; ふわふわ ; Copyright alria.net 2020 All Rights Reserved. ; 【タイトル・10章 バナナ危機一発 儚い世界平和】 ; ; 2020-09-17 ; 2020-10-02 ふよふよ大通形式に対応 ; 2020-10-13 ラクリモサが第5話に 大幅加筆 ; 2020-10-16 全体的に書き直し ; 2020-10-28 表情、タイトル、音楽対応 【開始・枢里の電力事情】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・チサト疑左】 【立ち絵・ルルリ右】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 チサト「三剣グループって」 チサト疑「どうして原発を持ってないんですか?」 ルルリ「どうしてって」 ルルリ眠「お前なんでスマホ持ってないの?」 ルルリ「みたいに言われても」 チサト「自給自足を是とする枢里が」 チサト疑「電力を自前で確保できないのは不思議です」 ルルリ「石炭発電所はあるのよ」 ルルリ眠「60年前に作って一回だけ建て替えたやつが」 イオリ「時代遅れですね」 ルルリ「今も日本の発電電力量の3分の1は石炭よ」 イオリ楽「地球環境に悪いんですよね」 ルルリ眠「嫌なら原発の稼働を続ければ良かったのよ」 ルルリ哀「いきなり全部止めるから滅茶苦茶になるの」 タケル「事故のせいだよな」 ルルリ「当時の政府のせいよ」 チサト「今は天然ガスに移行した所が多いんですよね」 ルルリ無「それで大量に買い付けて相場の数倍払ってる」 ルルリ眠「数倍でも石油よりはマシだけど・・・」 タケル「ガソリン高いって言うもんな」 ルルリ無「原発の輸出も石炭のガス化も難航してるし」 ルルリ眠「どこに向かっても地獄なのよ」 イオリ「太陽光発電が一番いいんじゃないですか」 ミリア「晴れた日にエアコンつける」 ルルリ「一般家庭で持つにはちょうどいいと思うけど」 ルルリ「6万人、2万5千世帯は支えきれないわね」 イオリ「そんなに足りないものなんですか」 ミリア喜「枢里メガソーラーは50haの広大な土地に」 ミリア喜「10万枚以上のソーラーパネルを設置した」 ミリア喜「総出力30メガワットの大規模発電所です!」 ルルリ「日本有数とは言わないけど結構な規模なの」 ミリア喜「年間の総発電量は一般家庭8500世帯分」 ミリア驚「石炭発電所の0.1倍にも及ぶんですよ!」 イオリ哀「たった10分の1」 ミリア楽「作った電気は全部売ってます!!!」 タケル「なぜ売るし」 ルルリ「当時の政府のせいよ」 チサト疑「それで電気代が値上がりしているのでは」 イオリ哀「なんか思ってたのと違う・・・」 ルルリ「原発を持ってたほうが合理的だったわね」 チサト「それはそれで処分に困るでしょう」 ルルリ笑「抑止力になるかも知れないわよ」 チサト哀「とんでもないです」 【つづく】 【開始・無慈悲なチャーハン】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・イオリ左】 【立ち絵・ミリア右】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 ルルリ「たとえば浮体式洋上風力発電が普及して」 ルルリ「外国に資源を依存しなくて済んだとしても」 ルルリ眠「戦争を回避できるわけじゃないのよね」 タケル「国を守るための軍事力がいるよな」 イオリ「要らないと思います」 ルルリ「警察って必要だと思う?」 ミリア「必要だと思う」 ルルリ「警察には犯罪者に勝つための武器が必要よね」 イオリ「武器は警察だけが持てるんですよね」 ルルリ「問題は警察官も犯罪をするということね」 ミリア疑「いい警察官にだけ武器を配れないのかな」 ルルリ「武器を持つと使いたくなっちゃうものなのよ」 ミリア無「むむむ」 ルルリ穏「私は核爆弾のスイッチを押しちゃうタイプね」 チサト哀「少しは理性を保ってください」 ミリア哀「どうどうどう」 ルルリ笑「たとえばミリアが殺されたら秒で押すわよ」 ミリア無「それなら殺される前に押して欲しい」 チサト哀「核戦争以外の道を模索しましょう」 イオリ「経済的に貢献することで攻めにくくするとか」 ミリア「猫を飼う」 チサト「枢里に小さい動物園ありますよね」 ミリア喜「みんなで飼ってるの」 ルルリ無「軍事力(猫)」 イオリ無「つよい」 ルルリ「世界中の人が猫好きだといいけど・・・」 タケル楽「アタシは犬派だなー」 イオリ楽「私もどちらかというと犬です」 ミリア笑「犬も飼う」 チサト「世界中の人がアリアさんならいいんですが」 ルルリ穏「私は全身から鼻血を吹いて即死するわ」 ミリア穏「全身の穴という穴を塞いじゃおう」 【立ち絵・全消し】 【音楽なし】 「緊急速報です」 スマホ「ブゥーーーーーーーン」 ルルリ疑「あら、地震かしら」 チサト疑「音がいつものと違いますね」 「直ちに避難、直ちに避難」 「建物の中、または地下に避難してください」 「ミサイルが、12時55分頃」 「西日本周辺に落下する可能性があります」 ミリア驚「15分後」 チサト無「長い」 ルルリ疑「どこから飛ばしたのよ?」 