ミリア「きょうは、輸入商店街に来てみました」
ルルリ「通称、入島(いりじま)ね」
ルルリ「里外の企業が店舗を出せる区画がここ」
ルルリ「枢里で唯一コンビニがあるのよ」
ミリア「小さい百貨店もあるよね」
ルルリ「あれは優遇措置の影響ね」
ルルリ「枢里に無い種類の商品を取り扱うと」
ルルリ「地代が当面安くなる仕組みなのよ」
ミリア「それでいろんなものが買えるのか」
ルルリ「現物見て買いたい人には便利ね」
ルルリ「品数は豊富とは言えないけれど」
ミリア「欲しい物が決まってるならネットかな」
ルルリ「そういうことになるかしらね」
ミリア「こちらがランドセル売り場になりまーす」
ミリア「ルルリはランドセル買った?」
ルルリ「ぜんぜん」
ルルリ「何に使うの?」
ミリア「背負うと可愛い」
ルルリ「あれは紙を使って勉強する人向けよ」
ルルリ「ブルマと同じく幻想世界の遺物よ」
ミリア「わたし買っちゃった」
ルルリ「マジか」
ミリア「昔ね」
ルルリ「まだ人類が紙を使ってた時代かー」
ミリア「そんなに昔じゃない! 一年生の時!」
ルルリ「日本人は今年も紙使ってると思うけど」
ミリア「トイレで拭くもんね」
ルルリ「いや、お嬢様はトイレ行かない設定」
ミリア「お花摘むときの包み紙ですね」
ルルリ「お上品な返しをありがとうございます」
ルルリ「ってか通学してたの?」
ミリア「しようと思ったけどやめた」
ミリア「ルルリとクラス違ったから」
ルルリ「そういえば1年生の時に話してたわね」
ミリア「クラス分けはやめてほしい」
ルルリ「何クラスぶんも通学してるのが凄いわ」
ミリア「次は1組に行く」
ミリア「ルルリも1組」
ルルリ「おそろいのランドセルで通学するのね」
ミリア「ルルリも買うの?」
ルルリ「可愛さのためだけに買う」
ミリア「それならセーラー服が着てみたい」
ルルリ「制服は中学デビューにしましょう」
ミリア「小学校だと早いかな?」
ルルリ「ある程度、背丈が欲しいわ」
ミリア「めざせ150サイズ」
ルルリ「ランドセル、ミリアはここで買ったの?」
ミリア「そうだったと思う」
ルルリ「結構高いわね・・・こんなものかしら」
ミリア「わたしは安いやつにした」
ミリア「あんまり学校行けなかったから」
ルルリ「おいくらまんえん?」
ミリア「5万円」
ルルリ「たっか」
ミリア「ふつうだよ」
ルルリ「相場としては5万円で安いほうらしいわ」
ミリア「でしょでしょ」
ルルリ「でも使うの2年間だけだし」
ルルリ「ネットとかの格安品でいいのかも」
ミリア「えー」
ミリア「お揃いにしたかったのに」
ルルリ「ミリアはもう持ってるんでしょ?」
ミリア「持ってるけどー」
ルルリ「どんなやつ?」
ミリア「このピンクのに似てる」
ルルリ「じゃあ私がそれを買うわ」
ミリア「ルルリもピンクにするの?」
ルルリ「ええ」
ルルリ「私、ピンク色のもの大好きだし」
ミリア「じゃあじゃあ」
ミリア「わたしのランドセルいらない?」
ルルリ「ミリアのぶんはどうするの」
ミリア「わたし、青いもの大好きだし」
ミリア「お揃いで色違いの青いのが欲しい」
ルルリ「わかったわ」
ルルリ「私が青いのを買うから、交換しましょう」
ミリア「お金は出すよー」
ルルリ「私が買いに来たんだからいいのよ」
ミリア「わたしのお下がりだし」
ルルリ「お嬢様使用済みランドセル」
ルルリ「高く売れそうね」
ミリア「リサイクルは基本安売りだよ」
ルルリ「ルルリ使用済みロリ服をあげるわ」
ミリア「サイズがちょっと」
ルルリ「他にお下がり出来るのはPCしかないわ」
ミリア「ノートパソコンが欲しい」
ルルリ「それなら何台か余ってるから」
ルルリ「春休み中に手入れしておくわ」
ミリア「じゃあ青いランドセル買います」
ルルリ「ここで装備していくかい?」
ミリア「つけてみよう」
ルルリ「可愛いじゃん」
ミリア「えへへへへ」
ミリア「あとは学校始まったらにする」
ルルリ「楽しみになってきたわね」
ミリア「続きましてこちらが」
ミリア「アクセサリー売り場になりまーす」
ルルリ「本格的な宝石屋さんね」
ルルリ「何かお探しですか?」
ミリア「ペアリングを」
ルルリ「それならお勧めは無いですねー」
ミリア「無いの?」
