【タイトル】三剣世界の事情 【作成日時】2022-12-03 【色指定】アリア,lightpink 【色指定】ルルリ,aliceblue 【色指定】ティー,palegreen 【色指定】エルハ,lightyellow 【色指定】ルッカ,skyblue 【画像】01 ハッピールルリ ルルリ「居心地のいい部屋ね アリア「散らかってる ティー「百歩譲ってもゲーマー男子の部屋っすね エルハ「大学の研究室では無いですね アリア「家の外に作る必要ある? ルルリ「きっと研究に必要だったのよ ティー「ここにゲーム機が揃ってます アリア「えっちなほんがある ルルリ「あまり触れないであげましょう アリア「髪の毛はどこ? ティー「こっちの部屋です ティー「びっくりするかも? 【画像】02 ルッカ アリア「この子は、ルルリ? アリア「それとも、ルルリさん? ティー「少なくとも、この髪は本物です ルルリ「丸ごと移植したの? ティー「そうです ルッカ「ルルリ! おかえりなさい! ルルリ「待って苦しい ルッカ「私にする? わたしにする? それともワ・タ・シ? ルッカ「それともワ・タ・シ? それともワ・タ・シ? それともワ エルハ「落ち着きなさい、ルッカ ルッカ「アサーションエラーです ルルリは存在しません エルハ「おしっこはあっちの部屋 ルッカ「ルルリ、連れションしましょう ルルリ「しときましょうか 【画像】03 ルルリおしっこ ルルリ「んっ...ふぅ ルッカ「エラーが3件発生しました ルッカ「ルルリ、そこは便器ではありません ルッカ「おしっこする時は服を脱いでください ルッカ「それと、おしっこが出てません ルルリ「メッセージが3件あるわ ルルリ「我々のおしっこは器具を股間に当ててするの ルルリ「よって服を脱ぐ必要は無いわ ルルリ「そしておしっこは元の世界で処理されました ルッカ「私の理解できる範囲を超えています ルルリ「むしろ我が理解できないわ ルッカ「まずパンツを脱ぎます ルッカ「次に便器に座り、おしっこを出します ルッカ「終わったら紙で拭いてパンツを履きます ルルリ「紙がそんな事に使われるなんて ルッカ「紙は色々な物を拭くのに使われます ルルリ「そういえばさっきも... ルルリ「まあ、ためになったわ、ありがとう 【画像】04 ルッカの髪 ルッカ「報告、このルルリは変です ティー「ルルリさんはみんな変なんですよ ルッカ「ルルリはもっとこう ルッカ「エルハ、アサーションは朝ションのことではないわ ルッカ「みたいな エルハ「そうなんですね アリア「もう夜だし ルルリ「っていうか、ルルリさんの髪はどうしたの? ルッカ「貰いました ティー「それはもう、ツルッツルに エルハ「最初はヘアドネーションをする予定だったんです アリア「髪を寄付する エルハ「でも、ファンの間でケンカになっちゃって ルルリ「回転に巻き込まれた? ルッカ「ルルリ、そっちのファンじゃないわ アリア「熱心な愛好家 ルルリ「我々にはわかりにくい概念ね ルルリ「それよりも、これを見て頂戴 ルッカ「今度は何をするんですか 【画像】05 ハゲルルリ ルルリ「髪無くなったでしょ? ティー「それはもう、ツルッツルに アリア「消したの? ルルリ「誰か頭のお花を取って頂戴 ルッカ「取りますよー ルッカ「あれ、取れないわ ティー「取れた気がするんですが取れてないですね ルルリ「我々の姿は仮初のものなのよ ルルリ「幽霊のようなものと言えば伝わるのかしら エルハ「身体には触れましたよ ルルリ「リアリティはあるけど、分離はできないの ルルリ「身体全体が一つの絵だから ティー「ゲームのキャラクターみたいですね ルルリ「つまり、我々には髪を寄付することは出来ないのよ アリア「え、じゃあ、その髪は? ルルリ「わからないけど、仮説の何かが間違ってる 【画像】06 考えるルルリ アリア「装置の使い方が間違ってるとか ルルリ「起動シーケンスは問題無かったし ルルリ「細部が欠落するのは仕様のはず アリア「髪が特別だったとか ティー「脱いだ服、洗濯してました エルハ「別の方法でこの世界に来たのでは? ルルリ「それはありえないわ ルルリ「だってこの世界は... ティー「でも、ルルリさんは別の世界から来たんですよ ティー「元の世界には空も海もあった ティー「核ミサイルが飛んでるんですからね ルルリ「それなら、我々の世界にもあるわ アリア「でもそれは ルルリ「そう。半世紀も昔の話ね ルルリ「我々の暦をキリスト紀元で言うと アリア「2034を足せばいいから アリア「今年は2077年 【画像】07 生まれるルルリ ルルリ「でも我々が生まれたのはRu11以降だから アリア「2045年より後に生まれた? ルルリ「ルルリさんはいくつだったの? エルハ「最後に会えた時は11歳ですね ティー「元気だったのは10歳まで ルルリ「いや、何歳でこの世界に来たの? ティー「そりゃ、0歳ですよ ティー「ママのお腹から生まれてるはずです ルルリ「はあ? アリア「人間はお腹から生まれるんだよ ルルリ「え、いや、知ってるし ルルリ「別の世界から来たんじゃないの? ティー「0歳児として転生してきたんですよ ティー「異世界転生モノとか知らないですか ルルリ「知らない エルハ「元の世界でも2009年生まれで エルハ「2034年まで生きていたとか ルルリ「それほんとにルルリさんだった? アリア「お嬢様は? アリア「アリアって名前なんだよね? 【画像】08 お嬢様 ルッカ「本名は三剣(みつるぎ)アリア ルッカ「ルルリはミリアと呼んでました アリア「微妙に違う アリア「ミリアさんはどこにいったの? ティー「お嬢様もいなくなりました ティー「去年の4月ですね アリア「ふたりとも行方不明? エルハ「はい。世間には伏せてますけど ルッカ「そのために私とミッカがいるのよね アリア「アリアのロボットもいるんだ ティー「たまにしか動かしませんけど ルルリ「二人はどこに行ったの? ティー「わかりません ルルリ「戻ってくる見込みはあるの? ティー「それもわかりません アリア「ママは知ってるんだよね ティー「大層心を痛めております 【画像】09 考えるアリア アリア「どうしてみんなに言わないの? ティー「社会的な影響力が大きいからですね ティー「それに信じて貰えなかったし ルッカ「代役を立てるのはルルリのアイデアだわ ルッカ「最初は病気を隠すためだったけど ルルリ「病気? エルハ「身体が動かなくなっていたらしいです ルルリ「それって本当に病気なのかしら アリア「不具合? ルルリ「この装置で繋がっていたならね ルルリ「それで、代役はうまくいってるの? ティー「近所の人にはほとんどバレてるかと アリア「それでみんな驚いてたのかな ルッカ「私はうまくやってるわよ! ルッカ「でも、ミッカが... アリア「似てないの? ティー「似てない以前に人間っぽくないっすね ルルリ「色々と問題があるのねえ 「つづく。 【おわり】