; ふわふわ ; Copyright alria.net 2020 All Rights Reserved. ; 【タイトル・12章 おかたづけ ハッピーエンド】 ; ; 2020-09-23 ; 2020-10-02 ふよふよ大通形式に対応 ; 2020-10-17 なななのなの ; 2020-10-23 11話差し替えへの対応 ; 2020-10-28 表情、タイトル、音楽対応 【開始・年末配信】 【背景・三剣宮・スタジオ】 【立ち絵・ミリア魔喜左】 【立ち絵・ルルリ天喜右】 【音楽・魔法少女配信】 【項見出し】 ミリア魔喜「こんばんは、ミリアでーす」 ルルリ天喜「ルルリでーす」 ミリア魔笑「ふたりあわせて!」 ルルリ天笑「ふわふわですっ!」 ルルリ天疑「結局挨拶はこれに落ち着いたのかしら?」 ミリア魔無「うーん、もうちょっと」 ミリア魔無「ひねりというか、オリジナリティというか」 ルルリ天「最後まで締まらないわね」 ミリア魔驚「最後?!」 ルルリ天「あっという間に、2020年ももう終わりよ」 ミリア魔「あー終わりますねえ」 ルルリ天「2021年からは」 ルルリ天「新番組【ふわふぬ】が始まるわ」 ミリア魔哀「ひどい語感」 ルルリ天「というのはさすがに冗談だけど」 ルルリ天「ふわふわはいっつも」 ルルリ天眠「遊んだら散らかしっぱなし」 ミリア魔「はい」 ルルリ天眠「伏線は張りっぱなし」 ミリア魔「そうですね」 ルルリ天眠「裏設定は伏せっぱなし」 ミリア魔「ほんとにね」 ルルリ天「脱いだら脱ぎっぱなし」 ミリア魔眠「それはない」 ルルリ天「ママちゃんとお片付けしなさいって」 ルルリ天無「言ったわよね?」 ミリア魔驚「あやめさん?!」 ルルリ天「このお説教はフィクションです」 ミリア魔「良い子のみんなは」 ミリア魔喜「遊んだらきちんとお片付けしようね!」 【つづく】 【開始・暇人連盟と枢木小学校】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・タケル喜左】 【立ち絵・チサト楽右】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 タケル「枢木小学校ってさ」 イオリ「うん」 タケル喜「冬休み長いよな」 イオリ疑「そうなんですか?」 タケル「前の学校は2週間だけだった」 イオリ哀「それは逆に短いですね」 タケル哀「なのに宿題山盛りでさ」 タケル眠「遊ぶ暇なんて全然無かったぜ」 チサト「この学校は特に宿題が少ないみたいですね」 イオリ喜「実は天国だったのか」 タケル「進学には地獄かもな」 チサト眠「枢木高校は存在しないみたいですし」 チサト「中学を出た後は自力」 チサト「そもそもの教育方針も」 チサト眠「義務教育なんだから落ちこぼれなければいい」 イオリ「日本の教育は下に合わせるんですよね」 ミリア「不登校の子のケアは充実してるのかも」 ミリア楽「授業動画が見れたり」 ミリア楽「家庭教師が来てくれたり」 チサト「訪問授業って言うんですかね」 ミリア「うちはそれやって貰ってた」 イオリ「アリアさんも通学は今年からでしたね」 ミリア「家のお勉強が忙しくて」 タケル「三剣家の帝王学みたいな?」 ミリア「帝王学がわからないけど、そんな感じ」 イオリ疑「今はもう大丈夫なんですか?」 ミリア「五年生から通学するってルルリと決めてたの」 ミリア喜「だからこれはわたしたちが作った暇なのです」 タケル笑「お嬢もデキる女だってことだな」 【つづく】 【開始・バナナは宙を飛ぶ】 【全背景・SR汎用】 【立ち絵・チサト楽左】 【立ち絵・ルルリ右】 【音楽・バナナ共和国】 【項見出し】 チサト「ポセイドンのスコアが急上昇しています」 ルルリ「今度は何を作ったのかしら」 チサト「民間の宇宙旅行サービスだそうです」 ルルリ「胡散臭いけど、戦争よりはだいぶマシね」 チサト「バナナ共和国で早速年明けに打ち上げ開始」 ルルリ驚「早くない?」 ルルリ疑「ってか、あの国はまだ懲りてないわけ?」 チサト「来年の財政援助を狙った事業だそうです」 チサト笑「中国の富裕層から予約が殺到しているとか」 ルルリ眠「ダムに撃ち込んできた国のミサイルに」 ルルリ眠「乗りたがる人の気持ちが理解できないわ」 チサト笑「それを撃ちこんだのは誰でしたっけ」 ルルリ哀「私は悪くない全部ボタンが悪い私は悪くない」 チサト「それを抜きにしても安全面は不安ですが」 チサト「大統領自ら率先して乗ることで」 チサト「安全性をアピールするんだそうです」 ルルリ「独裁者も大変ねえ」 ルルリ疑「それでスコアはいくつになったの?」 