ルルリ「瑠璃って安いのよ」
ルルリ「高級店では扱ってないかも」
ミリア「ルルリは贅沢そうなのに」
ルルリ「私の価値はプライスレスね!」
ルルリ「同じ青系だからってサファイアとか」
ルルリ「別の石にするほうが敗北感があるわ」
ミリア「何と戦っているの」
ルルリ「ルルリなのにサファイアなんですか?」
ルルリ「って言われたら悲しいでしょ」
ミリア「謎の対抗意識」
ルルリ「綺麗な瑠璃の石は地球みたいで美しいのよ」
ルルリ「独身通りに安い指輪やさん出来たから」
ルルリ「そっちなら取り扱いがあるかも?」
ミリア「若い人向け?」
ルルリ「子供でも買えるナンパよけね」
ミリア「子供をナンパするのか」
ルルリ「子供同士ならするでしょ」
ミリア「それはしていいんじゃないかな」
ルルリ「最近の子は進んでるからねー」
ルルリ「小学生なのに人前でキスしまくったり」
ミリア「それはよけないとダメだねー」
ルルリ「動じない」
ルルリ「ミリアはピンクサファイアも良さそうね」
ルルリ「小さいダイヤモンドを散りばめてもいい」
ミリア「デコデコした感じ?」
ルルリ「うん。ケーキみたいな」
ミリア「好きかも」
ルルリ「瑠璃に合わせるならピンクオパールとか」
ルルリ「あとはピンクトルマリンかしらね」
ルルリ「こういうやつ」
ミリア「イチゴミルクっぽい」
ルルリ「たしかに」
ミリア「あとはあとは?」
ルルリ「指輪の部分は幅が厚くて刻印がされてて」
ルルリ「合体すると意味のある意匠になるのがいいわ」
ミリア「合体」
ルルリ「私、金属アレルギーだから」
ルルリ「金とパラジウムは避けたいわね」
ミリア「アレルギー」
ルルリ「プラチナにするなら、合わせる金属は」
ルルリ「ルテニウムとかイリジウムがいいかしら」
ミリア「超細かい」
ルルリ「当然、オーダーメイドになるでしょうね」
ミリア「注文お願いしまーす」
ルルリ「まあ、そんなのは一生モノだから」
ルルリ「手が大人になってから買えばいいのよ」
ミリア「子供の間にナンパされちゃうじゃん」
ルルリ「今は安い指輪でいいんじゃない?」
ミリア「それはなんか敗北感がある」
ルルリ「じゃあ大きめに作っておいて」
ルルリ「指が育つまでは重ね付けするとかかしら」
ルルリ「肌に優しい素材を挟めればいい感じかも」
ミリア「それでいこう」
ルルリ「将来どこまで育つかわかんないけどね」
ルルリ「バスト90になるかも知れないし」
ミリア「牛乳飲むと骨が太くなるもんね」
ルルリ「どうせ私の胸は骨ですよ!」
ミリア「そんなこと言ってない」
ルルリ「胸の骨で指輪作ってやる!」
ミリア「ちゃんと作るからやめて」
ルルリ「ちゃんと作るのね」
ミリア「ここは贅沢するところ」
ミリア「学校につけていきたい」
ルルリ「校則・・・は、どうとでもなるか」
ルルリ「むしろクラスが分かれてた理由が謎だわ」
ミリア「くじ引きだった」
ルルリ「あー」
ミリア「どうせ私の運勢は大凶ですよ!」
ルルリ「そんなこと言ってない」
ミリア「ハズレのおみくじで指輪作ってやる!」
ルルリ「自虐キレ芸はツッコミが難しいわね」
ルルリ「ぷりぷり怒ってるミリアは可愛いけど」
ミリア「これなら怒っても怖くないのかなあ」
ルルリ「どうだろ、私が怒られてたら怖いかも」
ミリア「こわがりすぎじゃない?」
ルルリ「嫌われたらって思うと不安になる」
ミリア「それは無いから安心してください」
ルルリ「いやまあ安心はしてるんだけどね」
ミリア「指輪があればナンパも安心」
ミリア「納期2週間くらいだって」
ルルリ「今日から2週間ならギリギリね」
ミリア「前日必着で相談してみます」
ルルリ「注文が細かいけど大丈夫かしら?」
ミリア「大丈夫だ、問題ない」
ルルリ「それは安心できないやつだ」
ミリア「一番いいのを頼む」
ルルリ「あと買うものはある?」
ミリア「体操服」
ルルリ「体育って義務教育だっけ?」
ミリア「健康のために買いましょう」
ルルリ「残念ながら時間が来てしまったわ」
ミリア「通販で買ったほうがいいよ」
ミリア「試着するなら倉庫」
ルルリ「倉庫はもう紹介しちゃったし」
ミリア「このあと買いに行こう」
ルルリ「私のブルマ姿を配信する気ね!」
ミリア「ご視聴ありがとうございました」