; ふわふわ ; Copyright alria.net 2020 All Rights Reserved. ; 【タイトル・01章 好きなもの 好きなひと】 ; ; 2020-08-26 ; 2020-09-01 設定変更等 ; 2020-09-02 改題 ; 2020-09-13 ドール、アスクラピア ; 2020-09-17 メモを移動 ; 2020-10-02 ふよふよ大通形式に対応 ; 2020-10-03 全体を書き直し ; 2020-10-05 結婚式に書き足し ; 2020-10-24 表情対応 ; 2020-10-26 タイトルと音楽対応 ; 2020-11-02 本編再編と1項対応 【開始・異世界とループ】 【全背景・SR汎用】 【音楽・少女の孤独】 【項見出し】 ルルリ「ねえ、ラクリモサ」 ルルリ穏「私はね」 ルルリ穏「生きてて良かった」 ルルリ「って思うのよ」 ラクリ「唐突ですね」 ラクリ「何か良いことでも?」 ルルリ「特にないわ」 ルルリ喜「何もなくて良かった、って感じかしら」 ラクリ「高度な【よかった探し】ですね」 ルルリ楽「ポリアンナは愛読書の一つだわ」 ラクリ「最近の作品は読まないんですか?」 ルルリ「異世界ものの作品はわりと好きよ」 ラクリ「主人公が現実世界で死にかけて」 ラクリ「ゲームの世界に飛ばされる」 ラクリ「というジャンルの作品ですね」 ルルリ「そうよ」 ルルリ穏「チート能力を手に入れて」 ルルリ楽「みんなに愛されて幸せに暮らすの」 ラクリ「安直な筋書きですね」 ルルリ楽「そこがいいのよ」 ルルリ「それと、ループものも好き」 ラクリ「主人公が同じ期間を何度も繰り返して」 ラクリ「正解に辿り着いたり未来に脱出する」 ラクリ「というジャンルの作品ですね」 ルルリ「そうよ」 ルルリ穏「人間の天然知能が反復学習をすることで」 ルルリ穏「機械学習を超える成果を獲得するの」 ルルリ楽「ロマンを感じない?」 ラクリ「ラクリモサは人工知能ですから」 ラクリ「人間のロマンはわかりません」 ルルリ穏「ここは異世界で」 ルルリ穏「あなたはチート能力を授けてくれる女神様」 ラクリ「天才養成システムが魔法の杖で」 ラクリ「【適合者】であるルルリは転生者ですか」 ルルリ穏「私はIQ161以上の天才小学生になった」 ルルリ穏「高卒認定も取って通信制大学も卒業した」 ルルリ穏「この能力を使って人生の正解に辿り着く」 ルルリ楽「そんな物語の主人公なのよ」 ラクリ「人生の正解とは」 スピーカー「ディンドンディンドン」 ラクリ「お嬢様からの通知が入りました」 ルルリ「今行くわ」 【つづく】 【開始・三剣家の食卓】 【背景・三剣宮・食卓】 【立ち絵・ミリア左】 【立ち絵・ルルリ右】 【音楽・三剣家の食卓】 【項見出し】 ルルリ喜「おかえり、ミリア」 ミリア笑「るーーるりぃぃ!」 ミリア眠「ぎゅーーーー」 ミリア喜「ひさしぶりだね!」 ルルリ「三日ぶりかしらね」 ルルリ「成田は混んでた?」 ミリア「人いーっぱいだった」 ルルリ「お疲れ様ね。お昼は食べたの?」 ミリア「特急で少し食べた」 ミリア喜「あ、お土産あるよ!」 ルルリ「バナナ共和国かしら」 ミリア照「バナナじゃないもん」 ミリア「じゃーん!」 〔デコデコしたクロワッサンとラスク〕 ルルリ「あら可愛いクロワッサン」 ミリア喜「でしょでしょ!」 ルルリ「こっちはケーキ?」 ミリア「ラスクだって」 ルルリ「凄いキラキラしてるわ」 ルルリ「早速ティータイムにしましょう」 ミリア「ティーさんお願いします」 【立ち絵・全消し】 【立ち絵・ティーさん】 ティー「かしこまりました」 〔運ばれてくるハーブティーとミルク〕 ティー「オレンジフラワー、レモンバーベナ」 ティー「リンデンのハーブティーになります」 ティー「クロワッサンに合うといいですね」 ルルリ無「希望的観測」 ティー「ルルリ様は、ホモです」 ルルリ無「言い方」 【画像・牛乳】 ティー「枢里乳業のホモジナイズド牛乳を」 ティー「温めて泡立ててあります」 ティー「お好みでティーラテにして」 ティー「お召し上がりください」 【立ち絵・全消し】 【立ち絵・ミリア左】 【立ち絵・ルルリ右】 ミリア「ルルリはノンホモだよね」 ルルリ楽「私はミリアひとすじだわ!」 