タケル無「ヘルメットを被って机の下に隠れろって」 イオリ無「窓に背を向けて頭を守る」 タケル無「ランドセルしょっておくか」 【つづく】 【開始・わかりやすい外交】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・チサト左】 【立ち絵・ミリア無右】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 ミリア疑「バナナ共和国」 チサト疑「え?」 ミリア無「バナナ共和国が撃ったって」 ルルリ驚「まさかの東京土産」 チサト無「普段は話題にも挙がらないような小国なのに」 ミリア「ニュースになってる」 大統領「あー諸君、突然だが重大発表をするぞー」 大統領「我がバナナ共和国は飛翔体の実験に成功した」 大統領「たぶん公海に落下するので安心して欲しい」 チサト「日本海のEEZに落下すると予測されてます」 タケル疑「じゃあ大丈夫なのか?」 大統領「世界平和のためには経済協力が不可欠である」 大統領「今後の我が国の経済発展のため」 大統領「アメリカ、中国、ロシア、中東、EUに対し」 大統領「毎年100億ドルずつ援助を求むものである」 チサト「毎年およそ5兆円よこせと」 ルルリ眠「清々しいまでの外国資本依存っぷりね」 チサト「世界中を敵に回しても潰されるだけでしょう」 イオリ疑「でもどうして日本海を狙ったんですかね」 タケル「日本には援助を求めてないのにな」 ミリア無「いかんです」 チサト楽「まあ日本なら遺憾声明だけで終わりですね」 ルルリ眠「もうバナナは買ってあげないわよ」 大統領「援助してくれた友好国には」 大統領「どんどん美味しいバナナを輸出するぞー」 チサト「交換条件になってると思ってるんですかね」 大統領「援助しなかった国には・・・」 大統領「いや、そんな愚かな国は無いだろうと思う」 大統領「それでは振込を楽しみに待っているぞー!」 イオリ哀「ほんとにいるんですね、こんな人」 ルルリ無「誰よ、こんなバカにミサイル持たせた奴は」 チサト眠「ポセイドン・・・」 ルルリ驚「まさか」 チサト「正確に日本海のEEZを狙えないと」 チサト「この恫喝は成立しないはずです」 タケル「まー普通の国なら戦争を始めるわな」 チサト眠「バナナ共和国と日本の距離は約6000km」 チサト「ですから撃たれたのはICBMですね」 ルルリ「普通は誤差が生じるから核弾頭を積むのよね」 ミリア「バナナ共和国の電力はほとんど原子力だよ」 イオリ疑「原発から核爆弾の材料を取り出せるの?」 ルルリ楽「いい質問ね」 チサト「恫喝自体は十分に成立する、と」 チサト楽「SUコミュニティに確認してみましょう」 【つづく】 【開始・ミサイルが生む損失】 【全背景・SR汎用】 【立ち絵・チサト疑左】 【立ち絵・ルルリ疑右】 【音楽・真面目モード】 【項見出し】 マハル「御明察だ。ポセイドンはバナナ共和国にいる」 チサト疑「ミサイル売却の情報も掴んでるんですか?」 マハル「本人がそう言うのだからそうなのだろう」 ルルリ「自慢したがりなのね」 マハル「スコアについてのクレームがあったんだ」 チサト無「これは・・・ポセイドンの順位が下がってる」 ルルリ笑「バカにミサイルを撃たせたら下がるのね」 マハル「いや、そんなはずは無い」 チサト疑「平和的な研究を促すよう評価基準を変えた?」 マハル「一切手を加えていない」 マハル「外部から不当に改ざんされた形跡も無い」 チサト疑「ナーサリーアリスのように減点をした?」 マハル「それも無い。スコア操作には投票が必須だ」 チサト「じゃあ従来の評価基準で減点されたんですね」 マハル「評価基準は、権威、名声、価額の三軸だけ」 マハル「権威というのは受賞歴のようなものだ」 チサト「ノーベル賞とか、国の承認とかですね」 マハル「名声というのは、個人の認知と評判だな」 チサト「何億人が使ったとか、何万人を助けたとか」 マハル「価額は、成果を金額に換算したもの」 チサト「何億円儲けた、何兆円の経済効果を生んだ」 マハル「マイナスになりやすいのは、価額だろう」 ルルリ「ポセイドンはミサイルを作ったことで」 ルルリ疑「何億円もの損失を生み出してしまった?」 マハル「そうだ。が、桁が違う」 マハル「百兆円。