チサト「前回の減少分を織り込んでも」 チサト「5000pt以上に戻しましたよ」 ルルリ「もう私たちが軍事兵器を作っても」 ルルリ「誰も信用しないでしょうからね」 ルルリ疑「でもそれって悪いことなのかしら」 チサト「前向きに考えれば」 チサト楽「平和的な天才集団にならざるを得なくなった」 チサト「ということですよね」 ルルリ「悪く考えれば」 ルルリ無「天才や科学技術が疑われざるを得なくなった」 ルルリ「ということだけれどね」 チサト楽「良い発明をすればやがて挽回されるでしょう」 ルルリ楽「意外と楽観主義者なのね」 チサト楽「今回はそうするのが合理的という判断です」 【つづく】 【開始・なななのなの】 【背景・三剣宮・食卓】 【立ち絵・ミリア笑左】 【立ち絵・ルルリ笑右】 【音楽・三剣家の食卓】 【項見出し】 ミリア喜「ルルリ、なななのなの!」 ルルリ驚「なななになに?」 ミリア楽「なななのなの!」 ミリア楽「ハンド・・・なんとかなの!」 ミリア喜「新製品なの!」 ミリア笑「なななのなの!」 ルルリ疑「化粧品か何かかしらね」 ミリア喜「たいへんなの!」 ミリア笑「なななのなの!」 ルルリ疑「ハンドケア・・・ハンドヘルド・・・」 ミリア喜「とってもおっきいの!」 ミリア喜「とってもちいさいの!」 ルルリ哀「どっちなのよ・・・」 ミリア笑「とってもちいさいのにとってもおおきいの!」 ルルリ無「どれくらい・・・」 ミリア笑「なななのなの!」 ルルリ驚「ミリア!」 ルルリ驚「なななのなの?」 ミリア笑「なななのなの!」 ルルリ喜「なななのなのね!」 【背景・三剣宮・応接】 偉い人「しかし歩止まりを安定させることが」 偉い人「非常に難しい技術であり・・・」 ミリア喜「なななのなの!」 ルルリ喜「なななのなの!」 偉い人「この子たちは? お嬢さんですか」 ミリア喜「なななのなの!」 ルルリ喜「なななのなの!」 ミリア笑「はいってるの?」 ルルリ笑「はいってるの!」 偉い人「世界でも成功した例はごくわずか・・・」 ミリア喜「なななのなの!」 ルルリ喜「なななのなの!」 偉い人「・・・本当に?」 偉い人「なななのなの?」 ミリア笑「なななのなの!」 ルルリ笑「なななのなの!!!」 『三剣電機、7nmプロセスの半導体の量産に成功』 【つづく】 【開始・鶴城市長】 【背景・鶴城市・スタジオ】 【立ち絵・あやめH左】 【立ち絵・ジェシH右】 【音楽・美しすぎる市長】 【項見出し】 女性「私の夢は喫茶店を開くことです」 女性「美味しい珈琲を淹れて」 女性「お客さんがゆっくりした時間を過ごして」 女性「地域の憩いの場になりたい」 女性「開業には2000万円かかります」 女性「どうか、よろしくお願いいたします」 ジェシG「この珈琲をいくらで出すの?」 女性「出来るだけ安く・・・400円とか」 ジェシD「安すぎて話にならないわね」 女性「すみません・・・」 ジェシD「あなたもそこで待ってて」 ジェシC「まだ帰っちゃダメよ」 あやめG「次の方どうぞ」 男性「僕は美味しくて健康的なハンバーガーを」 ジェシD「ねえ、どうして」 ジェシE「田舎の起業って喫茶か個展なんでしょうね!」 ジェシD「珈琲を淹れて」 あやめE「確かに物凄く偏ってますね」 ジェシH「貴方のハンバーガーは」 男性「はっはい」 ジェシB「その珈琲に合いそう?」 男性「はい。うちのは匂いも油も控えめなので」 男性「珈琲の風味を損ないづらいかと」 ジェシA「セットメニューを考えてみて」 ジェシB「子育て支援の方のは単体で買います」 あやめH「お買い上げありがとうございます」 ジェシG「絵画展の子と、シェアオフィスの子」 ジェシG「そして今の珈琲とハンバーガーの子は」 ジェシC「4人チームで出来るなら買います」 あやめG「ありがとうございます」 ジェシG「あやめさんはやりたい事業とかある?」 あやめG「私は南部に公共交通が欲しいです」 あやめF「でも、道路が狭くて市電は難しいですね」 ジェシA「それじゃあ・・・おっと」 ジェシB「続きはまた来月ですね」 ジェシH「市長の悩みを解決できるアイデア」 ジェシC「三剣が買い取ります!」 あやめB「引き続き、鶴城市起業支援事業への」 あやめG「沢山のご応募をお待ちしております」 【背景・三剣宮・食卓】 ミリア「ママのお買い物趣味が鶴城市公認になってる」 ルルリ疑「あれって三剣グループの子会社になるの?」 ミリア「市内店だけで市税を収めるなら不問だって」 ルルリ「ジェシカママは散財してるだけなのね」 【つづく】 【開始・ルリエのその後】 【背景・三剣宮・食卓】 【立ち絵・エルハ】 【音楽・エルハをお届け】 【項見出し】 ルルリ「もしもしエルハ、保証人になって欲しい」 エルハB「入院ですか? 