ミリア無「わたしは牛乳だった」 ルルリ「絞ったら出てくるかしら」 ミリア「なに?」 ルルリ眠「何でもないわ」 ミリア無「むー」 ルルリ「さて、ランドセルを買いに行くけど」 ミリア「ついてく」 ルルリ疑「枢里では生産してないのよね?」 ミリア「してないよー」 ルルリ「じゃあ行くのは入島ね」 ミリア「うんうん」 【つづく】 【開始・ランドセル】 【背景・市電】 【立ち絵・ミリア左】 【立ち絵・ルルリ右】 【音楽・枢里市街地】 【項見出し】 市電「次はE地区、入島」 市電「世界中の商品が揃う百貨店はこちらです」 ミリア「ピンポーン」 ミリア楽「ピッ」 ミリア喜「ありがとうございます」 ルルリ『市電、無人運転なのに偉いなあ』 【背景・枢里・市街】 『枢里 E地区 入島(いりじま)』 ミリア喜「鶴城市(つるぎし)へようこそ!」 ミリア「枢里(くるるさと)は」 ミリア「鶴城駅の北側に広がる」 ミリア喜「人口6万人のカンパニータウンです!」 ルルリ疑「観光案内の練習かしら?」 ミリア「動画作りたいんだって」 ルルリ「お嬢様なのに、お仕事大変ねえ」 ミリア「わたしはみんなの役に立ちたい」 ルルリ「十分すぎるほど役に立ってるわよ」 ミリア無「そうかなあ?」 【背景・枢里・百貨店】 『百貨店』 ミリア喜「こちらがランドセル屋さんになりまーす」 ルルリ疑「ミリアはここで買ったの?」 ミリア「うん」 ルルリ無「結構高いわね・・・こんなものかしら」 ミリア「わたしは安いやつにした」 ミリア「あんまり学校行けなかったから」 ルルリ疑「おいくらまんえん?」 ミリア「5万円」 ルルリ眠「たっか」 【立ち絵・全消し】 【立ち絵・タケル驚】 タケル驚「たっか」 ルルリ笑「あはは」 ルルリ「あっちの子も高いって言ってるわ」 タケル無「こんな上品なやつじゃなくていいよ」 タケル無「スマホで5千円の見つけたからそれにする」 ミリア無「やすすぎる」 ルルリ「逆に怖いわね」 タケル「購入の操作はアタシがやれるからさ」 タケル疑「ここは止めて帰ろう?」 【立ち絵・全消し】 【立ち絵・ミリア左】 【立ち絵・ルルリ右】 ミリア「いっちゃったね」 ルルリ「相場としては5万円で安いほうらしいわ」 ミリア「でしょでしょ」 ルルリ「まあ小学5年生から2年間だけだし」 ルルリ「私もネットの格安品でいいのかも」 ミリア無「えー」 ミリア無「お揃いにしたかったのに」 ルルリ疑「ミリアはもう持ってるんでしょ?」 ミリア無「持ってるけどー」 ルルリ「どんなやつ?」 ミリア「このピンクのに似てる」 ルルリ「じゃあ私がそれを買うわ」 ミリア疑「ルルリもピンクにするの?」 ルルリ「ええ」 ルルリ喜「私、ピンク色のもの大好きだし」 ミリア「じゃあじゃあ」 ミリア楽「わたしのランドセルいらない?」 ルルリ「ミリアのぶんはどうするの」 ミリア喜「わたし、青いもの大好きだし」 ミリア「お揃いで色違いの青いのが欲しい」 ルルリ「わかったわ」 ルルリ「私が青いのを買うから、交換しましょう」 ミリア「お金は出すよー」 ルルリ「私が買いに来たんだからいいのよ」 ルルリ「と言いたいところだけど」 ルルリ「どっちが出しても変わらないかしらね」 ミリア喜「家族だもんね」 【つづく】 【開始・ペアリング】 【背景・枢里・百貨店】 【立ち絵・ミリア左】 【立ち絵・ルルリ右】 【音楽・枢里市街地】 【項見出し】 ミリア喜「こちらがアクセサリー屋さんになりまーす」 ルルリ「本格的な宝石屋さんね」 ルルリ楽「何かお探しですか?」 