; ふわふわ ; Copyright alria.net 2020 All Rights Reserved. ; 【タイトル・11章 電気の消えた街 ノベルゲーム】 ; ; 2020-10-21 全部書き直し ; 2020-10-28 表情、タイトル、音楽対応 【開始・小学生のマクロとミクロ】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・イオリ疑左】 【立ち絵・タケル疑右】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 イオリ「戦争って、庶民が止められるものなんですね」 チサト「まあ、ミサイルを売ったのも庶民だし」 ルルリ哀「発射しちゃったのも庶民ですけどね・・・」 イオリ楽「慰めるだけで言ってるんじゃなくて」 イオリ「私にとって戦争って」 イオリ楽「ぜんぜん実感のない出来事なんです」 タケル無「そりゃそうだろ」 タケル眠「どこかの偉い人が勝手にやってることで」 タケル「アタシら庶民には全く関係ない」 タケル眠「巻き込まれるほうはたまったもんじゃないよ」 イオリ「でも、国民の生活がかかってるかも知れない」 ルルリ「太平洋戦争は、石油の輸出を止められたから」 ルルリ「日本は戦うしかなかったと言われているわね」 チサト「そうとも言い切れない気もしますけどね」 イオリ眠「庶民に関係無いのか、庶民のためだったのか」 イオリ眠「庶民のためなら、庶民はちゃんと考えたのか」 タケル無「・・・・・・」 イオリ「あと、地球温暖化ってあるじゃないですか」 イオリ疑「あれは二酸化炭素が増えたせいですよね?」 チサト「温室効果ガスですね。そうだと思いますよ」 タケル哀「実際に夏は暑かったもんな」 イオリ「二酸化炭素の一番の発生原因は化石燃料で」 イオリ「主な用途は、電気を作るためだと言います」 ルルリ眠「だから原発に置き換えればいいのよ」 イオリ「事故が起きた時に責任はとれるのでしょうか」 ルルリ眠「地球温暖化の責任だって誰も取らないでしょ」 イオリ楽「そうなんです!」 イオリ「偉い人たちは全然責任を取らないし」 イオリ「私たち庶民はみんな他人事だと思っている」 イオリ無「大きい問題に対して、あまりに無力なんです」 ミリア無「責任」 チサト「人には才能に応じた社会的責任があります」 タケル「じゃあ無能なら無責任でいいのか」 チサト「無能の唯一の責任は他人に迷惑をかけない事」 タケル疑「迷惑はお互い様だと思うけどな」 イオリ「そういうのじゃなくて」 イオリ「庶民にも庶民なりの責任とか」 イオリ楽「出来ることがあるんじゃないかなって」 チサト楽「冷房の設定を28度で我慢するとかですかね」 ルルリ楽「熱中症が増えて医者が迷惑するわよ」 ミリア「温暖化するから冷房つけるんだよね」 ミリア「そして冷房つけると温暖化する」 イオリ無「そんなんで大丈夫なんですか、地球」 【つづく】 【開始・化石燃料の暴騰】 【背景・三剣宮・食卓】 【立ち絵・ジェシ】 【音楽・三剣家の食卓】 【項見出し】 ルルリ「おはようございます。ジェシカママ」 ジェシG「ルルリちゃん、今起きたの?」 ルルリ照「昨日ちょっと夜更かししちゃって」 ジェシB「急だけど、使ってる電子機器を節電して頂戴」 ジェシA「バッテリーは満充電しておくといいよ」 ルルリ疑「なんかあったんですか?」 ミリア無「電気代が上がるって」 ルルリ「無茶な値上げは国が承認しないでしょ」 エルハ「EUがCO2排出に莫大な罰金を取ると発表」 エルハD「どこの国の企業であろうとEUで裁判する」 ルルリ驚「んな勝手な」 ルルリ哀「GDPRの時に危険視すべきだったわね」 エルハ「石炭発電所は今日中に稼働を停止」 エルハD「LNGは10倍、原油は5倍に暴騰しました」 ルルリ眠「イカレてるわ」 エルハ「一般家庭の電気代が月10万円になる見込み」 エルハD「と政府が発表した事でみんな大混乱です」 ルルリ疑「国庫から差額を補填するとかは無いの?」 エルハF「南部でデモやるそうですけど行きますか?」 ルルリ眠「行かない」 ジェシA「そういうわけで、ソーラーパネルをね」 ジェシG「性能がどんどん良くなるから」 ジェシC「買い時が難しかったけど、丁度良かったわ」 ミリア喜「メガソーラーを増やすんだよ」 ルルリ穏「枢里が頼もしい」 ルルリ「けど、冬場は夜の冷え込みが心配ね」 ルルリ楽「電気毛布とポータブル電源を揃えましょう」 エルハ「バッテリー類は売り切れ続出だそうです」 ルルリ無「過去に戻って買い占めたい気分ね」 ルルリ眠「ガス代も当然連動して上がるんでしょうし」 ルルリ「お風呂が贅沢な習慣になるのね」 ミリア「晴れたらお昼に入れるよ」 ルルリ「太陽が昇ってる間だけ人類は活動出来るのね」 エルハA「ある意味、健康的な暮らしになりそうですね」 ルルリ「7時から17時まで活動して8時間睡眠して」 ルルリ疑「残り6時間は何をして過ごすのかしらね」 エルハA「充電切れるまでスマホじゃないですかね」 ルルリ笑「ゲーム会社とかIT関連の株を買いましょう」 【つづく】 