ミリア「それでは改めて、食堂の紹介をします」
ミリア「枢里は日本では珍しい外食文化ですが」
ミリア「どうして外食が盛んなのでしょうか」
ルルリ「作るのめんどくさいからじゃない?」
ルルリ「たまには料理するのもいいけど」
ルルリ「毎日時間をかけるのは負担でしょ」
ミリア「日本はどうして外食じゃないの?」
ルルリ「たぶん日本の女性は優秀すぎるのよ」
ルルリ「働いて家事もして子供も産むのよ」
ミリア「勤勉だってこと?」
ルルリ「勤勉だし、出来てしまうのよね」
ミリア「男性は料理苦手なの?」
ルルリ「プロの料理人は男性のほうが多いのよ」
ミリア「男性がお店開けば良くない?」
ルルリ「飲食店は結構あるのよ。値段も安いし」
ルルリ「ただ、家で作る人が多いだけよ」
ミリア「ふしぎ」
ルルリ「最初に言ってたけど、文化だからね」
ルルリ「そうしたいからそうしてるだけよ」
ルルリ「料理の心得があるのはいいことだし」
ミリア「枢里は自炊文化にできないの?」
ルルリ「食堂は食事当番制ってイメージなの」
ルルリ「生業の半分が食堂に割かれていて」
ルルリ「交代で全員分の食事をまとめて作る」
ミリア「ふむ」
ルルリ「全員別々に作るより時短になるし」
ルルリ「材料費もまとめるから安くなる」
ルルリ「レシピも栄養管理もしっかり行き届く」
ルルリ「って感じで、みんなで自炊してるのよ」
ミリア「納得した、けど」
ミリア「残りの半分の人は何してるの?」
ルルリ「エルハとゴミ収集行ったでしょ?」
ミリア「運転の仕事か」
ルルリ「あとは工場、店番、センター管理ね」
ルルリ「運転手以外は全業務をこなすのよ」
ミリア「運転手は運転だけなの?」
ルルリ「人少ないからね」
ミリア「なるほど」
ルルリ「というわけで、食堂の説明をしましょう」
ルルリ「枢里アプリの予約から始めましょうか」
ミリア「はーい」
ルルリ「まず、アプリから食事を開きます」
ミリア「開きました」
ルルリ「定食の一か月予約に進んで」
ルルリ「店内飲食、持ち帰り、出前から選択」
ミリア「今回は店内飲食を選択します」
ルルリ「次は朝昼夜の選択ね」
ミリア「今回は昼と夜を選択します」
ルルリ「お昼の時間帯」
ミリア「やっぱり12時近くは混むんだね」
ルルリ「混雑緩和にご協力をお願いします」
ミリア「じゃあ11時」
ルルリ「地図から行きたい食堂を選びます」
ルルリ「特にこだわりが無ければおすすめで」
ミリア「空いてる所がおすすめなんだよね?」
ルルリ「だいたいそんな感じだけど」
ルルリ「よっぽどじゃなければ最寄りだわ」
ミリア「100mに一軒あります」
ルルリ「食堂を選んだらメニューの選択」
ルルリ「肉定食、魚定食、その他の3種類ね」
ルルリ「その他は麺類、丼物、カレーライス」
ミリア「これはどう選ぶの?」
ルルリ「完全おまかせは店の都合で出るわ」
ルルリ「バランスはツマミでいじる感じ」
ルルリ「普段は肉で、たまには違うもの」
ルルリ「だと、肉4魚1他1とか」
ルルリ「あとは勝手に決めてくれる」
ミリア「ゼロには出来ないんだ」
ルルリ「たまには違うものを食べましょう」
ミリア「たしかに」
ルルリ「でも本当にこだわるつもりなら」
ルルリ「食事内容から食堂を選択、で」
ルルリ「1食単位で指定する事も出来るわ」
ルルリ「毎日2食カレーライスも可能」
ルルリ「いろんな食堂に行く事になるけど」
ミリア「極端すぎる」
ルルリ「レシピは基本的に一緒だから」
ルルリ「食べ比べの楽しみは無いわね」
ルルリ「創作料理はグルメ通りが担当だわ」
ミリア「栄養が考えられてるんだよね」
ルルリ「毎食カレーでも大丈夫なはず」
ルルリ「ラーメンのスープは微妙かも」
ミリア「いろんなものを食べましょう」
ルルリ「ご飯汁物野菜の大盛りは無料だけど」
ルルリ「残さず食べてね」
ミリア「小盛りもできます」
ルルリ「予約をしたら来店は時間厳守」
ルルリ「キャンセルは出来れば前日に」
ルルリ「当日でも1時間前にお願いします」
ミリア「遅れる時はどうするの?」
ルルリ「たとえば1枠45分の予約状況で」
ルルリ「15分遅刻しちゃいました」
ミリア「11時15分に着いちゃった」
ルルリ「ご飯は来たらすぐ出せるので」