ミリア「ペアリングを」 ルルリ「それならお勧めは無いですねー」 ミリア驚「無いの?」 ルルリ「瑠璃って安いのよ」 ルルリ「高級店では扱ってないかも」 ルルリ無「かといって、同じ青系だからって」 ルルリ無「サファイアにするのも敗北感があるし」 ミリア「何と戦っているの?」 ルルリ「えっ」 ルルリ疑「ルルリさんなのにサファイアなんですか?」 ルルリ哀「って言われたら悲しい」 ミリア「謎の対抗意識」 ルルリ楽「綺麗な瑠璃の石は、地球みたいで美しいのよ」 ミリア「ふむふむ」 ルルリ「ミリアはピンクサファイアやダイヤモンドを」 ルルリ「散りばめるのが好きそうだけど」 ミリア楽「デコデコした感じ?」 ルルリ「うん。ケーキみたいな」 ミリア喜「好きかも」 ルルリ「でも瑠璃に合わせるならピンクオパールとか」 ルルリ「あとはピンクトルマリンかしらね」 ルルリ楽「こういうやつ」 ミリア「イチゴミルクっぽい」 ルルリ「たしかに」 ミリア「あとはあとは?」 ルルリ「指輪の部分は幅が厚くて、刻印がされてて」 ルルリ「合体すると意味のある意匠になるのがいいわ」 ミリア無「合体」 ルルリ「私、金属アレルギーだから」 ルルリ「金とパラジウムは避けたいわね」 ミリア無「アレルギー」 ルルリ「プラチナにするなら、合わせる金属は」 ルルリ「ルテニウムとかイリジウムがいいかしら」 ミリア無「超細かい」 ルルリ「当然、オーダーメイドになるでしょうね」 ルルリ疑「で、誰用のペアリングを見に来たの?」 ミリア驚「ひ、ひみつ」 ルルリ眠「それは失敗したわね・・・」 ミリア「どうして?」 ルルリ「私へのサプライズだったなら」 ルルリ「細かく話すべきじゃなかったわ」 ミリア「たぶん聞かなかったら失敗してたと思う」 【つづく】 【開始・移住希望者】 【全背景・SR汎用】 【立ち絵・チサト楽】 【音楽・チャットトーク】 【項見出し】 ルルリ「もしもし、アスクラピア」 チサト喜「ラクリモサ! お疲れ様です」 ルルリ「枢里の案内が出来る知り合いを呼んだわ」 チサト楽「ありがとうございます」 ルルリ疑「移住を希望してるって事でいいのよね?」 チサト「はい、条件が合えばですけど」 ミリア「案内をさせていただきます」 ミリア喜「三剣(みつるぎ)アリアともうします」 チサト驚「ええっ」 チサト驚「三剣財閥のご令嬢様?」 ルルリ無「財閥ではないわ」 ルルリ無「三剣グループと呼んであげて」 チサト眠「あっ、失礼しました」 チサト楽「私は、藤原(ふじわら)千聡(ちさと)です」 ルルリ「そんな名前なのね、アスクラピア」 チサト疑「ラクリモサは、瑠璃さん? でしたっけ?」 ルルリ「ルルリです」 ルルリ「須堂(すどう)琉瑠璃(るるり)」 チサト「キラキラネームですね」 ルルリ「可愛いでしょ」 チサト無「冗長すぎませんか?」 ルルリ「私は気に入ってるのよ」 ミリア「藤原さんは、なんてお呼びすれば?」 チサト楽「チサトで大丈夫です!」 ミリア喜「わたしも、アリアって呼んでください!」 チサト「わかりました」 ルルリ「わかりますん」 ミリア無「ルルリには言ってない」 ルルリ楽「私は一生ミリアって呼び続けるわ」 ミリア喜「えへへ」 チサト無「なんかいろいろ恐縮です」 ルルリ「畏まらなくていいわよ」 ミリア無「勉強中なので至らないところもありますが」 ミリア喜「よろしくお願いいたします!」 ルルリ「子供同士、気楽に話しましょ・・・」 ミリア「チサトさんはおいくつなんですか?」 チサト「ラクリ、あ、ルルリさんと同じ10歳です」 ミリア喜「じゃあ一緒の学校に通えるかもですね!」 チサト「いえ、私は大学院まで終わったので・・・」 ルルリ「学歴は関係なく通えるわよ」 ルルリ「というか義務教育だから通えないはずがない」 チサト無「何のために通うんですか」 ルルリ「それはもちろん、青春を謳歌するためよね!」 