ミリア「枢里(くるるさと)ビジョン」
ミリア「動物チャンネルをご覧の皆様」
ルッカ「ヘロッタ! ヘロッタ!」
ミリア「こ、こんにちは」
ルッカ「どうして引き気味なの」
ミリア「ルルリがヘン」
ルッカ「可愛いルルリちゃんなのに失礼ね!」
ミリア「ルルリはもっと可愛いよ」
ルッカ「お、おう」
ルッカ「まだまだ研究が必要そうね」
ミリア「これは何の研究なの?」
ルッカ「まずはラッカの二号機ね」
ルッカ「ラッカは明日帰ってくるけど」
ルッカ「メンテのたびに居ないのも寂しいでしょ」
ミリア「かわりの子が来るの?」
ルッカ「ラッカと同じ身体を二つ用意すれば」
ルッカ「片方ずつ改造出来るから」
ルッカ「毎日一緒にいられるわけよ」
ミリア「好きに乗り移れるのか」
ルッカ「頭脳はスパコンと車椅子にあるからね」
ミリア「じゃあなんでルルリの身体なの?」
ルッカ「二つ目は小型化の研究」
ルッカ「この身体は140センチなの」
ルッカ「バッテリーが脚に移動してるのよ」
ミリア「わたしと同じくらいか」
ルッカ「重量は45キロあるけどね」
ルッカ「電池が重いから仕方ないわ」
ルッカ「そのぶん重心は安定してるかも」
ミリア「背は伸ばさないの?」
ルッカ「この設計でラッカの身長にすれば」
ルッカ「たぶん60キロ台で作れるはず」
ルッカ「68キロ以下なら尊厳は保たれるわね」
ミリア「ダイエット成功だ」
ルッカ「見た目は一緒なんだけどねー」
ルッカ「そして三つ目が遠隔操作の研究よ」
ルッカ「そろそろ違和感なくなってきた?」
ミリア「ルルリっぽい気はしてきたけど」
ミリア「ルルリじゃない気もしてきた」
ルッカ「不気味の谷ね」
ルッカ「ロボットが人に似ると気持ち悪いらしい」
ミリア「ラッカは全然平気なのになあ」
ルッカ「私は二号機のルッカです!」
ルッカ「ルッカ、生ラムが大好物ですよ!」
ミリア「からいの大丈夫?」
ルッカ「ルッカは大人なのでワサビもいけます!」
ルッカ「そもそもワサビとカラシは辛さ同じです」
ルッカ「鼻つまんで食べれば区別つきませんよ」
ミリア「解説するところがルルリっぽい」
ルッカ「まあルルリだし」
ミリア「新キャラだと思えば可愛いかも」
ルッカ「それだと目的に合わないのよねー」
ルッカ「ぬいぐるみで良くなっちゃう」
ミリア「リモート会議で使うやつか」
ルッカ「そそ。それを代替する研究なのよ」
ルッカ「名づけてリモートドール」
ルッカ「離れた相手と触れあえる技術ね」
ミリア「ルルリは今どこにいるの?」
ルッカ「自分の部屋にいるわよ」
ミリア「会いに行こう」
ルッカ「ライブ中でしょ!」
ミリア「こちらがルルリのお部屋でーす」
ミリア「コンコン、はいってますかー」
ルルリ「もー!」
ミリア「ルルリだー!」
ミリア「ぎゅうううう」
ルルリ「本末転倒だわ」
ミリア「今日のルルリはあったかい」
ルルリ「暖房ガンガン入れてたからね」
ミリア「心臓の音がする」
ルルリ「そりゃするわよ」
ミリア「ルルリの声、ルルリのにおい」
ルルリ「え、匂う?」
ミリア「ふんわり甘い」
ルルリ「ラクトンかしら」
ミリア「いただきまーす」
ルルリ「ちょっ、んっ!」
ミリア「ぷはぁ、ごちそうさまでした!」
ルルリ「ライブ中なのに!」
ミリア「えへへ」
ルルリ「何も言い返せないし」
ルルリ「落ち込むに落ち込めない」
ミリア「どうして落ち込むの」
ルルリ「研究としては失敗だもの」
ルルリ「これでクロエと一緒に遊んだり」
ルルリ「セリカママと会ったり出来るのに」
ミリア「なるほど」
ルルリ「将来的には色々応用したいのよ」
ルルリ「身体の不自由な方が使ったりとか」
ルルリ「引きこもりの方が外に出たりとか」
ミリア「大事な研究だったんだね」
ミリア「それなら納得できるかも」
ルルリ「ルッカと仲良くしてくれる?」
ミリア「ルルリはルルリがいい」
ミリア「離れてる人なら仲良くする」
ルルリ「わがままね」
ミリア「わたしルルリのこと大好きかも」
