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ＭＭＴはだいたい把握した。
◆
ミリア「わたしは終身雇用を廃止したい」
ルルリ「マジか」
ミリア「全員に１６万クルルを配る」
ルルリ「財源は？」
ミリア「９６％の支払いには財源は不要なの」
ルルリ「残り４％は固定資産税だけね？」
ミリア「毎月３千円だけ雇用してもいいよ」
ルルリ「資源が足りなくなったらどうするの？」
ミリア「あらかじめ溜めておくんだよね？」
ルルリ「買いだめするための予算があるならね」
ミリア「通貨発行権をうまく使えないかな？」
ルルリ「日本のよね？ どうやって動かす？」
ミリア「ＭＭＴが正しいと仮定していい？」
ルルリ「いいわよ」
ミリア「お金をたくさん刷れば住民は豊かになる」
ミリア「そのぶん、労働者と富豪が損をする」
ミリア「だから、ＭＭＴは正しくても推進されない」
ルルリ「異論ないわ」
ミリア「ＭＭＴの問題点はインフレが読めないこと」
ミリア「お金を受け取ると生産者が減ること」
ミリア「この２つは、枢里なら克服できる」
ルルリ「生産出来てるし、固定相場制だからね」
ミリア「それなら、日本の半分以上の人が」
ミリア「枢里と同じように自給自足の生活して」
ミリア「選挙で政治家を変えてしまえばいい」
ルルリ「それはもはや、革命だわ」
ルルリ「でも残念なことに、土地が足りない」
ミリア「お金が刷れるなら買えないかな？」
ルルリ「日本円で海外の土地を？」
ミリア「円安になる前にささっと」
ルルリ「順番的に厳しいわね」
ルルリ「たぶん国民に円を配る前に」
ルルリ「与党を取った時点で円安になるわ」
ミリア「ぐぬぬ」
ルルリ「でも、なかなかいい案ね」
ルルリ「仮に土地が足りるとしましょう」
ルルリ「日本国民が自給自足に移行するから」
ルルリ「もはや日本円の価値はどうでもいい」
ミリア「それぞれのまちごとに通貨を発行して」
ミリア「閉じてもいいし貿易してもいい」
ミリア「通貨なしでいけるならなしでもいい」
ルルリ「海外からの輸入は難しくなるわね」
ミリア「どうせ厳しいんだよね？」
ミリア「儲けるまちがあってもいいと思うけど」
ルルリ「戦争はどうするの？」
ミリア「戦争する国を一斉攻撃」
ルルリ「世界中が小国にならないと成立しないわね」
ミリア「自給自足を広めればいいのかな？」
ルルリ「無税の大国は成立しないのかしら」
ミリア「みんなが自由とか個性を大事にするなら」
ミリア「支配の無い大国は無理じゃないかな」
ルルリ「今の大国は分割を望まないでしょうね」
ミリア「分割を望むのは国民だからね」
ルルリ「自給自足よりも輸入を望む国民は？」
ミリア「買えるうちは買えばいいと思う」
ルルリ「少数の奴隷を持つ国が現れたら？」
ミリア「奴隷？ まわりに自由な国が沢山あるのに？」
ルルリ「無理矢理拘束されてるかも知れないわよ」
ミリア「それは、非難くらいしか出来ないね」
ミリア「自分に合う国を早く見つけなきゃだ」
ルルリ「日本の過半数が乗ってくれるかしらね」
ミリア「乗らなくても別にいいけどね」
ミリア「生活に困るのは自分なんだし」
ルルリ「むしろ変化を望まないから現状があるのよね」
ルルリ「自給自足もきっとやらないでしょうね」
ミリア「終身雇用をやめるので」
ミリア「枢里の人は生活保護の条件に近くなる」
ルルリ「１０年ぶん以上の保護費を超えない持ち家」
ルルリ「食糧をタダで貰える権利」
ルルリ「自主的に参加するボランティア活動」
ルルリ「車は元々ほとんど持ってないし・・・」
ミリア「鶴城市が出してくれるとは思わないけど」
ルルリ「クルルを収入とみなされるかしらね」
ミリア「それでも生活保護のほうが高いけどね」
ルルリ「つまり、賛同者が少ないなら保護費が貰える」
ルルリ「賛同者が多いなら行政権が貰えるってことね」
ミリア「どっちにしてもお金は刷れば出てくるし」
ミリア「お金が無くても生きていける」
ルルリ「そして枢里ブランドは大儲けする、と・・・」
ルルリ「お嬢様は世界を変えていくのね」
ミリア「最後は戦争を無くさないといけないもんね」
ミリアは超保守派なんだけど、スケールだけは世界規模ってイメージだ。
田舎住みのお嬢様なのに核戦争を止めに海外の国に行っちゃう感じ。
