; ふわふわ ; Copyright alria.net 2020 All Rights Reserved. ; 【タイトル・04章 枢里観光 転入生】 ; ; 2020-08-30 ; 2020-09-01 ; 2020-09-02 第3話から移動 ; 2020-09-17 メモを移動 ; 2020-09-20 階級問題を追加 ; 2020-10-02 ふよふよ大通形式に対応 ; 2020-10-05 第1話書き直しとタケル対応 ; 2020-10-07 転校生を第5話から移動 ; 2020-10-25 表情対応 ; 2020-10-26 タイトルと音楽対応 ; 2020-11-05 本編再編と1項対応 【開始・社会科見学】 【背景・バス車内】 【立ち絵・エルハA】 【音楽・枢里市街地】 【項見出し】 バスガA「今日はみなさんと一緒に枢里を見学します」 バスガB「三剣観光です。一日よろしくお願いします」 ミリア喜「よろしくお願いしまーす」 ルルリ「南部の演劇の後で、三剣主催の社会科見学」 イオリ「南部に対する意趣返しかもね」 ルルリ疑「さすがに悪意は無いんじゃないかしら」 タケル「どんな言い訳が出るか楽しみですわね」 ルルリ「財閥令嬢のこのわたくしが」 ルルリ楽「華麗にフォローして差し上げますわ」 バスガA「枢里(くるるさと)は」 バスガA「鶴城駅の北側に広がる人口6万人の地域です」 イオリ「北部とは言わないんだよね」 バスガA「三剣グループ各社の従業員と」 バスガA「そのご家族の方が居住しています」 タケル疑「それ以外の人はいないの?」 ルルリ「住んでる人はいないわ」 バスガA「130平方キロメートルにわたる広大な土地」 バスガA「ここで農業を行い、地産地消に取り組みます」 ミリア「130ヘーホーってどれくらい?」 ルルリ「東京ドーム3千個くらいね」 ミリア疑「東京ドームがわからない」 バスガA「地産地消というのは、農作物などを」 バスガA「自分たちで作って食べているということです」 イオリ「自給自足ってことかな」 ルルリ「それの地域版かしらね」 タケル「札束で買わないんだな」 ミリア「こないだステーキ買ったよ」 タケル驚「ぎくっ」 バスガA「どうして三剣グループは」 バスガF「地産地消にこだわっているのでしょうか」 バスガB「三剣ミュージアムを見てみましょう」 【つづく】 【開始・三剣スゥは枢里を作った】 【背景・枢里・三剣ミュージアム】 【立ち絵・エルハA】 【音楽・三剣家の食卓】 【項見出し】 ルルリ「初めて来たわ、三剣ミュージアム」 ミリア「最近お引っ越ししたの」 ルルリ「三剣歴史資料館が変わったのね」 バスガA「1868年、100代当主、三剣リディア」 バスガA「一連の改革を行い、近代的な体制へ転換」 イオリ「ちょうど明治維新のころですね」 バスガA「1925年、104代当主、三剣枢」 バスガA「名前は、すう、と読みます」 タケル「すう、って、くるるだよな」 ミリア「枢木小学校もくるるだね」 イオリ疑「悪の枢軸とか枢軸国とかは、すうですね」 ルルリ眠「中枢神経とか、枢機卿とかの、すう、よ」 バスガA「1948年、三剣製薬が土地を一括購入」 バスガA「本社と工場を設立して企業城下町を築く」 タケル「土地を無理やり買い占めたんだっけ」 ルルリ「破格の安さを提示されたって書いてあるわよ」 バスガA「当主の名前から、枢里と命名されました」 バスガA「枢木小学校は鶴城市立の公立校ですが」 バスガA「三剣枢が多額の寄付をしています」 ルルリ「あのセレモニーホールも寄付よね」 バスガA「誰でも入学できるように」 バスガA「私立にしなかったということです」 ルルリ「そのおかげで南部の生徒も入学出来たのね」 イオリ「国が違う学校を建ててたと思いますけどね」 ルルリ「もし二つの学校に分かれてたら」 ルルリ「私はミリアに会えなかったわね」 イオリ疑「それなら一緒に私立の学校だったのでは?」 ミリア「会ったの幼稚園だよ!」 