情報量が少ない。
2020年1月19日(日)
東京で月曜日の朝一から緊急対策会議が開かれる。
史実ではこんな状況
・1/16 日本国内で新型コロナウィルスの感染が確認される
・1/20 ダイヤモンド・プリンセス(DP)号 横浜港を出港
・1/23 武漢封鎖
・2/2 香港からDP号を1/25に下船した客の感染の報告
・2/3 DP号、横浜港に入港(確定症例712例、14例の死亡)
セリカはこの会議で、かねてより提案していた、
空港での検査協力を実行に移すと共に、
国内から海外への渡航禁止、海外からの不要不急の渡航禁止を主張する。
「諸外国が封鎖を始めてから即座に対応する」という線での実現を狙う。
セリカは政治家になることを勧められるが謹んで辞退する。
それでうまくいかないことを知っているからだ。
ミリア「ママ」
セリカ「ぎゅうううう」
セリカ「大きくなったねー」
ミリア「まだ子供だよ」
セリカ「すーぐ大人になっちゃうよ」
ミリア「えー」
セリカ「小五の女の子は特に早い」
ミリア「今年はゆっくりしとく」
セリカ「遠慮しないでスクスク育ってね」
セリカ「帰ったら褒めてあげるわ」
ミリア「うん」
ミリア「全然会えないの?」
セリカ「でっかいビデオ通話を買ったよ」
セリカ「全身映せるやつ」
ミリア「うん」
セリカ「新幹線で東京まで来れたら」
セリカ「成田までの迎えを出してあげるね」
ミリア「ママの寂しさが伝わった」
セリカ「だって毎日毎日握手三昧よ?」
セリカ「あとは爺さんとの長いお喋り」
ミリア「ママにしか出来ない仕事なんだよね」
セリカ「握手はママのママも出来るし」
セリカ「ママのママのママも出来るよ」
ミリア「シエラおばあちゃんだね」
ミリア「スウおばあちゃんは心配だよ」
セリカ「羽田に入って貰うつもり」
セリカ「つらかったらママがすぐ行けるから」
ミリア「ママも無理しないでね」
セリカ「アリアの《風邪薬》を飲むから平気」
ミリア「ママが飲むんだね」
セリカ「自分自身は《握手検査》出来ないからね」
ミリア「たしかに」
セリカ「不思議な魔法だよね」
セリカ「まるで今年のために用意されてたみたい」
ミリア「わたしもそう思う」
セリカ「科学のチカラで作れたほうがいいけどね」
ミリア「魔法だと少ないもんね」
セリカ「でも、5年間も頑張ってくれたから」
セリカ「何としてでも食い止めるわ」
ミリア「また作っておくね」
セリカ「アリアは最強の魔法少女だね」
ミリア「一番地味だと思う」
セリカ「派手なコスチュームを買ってあげる」
ミリア「恥ずかしいからいい」
セリカ「さて、そろそろ行くね」
セリカ「あ、ルルリちゃんは大丈夫?」
ミリア「ううん・・・最近もっと白くなった」
ミリア「ドクターカーは待機してある」
セリカ「手を繋いでてあげてね」
ミリア「うん」
セリカ「たまにメッセちょうだい」
ミリア「わかった」
セリカ「いってきます」
ミリア「いってらっしゃい」
ミリア「気をつけてね」