転居ですか?」 ルルリ楽「アニメか何かの制作会社を作ろうと思って」 エルハF「ミツアニじゃダメなんですか?」 ルルリ「独立することに意義があるのよ」 エルハH「女性向けなら」 エルハG「ティーさんがやるって言ってますけど」 ルルリ無「あの人の女性向けは一部の女性だから・・・」 エルハG「私も最近は面白さがわかってきました」 ルルリ驚「とうとうエルハもお腐りに」 エルハH「あれはいわば竿のついたレズですよ」 ルルリ笑「新解釈だわ」 ルルリ楽「まあ、ほどほどに楽しんでね」 エルハA「書類回してくれれば対応しておきます」 ルルリ「お願いします」 ルルリ楽「あと、ラーは元気でやってる?」 エルハF「ルルリさんの所じゃないんですか?」 ルルリ疑「私のところ?」 エルハ「三剣電機でサーバ管理やってるそうですけど」 ルルリ「聞いてないわ」 ルルリ「もっと健康的な仕事をさせたげればいいのに」 エルハF「サーバ管理は健康的じゃないんですか?」 ルルリ「どちらかというと覗きの仕事に近いわね」 ルルリ眠「画面いっぱいに端末の窓を並べて」 ルルリ「違和感があったら機械より速く観察するのよ」 エルハD「それは人間のする仕事なんでしょうか」 ルルリ「一流のエンジニアはみんな」 ルルリ「自分の仕事がAI化することを願ってるわ」 エルハ「仕事が無くなって困ったり」 エルハ「退屈したりしないんですかね」 ルルリ哀「それぐらい楽になりたいということよ」 エルハ「はあ・・・」 ルルリ疑「あの本職覗き魔は捕まっていないのよね?」 エルハH「ジップなら大丈夫ですよ」 エルハG「一流の忍者ですから」 ルルリ疑「忍者って普段何の仕事をしているのかしら」 エルハA「鉄アレイに当たらないよう竹輪取ったりとか」 ルルリ笑「俳句を読んで爆発四散したりとかかしらね」 エルハB「光学迷彩の実用化研究とかしてるらしいです」 ルルリ「あなたの背後にも居るかも知れないわね」 エルハ「あと、レイコは別れて帰ってきたそうです」 ルルリ無「そう」 ルルリ無「早く売れるといいわね」 【つづく】 【開始・夏休みを振り返る】 【背景・三剣宮・食卓】 【立ち絵・ミリア左】 【立ち絵・ルルリ右】 【音楽・三剣家の食卓】 【項見出し】 ルルリ「アリア祭りの忙しさって」 ルルリ「なんとかならないのかしらね」 ミリア「日数を増やせば一日は楽になるんだけど」 ミリア哀「そうするとどんどん期間が延びていく」 ルルリ疑「握手会は必要なの?」 ミリア「あれは内緒の健康診断だから・・・」 ミリア眠「まずい人はそれとなく通院を勧めてる」 ルルリ「たぶん全然伝わってない気がするわ」 ミリア「いつか気が付いてくれたらいいの」 ルルリ「来年こそは北海道に行きたいわー」 ミリア「札幌も暑いらしいよ」 ルルリ笑「本州のジメッとしたのよりはマシよ」 ミリア喜「どうせ食べ物目当てだしね」 ルルリ「いいお金稼ぎの手段も見つけたいわね」 ミリア楽「みんなで握手会する?」 ルルリ「アイドルグループでも始めましょうか」 ミリア笑「プロデューサーからお金を取ろう」 ルルリ笑「ソシャゲアイドルだった」 ミリア「そういえば」 ミリア「枢里の裏山の地主さん、見つかったんだって」 ルルリ驚「見つかったの?!」 ミリア「日本じゅうの山キャンプに挑戦してたらしい」 ルルリ眠「書き置きくらい残していきなさいよね!」 ミリア「旅に出ます、とは書いてあった」 ルルリ哀「何の意味もない情報だったわ」 ルルリ驚「じゃあじゃあ、私たちが見たものは?」 ミリア疑「模型?」 ルルリ眠「チサトの仕業か・・・」 ルルリ「まあ、それならいいけど」 ルルリ「明かりで照らされるのまで先読みしてたのね」 ミリア無「天才的な肝試しだった」 ルルリ「才能は平和なことに活かすべきだわ」 【つづく】 【開始・確定申告】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・タケル左】 【立ち絵・イオリ楽右】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 ルルリ「仕返しに私からも怖い話をしてあげる」 タケル疑「何の仕返しだよ」 ルルリ「来年の2月14日頃になるとね・・・」 イオリ楽「バレンタインですか?」 ルルリ「まったく甘くない大人のイベントがあるのよ」 チサト笑「オチが読めました」 ルルリ無「その名も確定申告・・・!」 ルルリ「今年一年稼いだぶんの税金を納めるのよ!」 