ルルリ「そうだったわね」 バスガA「1995年にグループ各社を東京に移転」 バスガA「カンパニータウンとして再開発されます」 イオリ「社員が暮らす街として残ったんですね」 バスガA「三剣グループは大都市で仕事をおこない」 バスガH「枢里は自然に囲まれた豊かな暮らしの場に」 イオリ「自給自足はわりと最近なんですね」 タケル「今年が2020年だから、25年前か」 バスガA「2005年、鶴城市は近隣の町村と合併」 バスガA「その後も人口は僅かに増加を続けています」 バスガA「2020年4月末現在、人口16万5千人」 バスガA「枢里もさらに社宅を3千戸新設しました」 イオリ「南部が10万人、残りは北西部ですね」 バスガA「大合併を果たした鶴城市長は」 バスガA「2004年10月からの就任で」 バスガA「現在は4期目になります」 タケル疑「この市長はどっち派なんだ?」 イオリ「中立ですが、今のところ南部が有利ですね」 ルルリ『市長、結婚式に来てくださってたわよね』 ミリア『うん』 【つづく】 【開始・三剣ジェシカは当主】 【背景・枢里・三剣ミュージアム】 【立ち絵・エルハA】 【音楽・三剣家の食卓】 【項見出し】 バスガA「この肖像の方は」 バスガB「三剣家の現在の当主、三剣ジェシカです」 ミリア「ママだ」 バスガA「1988年に、三剣家107代として誕生」 バスガA「1995年には7歳で地域商品券を発行」 バスガA「こちらが、ジェシカ銀行券です」 〔券面。幼いジェシカの肖像。額面は壱千枢〕 タケル疑「いっせんすう、っていくらだ?」 ルルリ「1000クルルね」 ルルリ「日本円とは交換出来ないけど」 ルルリ「だいたい3~5円相当らしいわ」 タケル「つーことは」 タケル楽「お嬢の母ちゃんは五千円札が作れるのか」 ミリア「うん。もう使われてないけど・・・」 バスガA「2003年には非接触型ICカードの」 バスガA「Jessicaを普及させました」 イオリ疑「なんとかペイみたいなやつかな?」 ルルリ「スイカみたいなやつよ」 ルルリ「こういうやつ」 〔中学生の女の子が描いたようなデザイン〕 〔筆記体でJessicaと書かれている〕 イオリ「なんだか・・・おもちゃみたい」 ミリア喜「わたしのと一緒だ!」 ルルリ「最近更新されたの」 バスガA「今でも社員やご家族の住民カードとして」 バスガA「キャッシュレス決済で利用されています」 ルルリ「これ、家族カードらしいのよ。三剣家の」 ルルリ「社員証のほうが大人っぽいんだけど」 ルルリ楽「信用の格付けはこれが最上よ」 バスガA「キャッシュレス決済というのは」 バスガA「お札や硬貨が不要なカード払いのことです」 バスガA「枢里の人は財布に現金を持ち歩きません」 ミリア「わたしも持ってない」 イオリ疑「不便じゃないんですか?」 ルルリ「むしろ快適だし、安全だわ」 バスガA「所有率100%、店舗普及率100%の」 バスガA「便利なカードなんですよ」 ルルリ「独占的でもあるわね」 ルルリ楽「支払う時に、ジェシカで、とか言わないわ」 バスガA「ほかにも、三剣ジェシカは」 バスガA「三剣グループの多角経営に注力し」 バスガA「多くの分野に寄与しているのです」 ミリア「よく会社を買ってくる」 ルルリ「潰れそうな会社を買うのが趣味だったわね」 ミリア「かわいそうだと買っちゃうんだって」 タケル「女王様に似てるかもな」 ミリア疑「そうかも」 ミリア喜「でもママは凄いと思う」 【つづく】 【開始・三剣アリアはお嬢様】 【背景・枢里・三剣ミュージアム】 【立ち絵・エルハA】 【音楽・三剣家の食卓】 【項見出し】 バスガA「この肖像の方は、皆様のご学友であり」 バスガH「三剣家の次期当主、三剣アリアお嬢様です」 ミリア驚「わわわ」 イオリ無「みんなの視線が凄い」 バスガA「2009年に、三剣家108代として誕生」 〔赤ちゃんの写真。かわいい〕 バスガA「出生時の体重は3230g」 バスガA「力強い産声の、元気な赤ちゃんでした」 ミリア疑「その説明いる??」 バスガA「2017年には7歳で」 バスガA「アリア&ルルリ銀行券を発行」 〔右ミリア左ルルリが手を繋ぐ券面。額面は壱千AL〕 タケル疑「なんでルルリ」 ミリア喜「二人で一緒に作ったんだよ」 ルルリ「ほんの出来心よ」 バスガA「お金としては使えませんが」 バスガA「あちらの物販コーナーで販売しております」 イオリ疑「つまるところ、子供銀行券ですか」 ルルリ楽「そうとも言うわね」 バスガA「2018年には、スマートフォン用ゲーム」 バスガA「【三つの剣】の主人公として登場」 イオリ疑「どんなゲームなんですか?」 