ルルリ「よく知ってるわ」
ルルリ「さあ、リビングに戻りましょう」
ルルリ「ライブもあと半分あるでしょ」
ミリア「ただいまー」
ミリア「あれ、ルッカは?」
ルルリ「もう片付けたわよ」
ミリア「あの車椅子の人は」
ルルリ「あれは新キャラのティカちゃん」
ティー「薄い本が不足しています」
ルルリ「充電切れみたいね」
ティー「枢里に同人屋を増やしてください」
ティー「虎穴に入らずんば同人を得ず」
ルルリ「要求が過大だわ」
ミリア「ルルリ、牛乳飲む?」
ルルリ「お茶取りにいこっか」
ティー「出番をとーらーなーいーでー」
ミリア「薄い本はどうして電子化しないの?」
ティー「希少価値が出るからですよ」
ルルリ「二次創作なりの配慮なんじゃない?」
ティー「どっちにしろ、ありがたみがありますね」
ミリア「枢里図書館は本を大量処分するらしい」
ティー「電子化するんですか?」
ルルリ「保存のために電子化はするけど」
ルルリ「情報や技術が古いものを捨てる感じね」
ティー「勿体ない気もしますね」
ルルリ「住民が情報をタダで読める施設だから」
ルルリ「需要が多い本を中心に揃えてるのよ」
ミリア「古い漫画も置いてある」
ティー「それも捨てちゃうんですか」
ルルリ「読まれてないやつはね」
ティー「隠れた名作が埋まってるかも」
ルルリ「そう思うなら読んできて頂戴」
ルルリ「QRを読み取ればカウントされるわ」
ティー「来週行ってみます」
ミリア「全部電子化して読めればいいのに」
ルルリ「図書館の本は著作権法で例外扱いなのよ」
ルルリ「電子化して閲覧させるのは今の所グレー」
ルルリ「原本を無くせるのは国立国会図書館だけ」
ミリア「本のまま貸すしかないのか」
ルルリ「著作権法はとても強い法律なのよ」
ルルリ「みんな作家を目指せってことね」
ミリア「絵本なら書いてみたいかも」
ルルリ「合ってるんじゃない?」
ミリア「絵がうまくない」
ルルリ「気持ちが伝わればいいのよ、たぶん」
ミリア「気持ちかぁ」
ティー「ルイボス茶と牛乳をお持ちしました」
ルルリ「ティーさんは絵、描かないの?」
ティー「穴の位置がわからなくて」
ルルリ「鏡見ればいいんじゃないかしら」
ティー「自分の絵は尊くないんですよ」
ミリア「見てみたい」
ティー「配信しないなら見せますよ」
ルルリ「映さないから持ってきてよ」
ティー「今ですか」
ミリア「今です!」
ティー「じゃあ待っててください」
ルルリ「孔明の罠だ」
ミリア「純粋に見てみたい」
ティー「持ってきました」
ルルリ「可愛いじゃん」
ミリア「ルルリっぽい」
ティー「男の子です」
ルルリ「すごいロン毛」
ミリア「甘ロリ着てる」
ティー「女装子です」
ルルリ「男子だと言い張るのね」
ミリア「こっちは男の子っぽい」
ルルリ「ピンクでパンクなニイチャンね」
ルルリ「これはどっちが受けなの?」
ティー「リバです」
ミリア「これ、おうちの絵だ」
ミリア「これだけ見せていい?」
ティー「それならいいですけど」
ミリア「これ、うまくない?」
ティー「見たまんま描いただけです」
ルルリ「美術やってた?」
ティー「高校の部活くらいなら」
ルルリ「風景画はすごく写実的ね」
ルルリ「人物はアニメ調なのに」
ティー「空想のキャラですから」
ルルリ「男性の身体とか描かないの?」
ティー「まず男性と接する事が無いです」
ルルリ「箱入り娘か!」
ミリア「わたしもだ」
ルルリ「ティーさんはチョロそう」
ティー「イケメンカップルなら大歓迎です」
ルルリ「噛ませの使い捨て女になるのね」
ティー「目の前で痴話喧嘩して欲しいですね」
ティー「仲直りックスまで」
ルルリ「萎えそう」
ティー「私のことはどうぞお気になさらず」
ルルリ「ティーさんに話を振るとこうなります」
ミリア「ルルリとチューしてればよかった」
ルルリ「それはそれで恥ずかしいわ」
ミリア「今日はおわりまーす」
ルルリ「明日はラッカが帰ってきます」
ミリア「次回をお楽しみに!」