【開始・ニューノーマルの模索】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・イオリ楽左】 【立ち絵・タケル疑右】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 チサト哀「ノートPCだけで仕事する羽目になりました」 イオリ楽「うちの近所はロウソクで暮らしてますよ」 イオリ「電池の備蓄はありますけど節約ですね」 タケル疑「いつになったら落ち着くんだろうなー」 チサト「生活の無駄を見直すいい機会ですね」 ミリア「枢里はお風呂と冷蔵庫と調理器を止めるって」 ルルリ「電気ヒーターも禁止ですってね」 タケル疑「それ、どうやって生きていくんだよ」 ミリア「ソーラーパネルつきの家の人はご自宅で」 ミリア「それ以外の戸建ての人は銭湯と外食」 ミリア楽「社員寮の人は寮のお風呂と食堂を使うの」 ルルリ「入浴は昼間にすればいいけど」 ルルリ疑「問題は夜をどう乗り越えるかよね」 ルルリ無「今月はまだ何とかなると思うけど・・・」 イオリ「それも、初雪が遅ければ、ですね」 タケル「温暖化してるからむしろ大丈夫か?」 チサト「温暖化の影響で冬は寒くなる説もありますね」 ルルリ「その説は暖冬が来たら嘘になるのかしらね」 タケル「去年は暖かかったよなー」 ミリア「今年もあったかいといいけど・・・」 タケル楽「お嬢も銭湯行くの?」 ミリア「うちは住み込みの人もいるし」 ミリア楽「蓄電池もあるから、普段通りかな」 イオリ「リーダーは率先して庶民と同じことをする」 イオリ「というほうが理解は得られると思います」 ミリア「銭湯が混むと困るから今はしないの」 ルルリ「普通にキャパオーバーしそうだものね」 ルルリ楽「外食は予約制だから大丈夫そうだけど」 ミリア「食糧の備蓄も大丈夫だって」 イオリ「こっちでは買い占めが始まってますね」 チサト疑「流通が止まる原因は無いと思うけど」 イオリ「燃料代が上がるからきっと来なくなるって」 チサト笑「さすがに飢え死にするよりお金払いますよ」 タケル疑「学校は休みにならないのかな」 イオリ「紙のノートを持ってくるんでしたね」 チサト「給食は引き続き出るらしいです」 タケル笑「飯のために勉強する感じかー」 イオリ「日中の活動には大きな支障は無いし」 イオリ楽「出来るだけ普段通りにするそうです」 チサト「学生は赤字とか関係ないですからね」 【つづく】 【開始・緊急事態ではない】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・チサト疑左】 【立ち絵・ルルリ疑右】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 チサト「企業は、採算取れない所は休みにするとか」 ルルリ疑「休業補償とか無いの?」 チサト「無いですね。政府が休業させる訳じゃないし」 ルルリ疑「国民全員に10万円配りますとかは?」 イオリ「バラマキは良くないって前に話しましたね」 ルルリ照「それとこれとは・・・」 ルルリ疑「だって緊急事態宣言とかする話じゃないの?」 チサト「それは、災害とか戦争とかでするものです」 チサト「日本では原発事故の時が最後ですね」 ルルリ眠「これはEUが仕掛けた経済戦争だと思うわ」 チサト「だけど、他の大国は今や資源国ですから」 ルルリ「中国とドイツは石炭が多いはずよ」 チサト「中国が非難声明を出した話は聞きませんね」 チサト「素直に罰金を払うのかも疑問ですが」 タケル「ドイツはEUだよな」 タケル笑「また日本はドイツと一緒かー」 ルルリ笑「大丈夫。イタリアはLNGだから」 ルルリ「あと石炭は豪印あたりも主流なはず」 ルルリ眠「みんなでEUの横暴に立ち向かいましょう」 イオリ「でも、正論だと思うんですよね」 イオリ無「二酸化炭素を排出するのは人間のエゴです」 ルルリ穏「排出するわよ。にんげんだもの。るるを」 チサト楽「人間の呼吸では増えないのでご安心を」 チサト無「あくまで化石燃料の燃焼分が問題です」 チサト「ガソリン車よりも発電所のほうが大きい」 ルルリ疑「じゃあ、地球温暖化のためなら死ぬわけ?」 タケル「そりゃ死にたいわけじゃないけど」 タケル「しょうがねーじゃん、って感じだな」 ルルリ疑「罰金でEUの偉い人が儲かるだけでしょ」 イオリ「お金は再生可能エネルギーの普及に」 イオリ楽「貢献した国に再分配するんだそうです」 ミリア「ママは早速メガソーラーを自慢してた」 ルルリ無「せっかく、ここまで平和にやってきたのに」 ルルリ哀「イオリの言う通りだったわ」 ルルリ哀「大きい問題に対して私たちは無力で」 ルルリ哀「誰も責任を取ろうとしないで他人事」 イオリ「我慢して節電生活をするのだから」 イオリ無「他人事ってことは無いと思いますけど」 ルルリ疑「平和な暮らしを得たいとは思わないの?」 タケル「電気が無くても平和に暮らせればいい」 チサト無「私はそれだと困るんですが」 チサト疑「枢里の発電量が増えるのはいつ頃ですか?」 