チサト「93万円までなら控除されてタダです」 チサト楽「タケルさんとイオリさんは大丈夫ですね」 タケル喜「なんだーよかったー」 ミリア喜「わたしも大丈夫そう」 ルルリ「私は三剣ソリューションズに」 ルルリ笑「バッチリ中抜きされてるから!」 チサト楽「私も親の法人を通してますから・・・」 ルルリ驚「なんでみんな節税だけはバッチリなの?!」 ミリア無「フリーランスが一番に守るべきところなの」 チサト「法人でも役員給与を上げすぎて」 チサト「苦しむケースが多いですね」 ルルリ「会計事務所でも立ち上げたら儲かるんじゃ」 チサト「取引先は金払いの良いところがいいです」 チサト眠「節税効果の一部から報酬を抜くのは筋が悪い」 ルルリ「数をこなすのが大変そうね」 イオリ無「雇用創出にはなるのでは・・・」 ルルリ疑「そういえば自動手術機ってどうなったの?」 チサト楽「追加開発ありますけど、どこで請けますか?」 ルルリ驚「え、使う方向なの?」 チサト「当たり前です」 チサト眠「医者は足りてないんですから」 ルルリ「私の借金はどこの会社にあるのかしら」 ミリア疑「まだあったかな・・・」 ミリア喜「ルルリ、スープカレー屋さんでも始めない?」 ルルリ哀「また私に新しい借金を負わせる気ね?」 ミリア笑「そうでもしないと働かないよね、ルルリは」 ルルリ「たしかに」 【つづく】 【開始・家族バレは照れくさい】 【背景・ファミレス】 【立ち絵・コハク楽左】 【立ち絵・ルルリ右】 【音楽・コハクたん】 【項見出し】 コハク喜「おねえたーん」 ルルリ「お久しぶりね、コハク」 コハク「もっとあそんでよー」 コハク「出番無さすぎだよー」 ルルリ「スピンオフがあるって聞いたわよ」 ルルリ喜「天才少女ヒマワリちゃんと」 コハク「どうせ勢いで言っただけだよー」 コハク「予定ばっかりで」 コハク「いつ実現出来るかわかんないよー」 ルルリ穏「気長に待つのよ」 ルルリ「待てないなら薄い本を書くのよ」 コハク「私もノベルゲーム作る」 ルルリ照「ど、どうしてそれを」 コハク「いつも家族で配信を楽しく見ています」 ルルリ照「ぎえええええ」 ルルリ照「みないでえええええ」 コハク穏「おちんちんが ほ・し・い」 ルルリ哀「先立つ不孝をお許しください」 コハク「嫌なら録画消せばいいのに」 ルルリ哀「広告ついてるから消しづらいのよ・・・」 コハク「ご商売なら打たれ強くならないと」 ルルリ哀「家族バレは内臓にくるわよー」 コハク喜「ノベルゲームもきっと見るよ」 ルルリ眠「見てもいいけど私に言わないで」 コハク笑「えー、いいじゃーん」 コハク「私も作るし」 コハク喜「おねえたんは黒猫にする」 コハク喜「私は小鳩」 ルルリ穏「かわいい動物のお話なのね」 ルルリ無「言っておくけど」 ルルリ眠「アニメキャラはフリー素材じゃないからね」 コハク眠「公開する時は差し替えるし」 ルルリ眠「二度手間になるからやめたほうがいいわよ」 ルルリ哀「それだけで土日が潰れるわよ」 コハク驚「かわいい動物にする・・・」 【つづく】 【開始・天才ランキングの結果】 【全背景・SR汎用】 【立ち絵・チサト楽左】 【立ち絵・ルルリ右】 【音楽・チャットトーク】 【項見出し】 チサト眠「私たちは己の過ちに気が付きました」 チサト「天才というのは」 チサト「【適合者】だけではないのだと」 チサト眠「スコアはあくまで社会貢献の客観的評価」 チサト眠「【適合者】以外の天才が貢献する事もある」 チサト「よって、ナーサリーアリスの減点を撤回投票」 チサト楽「賛成多数で撤回が可決されました」 チサト楽「2020年の最終スコアを発表します」 「12位 540pt ステキチャン 人工知能」 チサト「これはランキング初登場の個体ですね」 ルルリ「SRの試作機よ。搭乗者が人工知能なの」 ルルリ楽「9年ほど封印されてたのを触らせて貰ったわ」 チサト「ルルリさんが動かしていたんですか」 「11位 4120pt ノウアスフィア 地球環境」 チサト「人類全体の課題なのに」 チサト「実質最下位になってしまいました」 ルルリ「社会貢献の枠組みが胡散臭いのが敗因かしら」 「10位 4800pt エーテリウム 金融」 チサト「最近話題のキャッシュレス決済です」 ルルリ「利便性にもセキュリティにも問題が山積みで」 ルルリ「天才の活躍が待たれるわね」 チサト楽「Jesiccaで事足りますけどね」 「9位 5100pt ポセイドン 宇宙開発」 チサト「バナナ危機から不死鳥のごとく蘇った」 チサト「元トップランカー」 ルルリ「宇宙旅行が気軽に楽しめるのは何年後かしら」 「8位 5560pt ラクリモサ 情報処理」 チサト「今年大躍進なのは素直に褒めますが」 チサト眠「まだこんな所にいたんですかって印象ですね」 