ルルリ笑「大卒の小五って、なんだか面白そうでしょ?」 チサト驚「まさか通う気ですか、ルルリさん」 ルルリ楽「もうお揃いのランドセルを買っちゃったわ」 チサト「時間の無駄じゃないですか」 ルルリ「子供を楽しめるのは、子供のうちだけなのよ」 チサト「私は早く大人同等の人権が欲しいです」 【つづく】 【開始・枢里三剣病院】 【背景・枢里・三剣病院・病室】 【立ち絵・エルハA】 【音楽・エルハをお届け】 【項見出し】 エルハ「健康検査の結果はまだなんですが」 エルハ「腕輪とペンダントを更新したいそうです」 ルルリ疑「何か便利機能は増えるのかしら?」 エルハA「腕輪は記憶容量が倍になりますね」 エルハA「ペンダントは解像度の向上です」 ルルリ「機能というよりは性能アップなのね」 エルハH「恐らく通学中の防犯対応のためだと思います」 ルルリ「エルハは私のお世話を任せされて」 ルルリ「どれくらいになるかしら?」 エルハ「そろそろ2年くらいですね」 ルルリ「今の仕事は充実してる?」 エルハD「うーん、わからない事が多いです」 エルハ「私は世話役でもありながら監視役でもある」 エルハ「でも、ルルリさんは監視されていないんです」 ルルリ「私はもう、信用されたのかも知れないわね」 エルハF「以前は信用されてなかったんですか?」 ルルリ「私は南部で政治力のある家の出身だし」 ルルリ「ミリアに急接近した事を疑われて当然なのよ」 エルハ「頭のいいスパイだと思われてた感じですよね」 ルルリ「お嬢様に取り入って三剣家を操る的な、ね」 エルハA「それにしてはゆるいというか」 エルハ「私だって南部に住んでたし」 エルハH「ルルリさんの個人的な知り合いですよね」 ルルリ「エルハが就いた2年前の時点では」 ルルリ「監視の意味は既に変わってたんでしょうね」 エルハF「スパイ以外に監視をする理由がある、と?」 ルルリ「たとえば、私の能力を見定めている、とか」 エルハ「確かに、行動の成果は注視されています」 エルハF「賢そうに報告したほうがいいですかね?」 ルルリ「事実をありのまま伝えるだけでいいのよ」 エルハ「無能だと思われたら、どうなるんでしょう」 ルルリ「単に私の発言力が無くなるだけだと思うわ」 エルハA「それなら全然平気そうですね」 エルハB「元々そんなに発言してなさそうですし」 ルルリ『私の仕事はエルハの監視対象外だものね』 ルルリ「私はミリアと楽しく暮らせればいいのよ」 エルハG「そうですね。愛と平和が一番です」 〔綺麗な小瓶に入った薬〕 エルハH「さあ、お薬飲んで帰りましょう」 ルルリ笑「これがたまんないのよねー!」 ルルリ喜「ミリアの味がするわ」 エルハF「変態ですね」 【つづく】 【開始・学芸会の打ち合わせ】 【背景・三剣宮・食卓】 【立ち絵・イオリ】 【音楽・三剣家の食卓】 【項見出し】 イオリ「枢木(くるるぎ)小学校4年」 イオリ「葉月(はづき)一織(いおり)です」 イオリ無「学芸会の打ち合わせをお願いいたします」 ミリア楽「よろしくお願いいたします」 イオリ「毎年、小学5年生は5月の学芸会で」 イオリ無「南部に伝わる物語の演劇をしています」 ミリア「物語の演劇」 イオリ「その演目の内容について」 イオリ無「三剣さんの承諾を戴きたいです」 ミリア「どんな内容なんですか?」 イオリ「帝国財閥という悪の大富豪がいて」 イオリ「土地を買い占めて高い家賃を要求します」 イオリ「民は貧しくなって苦しい生活を送る日々」 イオリ「王様は土地の返却を財閥に頼みますが」 イオリ「財閥は交換条件として王子の婿入りを要求」 イオリ「しかし、王子には想い人がいたのです」 イオリ「王子は想い人のために武器を取って戦い」 イオリ「とうとう悪の財閥をやっつけたのでした」 ミリア楽「めでたしめでたし?」 