少なくとも数十兆円規模だろう」 ミリア無「大きすぎて実感がわかない」 ルルリ「アップルが潰れるくらいかしらね」 チサト哀「どうすればそんな損失が出せるんですか」 マハル「実際に大量の死傷者を出せば損失になる」 ルルリ「軍事兵器を作れば、死人が出るのは当然よね」 マハル「ポセイドンはミサイルに弾頭を積まない」 マハル「戦闘機にも武器を搭載しない」 マハル「あくまで軍事目的に使用したのは顧客だ」 マハル「というのが踏みとどまっている一線らしい」 チサト無「犯罪で言うなら幇助にあたると思いますが」 チサト眠「認められていたのはあくまで抑止力として」 チサト無「実際に使用されたとなると話は変わります」 マハル「日本に撃たれたミサイルは損害が無いし」 マハル「スコアが下がったのは実験の前なんだよ」 ルルリ「別の所で具体的な被害が出たってことね」 チサト「ミサイルのニュースは無さそうでしたけど」 【つづく】 【開始・バナナ共和国へ】 【全背景・SR汎用】 【立ち絵・チサト左】 【立ち絵・ミリア楽右】 【音楽・真面目モード】 【項見出し】 チサト「ポセイドンと話してみましょう」 マハル「それは難しいかも知れない」 マハル「海底の通信ケーブルが政府の監視下にある」 マハル「大統領の意に沿わない会話は規制されるよ」 チサト「じゃあ、直接会いに行くしかないですね」 ルルリ「飛行機、飛ばないんじゃないかなー」 チサト「三剣家のジェットを貸して戴けませんか」 ミリア「エアバナナ、飛んでる」 ミリア楽「今夜すぐ行く?」 チサト「行けるうちに」 ルルリ楽「わかったわ」 ミリア楽「手配した」 チサト「ありがとうございます」 ミリア「向こうにうちの別荘があるから」 ルルリ楽「楽しい観光になるといいわね」 ミリア喜「ストーンヘンジとか、モアイ像とかあるよ」 チサト「モアイ像はともかく」 チサト哀「ストーンヘンジはイギリスですよ」 ミリア喜「自由の女神もあるよ」 チサト無「海賊国家か何かですか」 ルルリ眠「危険なのは否定しようが無いわね」 ミリア笑「みんなでバナナオレ飲もう」 チサト驚「まさか、ついてくるんですか?」 ルルリ驚「まさか、一人で解決できると思ってるの?」 チサト「戦争になるかも知れませんよ」 ミリア楽「それを止めに行くんでしょ?」 ルルリ「私たちは観光客を装って入国」 ルルリ「チサトは無通信でポセイドンと接触」 ルルリ楽「状況によってはミリアが大統領と面会」 ルルリ眠「事と次第ではミサイルを撤去か無力化」 チサト疑「何か方法はあるんですか?」 ルルリ「ジュースでもかけたら止まらないかしらね」 チサト哀「つまり無策なんですね」 ルルリ疑「日本からICBM撃って貰うのはどう?」 ミリア無「それはもはや戦争」 ルルリ「じゃあ大統領を捕まえるくらいしかないか」 チサト「少なくともポセイドンを連れて帰りたい」 ミリア「日曜日になったら帰ろう」 【つづく】 【開始・群島】 【背景・バナナ共和国】 【音楽・バナナ共和国】 【項見出し】 ルルリ驚「はっ」 ルルリ「せっかくのファーストクラスなのに」 ルルリ哀「気持ち良すぎて寝てしまったわ」 ミリア喜「ゆっくりできた?」 ルルリ眠「もっと贅沢を噛みしめたかったわね」 チサト「この状況で寝るほうがよっぽど贅沢ですよ」 ルルリ笑「ステーキ食べながら映画見たかったわ」 ミリア楽「夜更かししてたのは仕事?」 ルルリ「コクリコを更新してたのよ」 チサト「キャンプの時のアレですか」 〔ルルリ、左手の腕輪を見せる〕 ルルリ「ソフトはこれね。第5世代SRと共通コード」 ルルリ「肩パーツを接続すれば簡単な計算が可能よ」 チサト「ということは、肩がPC本体ですか」 ルルリ「センサー、衛星通信機、電池とか諸々ね」 チサト疑「ノートパソコンで良くないですか?」 ルルリ「身に着けてないとなんか不安なのよね」 チサト「ノートも使いこなせば結構いいですけどね」 ミリア「そろそろ着くよ」 ミリア喜「島が見えてきた」 ルルリ「手前が観光島ね。まさに高級リゾートだわ」 チサト疑「奥に淀んだ島が見えますね」 ミリア「そっちは国民の島なの」 チサト「ミサイルがありそうなのは国民の島ですね」 ルルリ「観光地の真ん中に基地は置かないでしょうね」 チサト楽「向こうにはジャングルの島も見えますね」 ルルリ楽「例のバナナを作ってる島かしらね」 チサト「やろうと思えば基地も隠せそうですね」 ルルリ「真ん中には小さいけど宮殿の島があるわね」 ミリア「あれは大統領のおうち」 ルルリ「あの島で群島をまとめて統治しているのね」 チサト疑「ポセイドンはどこにいるんですかね」 ミリア「観光客は観光島にしか行けないよ」 ルルリ「まずは上陸してから考えましょうか」 ミリア楽「わたしたちの家はあそこ」 チサト「大きな別荘が並んでいますね」 ミリア喜「あれが三剣大邸宅」 チサト「私有地は持てないって聞きましたけど」 ルルリ笑「セレブ待遇ね」 チサト楽「飛行機もファーストクラスですもんね」 ミリア笑「空いてたからアップグレードして貰った」 【つづく】 【開始・予定調和の恫喝】 【背景・バナナ共和国・大邸宅・昼】 【立ち絵・チサト左】 【立ち絵・ルルリ右】 【音楽・バナナ共和国】 【項見出し】 大統領「財政援助の振込状況だがー」 大統領「アメリカと日本、共同での振込を確認した」 チサト「さりげなく日本が支払ってますね」 ルルリ「総理の在任が長いから懇意なのでしょうね」 ティー「ちなみに私はアベトラ派ですね」 ティー「表向きでは日本が言いなりに見えて実は」 ミリア無「妄想が逞しい」 大統領「中東も振込準備を進めていると聞いている」 大統領「大変結構なことである」 チサト「簡単に脅しに屈するものなんですね」 大統領「中国、ロシア、EUは手間取っているのか?」 