ルルリ穏「来年は何もしないから抜かれると思うわ」 チサト疑「働いてください」 「7位 5620pt ヒマワリ 第一次産業」 チサト喜「枢里期待の新人、ヒマワリちゃんです」 ルルリ喜「コハクと同い年なのよね」 チサト喜「農業にこだわらず人助けをやるのだそうです」 チサト喜「今後が楽しみですね」 「6位 5780pt ミロクディジット 社会心理」 チサト「彼は営業やマーケティングが専門ですね」 ルルリ「ネットの広告とかもやっているんですってね」 チサト「あんまり広告を見て買うことは無いですね」 ルルリ「広告は表示させない主義だからわからないわ」 「5位 7360pt シンライデン 電力」 チサト「原子力発電とか核融合炉の子ですね」 ルルリ「全個体電池とかをやって欲しいわね」 チサト「フランスが原発やめたら」 チサト「またEUが原発禁止とか言い出しそうですね」 ルルリ楽「日本が落ち着いたら非難声明出しましょう」 チサト笑「世界を笑わせるブーメランジョークですね」 「4位 7760pt グランマハル 情報通信」 チサト「SNSの人ですね」 ルルリ「一度話したことがある人よね」 チサト「鶴城市ではなぜか彼のSNSが流行ですね」 ルルリ「外国のSNSを国が使うよりはいいわね」 「3位 8000pt ピクシースター 映像処理」 チサト「謎の半導体企業に携わっているらしいです」 ルルリ「最近大きい買収があった所よね」 ルルリ疑「IT企業って知名度低すぎ?」 「2位 8860pt アスクラピア 医療」 チサト「私は堂々の2位です」 ルルリ笑「1位は諦めたの?」 チサト「ダブルスコアじゃ効かないですよ」 「1位 25440pt ナーサリーアリス 医薬品」 ルルリ「SUコミュニティとしてはどういう心境?」 チサト眠「社会貢献を狭い枠で捉えないようにする」 チサト無「という戒めのように受け止めています。私は」 ルルリ「どうせ内輪のランキングなのだから」 ルルリ「自分たちのモチベーション重視でいいんじゃ」 チサト「将来的には諦めてないですよ」 チサト「ミリアさんに負けないほどの」 チサト楽「凄い発明をするつもりです」 ルルリ穏「前向きに捉えてるならいいと思うけど」 【つづく】 【開始・来年の台本】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・ミリア左】 【立ち絵・イオリ楽右】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 ミリア楽「枢里(くるるさと)は」 ミリア楽「鶴城駅の北側と北西側と南側にも少し広がる」 ミリア喜「人口7万人の未来都市制度です」 ミリア「三剣グループ各社の従業員と」 ミリア「そのご家族の方と」 ミリア楽「全く無関係な市民の方が暮らしています」 タケル「なんか、ふわっとしてるな」 イオリ「特徴があるようで無いですね」 ミリア「南部でも耕作放棄地の活用が始まって」 ミリア「枢里での作物買い取りを認定しているの」 ルルリ「毎月クルルに交換して、自給自足できるのね」 ミリア「空き家も社宅にしてる」 イオリ「南北で分かれる感じじゃなくなったんですね」 タケル「それで南部との人口差を埋めるわけか」 イオリ「選挙での南北対立も無くなっていくのかも」 ミリア「枢里でも、あやめ市長の支持者は多いよ」 タケル喜「やっぱ若い市長は発想が柔軟だもんな!」 ルルリ「枢里が困るような政策も打ってないものね」 イオリ眠「三剣は生かしたまま奪え」 イオリ「というのが、あやめ派の方針らしいですが」 タケル「お嬢にとっては、いいやら悪いやら」 ミリア楽「追放されるよりはいいかなー」 イオリ「そのせいか、台本の編集を頼まれました」 ミリア疑「台本?」 イオリ「小学5年生用の学芸会の台本です」 イオリ楽「今の情勢に相応しい物語に改めたいんだとか」 ミリア「わたしも観光案内の原稿作ってる」 イオリ笑「お互い大変ですね」 タケル眠「最初から仲良くすればいいんじゃないのかな」 タケル「演劇も対立をやめて」 タケル楽「観光も市内全部まわるとか」 イオリ「それはそれで盛り上げるのが難しそう」 ミリア「南部の観光はしてみたい」 イオリ眠「別に見るとこ無いと思いますよ」 タケル「探せばそれなりにありそうな気がするけどな」 ミリア喜「じゃあ探しに行こう!」 【つづく】 【開始・自作の教科書】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・ミリア左】 【立ち絵・タケル喜右】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 ミリア「三剣ゲームスから連絡があって」 ミリア喜「算数の攻略本が出来たって」 タケル笑「とうとう出来たか!」 