ミリア「早ければ年内、遅くとも夏の前だって」 チサト楽「それまでの辛抱だというなら待てます」 【つづく】 【開始・ルルリのかなしい夢】 【背景・三剣宮・寝室】 【立ち絵・ミリア楽左】 【立ち絵・ルルリ眠右】 【音楽・少女の孤独】 【項見出し】 ルルリ「私は、今年一年、とっても楽しかった」 ミリア「あと二か月で終わりだね」 ルルリ眠「私ね、長い長い夢を見ていたのよ」 ルルリ眠「その夢の中の2020年は大変だった」 ルルリ眠「世界で百万人を超える死者が出てね」 ルルリ眠「でも、枢里だけは無事だった」 ミリア無「・・・・・・」 ルルリ眠「そのせいで、南部は枢里を非難した」 ルルリ眠「自分たちだけ助かるのはズルい、って」 ルルリ眠「枢里は南部を救おうとしたけど」 ルルリ眠「すべてを救うには力が足りなかった」 ルルリ眠「とうとう、治療できる人は過労で倒れて」 ルルリ眠「財閥は北海道に追い出されてしまったの」 ミリア「かなしい夢だね」 ルルリ「北海道はいいところよ」 ルルリ「枢里も、札幌に負けないまちにしたいわね」 ミリア「ルルリはたまに大人みたいだよね」 ルルリ「落ち着いた大人の女性って解釈でいいかしら」 ミリア「天才だからだと思うけど」 ミリア「ルルリはまるで北海道に長く住んでたみたい」 ミリア喜「4歳からほとんど一緒にいるのにね」 ルルリ「知ったかぶりって事になるのかしらね」 ルルリ無「知ったかぶりついでに言わせて貰うと」 ルルリ無「南部の人間はクズばかりだわ」 ミリア無「そんなことないよ」 ミリア楽「イオリもタケルもいい子だよ」 ミリア穏「あやめさんもいい人だと思う」 ルルリ無「今までは生活に困ってないから良かっただけ」 ルルリ無「これから暮らしが出来なくなって」 ルルリ無「枢里だけがメガソーラーで普通に過ごせたら」 ルルリ眠「盗みでも破壊でも何でもしてくるわよ」 ミリア「電気いっぱい作って」 ミリア楽「みんなに分けてあげられないのかな?」 ルルリ「増設は100メガワットが限度だって」 ルルリ「ソーラーパネル32万枚」 ルルリ眠「増産には時間がかかるし用地取得も必要だわ」 ルルリ「枢里が過ごすのにギリギリなくらいで」 ルルリ無「南部の10万人はとても支えきれない」 【つづく】 【開始・好きなもののために】 【背景・三剣宮・寝室】 【立ち絵・ミリア楽左】 【立ち絵・ルルリ無右】 【音楽・ピュアッピュア】 【項見出し】 ミリア「お風呂は二日に一回だね」 ルルリ無「16万5千人に行き渡らせたいなら」 ルルリ眠「三日に一回にしないと足りなくなるわね」 ミリア「じゃあ三日に一回で我慢」 ルルリ無「エアコンは三日に一回には出来ないでしょ」 ミリア「冷房はつける部屋を減らして集まろう」 ミリア「暖房は高いけど灯油」 ルルリ無「家庭は何とか出来ても産業は手が回らないわ」 ルルリ眠「南部の人は職を失ったら食べていけない」 ミリア楽「枢里一年分の備蓄はある」 ミリア「鶴城市の食糧自給率は75%」 ルルリ疑「もって一年半。その後はどうするの?」 ミリア楽「一年半で100%以上にする」 ルルリ無「隣の市が奪いに来るかも知れないわ」 ミリア「わたしは出来ることを出来る限りする」 ミリア楽「枢里のみんなも、きっとそうする」 ルルリ眠「内部に裏切り者がいる可能性だって」 ミリア「ルルリ」 ミリア無「わたしは北海道に引っ越さないよ」 ルルリ無「そんなこと、どうして言い切れるの」 ミリア穏「わたしは、枢里が好きだから」 ミリア穏「好きなもののために真剣になれる」 ミリア楽「このまちが大好きだからだよ」 ルルリ無「わかったわ」 ルルリ無「私もここで死ぬ」 ミリア驚「死なない」 ミリア「電気と暮らしをなんとか取り戻して」 ミリア喜「ルルリの大好きなラムキーマ青汁カレー」 ミリア笑「一緒に食べにいこう」 ルルリ哀「私はただの駄々っ子みたいね」 ミリア「ルルリは電気が無くなったら」 ミリア楽「弱音とか愚痴とかを言ってくれるんだね」 ルルリ穏「ラクリモサはいい話し相手だったのね」 ルルリ無「嫌な性格は出さないようにしてたのに」 ルルリ哀「へこむわ」 ミリア楽「ずっとふわふわしてたいもんね」 ルルリ「ラスボスはこれ、って決まってて」 ルルリ「それを倒せばハッピーエンドとか」 ルルリ楽「そういうわかりやすいのがいいわ」 ミリア笑「ラスボスもいなくていいと思う」 ルルリ「たまに危機が訪れないと」 ルルリ「平和のありがたみがわからないってのも」 ルルリ無「難儀なものよねえ」 【つづく】 【開始・新市長は頭を下げる】 【背景・鶴城市・会議室】 【立ち絵・あやめE左】 【立ち絵・ジェシH右】 【音楽・美しすぎる市長】 【項見出し】 ジェシH「優先順位を決めてください」 ジェシA「守りたいのは、産業ですか、雇用ですか」 あやめE「極端に偏った政策は打ちたくないんです」 ジェシH「電子レンジは全品10秒間だけ」 ジェシH「お風呂は37度でお湯は70度」 ジェシH「冷蔵庫は1日8時間まで」 ジェシB「そういう政策がお望みなんですね」 あやめF「お湯だけは沸騰させたいです」 ジェシG「鶴城市政におけるお湯とは何ですか?」 あやめG「カップラーメン!」 