大統領「増額を申し出るのなら我々は歓迎するぞー」 ルルリ「支払う国と支払わない国に分かれた場合」 ルルリ眠「カツアゲの意味は大きく変わるわね」 チサト「アメリカが非難しないのはおかしいですよね」 ルルリ「撃って欲しいターゲットがいるってことよ」 チサト疑「予定調和の取引だってことですか」 ルルリ「その取引が百兆円の損害を生む」 ルルリ「そして、ポセイドンが深く関与している」 チサト眠「その情報が既にスコアに反映されている、と」 チサト無「機密情報ではないのでしょうか・・・」 ルルリ「天才たちの情報は収集されているのでしょう」 チサト「いいやら悪いやら」 【立ち絵・全消し】 【立ち絵・ティーさん】 ティー「みなさん、何か飲まれますか?」 ルルリ穏「ティーさんもこんな所までご苦労様ね」 ティー「お嬢様に紅茶を注ぐのが生き甲斐ですから」 ルルリ笑「薄い本より薄い生き甲斐だけどね」 ティー「貴腐人は生き様ですから」 ルルリ「ミリアが女の子で良かったわ」 ティー「ふむ、男体化もアリかも知れませんね」 ルルリ哀「生き甲斐をオカズにするのはやめて」 ティー「ザーネンいっぱい出してください」 ティー「って言ったら口に出してあげます」 ルルリ驚「ザーネン飲みたいけどコップで出して」 ミリア疑「ザーネン?」 ティー「突起の先から出てくる白濁液ですよ」 ミリア喜「わたしも飲んでみたい」 ルルリ無「その説明で興味を示すのはどうなの」 ミリア楽「牛乳でしょ?」 ルルリ楽「牛ではなくて山羊ね」 ルルリ「口に合わなかったらバナナオレにしてね」 【つづく】 【開始・突然の魔法少女】 【背景・バナナ共和国】 【立ち絵・ミリア魔笑左】 【立ち絵・ルルリ天笑右】 【音楽・魔法少女配信】 【項見出し】 ミリア魔喜「きゃるーん☆彡」 ミリア魔笑「はじめまして! 魔法少女ミリアだよっ!」 ルルリ天喜「私は天才少女ルルリですわ!」 ルルリ天「そしていまだに」 ルルリ天笑「きゃるーんの意味がわからないわ!」 チサト「そのコスチュームはアニメか何かですか?」 ミリア魔驚「たいへんたいへん!」 ミリア魔笑「一般ピープルが映り込んじゃう!」 ルルリ天笑「編集さん、目線にモザイクお願いですわ!」 ミリア魔「というわけでー、きょうは」 ミリア魔楽「バナナ共和国の公共電波をハイジャック!」 ルルリ天楽「日本で大人気のアニメを紹介しますのよ!」 ミリア魔喜「バナナ共和国でも放送されるといいね!」 ミリア魔楽「でもちょーっと過★激だから無理かな?」 ルルリ天笑「放送禁止用語も暖かくスルーですわよ!」 チサト無「天才少女ルルリ、が、聞き捨てならない」 ルルリ天笑「パンピーはモザイク大盛りにしますわ!」 ルルリ天眠「キャラ付けは私は一切関わってないし!」 チサト疑「なら私と天才少女の名をかけて勝負です」 ミリア魔喜「ここでまさかのライバル新登場?!」 ミリア魔楽「ライバルちゃん、お名前を教えなさい!」 チサト「私の名はアリス! 【ナーサリーアリス】!」 ミリア魔喜「新登場のアリスちゃんに拍手ー!」 ミリア魔「とうとうルルリちゃんは」 ミリア魔笑「パンピーに負けてしまうのか!」 ルルリ天哀「とうとうって何よ!」 ミリア魔「では問題です」 ミリア魔眠「200人の子供に1個ずつミカンを配るとき」 ミリア魔楽「ジカンは何分必要か!」 ルルリ天「20分くらいかしら?」 チサト「解なし!」 ミリア魔「さあ、答えはどうでしょうか!」 ミリア魔喜「この会場で実際にミカンをお配りします!」 ミリア魔笑「良い子のみんなは急いで取りに来てね!」 ルルリ天喜「早く来ないと無くなっちゃいますわよ!」 【つづく】 【開始・パスファインディング】 【背景・バナナ共和国・大邸宅・夜】 【立ち絵・チサト楽左】 【立ち絵・ルルリ眠右】 【音楽・バナナ共和国】 【項見出し】 チサト「結局、答えは何分だったんですか?」 ルルリ「2時間配ってもポセイドンは来なかった」 チサト「ミカンで釣ろうなんて浅はかすぎます」 ルルリ「【ナーサリーアリス】でも釣れなかったわね」 ミリア疑「公式にお呼び出しかけるしかないのかな」 ルルリ「三剣家とミサイルの関連性は曖昧にしたいわ」 チサト「私たちの素性は大統領にはバレてますよね」 ミリア「パスポート見せたよね」 チサト疑「それなら島の探索許可も取れませんか?」 ミリア「ハッキリとは行き来を禁止されてないけど」 ルルリ「この島、観光ルートが厳密なのよね」 チサト「バスで一回りするだけで全部見れましたね」 ルルリ眠「そう。空港から、ホテル、大邸宅」 ルルリ眠「遺跡、遊園地、商店街、空港で一周する」 チサト楽「凄く便利で、観光もすぐに終わりました」 ルルリ「移動距離を最短にしようという意思を感じる」 ミリア喜「そうすれば渋滞しないもんね」 ルルリ「合理的すぎて、他の場所に行く理由が無いわ」 ミリア「他には、泳いだり潜ったりヨット出来るよ」 チサト「さすがにポセイドンも海には居ないでしょう」 ルルリ無「と言い切れないところが悩ましいわね」 チサト驚「じゃあ明日はまさかの水着回ですか」 ルルリ眠「行ってきていいわよ。