イオリ楽「学校に導入して貰えそうですかね?」 ミリア無「導入は難しいかも知れない」 ミリア「なんか」 ミリア無「面白すぎるらしい」 モブA「ですから!」 モブA「属性は乗算で、追加攻撃は加算なんです!」 モブA「基礎攻撃力*バフ倍率*属性ボーナス」 モブA「+追加攻撃力*追加攻撃回数 です!」 モブB「待って算数より難しい」 モブA「武器の選択とスキルの順番を間違えると」 モブA「ボスを倒しきれず」 モブA「次の学期に進められなくなりますよ!」 モブB「なんでみんな」 モブB「ゲームになるとスラスラ解けるの?」 モブA「気持ちの問題です!」 ミリア無「算数のやりすぎで学校を休む廃人が続出」 タケル哀「本末転倒すぎる・・・」 【つづく】 【開始・売れ残りケーキの日】 【背景・高級宴会場】 【立ち絵・ミリア楽左】 【立ち絵・チサト楽右】 【音楽・三剣家の食卓】 【項見出し】 ミリア喜「きょう、12月26日は第四土曜!」 ミリア楽「みんなで一緒に」 ミリア笑「売れ残りケーキを食べる日です!」 ルルリ笑「せこくない?!」 ミリア楽「南部のフードロス削減活動なの!」 ルルリ「枢里は完全受注生産だものね」 イオリ笑「ケーキバイキングだー!」 タケル笑「食べまくるぞー!」 チサト眠「今週はみんな糖分の摂りすぎです」 ルルリ「昨日は誰かの誕生日だったわね」 ミリア「一昨日は誕生日イブだった」 ルルリ「三日前も誰かの誕生日だったでしょ」 ミリア「四日前も誕生日イブだった」 チサト眠「22日はSUTekの設立記念日です」 チサト疑「それに上皇陛下誕生日は平日なのでは」 ミリア「平日でもお祝いするもん」 チサト「あとクリスマスは誕生日では無いです」 チサト「イエス・キリストの降誕祭」 ミリア無「違いがわからない」 ルルリ「お祝い出来れば何でもいいんでしょ」 チサト眠「そうテキトーだからケーキが余るんです」 チサト「せめて日持ちのする栄養のいいもので」 チサト楽「お祝いすればいいと思いますけどね」 ルルリ「そうだね、プロテインだね」 ミリア「最後の晩餐がソイレント」 チサト「せめて芋煮会とかにしませんか・・・」 ルルリ楽「チサトはキノコ派? タケノコ派?」 チサト「タケノコ入りは聞いたことが無いですね」 ミリア無「戦争が混ざってる」 チサト「会津の人はきのこ山ですね」 チサト眠「せめて、味噌と醤油は呼び分けて欲しい」 ミリア「枢里はどっちもあるけど豚が強い」 チサト無「じゃあ敵です」 ルルリ「ということはプロのさくらんぼ人なのね」 チサト喜「いつもご愛顧ありがとうございます」 ルルリ驚「どうして買い付けたことを知ってるの」 チサト笑「ラクリモサの壁に描いてありましたから」 ルルリ照「なんか恥ずかしくなってきた」 タケル喜「みんな食べてるかー?」 イオリ楽「無くなっちゃいそうでしたよ」 ルルリ「無くなったらトンカツでも食べましょう」 タケル笑「トンカツは別の日がいいー!」 【つづく】 【開始・言わないという表現】 【背景・葉月婆宅・部屋】 【立ち絵・タケル左】 【立ち絵・イオリ穏右】 【音楽・ピュアッピュア】 【項見出し】 タケル「ここだけの話にして欲しいんだけどさ」 イオリ「秘密は守ります」 タケル「秘密とはちょっと違うんだけど」 タケル「言うと壊れちゃうもの、っていうか」 イオリ楽「わかりませんけど、壊れないですよ」 タケル眠「じゃあ言うけど」 タケル無「イオリは女の子同士の恋愛ってどう思う」 イオリ疑「どうって、恋愛対象かどうかですか?」 タケル「もちろん、それもあるけど」 タケル「世間体とか、まわりの反応とか」 タケル「もっと言うと生物として正しいのかとか」 タケル無「いや、なんというか」 タケル眠「普通というか当たり前っぽくなりすぎてて」 タケル無「逆に聞きづらくて」 タケル「別にそんなの普通だよなーと思ってたら」 タケル驚「えっそれおかしいでしょ、とか」 タケル哀「急に言われたらショック・・・」 イオリ楽「いろんな考え方の人がいるってだけだよ」 イオリ眠「絶対に言われないようにするのは無理だし」 イオリ「自分にとって当たり前のことは」 イオリ楽「当たり前のように振る舞うんだと思う」 タケル無「お嬢も心無いことを言われてたりするのかな」 イオリ「接する人も多そうだし、立場もあるだろうし」 イオリ穏「でもアリアさんは芯が強いから」 タケル哀「アタシは結構ウジウジ考えちゃうんだよなー」 イオリ「それも言わなきゃバレませんよ」 イオリ楽「タケルは当たり前に振る舞えるほうだと思う」 タケル「イオリも強そうに見えるけど」 イオリ眠「演技だと思って仮面かぶってる時はあります」 イオリ楽「自分に自信があるように見せかけている」 タケル「もっと正直に話し合えたらいいのになー」 イオリ楽「心を許せる人には話していいと思いますよ」 タケル疑「じゃあ、イオリは女の子は恋愛対象なの?」 