ルルリ「30分、食べる時間があります」
ルルリ「遅れたら次の予約の人が待ちます」
ミリア「急いで食べなきゃ」
ルルリ「まあ30分あれば何とかなるわ」
ルルリ「これが45分遅刻だとどうするか」
ミリア「次の人が来てるよね」
ルルリ「その場合は予約がいっぱいなら」
ルルリ「お持ち帰りになります」
ルルリ「でっかい弁当箱で渡してくれるわ」
ミリア「家に帰って食べるのか」
ルルリ「元々お持ち帰りの人と同じ」
ルルリ「ステンレスだから保温はしっかり」
ルルリ「まあだいたい残り半分切ったら」
ルルリ「弁当箱に詰めてくれるわね」
ミリア「食べるのが遅い人は?」
ルルリ「ほとんどいないから大丈夫だけど」
ルルリ「事前申請すれば2枠取れるわ」
ルルリ「宴会で取るのは遠慮してね」
ミリア「食堂で宴会するの?!」
ルルリ「どぶろく特区になってから」
ルルリ「食堂でもお酒を扱い始めたのよ」
ミリア「タバコは禁止なのに」
ルルリ「どっかのママの趣味よね」
ミリア「親の顔が見てみたい」
ルルリ「ビデオ通話してないの?」
ミリア「ちょこちょこ」
ミリア「最近お疲れすぎて心配です」
ルルリ「空港検査のリハーサルだもんね」
ミリア「車にベッドがついてるんだって」
ルルリ「ここで車中泊か・・・」
ルルリ「そろそろ政府に対応して貰いたいわ」
ミリア「飛行機止めちゃうんだよね?」
ルルリ「止めないと大変なことになるからね」
ルルリ「船もだけど」
ミリア「船もだった」
ルルリ「ママに乾杯しましょう」
ミリア「お酒は20歳になってから」
ルルリ「お酒は売店で取り扱ってるけど」
ルルリ「里外への持ち出しは禁止だから」
ルルリ「持ち帰るならお家で全部飲んでね」
ルルリ「20歳未満だと買えません」
ミリア「売店も見てみたい」
ルルリ「こちらが売店です」
ルルリ「コンビニよりは小規模ね」
ルルリ「生ものはほとんど置いてない感じ」
ミリア「生活用品もあって」
ミリア「おむつとナプキンは無料です」
ルルリ「タンポンは残念ながら有料」
ミリア「どっちのほうがいいの?」
ルルリ「それはあれよ」
ルルリ「メガネとコンタクトみたいなもん」
ミリア「わたし目が悪くない」
ルルリ「まあ私も伊達メガネだけど」
ミリア「そうだったんだ」
ルルリ「天才少女キャラのコスプレね」
ルルリ「目に優しいメガネらしいけど」
ルルリ「効いてるのかはイマイチ謎」
ミリア「ルルリはタンポン派?」
ルルリ「まだだから説得力がまるで無いけど」
ルルリ「私はわりと使ってたわね」
ルルリ「一応持っておくのがいいと思う」
ミリア「なるほど」
ミリア「あと赤ちゃんは粉ミルクが無料」
ミリア「倉庫に行けば古着も無料です」
ルルリ「ベビーベッドとかおもちゃもあるわ」
ルルリ「要らなくなったら寄付歓迎」
ミリア「あとはコインランドリー?」
ルルリ「そう。電気式洗濯乾燥機ね」
ルルリ「一回500¢」
ルルリ「めっちゃ時間かかるのが難点だけど」
ルルリ「干さなくていいのはやっぱ楽だわ」
ミリア「これも予約制なんだよね」
ルルリ「アプリで予約してロックできます」
ルルリ「下着とかも安心して出せるつもり」
ミリア「なるほど」
ルルリ「あと、ちょっと裏技っぽいけど」
ルルリ「アイロンが借りられるので」
ルルリ「食堂のカフェタイムに取りに来て」
ルルリ「アイロンかけて帰る事も出来るわ」
ミリア「便利なんだね」
ルルリ「電気代は10円くらいだし」
ルルリ「アイロン本体も安いから」
ルルリ「買っちゃっていいと思うけどね」
ミリア「お得感が少ない裏技だった」
ルルリ「あとはシャワールームがあって」
ルルリ「家のが使えない時とかに借りられる」
ルルリ「料金は300¢だけど」
ルルリ「あくまで非常用だわ」
ミリア「毎日は使えない?」
ルルリ「直るまで毎日とかはいいけど」
ルルリ「数が少ないから普段使いは無理ね」
ミリア「ふむふむ」
ルルリ「食堂はそんなとこかしらね」
ミリア「生活に根ざしたお店なんだね」
ルルリ「かなり重要な役割だわ」
ルルリ「みんなで仲良く使ってね」
ミリア「説明ありがとうございました」
ミリア「それでは今日はこのへんで!」
ミリア「おうちに帰りまーす」
ミリア「ラッカ、帰るよー」