ルルリ「ガチャを引くとお嬢様カードが当たるのよ」 ルルリ哀「詳しい説明はやめておくわ」 バスガA「この春、2020年4月からは」 バスガA「アニメ【ふわふわ】の主役をされています」 ミリア疑「魔法少女のやつかな」 ルルリ疑「動画だけ撮られたっきりだったわね」 ルルリ疑「でも、撮ったの春休みじゃなかった?」 バスガA「残念ながら鶴城市では放送していませんが」 バスガA「ネットによると人気アニメなんだそうですよ」 ミリア無「訴訟かな」 ルルリ無「訴訟ね」 バスガA「枢里では、毎年8月にアリア祭りがあり」 バスガA「みんなでお嬢様を愛でています」 ミリア喜「屋台がいっぱい出るから好き」 ルルリ喜「キャンプファイヤーとアリア踊りもするわね」 ミリア笑「花火がきれい」 タケル疑「それって普通のお祭りなんじゃ・・・」 バスガA「お嬢様、あと何かご紹介させて戴くことは」 バスガF「ございますでしょうか?」 ミリア「えっ」 【立ち絵・ミリア楽】 ミリア楽「わたしは、枢里のみんなが大好きです」 ミリア「枢里はおばあちゃんのおばあちゃんから」 ミリア喜「みんなで作った楽しいまちです」 ミリア「だから、クラスのみんなにも知って貰って」 ミリア笑「南部の人は遊びに来て欲しいです」 ミリア照「あと体重は言わないで」 【つづく】 【開始・枢里乳業】 【背景・枢里・牧場】 【立ち絵・エルハA】 【音楽・子供の外遊び】 【項見出し】 バスガA「次は、生産の現場を見学してみましょう」 バスガA「枢里の住民は、地産地消のために」 バスガA「全員が生業(なりわい)という仕事をします」 バスガA「生業は、農作業や店番など」 バスガA「生活に必要な仕事のことです」 イオリ疑「農作業はわかるけど、店番って?」 ルルリ「スーパーの店員を交代でやる感じかしらね」 ルルリ「まあ、枢里にはスーパーは無いんだけど」 ミリア疑「スーパーがわからない」 ルルリ「小さい倉庫のようなものよ」 イオリ疑「スーパーは倉庫じゃないと思う・・・」 ルルリ「枢里では大きいスーパーを倉庫って呼ぶのよ」 タケル哀「頭がこんがらがってきた」 バスガA「住民はみんな、枢里で採れたお米や野菜」 バスガA「お肉や卵を食べています」 タケル喜「お肉!」 ルルリ「鶏と豚はあるのよ」 タケル楽「トンカツにしとけば良かったかー」 バスガA「ここでは、乳牛からミルクを取って」 バスガA「牛乳やチーズを作っています」 ルルリ無「ガタッ」 バスガA「乳しぼり体験にも挑戦してみてくださいね」 ミリア喜「おっぱい揉む?」 ルルリ笑「もみもみする」 ミリア笑「ルルリおっぱい大好きだもんね」 ルルリ照「大好きよ!!」 【つづく】 【開始・F地区はオフィス街】 【背景・オフィス】 【立ち絵・エルハA】 【音楽・枢里市街地】 【項見出し】 バスガA「大人の人たちは、生業のほかに」 バスガA「任務と呼ばれる仕事もしています」 イオリ楽「かっこいい響きですね」 ルルリ「任務と書いてミッションと読む」 タケル無「大人はすーぐカタカナ言葉にする」 バスガA「任務は、全国にある会社の」 バスガA「電話応対や事務作業などの代行業務」 バスガA「商品開発や企画、ネット販売や金融業など」 バスガB「色んな業務を引き受けているんですよ」 『モニタに働いている姿が映し出されている』 イオリ「普通の仕事のイメージですね」 ルルリ「テレワークが推進されていて」 ルルリ楽「社宅や社員寮からでも任務が出来るのよ」 ミリア疑「てれわーく?」 ルルリ「離れた場所で働くことね」 ルルリ眠「三剣グループは東京に本社が移ったけど」 ルルリ眠「枢里ともネットで繋がってるの」 ルルリ「東京の会社に電話がかかってきても」 ルルリ「枢里で取ったり出来るのよ」 タケル疑「じゃあなんでこの人たちは集まってるんだ?」 ルルリ疑「寂しがりなんじゃないかしら」 ルルリ「私たちだって家で勉強できるのに」 ルルリ楽「わざわざ学校に行くでしょう?」 イオリ楽「ルルリさんは寂しいから通学してるんですね」 ルルリ「友達が欲しかったのよ」 ルルリ喜「あと、ミリアと青春したかったの」 ミリア喜「青春してるね!」 