イオリ楽「んー、心を許せる人限定なら、アリですね」 タケル笑「アリかーやったぜー!」 イオリ照『き、急に抱き着かれると恥ずかしいんだけど』 イオリ照『無意識にやってそうだから黙っておこう』 【つづく】 【開始・魔法少女の小さな戦い】 【背景・三剣宮・ナーサリーアリス】 【音楽・少女の孤独】 【項見出し】 ミリア眠「わたしは魔法少女になりたかった」 ミリア眠「アニメのお仕事はあったけど」 ミリア眠「天才の人たちとか」 ミリア眠「ママとかあやめ市長みたいに」 ミリア穏「誰かの役に立って」 ミリア穏「世界のためになるような仕事」 ミリア眠「将来、出来るようになるのかな」 ミリア眠「立派な大人になれるのかな」 チサト「アリアさん、今いいですか?」 【全背景・SR汎用】 【立ち絵・ミリア左】 【立ち絵・チサト楽右】 【音楽・ピュアッピュア】 ミリア照「ふぇ?!」 ミリア「い、いいです」 チサト「アリアさんは一寸法師ってご存じですか」 ミリア疑「小さい人が大きい鬼をやっつける話?」 チサト「そう、それです」 チサト「たとえばですけど」 チサト眠「一寸法師の半分の半分の半分よりも」 チサト「ずっと小さい人がいたとして」 チサト穏「その人が頑張って世界のために戦っていたら」 チサト楽「アリアさんはその人を応援できますか?」 ミリア楽「応援します」 チサト「でも、その人は小さすぎて」 チサト眠「アリアさんにも、誰の目にも見えないんです」 チサト「だから、いるかどうかもわからない」 チサト無「それでも」 チサト楽「アリアさんはその人を応援できますか」 ミリア「いるんなら応援できるけど」 ミリア無「わからないなら、応援できないかも」 チサト眠「アリアさんの戦ってる敵はそういう大きさで」 チサト「だから、誰も気づかないし」 チサト楽「応援したくても応援できないだけなんです」 ミリア無「わたしが、戦っている?」 チサト眠「私には才能が無いから気づきませんでした」 チサト穏「でも、アリアさんは戦っているはずなんです」 チサト楽「だから、私はアリアさんを応援します」 チサト楽「そしていつか、アリアさんを超えて見せます」 ミリア驚「わたしはそんなに凄いことはしてないです」 チサト「しています」 チサト「毎朝、毎晩」 チサト穏「その、ナーサリーアリスの中で」 ミリア無「・・・・・・」 チサト眠「私はその秘密に踏み込むつもりはありません」 チサト「でも、その戦いを知っていて」 チサト穏「応援している人がいることは」 チサト楽「どうか忘れないでください」 チサト楽「失礼します」 【つづく】 【開始・三剣家の無い枢里】 【背景・三剣宮・寝室】 【立ち絵・ミリア穏左】 【立ち絵・ルルリ穏右】 【音楽・三剣家の食卓】 【項見出し】 ルルリ「やっぱり三剣家は偉大だわ」 ルルリ「どんなに良いまちに住みたくても」 ルルリ眠「土地を買わないと住めないし畑も作れない」 ルルリ眠「インフラの整備も資源の確保も出来ない」 ルルリ「人がお金ナシで安心して暮らす仕組みには」 ルルリ眠「前提としてお金が沢山いるのよね」 ミリア疑「お金無くても何とかできないかな?」 ルルリ「もしも三剣家が最初から無くて」 ルルリ「私も天才なんかじゃなくて」 ルルリ眠「世間では危険な風邪が流行ってる」 ルルリ「そんな世の中だったら」 ルルリ穏「ミリア・・・アリアさんはどうしてた?」 ミリア穏「ルルリとふたりで狭いアパート暮らし」 ミリア眠「お互いに昼間は仕事だね」 ミリア穏「かわりばんこにごはん作って一緒に食べて」 ミリア穏「ルルリはわたしに仕事の愚痴を言うの」 ルルリ「ラクリモサが無いからね」 ミリア穏「安いワインをちょっとだけ飲んで」 ミリア穏「布団に入っていちゃいちゃしたら」 ミリア眠「明日からはまた仕事」 ミリア穏「貯金が貯まったら旅行に行って」 ミリア穏「お友達が出来たら広いおうちに引っ越して」 ミリア穏「みんなで一緒に住むのもいいね」 ルルリ「ルームシェアするのね」 ミリア眠「ルルリは会社をやめておうちでお仕事して」 ミリア眠「疲れて帰ってきたみんなに」 ミリア穏「おかえりって言うんだよ」 ルルリ笑「私も疲れてくたばってるかも知れないわ」 ミリア穏「みんなはルルリにお土産を買ってきて」 ミリア穏「つまみを食べながら」 ミリア穏「どうでもいい話をするの」 ルルリ「今の暮らしとは天と地の差があるわね」 ミリア穏「でもそこが、わたしたちの枢里なんだよ」 ミリア穏「鶴城市とか、ご町内と仲良くしながら」 ミリア穏「使ってないおうちを貸してもらったり」 ミリア穏「遠くのお友達を呼んだりして」 ミリア穏「枢里は楽しいまちになる」 ルルリ穏「質が違っても、意味は一緒なのね」 ミリア笑「ステーキは年一回のご馳走だねー!」 