あやめE「じゃなくって、衣食住と医療、生活です」 ジェシB「枢里の生業ノウハウを鶴城市に提供します」 ジェシA「病院に回す電気も可能な限り融通します」 ジェシC「あと倉庫のカップラーメンも必要なら」 あやめH「ありがとうございます」 ジェシD「ただし、期限は最長でも一年半です」 ジェシH「それ以内に鶴城市は自立を果たす」 ジェシG「約束できますか?」 あやめB「どうして一年半なのでしょうか」 ジェシH「娘の試算によるものです」 ジェシF「自立できなければ食糧が枯渇します」 あやめB「承知いたしました」 ジェシA「発電量と蓄電池もそれまでに何とかします」 ジェシD「でも、市の外がどうなるかはわかりません」 あやめB「三剣グループは大丈夫なんですか?」 ジェシC「ダメかも知れませんが、直感を信じます」 あやめA「直感なんですか」 ジェシH「娘が欲しがってるものがあるので」 あやめA「はあ・・・」 ジェシA「でもいいんですか、三剣家に泣きついて」 あやめG「私は南部の中でも融和派ですし」 あやめH「下心の無い支援は何でも受けたい」 ジェシF「昔の土地問題を捏造されたくない」 ジェシH「というくらいの下心はありますけど」 あやめD「私が約束したのは真実を追求すること」 あやめE「事実の証拠があるならご教示戴きたいのです」 ジェシA「わかりました。当時の資料も用意します」 あやめG「それともう一つ、ご相談というか営業ですが」 ジェシG「私に買い物でもさせるつもり?」 【つづく】 【開始・まずは不安を取り除く】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・チサト楽左】 【立ち絵・ルルリ笑右】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 チサト「もう一週間になるんですね」 タケル「電気の少ない生活も慣れてきたなー」 イオリ「まだ暖房無しでギリギリ寝られますからね」 ルルリ「食事は大丈夫なの?」 イオリ「政府発表があって品ぞろえが戻ってきてます」 チサト「結局、原発の再稼働を急遽容認」 チサト「新規制基準も時限付きで大幅緩和」 ルルリ楽「よっぽど緊縮財政を維持したいのね」 イオリ「普通に事故が怖いです」 イオリ「再稼働は仕方ないけど気を付けて欲しい」 チサト「まずは混乱を収める発表が必要なのでしょう」 チサト眠「もともと混乱したのは政府発表のせいだし」 タケル「でも、ああ言われなかったら節電しなかった」 イオリ「自分事として捉える効果はありましたね」 ルルリ哀「なんか、ごめんなさい」 イオリ「ん?」 ルルリ「私はもっと南部が荒れると思ってた」 タケル「毎日コメを買ってる変な爺さんはいるぜ」 イオリ「夜に明かりつけてると怒る人もいますよ」 タケル「ちょっとみんなピリピリしてるよな」 イオリ「お昼に家にいる人が増えたせいもあるかも」 ルルリ「もっと暴動とか略奪が起きると思ってた」 イオリ「そこまでひどくは無いと思いますよ」 タケル「ルルリは怖がりだよなー」 チサト「怖くなると過剰に対策しますよね」 ミリア楽「そのぶん褒めると凄く頑張る」 タケル楽「ルルリって木登り上手だよな!」 ルルリ楽「スイスイ登れるわよ!」 ルルリ笑「ってなるかーい!」 イオリ笑「あはは」 チサト楽「天才ルルリさんなら」 チサト楽「人工知能を低電力で動かせそうですね」 ルルリ「日本のスパコンは世界一低電力だけど」 ルルリ眠「動かすのに77キロワット必要なのよ」 ルルリ「今月出た新型のCPUで組んだら」 ルルリ穏「その半分くらいにならないかしらね」 ルルリ疑「でもまとまった数が入手できないか」 チサト楽「期待して楽しみに待ってます」 イオリ笑「スイスイ登ってますね」 【つづく】 【開始・日常生活に立ち返る】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・イオリ喜左】 【立ち絵・タケル喜右】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 チサト「それにしても暇ですね」 タケル笑「ようこそ暇人連盟へ」 イオリ「小学生らしく過ごしましょう」 ミリア喜「楽しいことしよう」 チサト「前倒しで休暇をまとめて取ってるだけです」 チサト楽「デキる女は暇を作り出せるんですよ」 ルルリ「医療系って激務のイメージしかないわ」 チサト「私は医者や看護師ではありませんから」 タケル喜「じゃあ何して遊ぶ?」 イオリ楽「文化祭の準備ですかね」 ルルリ疑「今更だけど、文化祭って何をするのかしら?」 イオリ「電気が無いのでコンパクトにするそうですが」 イオリ楽「中学生は屋台を出したりメイド喫茶したり」 ミリア喜「メイド喫茶」 ルルリ喜「水着回に並ぶテコ入れができる良イベントね」 ミリア無「小学生はできないけど」 ルルリ「ちなみに私は」 ルルリ無「ロリィタとメイドを混同されると怒るけど」 ルルリ穏「ロリィタナースもロリィタメイドも大好き」 ミリア「性癖をこじらせている」 イオリ「ハロウィンパーティーもやりそびれましたね」 チサト「ちょうど海上封鎖されてた頃ですね」 ルルリ驚「その話はやめましょう」 ミリア「おとなの魔女になりたかったなー」 イオリ「まあ小学生は発表会だけです」 イオリ喜「五年一組の演劇は凄いんですよ」 タケル笑「全員が王子と姫」 イオリ楽「やりたい人が多かったので、いっそ平等にと」 タケル楽「先週やっとそれでまとまったんだよな」 チサト「むしろまとまらなさそうな気がしますが」 イオリ楽「ルールは簡単、二人一組を作るだけ」 イオリ喜「喜劇も悲劇も、内容は二人の自由です」 タケル喜「一組3分で順番に発表するんだよ」 ミリア疑「ルルリ、どうする?」 