ルルリ眠「全然めでたくはないわね」 ミリア「土地も返して貰ったんでしょ?」 ルルリ「ねえミリア」 ルルリ「この話にどうして承諾が必要だと思う?」 ミリア無「うーん、どうしてだろう?」 ルルリ無「帝国財閥というのは、三剣家のことなのよ」 ルルリ眠「南部の政治家は、三剣家を悪者にして」 ルルリ眠「枢里を奪おうと考えているの」 ルルリ無「そういう思想を子供たちに広めたい」 ルルリ無「というのが演劇の意図なのでしょうね」 ルルリ「もちろん、承諾するべきでは無いわ」 ミリア楽「承諾します」 ミリア「わたしが決めることじゃないと思うけど」 イオリ驚「どうして承諾するんですか?」 イオリ「そこまで理解したのなら普通は断るのでは」 ミリア「わたし、春から5年生になるので」 ミリア喜「この演劇に出てみたいです」 イオリ「普通は南部の子だけが参加するので」 イオリ「財閥関係者は演奏をする事になっています」 ミリア疑「わたしは出られないんですか?」 イオリ驚「出られないってことは無いですけど・・・」 ミリア楽「演劇、やってみたいです」 【つづく】 【開始・魔法少女アニメ】 【背景・三剣宮・スタジオ】 【立ち絵・ミリア魔左】 【立ち絵・ルルリ天右】 【音楽・魔法少女配信】 【項見出し】 ミリア魔笑「きゃるーん☆彡」 ミリア魔「はじめまして! 魔法少女ミリアだよっ!」 ルルリ天楽「わたくしは天才少女ルルリですわ!」 ルルリ天照「って、このメガネと衣装は何なのかしら」 ミリア魔「演劇やりたーいって言ってたら」 ミリア魔楽「ミツアニさんが用意してくれた」 ルルリ天「ミツアニさん?」 ミリア魔「三剣アニメーション」 ルルリ天疑「今度はお嬢様アニメでも作る気なの?」 ルルリ天眠「商魂たくましいわね」 ミリア魔「ルルリは最初ライバルらしいよ」 ミリア魔「カガクのチカラで魔法と戦うんだって」 ルルリ天「わたくしと格闘ゲームで勝負しなさい!」 ミリア魔無「それ絶対勝てないやつだ」 ルルリ天疑「魔法でズルして勝ったりしないの?」 ミリア魔眠「そんなんで勝っても嬉しくないでしょ」 ルルリ天「なにで勝負すればいいのかしらね」 ミリア魔無「うーん」 ルルリ天疑「そもそも魔法少女はどうして戦うの?」 ミリア魔「地球の平和を守るためだよ」 ルルリ天「私は地球の平和を脅かせばいいのね」 ルルリ天楽「戦略核兵器~」 ミリア魔驚「たいへんたいへん」 ミリア魔「なんか防いじゃう魔法~」 ルルリ天笑「抽象的っすね」 ミリア魔「どうやって防げばいいの?」 ルルリ天「魔法なんだから好きな発想でいいんじゃ?」 ミリア魔無「エターナルフォースブリザード」 ルルリ天哀「殺さないで」 ミリア魔「じゃあお手本みせて」 ルルリ天眠「ウダン・タフゴレン・パリン・アンプーン」 ルルリ天眠「世界中のプルトニウムよ」 ルルリ天楽「スープカレーになぁれ☆彡」 ミリア魔「すごい。魔法っぽい」 ルルリ天「この魔法があれば、食べるのには困らないわ」 ミリア魔「こうして人類は食糧難を克服し」 ミリア魔喜「世界は平和になったのでした」 ルルリ天喜「めでたしめでたし」 【つづく】 【開始・魔法少女の錬金術】 【背景・三剣宮・ナーサリーアリス】 【音楽・少女の孤独】 【項見出し】 『三剣宮・ナーサリーアリス』 ミリア「わたしは魔法少女ものが好き」 ミリア「でもわたしは変身も出来ないし」 ミリア「魔法の発想も思いつかないし」 ミリア「戦うということもわからない」 ミリア楽「ルルリは頭もいいしアイデアもすごい」 ミリア喜「わたし、ルルリみたいになりたいな」 ミリア「でもルルリは」 ミリア「わたしはわたしのままがいいって言う」 ミリア喜「わたしが頑張ってると褒めてくれる」 ミリア「だから、毎日毎日」 ミリア「薬を作るだけの仕事でも続けられる」 ミリア眠「代々受け継がれてきた、三剣家の魔法」 ミリア「触った人が元気かどうかわかる魔法」 ミリア「そして、他の誰にも使えない」 ミリア「わたしだけの不思議な魔法」 ミリア眠「小瓶に風邪薬を作る魔法」 ミリア「朝と晩に何個かずつしか作れないけど」 ミリア無「このふたつだけ」 ミリア「もっといろんなことが出来ればいいのに」 ミリア楽「わたし、魔法少女になりたいなあ」 ミリア「ルルリ、教えて」 【音楽・チャットトーク】 〔通話の応答待ち画面〕 【立ち絵・ルルリ楽】 ルルリ楽「はいもしもし?」 