ルルリ笑「それは今と大して変わらない気がするわ」 ミリア楽「海外旅行も年一回行けたらいいほうだね」 ルルリ楽「バナナ共和国にしか行ってないわね」 ミリア「あと、今年はどんな贅沢したっけ」 ルルリ「国内旅行は結構したわよ」 ミリア喜「頑張ってたくさん働いたね」 ルルリ疑「そう考えると意外に変わらないのかも?」 ミリア「お金は欲しいしあったほうがいいけど」 ミリア穏「ただのアリアさんも別に変わらないよ」 ルルリ疑「私が天才じゃなくてもいい?」 ルルリ疑「文字入りTシャツ毎日着ててもいい?」 ミリア「天才が嬉しいのは三剣家のほうだし」 ミリア笑「お洋服は頑張って買おうね」 ルルリ笑「Tシャツは許されなかった」 【つづく】 【開始・天才以外の何か】 【背景・三剣庭園・緑】 【立ち絵・チサト左】 【立ち絵・ルルリ右】 【音楽・ぴよぴよ】 【項見出し】 チサト「ルルリさん」 チサト疑「あなたは何者なんですか?」 ルルリ笑「すんません俺また何かやっちゃいました?」 チサト眠「ラノベの主人公ボケ的なやつはいいですから」 チサト「今年ももう終わりなので」 チサト「最後に教えてください」 ルルリ眠「・・・・・・」 チサト「これは誰かの秘密の暴露ではなく」 チサト「あくまで私の仮説です」 チサト無「仮に、ある人が《特殊な方法》を用いて」 チサト無「未知の病原体か何かを無力化出来るとします」 ルルリ無「ふむ」 チサト眠「今年発生するはずだったパンデミックを」 チサト眠「ある人たちが事前に対処したことで」 チサト無「世界は誰にも知られず平和になっていた」 ルルリ「あなたは医学を専攻していて」 ルルリ眠「万能な風邪薬なんて作れっこない」 ルルリ「って立場だったわよね」 チサト無「そうですよ。今もそれは変わりません」 ルルリ「つまり、ありもしない仮説の話をしてるのね」 チサト眠「いいえ」 チサト無「世界中の天才がよってたかっても」 チサト無「万能薬は作れない」 チサト「だからこそ」 チサト楽「《特殊な方法》に頼る必要があったのでは」 ルルリ疑「どんな方法?」 チサト眠「それは私にはわかりません」 チサト無「あえて言うなら、それは現代科学ではない」 ルルリ「その面白い仮説は嫌いじゃないけれど」 ルルリ眠「私も《特殊な方法》のことは何も知らないわ」 チサト無「それはいいんです。暴くつもりもありません」 チサト無「問題は、仮にそういう方法があったとしても」 チサト無「その方法を使って感染を抑えるには」 チサト無「最初に感染源を突き止める必要がある」 ルルリ「《特殊な方法》自体にその機能があるとか」 チサト「それであれば、薬を瓶には入れませんよね」 ルルリ「そこまで知ってどうするのかしら」 ルルリ疑「非科学的な解決策だから許せない?」 チサト驚「まさか!」 チサト楽「人知れず世界を救うのは、人道的な英断です」 チサト楽「許すも許さないもありません」 チサト穏「その方法が何であれ心から賞賛することです」 チサト無「ただ、私は」 チサト眠「どうやって感染源を突き止めたのか」 チサト無「その非科学的な方法に、純粋に興味がある」 ルルリ穏「情報処理の天才が居た」 ルルリ「という説明では納得できないのかしら」 チサト「だとすれば、その天才には」 チサト無「《未来が視えている》としか言いようがない」 ルルリ「予知能力者なのね」 チサト楽「・・・という仮説は却下しました」 チサト「そんな機能のある予知能力者が」 チサト笑「肝試しであんなに怖がるはずありませんから」 チサト「バナナ共和国も化石燃料の暴騰も読めてない」 ルルリ笑「演技が上手な予知能力者かもよ」 チサト「ルルリさん、あなたはひょっとして」 チサト無「《二週目》」 「ルルリ、無言で人差し指を口に当てる」 ルルリ穏「あなたが本物の天才なのはよくわかったわ」 チサト無「恐縮です」 ルルリ「もう、新しい2020年が終わる」 ルルリ喜「また来年もよろしくね、チサト」 チサト楽「はい・・・」 ルルリ穏「それでは、良いお年を」 【見出し装飾・HAPPY END】 【変数代入・sf.happyend・1】 【章解放・111・11章1項を解放しました】 【おわり・120】