私は留守番するから」 ミリア「わたしはもう一回電波ジャックしてみる」 チサト「それでダメなら他の島に行きましょう」 ミリア疑「どの島がいいかな」 ルルリ「宮殿の島には政治施設しかないのよね」 チサト「ポセイドンが宮殿に住んでる可能性は低そう」 ミリア「見学したいって言えば見せてくれるかも」 チサト眠「それはそれでザルですね」 ミリア「兵士の人はついてくるよ」 ルルリ「あまり楽しい見学会にはならなさそうね」 ミリア「いるとしたら、ミサイルの近くなのかな」 チサト疑「ミサイルは、国民の島か、ジャングル島か」 ルルリ眠「木を隠すなら森の中だけど・・・」 ルルリ楽「せっかくなら国民の島も見てみたいわね」 チサト「バナナ刈りとかやってないんですかね」 ミリア喜「すぐお腹いっぱいになりそう」 【つづく】 【開始・3日間待ってやる】 【背景・バナナ共和国・大邸宅・昼】 【立ち絵・チサト疑左】 【立ち絵・ミリア右】 【音楽・バナナ共和国】 【項見出し】 大統領「今日はみんなに残念なお知らせがあるぞー」 大統領「いや、人によっては嬉しいお知らせかな?」 大統領「中国とEUが我が国に非難声明を出した」 大統領「平和を脅かす大国の勝手な暴挙である」 大統領「しかしEUからは10億ユーロが届いている」 ルルリ「不満は示すけど狙われたくはない、と」 大統領「ロシアからは何も返事が来てないぞー」 チサト「これで、三者三様に分かれましたね」 ミリア無「中国がアメリカをテロ支援国家に指定」 ルルリ驚「ほんと?」 ルルリ眠「逆ならわかるけど、指定してどうなるの」 ミリア無「攻撃を受けた場合、アメリカに報復を行う」 ルルリ「標的が中国で、証拠を掴んだって事かしら」 チサト「そうでなければ貿易に支障を来すだけなので」 チサト眠「中国側から事を荒立てる合理性は無いですね」 ミリア「普段言われてたから言い返しただけとか」 ルルリ笑「まさか、ガキの喧嘩じゃあるまいし」 チサト楽「それならアメリカが露骨に挑発してるのか」 ルルリ「挑発が目的なら、攻撃は行わないのかしらね」 チサト疑「中国をテロ支援国家にする大義名分が目的?」 チサト「こんな事をしなくても指定できそうですが」 ルルリ哀「ずっとピースのはまらないパズルだわ」 大統領「早くしないとうっかり押しちゃうかもー」 大統領「3分間待ってやる」 大統領「え? 短い? それなら3日だー」 大統領「明後日までに振り込まないと何か起きるぞー」 ミリア無「やる気だ」 チサト「今日が木曜日だから、決行は日曜日ですか」 ミリア疑「ミサイルの見学も聞いてみる?」 チサト「ポセイドンの情報を得てから判断したいです」 ミリア「島の見学は、明日、国民の島ならいいって」 ルルリ「なるほど、バナナは見られたくないのね」 チサト「ポセイドンに何とか来て貰うしか無いですね」 ミリア楽「今日はラジオで呼んでみる」 チサト驚「どうなってるんですか、この国の電波は」 ミリア笑「国家が介入しやすいように乗っ取り放題なの」 チサト「反体制派に使われたらどうするんですか」 ミリア驚「悲しいことになる」 ルルリ眠「国民の動きは政府に掌握されてるから・・・」 【つづく】 【開始・ポセイドンの来訪】 【背景・バナナ共和国・大邸宅・夜】 【立ち絵・チサト疑左】 【立ち絵・ルルリ疑右】 【音楽・真面目モード】 【項見出し】 ミリア「あ、お客さんだ」 ルルリ疑「こんな遅くに誰かしら?」 ミリア楽「小学生っぽい」 チサト喜「あの子は、ポセイドンですね」 『ミリア、ポセイドンを家の中に通す』 ポセイドン「お前は、アスクラピアだな」 ポセイドン「あとの二人は誰だ」 チサト「ラクリモサと」 チサト笑「ナーサリーアリスです」 ポセイドン「ナーサリーアリス!」 ポセイドン「実在したのか!」 ミリア喜「三剣アリアです」 ポセイドン「お前は何をした?」 ポセイドン「それとも、三剣が何かしたのか?」 チサト「その前に、ポセイドンの事が聞きたいですね」 チサト疑「一体何をしたんですか?」 チサト眠「スコアが大量に失われるようなこと」 ポセイドン「俺は何もしてない」 ルルリ笑「PCを壊した人の常套句ね」 ポセイドン「本当だ。いつも通り飛翔体を売っただけだ」 ルルリ「飛翔体ね。弾頭が無いから平和的だと」 ポセイドン「そうだ。爆弾を積むやつが悪い」 チサト「ミサイルとしての使い道しか無いですよね」 ポセイドン「ミサイルとしては使えない」 ポセイドン「弾頭を積むと命中しなくなるからだ」 チサト「それくらいは買った人が補正できますよね」 ポセイドン「出来ない。弾道計算は秘匿している」 ルルリ疑「そこまで計算して偽ミサイルを売ってるの?」 ルルリ笑「あなた、一流の詐欺師ね」 ポセイドン「軍事利用は一切保証しないと警告の上だ」 ルルリ疑「その愉快な飛翔体、今までの顧客は?」 ポセイドン「日本、アメリカ、中国に売れた」 チサト驚「バレたら大変なことになるのでは」 ポセイドン「アメリカは気づいたらしい」 ポセイドン「が、特にクレームなどは無かった」 ルルリ「日本はともかく、中国は気づきそうだけど」 チサト無「そして気づいたら怒りそうなイメージです」 ルルリ喜「意外とジョークグッズには寛容な国なのね」 ミリア疑「気づいてないだけ?」 