ルルリ穏「私はパス。チサトと組んだらいいわ」 ミリア楽「ルルリの優しさだと思って、そうする」 チサト楽「恐れ入ります」 ルルリ疑「照明はナシなの?」 イオリ「備蓄の電池で済むなら使っていいそうです」 ルルリ楽「じゃあ電池で動く照明でも作りましょうか」 イオリ喜「それは助かります!」 ルルリ「屋台や喫茶店も工夫が必要そうね」 【つづく】 【開始・プリンスとプリンセス】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・イオリ王楽左】 【立ち絵・タケル照右】 【音楽・真面目モード】 【項見出し】 イオリ王楽「さあ、僕と一緒にこの国で幸せに暮らそう」 タケル照「はい、王子様! ズットイッショデスワ!」 イオリ王疑「返事はいいのに、セリフがなー」 タケル「ここは返事だけでいいんじゃないかなー」 タケル照「アタシは恥ずかしいセリフは全部無理」 イオリ王疑「なんで? やっぱ女っぽいのが嫌?」 イオリ王笑「私が姫やろうか」 タケル驚「マジか」 タケル照「さあ、僕と一緒にシアワセニクラソウ」 イオリ笑「ありゃりゃ」 タケル哀「ダメだーなんか緊張してしまう」 イオリ穏「はい、王子様! ずっと一緒ですわ!」 タケル喜「うおおおおお!」 タケル喜「連れて帰りたい!!」 イオリ楽「どっちのほうがやりやすそう?」 タケル穏「アタシはずっと見てるだけでいい・・・」 ミリア笑「がはははは! グッドだー!」 チサト眠「すんすん」 モブA「究極の王子のほうが強い!」 モブB「いいえ、至高の姫のほうが強い!」 モブA「うちが本家王子だ!」 モブB「私が元祖姫だ!」 モブC「ああロメオ、あなたはどうしてロメオっす?」 ルルリ「ISO9660は文字数が少ないからよ」 モブC「ジョリエットは日本語も使えてずるいっす」 ルルリ穏「こうして二人はUDFになったのでした」 イオリ哀「なんか凄いカオスなことになってる」 ミリア笑「ルルリはCちゃんお気に入りだよね」 ルルリ「私も女王と奴隷に変更しようかしら」 チサト「3分間で面白い話を伝えるのは難しいですね」 モブC「お湯注ぐだけで完成すればいいのにっす」 ルルリ「私はやきそば女王、あなたはお湯奴隷ね」 モブC「捨てられる運命っすね」 ルルリ喜「そこに颯爽と現れるコンソメの素」 モブC「どうなるっす?」 ルルリ笑「捨てられる運命のお湯が美味しいスープに」 ミリア無「ルルリはすーぐ北海道に行く」 【つづく】 【開始・覚えていたかしら?】 【背景・葉月婆宅・部屋】 【立ち絵・イオリ楽】 【音楽・子供の外遊び】 【項見出し】 ミリア眠「(前奏 約10秒)」 チサト「セリフ:著作権フリーでお祝いいたします」 ルルリ喜「今日はイオリが生まれた日~」 ミリア喜「とっともとっても素敵な日~」 チサト「忘れてなんかいないけど~」 ルルリ「ちょっと忙しかったのよ~」 ミリア穏「心を込めた~お祝いの歌~」 ルルリ穏「愛するあなたに届けます~」 チサト笑「ハッピーバースデー」 ミリア笑「ハッピーバースデー」 ルルリ笑「ハッピーバースデー、イオリ!」 チサト楽「セリフ:ご清聴ありがとうございました」 ルルリ疑「・・・どうかしら?」 イオリ「合法だと思いますけど」 イオリ笑「サビのとこだけでいいんじゃないですかね」 チサト「フリー素材としては汎用性が無いですよね」 チサト楽「というわけで、私からは例の活動量計です」 チサト楽「ボタン電池で1年間は交換不要なはず」 ミリア笑「わたしからは温泉宿のご宿泊券です」 ルルリ疑「うそ?」 ルルリ無「私は肩たたき券です」 タケル笑「今作ったな?」 イオリ楽「それはお母さんにしか使えない手ですよ」 ルルリ「じゃあ一日システム開発券にします」 イオリ穏「頼む用事が思いつきませんが頂戴いたします」 タケル「この部屋、暗くできないな」 ルルリ「まあ、明るくてもいいでしょ」 ミリア「あとでロウソクを立てて明かりに出来るやつ」 イオリ喜「可愛い手燭まで、ありがとうございます」 ミリア楽「じゃあ、火をつけるから、ふーってしてね」 イオリ「ふーーーーーっ」 タケル笑「おめでとおおお!」 ルルリ笑「おめでとう!」 チサト笑「おめでとうございます!」 ミリア笑「おめでとう!」 イオリ笑「みんな、ありがとう!」 タケル楽「よし、食べよう」 ルルリ穏「幸せな味がするわ」 チサト疑「それってどんな味なんですか?」 ルルリ穏「ふわふわした感じかしらね・・・」 【つづく】 【開始・ノベルゲームを作ろう】 【背景・葉月婆宅・部屋】 【立ち絵・イオリ楽左】 【立ち絵・ルルリ右】 【音楽・子供の外遊び】 【項見出し】 ルルリ「イオリってさ」 ルルリ疑「将来何になりたい、とかあるの?」 イオリ「私、考えたんですけど」 イオリ楽「文化活動を続けたいです」 タケル疑「役者になるってこと?」 