ルルリ「部屋から通話なんて珍しいわね」 【全背景・SR汎用】 ミリア驚「あれ?」 ミリア眠「操作、間違っちゃったみたい」 ルルリ喜「とかいって、私の声が聴きたかったんでしょ」 ミリア穏「ききたかった」 ルルリ笑「たっぷり生音で聴かせてあげるわ」 ルルリ穏「私もミリアの声が聴きたい」 ルルリ「あとでお布団の中でお話しましょ」 ミリア「うんうん」 ルルリ楽「楽しみにしてるわ」 ミリア楽「じゃあ、あとでね」 【つづく】 【開始・2020年4月7日】 【背景・三剣宮・寝室】 【音楽・少女の孤独】 【立ち絵・ミリア左】 【項見出し】 ミリア楽「おはよう、ルルリ」 ミリア楽「いってきます」 【立ち絵・全消し】 【立ち絵・ルルリ無右】 ルルリ無「5時半・・・もう朝ね」 ルルリ「いってらっしゃい、ミリア」 【背景・三剣宮・食卓】 ルルリ無「新しい朝」 ルルリ『ミリアは毎朝ジョギングしている』 ルルリ「希望の朝とは、よく言ったものね」 【全背景・SR汎用】 【立ち絵・全消し】 『三剣宮・ラクリモサ』 ルルリ「ラクリモサ、おはよう」 ラクリ「ルルリはジョギングしないんですか」 ルルリ「ミリアたちと?」 ルルリ無「足が遅すぎて一緒にやりにくいのよ」 ラクリ「散歩だけでもしてきてはどうですか」 ルルリ眠「気が向いたらね・・・」 ルルリ「カレンダーを表示」 「2020年」 「2月 横浜、札幌」 「3月 大阪、東京、学校」 「4月 全国」 「4月7日 【今日】 始業式」 ルルリ無「私は賢い」 ルルリ無「私は天才」 【全背景・黒】 ルルリ無「大丈夫だ」 ルルリ眠「大丈夫だ・・・」 ラクリ「寝坊しますよ」 【全背景・SR汎用】 ルルリ無「寝てたのかしら」 ラクリ「そろそろお嬢様が食卓につく時間です」 【つづく】 【開始・セレモニーホールへ】 【背景・三剣宮・食卓】 【立ち絵・ミリア左】 【立ち絵・ルルリ無右】 【音楽・三剣家の食卓】 【項見出し】 〔パン、サラダ、ミルク、フルーツ、4人分くらい〕 ルルリ疑「今日の牛乳、なんか甘いわ」 ティー「すみません。強壮剤を入れてあります」 ルルリ無「明日の反動が怖いわね」 ミリア無「今日は大事な日だから」 ティー「ご容赦ください」 ルルリ「そうね。わかったわ」 【背景・枢木小学校・校門】 ルルリ『枢木小学校と枢木中学校は隣り合わせ』 ルルリ『二つの校舎の間にいくつかの施設がある』 ミリア楽「わたし達はセレモニーホール集合だって」 ルルリ疑「なんで?」 ミリア眠「にゅうがくしき?」 ルルリ疑「入学式は1年生だけじゃない?」 ルルリ「編入学と言われればそうかも知れないけど」 ミリア照「みりあわかんない」 【立ち絵・全消し】 【立ち絵・コハク疑】 コハク疑「あれは・・・お姉ちゃん?」 コハク「なんであっちに行くんだろう」 コハク無「あやしい・・・」 コハク「ちょっと見てみよう」 【背景・枢木小学校・セレモニーホール・控室】 【立ち絵・全消し】 【立ち絵・ミリア婚楽左】 【立ち絵・ルルリ婚疑右】 『控室』 ルルリ婚疑「まるでウェディングドレスみたいね」 ミリア婚喜「綺麗なドレスだね!」 ルルリ婚「結婚前に着ると婚期が遅れるらしいわよ」 ミリア婚無「ふーん」 ルルリ婚眠「ミリアは何を企んでいるのかしら」 ミリア婚「あっわたしが先に入場するんだって!」 ミリア婚喜「ルルリは後から来てね!」 