【つづく】 【開始・財政援助の意図】 【背景・バナナ共和国・大邸宅・夜】 【立ち絵・チサト疑左】 【立ち絵・ルルリ疑右】 【音楽・真面目モード】 【項見出し】 チサト「バナナ共和国の財政援助要求は」 チサト「初めから断られることをわかってた上で」 チサト疑「特定の国を攻撃する意図があったのでは?」 ポセイドン「俺の知ったことではないな」 チサト「その作戦に使われるのが」 チサト無「弾薬の無い飛翔体でないといけないのなら」 チサト眠「あなたは脅迫の為の凶器を作った事になる」 ルルリ「犯罪の幇助と言える可能性があるわね」 ポセイドン「お前は自分の作った麻酔薬が」 ポセイドン「犯罪に使われたら刑務所に入るのか?」 チサト無「犯罪に使うと知ってて渡したなら」 ポセイドン「やったのはあくまで財政援助のお願いだ」 ポセイドン「どう交渉するかは当事者間の問題で」 ポセイドン「平和的に解決する余地も十分にある」 ルルリ疑「標的はロシアなの?」 ルルリ「飛翔体の仕様を知らないのはEUとロシア」 ルルリ眠「アメリカが仕掛ける動機はわからないけど」 ルルリ「キューバ危機の意趣返し、かしらね」 ポセイドン「カネが目的なら話は単純だろう」 チサト「アメリカとバナナ共和国が共同で恫喝して」 チサト疑「回収した援助金を山分けするとか?」 チサト眠「確かにシンプルですが、みみっちいですね」 ルルリ「標的が脅しに屈するとは思えないし」 ルルリ「バナナ共和国を攻撃する方が安そうね」 ポセイドン「ICBMの使用は国際世論が許さないだろう」 ルルリ「通常兵器による敵基地攻撃」 ルルリ驚「・・・絨毯爆撃かな?」 チサト「先制攻撃は基地の発見が難しいんですよね」 チサト疑「ポセイドンなら、どうやって攻撃しますか?」 ポセイドン「迎撃だ」 ポセイドン「隠された発射地点を叩くより」 ポセイドン「向かってくる物を打ち落とす方が楽」 チサト「迎撃は、飽和攻撃に弱く、コストも嵩みます」 ポセイドン「大国同士の戦争ならいざ知らず」 ポセイドン「弱小国のヤケクソの攻撃なんてたかが知れる」 ルルリ「イージスで十分迎撃可能だとしたら」 ルルリ眠「恫喝には応じず、無視するのが一番ね」 ルルリ疑「・・・標的の迎撃能力が試されている?」 【つづく】 【開始・ポセイドンとの取引】 【背景・バナナ共和国・大邸宅・夜】 【立ち絵・チサト疑左】 【立ち絵・ルルリ疑右】 【音楽・真面目モード】 【項見出し】 ルルリ「ポセイドンのビジネスは理解したわ」 ミリア無「わたし、ぜんっぜん話についていけてない」 ルルリ「弾頭を積まなくても軍事目的に使える飛翔体」 ルルリ楽「つまり、この商品こそ迎撃ミサイルなのよ」 ミリア楽「ミサイルを防ぐバリアを売り歩いてた?」 チサト眠「それなら最初からそう言えばいいのに」 ポセイドン「納得したのなら、評価を改めて貰おうか」 チサト「スコアは故意に下げた訳ではないそうです」 ポセイドン「故意に上げて貰っても構わないが?」 ルルリ眠「あんなランキングに拘る理由がわからないわ」 ポセイドン「評価は名誉、名誉はカネだ」 チサト「確かに天才やるにもお金がかかりますけど」 チサト疑「あなたはお金のためにやってるんですか?」 ポセイドン「カネは、この世界で最も強い武器だろう」 ミリア無「そんなことないけどなー」 ルルリ疑「スコア操作の投票は全部で何票なの?」 チサト「10人の天才と、ナーサリーアリスです」 ルルリ喜「じゃあ、ここに11中の4票があるのね」 ポセイドン「ところでお前は誰だ」 ミリア喜「天才少女ルルリちゃんですわよ!」 チサト眠「10位、いや、9位のラクリモサですよ」 ルルリ笑「今は私のほうが上位になったみたいね」 ポセイドン「偉そうに言われても」 ルルリ「まあ、一票の価値は同等だわ」 ルルリ「あなたの要求はスコアの回復」 チサト「私たちの要求は戦争の回避です」 ポセイドン「どうするつもりだ?」 チサト「ミサイルをすべて無力化できますか」 チサト「妨害電波的なやつとかで」 ポセイドン「そんなのにやられるほど脆弱じゃない」 ルルリ疑「ファームウェアアップデートも無いの?」 ポセイドン「正規の署名が無いと書き換えは行えない」 ポセイドン「もちろん、正規のサーバに設置した上でだ」 ポセイドン「常識的には納品後にアクセス権は消去される」 ルルリ笑「つまり、非常識な国なら書き換えられるのね」 ポセイドン「責任問題になるぞ」 ルルリ楽「軍事目的での使用は免責なのでしょう?」 チサト「いけそうですかね」 ルルリ「私は位置情報を衛星に送信する」 ミリア「わたしがミサイル見学をお願いする」 チサト「ポセイドンはミサイルを無力化しておく」 チサト喜「この手筈で進めてみましょう」 【つづく】 【開始・観光客の来ない島】 【背景・バナナ共和国】 【立ち絵・チサト楽左】 【立ち絵・ルルリ驚右】 【音楽・バナナ共和国】 【項見出し】 ルルリ「せっかくだから国民の島見学に来たけど」 ルルリ驚「家が無い」 ルルリ疑「島ではキャンピングカーが流行ってるの?」 