イオリ穏「演劇も好きだし、台本を書くのも楽しい」 イオリ「でもプロの芸能人になりたいわけじゃなくて」 イオリ楽「働いたりしながら文化活動がやりたい」 ルルリ喜「凄くいいわね」 ルルリ笑「ノベルゲームとか書いてみる気はない?」 イオリ無「ノベルゲームがわからない」 ミリア笑「言い方がわたしっぽい」 イオリ笑「真似してみました」 ルルリ「まあ簡単に言えば紙芝居のようなものね」 ルルリ「人が立ってる絵があってセリフを読んでいく」 イオリ「割とよく見かけるやつですかね」 ルルリ「そうだと思うわ」 ルルリ楽「ゲームの会話シーン、と言えば通じるものね」 イオリ「ゲームを作るのは難しそうです」 ルルリ「そんなことないのよ」 ルルリ穏「フリー素材を提供してくれる人が沢山いるし」 ルルリ穏「ゲームとして動かす仕組みもフリーであるの」 ルルリ喜「最低限なら、文章だけ書けばゲームになるわ」 イオリ「シナリオライターみたいな感じですかね」 ルルリ「趣味で作るんだし、肩書きは何もないけどね」 イオリ楽「ルルリさんの趣味なんですか?」 ルルリ穏「そうよ」 ルルリ眠「ほんとはアニメが作りたかったんだけど」 ルルリ「さすがに難しそうだったから」 ルルリ「個人が気楽に趣味で出来る事を考えてみたの」 イオリ疑「何か作品は出来てるんですか?」 ルルリ楽「まだ作りかけだけど、これよ」 チサト「ルルリさん、ノートPC使うんですね」 ルルリ喜「ふふふ、密かに練習したのよ、パソコン」 ミリア笑「ふわふわだ!」 ルルリ楽「これが委員長のイオリちゃん」 イオリ眠「もっと可愛くして欲しいです」 ルルリ「素材を探してきて取り換えればいいのよ」 イオリ「ルルリさんは何というか控えめですね」 ルルリ眠「私のお洋服に似た素材は無かったの」 イオリ「作るとしても、遊ぶのに電気が要りますね」 ルルリ「遊ぶのはスマホにも対応してるのよ」 【つづく】 【開始・遊びを自給自足する】 【背景・葉月婆宅・部屋】 【立ち絵・タケル疑左】 【立ち絵・ルルリ穏右】 【音楽・子供の外遊び】 【項見出し】 タケル無「アタシは無理だなあ」 ルルリ「お古で良かったら、ノートPC貸すわよ」 ルルリ楽「スマホで作れるようにするのもいいわね」 タケル哀「高いもん借りたら母ちゃんが気にしそうで」 ルルリ「2万円だから壊してもいいくらいだわ」 チサト笑「激安の殿堂ですか」 ルルリ「処理が遅いかわりに電池が長持ちするやつよ」 ルルリ「衝動買いしたけど使わずに眠ってるわ」 タケル無「でもなあ、うーん」 ルルリ「みんなで一緒に作りたいなー」 タケル疑「そんなに推すのはなんでだよ」 ルルリ喜「遊びを自給自足してみたいの」 ミリア「自給自足」 チサト楽「なるほど」 ルルリ「私たちは、漫画もアニメもゲームもだけど」 ルルリ「買ってきて、遊んで終わりの、消費者でしょ」 タケル「うん」 タケル楽「あ、わかった」 タケル喜「自分で作って自分で遊べば」 タケル笑「買わなくて済むってことか」 ルルリ「もちろん買ってもいいんだけど」 ルルリ楽「万が一買えなくなっても遊びたいよね」 タケル穏「納得した」 ルルリ「それにね、作ること自体も暇つぶしになるの」 ルルリ穏「表現することが楽しいのよ」 ルルリ楽「この感覚は、作り慣れないとわからないかも」 タケル楽「イオリもやるんだよな?」 イオリ楽「やってみたいです」 タケル楽「わからないところは聞いていい?」 イオリ喜「一緒にやりましょう」 ルルリ「なんでも答えるし」 ルルリ楽「最初は身内で楽しめれば十分だと思うわ」 ミリア楽「いずれは?」 ルルリ「遊ぶ仲間が増えれば、自給自足が捗るわね」 ミリア「枢里文芸部みたいな」 ルルリ穏「絵が描ける人とか」 ルルリ穏「音楽が作れる人とか」 ルルリ穏「声をあてられる人とか・・・」 チサト笑「夢が広がってますね」 ルルリ照「ま、まあ、まずは5人で始めましょう」 ミリア喜「うんうん」 【つづく】 【開始・最初に結婚式しちゃうやつ】 【背景・葉月婆宅・部屋】 【立ち絵・タケル驚左】 【立ち絵・ミリア喜右】 【音楽・子供の外遊び】 【項見出し】 チサト「自動的に頭数に入れられている」 ルルリ哀「嫌だった?」 チサト「外されるほうが嫌ですけど」 チサト疑「えー私どうしようかなー」 チサト笑「って、無駄にゴネゴネしたかったです」 ルルリ疑「チサトさんは将来何になりたいんですか」 チサト無「そこからですか」 チサト「私は今のまま突き進むしか考えてないですね」 チサト「その質問って学歴が未完成な人にするのかも」 タケル無「なるほど」 タケル無「アタシ将来の事とかよくわかんないんだよ」 タケル無「高校も大学も社会が求めるから行く感じ」 ルルリ「それは危険な兆候ね」 ルルリ眠「ご結婚はまだですか?」 ルルリ眠「子供はいつ産むんですか?」 ルルリ眠「二人目はいつですか?」 ルルリ疑「って聞かれたらそうしちゃう感じ?」 タケル無「いや、それはないな」 タケル「アタシはイオリと同じ学校に行きたい」 タケル「結婚はしなくていいや」 ルルリ喜「それって、将来の夢はハッキリしてるわね」 ミリア喜「およめさん」 タケル驚「だから結婚しないっつーの!」 