」
ミリア「いまどこ? 大丈夫なの?」
ルッカ「病院に戻ってるから大丈夫」
ルッカ「元気そうだったでしょ?」
ミリア「うん」
ルッカ「以上、ルルリのサプライズ結婚式でした」
ミリア「ルルリ、だーいすき!」