ミリア「移動式バラックだよ」 チサト「土地はすべて国有地なんでしたね」 チサト疑「どうして家屋を建てないんでしょうか?」 ミリア「職場か、その近くに住むからだよ」 ルルリ「通勤時間がほぼゼロになるわけね」 ルルリ「それで休日はお約束のバス網」 チサト眠「職場、学校、教会、病院、スーパーで一周」 チサト「でもスタジアムや遊園地は徒歩ですね」 チサト「警察署や消防署はいいとして・・・」 ルルリ「行く頻度か収容人数によって分けてあるのね」 ルルリ喜「ネット主体の枢里とは違うけど面白いわ」 チサト「農場や牧場が多いのは枢里っぽいですね」 ルルリ「作物も種類豊富みたいね」 ミリア「いろんなものを輸出してるんだよ」 チサト「トラックが農作物を回収してまわって」 チサト「港の近くの工場で加工してそのまま出荷」 ルルリ笑「町を作った人は渋滞に親を殺されたのかしら」 チサト「こんな形の町がずーっと続いて」 チサト「人口1800万人、国家予算300億ドル」 ルルリ「日本の7分の1の人口で、国家予算は・・・」 チサト眠「一般会計だけでも33分の1」 チサト眠「特別会計も入れると100分の1ですね」 ルルリ哀「財政援助を求めたくもなるわね」 ミリア疑「ミサイルっていくらするのかな」 ルルリ「ICBMは数十億円するんじゃないかしら」 チサト楽「一発で2兆円引っ張れたんだから安いのか」 ルルリ「ちなみに核弾頭は百億円くらいらしいわね」 ミリア「たくさん買うと損するね」 ルルリ「元々大国に喧嘩売れる国力じゃないのよ」 チサト「仮に核を撃っても後が続かないですからね」 ミリア楽「説得すれば止めてくれたりしないかな?」 ルルリ「この要求に裏が無くて」 ルルリ眠「かつ、大統領が理性的に損得を考えられれば」 チサト哀「どっちも可能性は薄そうですね」 ミリア楽「でも、話してみたい」 【つづく】 【開始・暗黒の土曜日】 【背景・バナナ共和国・大邸宅・昼】 【立ち絵・ミリア左】 【立ち絵・チサト眠右】 【音楽・バナナ共和国】 【項見出し】 大統領「振込期限は今日までだぞー」 大統領「ロシアは10億ドルを振り込んできた」 大統領「財政援助は一口100億ドルからだぞー」 チサト哀「振り込まれるだけ凄いです」 大統領「中国はアメリカのせいにしようとしているが」 大統領「バナナ共和国は世界中の資本と仲良しだぞー」 大統領「チャイナマネーの振込を楽しみにする」 ミリア無「中国の軍用ドローンがバナナ共和国を飛行」 大統領「ん? 五月蠅いハエだな」 大統領「ポチッ」 『外で爆音』 ミリア驚「・・・・・・」 ルルリ哀「旅客機、飛ぶのかしらね」 チサト哀「飛んだとしても乗りたくないですね」 ルルリ疑「ドローンが本土から飛んできたとは考え難い」 ミリア無「中国軍による海上封鎖が開始」 ルルリ「やっぱり近くに軍を展開してるのね」 チサト疑「なぜ、中国はそこまでするんでしょうか」 ルルリ疑「ミサイルに核弾頭が積めない事を知らない?」 チサト無「本気で核を恐れているってことですか」 ルルリ「それなら基地解体交渉があってもいいわよね」 チサト眠「キューバ危機をなぞるなら」 チサト眠「他の国の基地解体を交換条件にしますかね」 ミリア無「ニュースが切れた」 ミリア驚「ネットが外につながらない」 ルルリ無「海底ケーブルをやられたのかしら」 チサト疑「ミサイルの通信ってどうなるんでしょうね」 ルルリ眠「国内にサーバがあると思いたいけど・・・」 ルルリ疑「そもそも明日の発射は行われるのかしら?」 ミリア「連絡してみる」 ミリア「予定通りするって」 チサト「前倒しとかも無いんですね」 ルルリ疑「大国のホットラインって繋がってるのよね?」 チサト哀「アメリカに亡命したい気分です」 ミリア「飛行機が無事に飛べるなら」 ミリア「日曜日に帰りの迎えは来るけど・・・」 チサト「問題はミサイルを無力化出来たことを」 チサト疑「どうやって中国に伝えて封鎖を解いて貰うか」 ルルリ眠「その上で私たちが逮捕されずに帰国するか」 チサト哀「一気に生存確率が下がった気がします」 【つづく】 【開始・バナナの島】 【背景・バナナ共和国】 【立ち絵・ミリア楽左】 【立ち絵・ルルリ無右】 【音楽・バナナ共和国】 【項見出し】 ミリア喜「送迎ありがとうございます」 ルルリ無「ノートパソコン、持ち込めなかったわね」 ルルリ穏「私の【義腕】はもちろん外してないけど」 チサト「現地で使う予定も無いですし」 ルルリ疑「今更だけど、王国語は話せるの?」 チサト眠「いえ、何を言ってるかサッパリです」 ルルリ「ネットが無いと、こういう所で不便なのよね」 チサト疑「お二人は大丈夫なんですか?」 ルルリ穏「私は腕に自信があるから」 ミリア楽「わたしは話せる」 ミリア「着いたって」 【背景・バナナ共和国・ジャングル】 ルルリ「見渡す限りのバナナ園ね」 チサト疑「それっぽい基地は見当たらないですね」 ミリア楽「昨日、振込は無かったんですか?」 大統領「チャイナマネーは見かけとらんなあ」 ミリア喜「じゃあ、撃っちゃう?」 