; ふわふわ ; Copyright alria.net 2020-2021 All Rights Reserved. 【タイトル・枢里の創始と完成】 【開始・枢里の創始と完成】 【背景・三剣宮・食卓】 【立ち絵・ミリア左】 【立ち絵・ルルリ右】 【音楽・三剣家の食卓】 【項見出し】 ミリア「三剣神社の入口、知ってるんだよね?」 ルルリ「あの【セキュリティレベル】6のドアでしょ」 ミリア「あたり」 ルルリ「他に行けそうな通路は無いもの」 ミリア「調べたの?」 ルルリ「人の秘密には干渉しない主義よ」 ルルリ「それに、アクセスレベルが足りないわ」 ミリア「今年から6に上がりました」 ルルリ「あら」 ミリア「開けてみて」 『認証完了』 ルルリ「通ったわ」 ミリア「お参りしよう」 『三剣宮・地下神社』 ミリア「こんにちは~」 ルルリ「神社って高い所にあるイメージだったわ」 ミリア「ここは秘密の神社だから」 ルルリ「神道の神社なのよね?」 ミリア「わかんない」 ルルリ「鳥居はあるけど」 ルルリ「中はどちらかというと西洋風の部屋ね」 ルルリ「鐘も無ければ賽銭箱も無い」 ミリア「ガランガラン」 ルルリ「私の髪で代用するなー!」 ミリア「ペコペコパンパン」 ルルリ「三剣神社は二礼二拍手一礼なの?」 ミリア「わかんない」 ルルリ「それではお賽銭をお支払いください」 ミリア「カードしかない」 ルルリ「タッチ一秒、課金千円」 ミリア「高くない?」 ルルリ「少額決済だと手数料で赤字になるのよ」 ミリア「三剣銀行が儲かる」 ルルリ「手間のかかる預金ね」 ミリア「とまあ、身体もあったまったところで」 ミリア「三剣神社の拝礼の儀式を始めます」 ルルリ「あ、ちゃんとしたのがあるのね」 ミリア「わたしのセリフを繰り返してください」 ミリア「ふわふわ」 ルルリ「《ふわふわ》」 ミリア「くるるさと」 ルルリ「《くるるさと》」 ミリア「だいすき」 ルルリ「《だいすき》」 ミリア「儀式はおしまい」 ルルリ「・・・なんの儀式だったの?」 スウ「それは、【三剣世界のルール】じゃ」 ルルリ「ヒェッ」 ミリア「ひいひいばあちゃん」 ルルリ「ヒイヒイッ」 ミリア「落ち着いて、ルルリ」 ルルリ「びびびびっくりった」 スウ「ごめんね」 ルルリ「い、いえいえこちらこそ」 ミリア「あけましておめでとう。スウおばあちゃん」 ルルリ「スウおばあちゃんって!」 ルルリ「私たちの住んでいる、この町を作った人?」 スウ「ほっほっほっ」 ミリア「そうだよ」 ミリア「枢里(くるるさと)の創始者、【三剣枢】」 ルルリ「お初にお目にかかります」 ルルリ「須堂(すどう)琉瑠璃(るるり)です」 スウ「須堂さんかい。いい名前だな」 ルルリ「そうですか?」 ルルリ「私的には【ルルリ】のほうを褒めて欲しい」 スウ「瑠璃の子や」 ルルリ「はい」 スウ「枢里をどう思う?」 ルルリ「すごく暮らしやすいと思います」 ルルリ「みんな親切だし、食べ物も豊富だし」 ルルリ「労働時間が短いからか、心にゆとりがある」 スウ「嘘じゃな」 ミリア「えっ」 スウ「世辞は言わんでいい」 ルルリ「食べ物が豊富なのは量であって種類は少ない」 ルルリ「みんなが親切なのは他人に無関心だからです」 ルルリ「増えた休日も有意義に活用されていない」 ルルリ「でも、暮らしやすいのは本当ですよ」 ルルリ「徹底的な管理社会だから」 スウ「話に聞いた通り、賢い子じゃの」 ミリア「世界で10人の天才少女なんだよ」 ルルリ「4歳の頃の測定値だし」 ルルリ「先天的な才能でもないし」 ルルリ「今では三剣グループ傘下の私企業の認定です」 ミリア「それでも天才は天才だよ」 ミリア「もう大学だって卒業したんだし」 ルルリ「世界で10人は言い過ぎだわ」 ルルリ「天才育成装置が輩出できた子供が10人だけ」 ルルリ「私はその装置の適合者に認定された」 ルルリ「ローカルアイドルみたいなものよ」 ミリア「枢里からデビューしちゃう?」 ルルリ「肉体労働は苦手だわ」 ミリア「もっと運動しようよー」 ルルリ「苦しいことは出来るだけ避ける主義なの」 スウ「だから管理社会を受け入れるのか?」 ルルリ「管理社会はむしろ苦しいことでしょう」 ルルリ「貧困格差を放置して市場原理に依存したり」 ルルリ「国家や政府を否定して崩壊を望むほうが楽」 ルルリ「それをわざわざ管理するなんて偉大だわ」 スウ「しかし、枢里は完成には程遠い」 ルルリ「完成の定義なんてあるんですか?」 スウ「持続可能な都市開発」 ルルリ「偉い人の標語ですか。好みじゃないです」 スウ「アリアの言葉を借りるなら」 スウ「絶対に死なない町、じゃな」 ルルリ「!」 ルルリ「なるほど・・・」 ルルリ「ご指導よろしくお願いします」 スウ「まずは、枢里をよく知るといい」 ルルリ「やってみます」 ミリア「即断即決だね」 ルルリ「前の世界には枢里自体が無かった」 ルルリ「私達は、町の政治に殺されたのよ」 【章解放・103・次のエピソードが解放されました】 【おわり】