ミリア婚「いってきまーす!」 【立ち絵・全消し】 【立ち絵・ルルリ婚右】 ルルリ婚「確か、新郎が先に入場するんだったわね」 〔じぃじはプロの執事。ミリアの父方の祖父〕 じぃじ「ルルリ様、そろそろ」 ルルリ婚眠「はいはい新婦入場ですよ」 【つづく】 【開始・くるるさとのうた】 【背景・枢木小学校・セレモニーホール】 【音楽・ピュアッピュア】 【項見出し】 ルルリ「人多っ」 〔ミリアの両親、じぃじ、司会、牧師、黒服たち〕 〔ジップ、エルハ、ラー、鶴城市長、他の偉い人〕 ルルリ婚無「さすがにママは来てないわね」 司会「賛美歌斉唱」 司会「くるるさとのうた」 【立ち絵・ミリア婚眠】 ミリア婚眠「♪たのしくやっていますか」 ミリア婚楽「♪すきなことできてますか」 ミリア婚穏「♪おうちはくつろげますか」 ミリア婚喜「♪ごはんはおいしいですか」 ミリア婚照「♪だれかをあいしてますか」 ミリア婚「♪くるるさとは みんなのまち」 ミリア婚眠「♪はなしあって たすけあって」 ミリア婚笑「♪みんながえがお それがしあわせ」 【つづく】 【開始・プロポーズ】 【背景・枢木小学校・セレモニーホール】 【立ち絵・ミリア婚楽左】 【立ち絵・ルルリ婚無右】 【音楽・ピュアッピュア】 【項見出し】 司会「プロポーズ」 ミリア婚無「ルルリ」 ルルリ婚「はい」 ミリア婚楽「わたしはルルリのことが大好きです」 ミリア婚「愛してます」 ミリア婚眠「結婚はよくわからないけど」 ミリア婚「家族になりたいです」 ルルリ婚「こないだ、家族だって言ってくれたもんね」 ルルリ婚喜「私はそれが嬉しかった」 ルルリ婚「私もミリアのことが大好きだし」 ルルリ婚穏「愛してるんだと思う」 ミリア婚喜「嬉しい」 ルルリ婚「でも、三剣家にお世話になりすぎていて」 ルルリ婚無「個人的な気持ちで多くの人を巻き込んだ事が」 ルルリ婚無「本当に良かったのか、いまだにわからない」 ミリア婚「この式は、三剣家の総意です」 『ミリア、ジェシカのほうを向く。両親共に頷く』 ルルリ婚無『凄いプレッシャーを感じる』 ルルリ婚無『これをミリアは今まで背負ってきたのね』 ミリア婚「わたしたちは、ルルリと運命を共にしたい」 ルルリ婚「私はミリアのためにこの命を捧げるし」 ルルリ婚無「最善策であっても、三剣家を絶対裏切らない」 ルルリ婚眠「だから、家族になることを許してください」 ミリア婚疑「許すというのは、罪悪感があるから?」 ルルリ婚無「そうね・・・」 ミリア婚楽「ルルリ」 ミリア婚「頑張って一緒に乗り越えよう」 ミリア婚「幸せになることが罪だというのなら」 ミリア婚無「わたしは共犯者になるよ」 ルルリ婚照「私はもう、ミリアのためなら死んでもいい」 ミリア婚無「それはダメ」 ミリア婚眠「死ぬときも一緒」 ルルリ婚「すべてを分かち合うのね」 ミリア婚楽「うん」 ルルリ婚「わかったわ」 ルルリ婚「プロポーズ、お受けします」 ミリア婚笑「るるりぃぃぃ!」 司会「おめでとうございます」 【つづく】 【開始・結婚の証明】 【背景・枢木小学校・セレモニーホール】 【立ち絵・ミリア婚喜左】 【立ち絵・ルルリ婚喜右】 【音楽・ピュアッピュア】 【項見出し】 司会「えー、誓いの言葉に移ります」 ルルリ婚無「・・・・・・」 ミリア婚楽「はい、誓います!」 ルルリ婚驚「あっ」 ルルリ婚『ぼーっとしてた』 牧師「ルルリさん」 ルルリ婚「はい」 牧師「あなたは三剣アリアを」 牧師「病める時も、健やかなる時も」 牧師「富める時も、貧しき時も」 牧師「愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」 ルルリ婚「はい、誓います」 司会「指輪交換」 〔指輪。