大統領「撃っちゃうぞー」 ミリア楽「でも、お高いんでしょう? ミサイルって」 大統領「勿体ないから一発ずつだぞー」 ルルリ無『それなら迎撃されて終わりなのでは』 ミリア喜「一発だけで効くんですか?」 大統領「一発だけで中国全土は水浸しになるぞー」 ルルリ無『ダムか!』 ルルリ無『核爆発だと水は蒸発する』 ルルリ無『弾頭が無くても穴さえあけば一発』 ルルリ眠『そしてポセイドンのミサイルは正確』 ルルリ眠『ミサイルの性能は中国も知っている・・・』 ルルリ疑『でも、迎撃は可能じゃないの?』 ミリア哀「水浸しになったら悲しいな」 大統領「財政援助すれば100億ドルで済んだぞー」 ミリア「ミサイルを撤去するから援助してって」 ミリア楽「ホットラインで聞いてみるのはダメですか?」 大統領「今すぐ振り込むんなら考えてやるー」 ミリア「ネット切れちゃってるので」 ミリア楽「放送が届いてないかもしれません」 大統領「ネット切ったやつは誰だー」 ミリア驚「お掃除してて引っ掛けちゃったのかも」 大統領「しょうがない、スマホでホットラインに繋ぐ」 ルルリ無『専用線の意味』 大統領「なんだと?!」 【つづく】 【開始・ルルリは押しちゃう子】 【背景・バナナ共和国・ジャングル】 【立ち絵・ルルリ驚】 【音楽・バナナ共和国】 【項見出し】 大統領「どこの国のヘリだ! 打ち落とすぞ!」 大統領「アメリカか? 日本か?」 ミリア楽『見覚えがある気がする』 大統領「捕まえられるものなら捕まえてみろ!」 大統領「このボタンを押したら中国は終わりだ!」 ルルリ穏『私の位置情報が届いてたのね』 『ヘリから伸びたアームが急接近して』 『匠の技で大統領がアームに引っ掛けられる』 『直後、大統領の手から発射スイッチが落下』 ミリア驚「ルルリ! キャッチ!」 ルルリ驚「えっ」 ルルリ喜「受け取れたわ!」 「ぽちっ」 ルルリ哀「押ささった」 ルルリ驚「あっ押ささったっていうのは北海道の方言で」 ルルリ驚「私の意図に反して不可抗力で押されちゃった」 ルルリ驚「私は悪くないボタンが全部悪い私は悪くない」 ルルリ驚「とっても便利な言葉ねみんなも使うといいわ」 ルルリ驚「ところでこのボタンって大丈夫だったかしら」 「ばしゅううううん」 ルルリ驚「ポセイドン止まってないよポセイドン!」 ポセイドン「発射準備に入ったミサイルは」 ポセイドン「アップデート対象から外れる仕様だ」 ポセイドン「仕事始めに勝手に再起動されたら嫌だろ?」 ルルリ驚「それはそれはとっても親切だわね!」 ルルリ哀「あなたはWindowsを作るべきだわよ!」 ルルリ驚「で、あれはどうするの?」 ルルリ驚「あなたが売ったミサイルで迎撃できるの?」 ポセイドン「そう簡単には迎撃できないよう改良済みだ」 ルルリ哀「ねえそれは改良って言うのかしら??」 ルルリ驚「なんとかして止めなさいよ何億人殺す気?」 ルルリ哀「私もう知らなーい全然関係なーい」 ルルリ哀「悪いのは全部ボタンとバナナとポセイドン」 ルルリ驚「さあミリア帰って寝ましょう飛行機はまだ?」 ルルリ驚「中国の海上封鎖が解除が中国で中国がダムで」 ルルリ哀「なんかつらいもうしんどい生きていけない」 ミリア無「座って、深呼吸して」 【つづく】 【開始・正確に壁に刺さる】 【背景・三剣宮・寝室】 【音楽・三剣家の食卓】 【項見出し】 ルルリ驚「ハッ」 ルルリ穏「夢か・・・」 ミリア喜「おはよう、ルルリ」 ルルリ「今日は何月何日かしら?」 ミリア「11月3日だよ」 ルルリ「ここ一週間くらい、ずっと寝てた気がするわ」 【背景・三剣宮・食卓】 【立ち絵・ティーさん】 ティー「ルルリ様、どうぞ」 ルルリ「今日はホモでもザーネンでも無いのね」 ルルリ疑「なんだか甘いわ。これって何だったかしら」 ティー「新聞も持ってきました」 ルルリ「いまだに紙の情報なんて珍し・・・」 『中国のダムに刺さったミサイル、いまだ安定』 『堅牢さの象徴としてこのまま放置か?』 『バナナ共和国に配備のミサイル、完全撤去へ』 ルルリ哀「ごめん、寝直すわ」 ミリア哀「現実世界に帰ってきて」 ルルリ眠「私は何も覚えてないし思い出したくもない」 ミリア哀「ルルリに動作を求めたわたしが悪かったの」 ルルリ哀「ミリアは悪くないけど私も悪くない」 ミリア楽「もう解決したから大丈夫だよ」 ミリア眠「たぶん」 ルルリ驚「ダム直そうよ! 不安で眠れないわよ!!」 ミリア「いま満水だからまた今度にするって」 ルルリ哀「そんなんでいいの?!」 ミリア疑「よくないけどなぜか丸く収まってる」 ルルリ驚「戦争って恐ろしいわ」 ミリア喜「また事件があったら止めに行こうね」 ルルリ無「その行動力も恐ろしい」 ルルリ疑「チサトも行こうとしないんじゃないかしら?」 ミリア楽「来年の肝試しでミサイル超えるって言ってた」 ルルリ驚「私を怖がらせると興奮する子なの?!」 ミリア笑「ルルリ、怖いの慣れてきた?」 ルルリ哀「ぜんぜん慣れたくないわ」 ルルリ「平和が一番よ・・・」 ルルリ眠「戦争は、いかん!」 ミリア笑「いかんです」 【章解放・110・11章本編を解放しました】 【おわり・100】