ミリア笑「したほうがいいよ、絶対」 タケル疑「どうしてお嬢が押し付けるんだよ」 ミリア穏「人生の先輩として強く強くお勧めします」 タケル驚「なっ・・・」 タケル驚「なにこれ?!」 タケル驚「なんで結婚式やっちゃってるの?」 タケル驚「呼べよ!!」 ミリア「タケルと会う前だったの」 ルルリ「一学期の始業式の日だったわね」 タケル眠「それでも呼べよ!!」 イオリ眠「同感です」 ミリア笑「・・・もっかいする?」 ルルリ笑「結婚一周年に紙婚式するのはどうかしら?」 ミリア喜「かみこんしき」 ルルリ哀「私、ママにも脅されてるのよ・・・」 ミリア笑「やってあげよう」 【つづく】 【開始・チサトのマニフェスト】 【背景・葉月婆宅・部屋】 【立ち絵・チサト喜左】 【立ち絵・ルルリ右】 【音楽・子供の外遊び】 【項見出し】 チサト「ということは、ルルリさんの将来の夢は」 チサト笑「およめさん(達成済み)なわけですか」 ルルリ「私、内閣総理大臣になりたかったのよ」 ルルリ「今は違うけど」 チサト楽「私はなれるものなら今なりたいですね」 ルルリ眠「研究者に政治は向いてない気がするわ」 チサト無「科学のわからない政治家よりはマシです」 ルルリ楽「チサトの作る日本は見てみたいわね」 チサト「まず参政権は0歳からにしますね」 タケル「こども選挙が無くなっちゃうな」 イオリ疑「さすがに幼すぎて判断できないのでは」 チサト「親権者に委任できればいいんです」 チサト楽「少子化対策の一環にもなります」 ルルリ「子供を持つ人に有利な政権が選ばれるのね」 チサト喜「そして天才教育を全員に普及させます」 チサト喜「誰でも14歳で大卒か、せめて高卒相当に」 ルルリ喜「そして成人を15歳にするのね」 ミリア「わたしJKになってみたい」 チサト楽「結婚できるJKとか最強じゃないですか?」 ルルリ無「ミリアは誰にも渡さないわよ」 ミリア笑「JS人妻だった」 イオリ無「罪深い」 チサト眠「あとは集合知を人類全体の共有資産にして」 チサト眠「頭脳労働を資本主義より上位に位置づける」 チサト「独占企業のために働く人よりも」 チサト「みんなで使える知識を生み出す人を」 チサト楽「高く評価して、推進するんです」 イオリ楽「チサトさんらしいですが、いいと思います」 ルルリ「研究者よりも、安く作る人のほうが」 ルルリ「大儲けしてしまうのは避けたいけどね」 ミリア「いいものを安く作るのは大事」 チサト「粗悪品じゃなければいいですね」 タケル哀「アタシは頭も悪けりゃカネも無い」 イオリ「タケルは頭が悪くはないと思うけど」 チサト「そんな人にこそ人工知能を普及させたい」 ルルリ「メガネくらい身近になったら」 ルルリ楽「頭の不自由な方も過ごしやすくなるわね」 イオリ無「それはなんか怖いです」 ミリア眠「市民、幸福は義務です」 ルルリ「あ、5人いればTRPGも出来るわね」 ルルリ「電気が無くても遊べてしまう・・・」 【つづく】 【開始・ジェシカはお買い物好き】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・イオリ喜左】 【立ち絵・タケル喜右】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 イオリ「LNGの相場が落ち着いてきたそうですね」 チサト「日本の長期契約の更新時期を狙ってたとか」 ルルリ眠「変な国にすぐ大金出すから」 ルルリ眠「世界のATMだと思われるんだわ」 チサト楽「今回の対応は良かったみたいですけどね」 タケル楽「じゃあ電気も元通り?」 イオリ「元通りになっていくそうです」 タケル喜「やったぜ」 ルルリ「大騒ぎしたのが徒労だったわね」 チサト楽「まあ、避難訓練だったと思うしかないです」 【背景・三剣宮・食卓】 【立ち絵・全消し】 【立ち絵・ジェシE】 【音楽・三剣家の食卓】 ジェシE「避難訓練じゃないっつーの!」 ミリア「ママ落ち着いて」 ジェシF「私、助成金関係はサッパリ当たらない」 ジェシD「前のメガソーラーも結局」 ジェシF「電力会社に高額買い取りを渋られて」 ルルリ「枢里のタブーみたいになってましたね」 ジェシG「今度は3倍の規模よ?」 ジェシC「ルルリちゃん、何か活用して頂戴」 ルルリ「安くなったら蓄電池を買って欲しいです」 ジェシF「むーりー」 ルルリ「その日の夜に回す分だけでも」 ジェシC「10万キロワット時で90億円でーす」 ルルリ喜「意外に安い」 ジェシD「土地も施設も別料金よ」 ルルリ喜「それでも10年動けば元は取れそう」 ジェシE「ルルリちゃんは営業かっつーの!」 ジェシH「あやめさんにも営業かけられたし」 ジェシG「結構似てる?」 ルルリ無「似てません」 ジェシE「カップラーメン! とか言って」 ジェシH「慌てると説明が下手くそなとことか」 ジェシB「ルルリちゃんと喋ってるみたいだった」 ルルリ哀「お互いに説明下手だった気はします」 ジェシA「ちゃんと仲良くしてる?」 ジェシC「ねぎらってあげたらきっと超喜ぶよ」 ミリア喜「そう思う」 ルルリ哀「前向きに頑張ります・・・」 ジェシH「いい子にしてたら買ってあげるわ、電池」 ルルリ笑「いい子にします!」 