イベント/将来の夢

イベント/将来の夢 †

概要 †

春フェーズの旧ふわふわ差し替え用シナリオ。
タケルとイオリが登場した後のタイミングでやる。さくらんぼくらい。

クラス全員が「将来の夢」の作文発表をする。
この作文には自己紹介が兼ねられている。

原稿用紙3枚だと1200文字なので、ちょっと多い。
書いてみたらだいたい400～500文字に収まったので、
ツッコミを入れて2人1枠の前後編くらいがちょうどいいかも知れない。

イオリ 517 †

人が長く生きるためには暮らしこそが重要です。
こういった作文では、将来の夢として特定の職業を挙げる生徒が多いようですが、個人的にはお勧めしません。
職業の需要は時代によって変わるため、自分が定年を迎えるまで続けられるとは限らないからです。
私の夢は、公務員になることです。
鶴城市職員でもいいし、もっと住みよい市を探すかも知れません。
国家や地方自治体という概念が無くなっても、社会は人の営みに必要不可欠です。
社会に自分の生活を保障して貰うためには、自分が社会の一部を担うのが適切であると考えます。
快適な学校生活を送るために、クラスは学級委員を必要とするのです。
社会は信用できる人間に相応の対価を支払うことで安定性を確保しています。
社会的信用を得ることは、公務員に採用されたり、待遇を良くするためにも重要なことです。
結婚をして子供を作ることや、家を建てて長く住むこと、共働きをすることも信用に繋がるでしょう。
そうして余暇や貯蓄を得られたら、より多くの承認と信用のために再投資を行います。
そのほうが結果的に老後により多くの貯蓄を残せる結果に繋がるからです。
病気や怪我などの無いように注意して生活し、健康寿命で１００歳まで長生きすることが目標です。

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タケル 414 †

アタシはユーチューバーになって年収１億稼ぎたい。
１億稼げるならニコニコ動画でも何でもいい。
地方公務員は一番嫌だ。
偉そうにしてる割に安月給だし、甲斐性が無い。
若い女を作って勝手に家を出ていく。
信用が大事だというなら、まずは家族を裏切るなと言いたい。
養育費を払わないのもありえないが、汚ない金で暮らすのも嫌だ。
まあ、いなくなった父親のことはどうでもいい。
生きるにはお金が必要だ。
母は三剣グループなら生活のお世話をしてくれるというから引っ越してきたが、
ここの社員達はみんな大企業とは思えないほどの安月給らしい。
結局、偉い奴らは搾取をして自分達だけが肥え太って、庶民は貧しい思いをするのだ。
庶民が将来の夢を持つには、一発当てて大金を手に入れるしかない。
サッカー選手だってアイドルだって、一億貰えるなら勝ち組だ。
宝くじは当たらない。実力で掴み取らなければいけない。
アタシは子供のうちからカネを稼ぐ。大人になる頃には豪邸で贅沢をして暮らす。

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ミリア 390 †

わたしたちは、株式会社三剣枢里という会社を７万人で経営しています。
鶴城駅の北口から広がる市街地に住んで、自給自足の生活を目指しています。
高度に情報化された暮らしによって、時間のゆとりも大幅に増やせました。
わたしの夢は、枢里をずっと続けることと、枢里の良さが広まることです。
地球には８０億の人がいて、満足に暮らせない人も沢山いるそうです。
みんなが自給自足できるようになれば、戦争や搾取は必要なくなります。
教育動画に自給自足の番組を増やして、無料で配信できるようにしたいです。
しかし、自給自足には機械も動力も必要です。動画を見るスマホもいります。
枢里がうまくいったら、コストダウンの研究に投資して、
地球のどこでも誰でも衣食住を満たせる道具を作って普及させたいです。
それには科学技術の発展が必要なので、大学に研究者を増やしたいです。
まずは勉強を頑張って、枢里大学に入学したいと思います。

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ルッカ 447 †

みなさんは自分の身体を持っていますか？
私には身体がありません。
五年生に上がる一週間前の春休み中に、私は病気で倒れました。
全身の筋肉がほとんど動かなくなり、日常生活を送ることが出来ていません。
今はわずかに動く部分を使って、リモートドールという機械を動かしています。
見た目は私とほとんど変わりません。みんなには女の子に見えていますか？
人は、自分が存在することを自分で証明することが出来ません。
手を上げたら手が上がるような当たり前のことで、なんとなく自分を感じるだけです。
私が私であることは、他者であるみんなに証明して貰うしか無いのです。
ルルリさんと一緒のクラスだよ、と言われることで、私がここにいたことになります。
そんな私の将来の夢は、架空の人間の実在を証明することです。
物語の登場人物と実在の他人は、証明することにおける違いがほとんどありません。
私達は紀元前６６０年に建国された神話の国に住み、その歴史を学んでいます。
あなたが遊んでいるゲームのヒロインだって、本当に存在するのかも知れないのです。