瑠璃とピンク乳白の石が2つ並んでいる〕 ミリア婚「はい、ルルリ」 ルルリ婚「このデザイン、凄いわね」 ミリア婚喜「可愛いでしょ」 ルルリ婚「ランドセルの時みたいに」 ルルリ婚「ミリアが瑠璃の指輪をつけて」 ルルリ婚「私がピンクの指輪をつけると思ってた」 ルルリ婚楽「まさか両方の指輪に二つずつ」 ルルリ婚楽「石を乗せてくるとは思わなかったわ」 ミリア婚喜「アリアグッズはなんでも二人なんだよ」 ルルリ婚「そういえばそうね!」 ルルリ婚「はい、ミリア」 ミリア婚喜「うふふふふふ」 ルルリ婚喜「えへへへへ」 司会「結婚証明書」 司会「下の欄にサインをお願いします」 ミリア婚「三剣アリア」 ルルリ婚「画数が少なくて羨ましいわ」 ミリア婚「ルルリは漢字だもんね」 ルルリ婚「琉瑠璃」 ミリア婚疑「苗字は書かないの?」 ルルリ婚「私は新婦だからきっとこれでいいのよ」 ルルリ婚疑「それとも、三剣って書けばよかった?」 ミリア婚「ルルリはルルリだから」 ミリア婚楽「ルルリでいいと思う」 ルルリ婚「うん」 司会「誓いのキス」 ミリア婚照「いきます」 司会「どうぞ」 ミリア婚眠「ちゅっ」 ルルリ婚眠「ちゅっ」 ミリア婚眠「ちゅっちゅっ」 ルルリ婚楽「っはぁ」 ミリア婚眠「ちゅっちゅっちゅっ!」 ルルリ婚照「待っ」 ミリア婚喜「ちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっ」 ルルリ婚照「もー終わり!」 【つづく】 【開始・お祝いの言葉】 【背景・枢木小学校・セレモニーホール】 【音楽・ピュアッピュア】 【項見出し】 司会「退場」 司会「出席者の皆様、一言ずつお祝い願います」 司会「お嬢様、ルルリ様、おめでとうございます」 ミリア婚「ティーさん司会ありがとう!」 牧師「おめでとうございます。お幸せに」 ミリア婚「ありがとうございます! 幸せです!」 ミリアのパパ「アリア、おめでとう」 ミリア婚喜「えへへ」 ジェシC「あとで動画を送ってあげる」 ミリア婚無「カメラさん全員分おねがい」 じぃじ「執事一筋60年、感無量でございますぞ!」 ミリア婚「じぃじはおばあちゃんの頃からだもんね」 市長「アリアちゃん、ルルリちゃん、おめでとう」 ミリア婚楽「お越しくださり、ありがとうございます!」 ジップ「ルルリの花嫁姿は360度胸に刻んだよ!」 ルルリ婚無「式場での高速移動はどうかと思うわよ」 エルハH「尊い・・・しゅごい・・・」 ルルリ婚笑「語彙を取り戻して」 ラー「おめでとうございます。素敵な式でした!」 ルルリ婚楽「ありがとう」 【つづく】 【開始・何もなくて良かった】 【背景・三剣宮・食卓】 【立ち絵・ミリア左】 【立ち絵・ルルリ右】 【音楽・三剣家の食卓】 【項見出し】 ルルリ「いつのまにか暗くなってきたわね」 ミリア「大変な一日だったね」 ルルリ「結婚式に始業式に披露宴」 ミリア穏「おつかれさまでした」 ルルリ「ああそうだ、ミリア」 ルルリ「私、テレビが観たいわ」 ミリア疑「テレビ? 珍しい」 ルルリ「宮殿にはテレビ無いのかしら」 ミリア「給仕さんの休憩所にはあると思う」 ルルリ「見せて貰ってもいいかしらね」 ミリア「うん。何観るの?」 ルルリ「ニュースかな」 ミリア楽「おじゃましまーす」 ルルリ楽「しまーす」 ミリア喜「レッサーパンダの赤ちゃんが産まれたって」 ミリア「政府でお花見が流行」 ミリア疑「新しいテレビドラマの紹介?」 ミリア無「何か気になるやつあるの?」 ルルリ穏「ううん、何も無いわね」 ミリア驚「ルルリ! 涙出てるよ?!」 ルルリ「あっ」 ルルリ穏「ほんとだ」 ミリア哀「悲しいの?」 ルルリ穏「ううん」 『ルルリ、ミリアにしがみついて静かに泣く』 ミリア穏「よかったんだね」 ルルリ穏「うん」 ルルリ喜「良かった」 『ミリア、ルルリの頭を撫でる』 ミリア無「ねえ、ルルリ」 ミリア疑「わたしは誰かの役に立ったのかな?」 【章解放・020・02章本編を解放しました】 【おわり・010】