ミリア笑「結局買うんだ」 【つづく】 【開始・枢里を買い占める】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・チサト楽左】 【立ち絵・ルルリ喜右】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 ルルリ喜「聞いて聞いてチサト」 ルルリ笑「今度ジェシカママに電池買ってもらうの」 タケル楽「電池くらいで嬉しそうだな」 イオリ疑「きっと一個じゃないんですよ」 ルルリ喜「100メガワット時よ」 タケル無「単位の意味がわからん」 チサト笑「ルルリさんはおねだりの天才ですね」 チサト楽「実現したら世界最大級だと思いますよ」 タケル疑「いくらくらいするんだ?」 ミリア眠「100億円以上かな・・・」 タケル無「・・・・・・」 ルルリ「電気代が毎年25億円浮くから」 ルルリ「発電所とあわせても10年あれば・・・」 チサト楽「パニックに強くなるのが何よりいいですね」 イオリ楽「文句の言われようもありません」 チサト「電池の寿命は気になりますけど」 ルルリ「更新までにはもっといい電池が出来てるはず」 ルルリ「そういえば電気を研究してる子もいたわよね」 チサト「原発再稼働で大忙しらしいですよ」 ルルリ眠「原発は危ないからやめたほうがいいと思うわ」 ミリア笑「凄いポジショントーク」 イオリ「でも近いうちにやめて欲しいですね」 タケル疑「LNGって買い置きできないの?」 ルルリ「一年で半分に減るんですってよ」 タケル驚「うげー! だから長期契約なのか」 イオリ「10倍に値上げされるよりはマシなのかな」 チサト「どこかが値下げを始めれば崩れそうですけど」 【背景・三剣宮・食卓】 【立ち絵・全消し】 【立ち絵・ジェシ】 【音楽・三剣家の食卓】 ジェシH「発送電分離も果たされたことだし」 ジェシD「水道民営化も進んでしまうようなら」 ジェシE「枢里のインフラは全部買い占めてやる!」 ルルリ「電力調整用のガス発電所の用意とか」 ルルリ「水源の買い占めも必要そうですね」 ジェシC「時間をかけてじっくり進めましょう」 ミリア喜「ほとんどクルルで生活できそうだね」 ルルリ喜「あとは家電とかスマホとかくらいよね」 ルルリ「安く買ってくれば済むものばかり」 【つづく】 【開始・ありたいすがた】 【背景・三剣宮・スタジオ】 【立ち絵・ミリア魔左】 【立ち絵・ルルリ天右】 【音楽・魔法少女配信】 【項見出し】 ルルリ天楽「配信遊びも久々ね」 ミリア魔「電気が無いと退屈だったもんね!」 ルルリ天喜「これも【遊びの自給自足】よね」 ミリア魔喜「消費だけじゃなくて生産的な遊びかた」 ルルリ天「ゲームの中でブロック遊びするのも楽しそう」 ミリア魔「昔遊んだ【でんちくん】もそうだったよね」 ルルリ天「そうそう。電池で動く自動ロボットの玩具ね」 ミリア魔穏「写真を撮ったり小物を作ったりしてくれるの」 ルルリ天「文化活動と言うには大げさだけど」 ルルリ天「ゲームの中で作った家を自慢したり」 ルルリ天「キャラの写真を撮ったりする遊びの延長で」 ルルリ天「暇つぶしが他の人の暇つぶしになるというか」 ミリア魔「みんなで暇つぶしを共有しあっていく」 ルルリ天喜「というのが、最近のマイブームね」 ミリア魔「ふわふわノベルゲーム作ってるんだよね」 ルルリ天「小学生のサークル活動みたいなものだけれど」 ルルリ天穏「趣味としてはなかなか悪くないわ」 ルルリ天「アニメを見ただけなら消費して終わりだけど」 ルルリ天穏「自分で動かすと印象にも残るのよね」 ミリア魔「わたしも少しやってみたけど」 ミリア魔喜「作るのは簡単な気がした」 ルルリ天「欲が出ると色々ややこしくなるけど」 ルルリ天「会話シーンだけなら簡単だと思うわよ」 ミリア魔疑「それがルルリちゃんの将来の夢? だっけ?」 ルルリ天笑「将来の夢は紙婚式でしょ」 ルルリ天穏「オンラインでもしようね」 ミリア魔笑「来年の4月7日ごろにやりまーす!」 ルルリ天「金婚式より上は無いのかと思って調べたら」 ルルリ天「60周年でダイヤモンド婚式するんですって」 ルルリ天「70周年がプラチナで、100周年は水とか」 ミリア魔「プラチナまでは頑張ろう」 ルルリ天「ノベルゲームの話は、目標でなく願望ね」 ルルリ天「売名とか自己顕示にはこだわってないわ」 ミリア魔「他の人が実現してもいいんだね」 ルルリ天「そのほうが私は楽」 ルルリ天「良いものを使わせてもらえれば嬉しいし」 ルルリ天眠「それが自分に合わないとか」 ルルリ天眠「権利処理とかでめんどくさかったら」 ルルリ天「そのときに自分で作ればいいかなって思う」 ミリア魔「自分で作れば自分の権利だもんね」 ルルリ天「まあ、誰も他にやる人がいないなら」 ルルリ天眠「自分が言い出しっぺになるしか無いのだけど」 ミリア魔「作り方をやって見せるとかかな」 ルルリ天「公式サイト立ち上げてメイキングを公開する」 ルルリ天楽「とか考え始めると大変になるのよねー」 ミリア魔楽「出来る範囲でやっていこうね」 【章解放・120・12章本編を解放しました】 【おわり・110】