枢里は人口を7万人に保つようかんりしており、転入は空き待ちとなっている。
出生を制限されることは無いが、出生が多いと転入は絞られる。
上から順。
里外の大学に通いたいという場合や、海外留学したいという場合などに、
年単位で枢里を離れることが許可される。住民票も移せる。
実家に部屋があることが条件で、戻ってくるまで部屋は維持される。
あらかじめ届け出た年数を超えた場合は理由を添えて延長の申請をする。
一か月以上の長期旅行など。
家賃が発生する。
生業に参加できないため、クルルの交換レートが1円1¢になる。
仕事の長期出張であれば、通常は業務時間が週30時間になる。
支払いが続く限り、家は維持される。
転出扱いになるため、転入待ちを避けることは出来ない。
枢里を離れたいと思う人、枢里に住みながら枢里を否定する人の処遇。
自主的に枢里から出ていきたがる人を引き留めるような事はしない。
三剣枢里の株式はすべて売却する。
固定価格なので買った総額と同じ金額である。税金は発生しない。
2020年1月1日現在の売却先は、三剣芹香。
ユニットハウス、太陽光パネルの権利は失われるが、
ローンの残債については全額免除される。
万が一、家屋が持家なら、名義変更の処理を行う。
新たな名義人は株式会社三剣枢里である。
全員配布のスマホ、モニタ、PC等はすべて返却する。
社員証も当然に返却する。
それ以外の私物等は普通に引っ越しとして持っていける。
当月分の残りクルルがあれば現金で清算する。
転出者に対する手当などは無い。
退職金も出ない。(そもそも退職金の規定が無い)
長期旅行は事前申請した期間を超えてから連絡が一切つかなくなった場合、
あるいは何の連絡も無い場合は、
一か月程度の期間、連絡がつかなくなった時点で、「失踪」として扱われて、転出手続きが行われる。
つまり、最低一か月に一度は、スマホアプリを起動するなど、何らかの方法で、
「自分が失踪していないこと」を枢里に通知し続けなければならない。
生業のシフトを無断欠勤した上にスマホでの連絡にも応じなかった場合、
誰かが家まで様子を見に行く。(これも生業の一種である)
これは生業を免除されている年金生活者でも似たような仕組みがある。
(年金生活者も生業をする必要がある)
枢里では孤独死は発生しにくいし、死後1週間見つからないということも無い。
「生業をしなかったこと」を直接の原因として転出を促されることは無い。
給与の倍額を払って(1円1¢のレートで)生活を成り立たせれば居住は出来る。
生業には賃金が発生していないので雇用契約では無いから、
生業しなかったことを理由に雇用契約を破棄する事は出来ないのだ。
つまり、「生業をすること」は、「1円2¢の交換レートを得ること」だと言える。
そして、生活費を支払えなくなった時、枢里は対象者をカウンセリングする。
株の清算が行われる。それ以外は相続に準じる。
枢里に故意に損害を与え続ける行為を行う場合、居住をお断りする。
つまり、枢里住民には、枢里に関する言論の自由は存在しない。
改善提案や危機感の表明などを含めて、枢里に関する言論は、
公的には特定の場所(アプリ内なら特定のメニュー)でのみ行える。
陰口を叩いてても探し出して罰するほどではないが、
たとえば枢里のSNSで批判しているのを見つけたら誘導はする。
外部の掲示板等で悪口を書いているのを枢里通信が照会したとしても同様。
悪口を密告する人もいる。私的な意味で枢里警察だ。
枢里で最も嫌われる行為は、他人のやる気をそぐ行為。
なので、枢里では労組が機能しない。
ユニオン・ショップ協定を結ぶ労組は存在しない。
南部の誰かが結成した労組に入って枢里グループと戦う人も皆無ではないが、周囲の住民からは嫌われる。