タケル疑「あ、左の席の人、居眠りしてるぞ」 ルルリ穏「きっと疲れてるのよ」 イオリ哀「監視されてるのって、なんか嫌ですね」 ルルリ「防犯用だから居眠りは見てないと思うけど」 ミリア疑「ルルリはテレワークなの?」 ルルリ「ラクリモサだから、そうなるわね」 タケル驚「ルルリって働いてるのか?」 ルルリ楽「いわゆるシステムエンジニア的なやつだけね」 イオリ楽「どんなお仕事なんですか?」 ルルリ「わかりやすいのは、お嬢様カードを作ったり」 ルルリ哀「いえ今のは忘れて」 ミリア無「ルルリが犯人」 【つづく】 【開始・6つの地区】 【背景・バス車内】 【立ち絵・エルハA】 【音楽・枢里市街地】 【項見出し】 バスガA「枢里の商業地区は6つに分かれています」 バスガA「オフィスのあたりはF地区と呼ばれています」 バスガA「隣のD地区は出島と呼ばれていて」 バスガA「観光客向けのお店が並んでいます」 ルルリ「枢里初心者はここからね」 ルルリ「現金にも対応しているはずよ」 タケル疑「ここ以外は現金に対応してないってことか」 イオリ疑「閉鎖的ですね」 ルルリ「枢里社員の生活維持が最優先なのよ」 バスガA「E地区は入島と呼ばれていて」 バスガA「住民向けに外の商品を売っています」 バスガA「ネット通販で購入した商品も運ばれてきます」 ルルリ「枢里はPCを生産していないのよね」 ミリア「漫画も買うしかないもんね」 バスガA「C地区は歓楽街、大人のお店です」 バスガH「行くのは大人になってからにしましょうね」 ルルリ「マッサージのお店が多いわね」 ルルリ眠「店舗型風俗店は皆無だわ」 ルルリ「キャバクラやガールズバーはあるけど」 ルルリ「決済履歴が残るからか、流行ってないわね」 ミリア疑「きゃばくら?」 ルルリ眠「おしぼりをくれるお店よ」 バスガA「A地区はデパートのような大きいお店です」 バスガA「枢里では倉庫と呼ばれています」 イオリ疑「どうして倉庫なのでしょうか」 ルルリ「枢里の人は基本的にお店で物を買わないのよ」 イオリ驚「えっ、どういうことですか」 ミリア「通販なの」 ルルリ「食事は外食」 イオリ疑「今日の夕飯のおかずとかも?」 ルルリ「自炊する人は事前に注文して宅配ね」 ルルリ「で、どうしても今すぐ欲しい時だけ」 ルルリ楽「割高になるけど、ここに直接買いに来る」 イオリ楽「だから、スーパーじゃなくて倉庫なんですね」 ルルリ楽「そういうこと」 【つづく】 【開始・外食とお昼休み】 【背景・大衆食堂】 【立ち絵・タケル楽左】 【立ち絵・イオリ楽右】 【音楽・枢里市街地】 【項見出し】 バスガA「ここは大きな社員食堂です」 バスガG「アンケートには答えてくれたかな?」 イオリ「お昼に食べたいものを聞かれてましたね」 ミリア喜「枢里の外食は完全予約なの!」 タケル疑「しまった。カレーライスの方がうまそうだな」 ルルリ楽「予約の変更、試してみる?」 イオリ疑「出来るんですか?」 ルルリ「アプリで変更希望を出して」 ルルリ「応じる人がいれば交換して貰えるわ」 ルルリ喜「工夫してフードロスをほぼゼロにしてるのよ」 タケル無「めんどくせーな」 ルルリ「今日は特別にアプリ無しで交換してあげるわ」 ミリア疑「そんなこと出来るの?」 ルルリ「ここのカレーは美味しいのよ」 ルルリ「外食の時はいつも愛用しているわ」 ルルリ疑「で、タケルは何を予約したの?」 タケル「和食の定食」 ルルリ疑「ミリアは?」 ミリア「イタリアン」 ルルリ「ああーそっちがいいなあー」 ミリア「はんぶんこね」 【背景・三剣庭園・噴水】 【立ち絵・全消し】 【立ち絵・ミリア左】 【立ち絵・ルルリ右】 【音楽・子供の外遊び】 『お昼休み』 バスガA「ここは日本四大庭園の一つ、三剣庭園です」 ルルリ「しれっと一個増やしたわね」 イオリ「庭園というより公園っぽいですね」 ミリア「このへんは公園だねー」 ルルリ「四大かどうかはともかく、悪く無いと思うわ」 ミリア眠「お昼寝したいねー」 バスガA「ここで一時間の自由行動になります」 バスガA「いろんな植物を観察してみましょう」 ルルリ眠「気が利くわね」 ミリア眠「きくわねー」 イオリ疑「寝るんですか??」 ルルリ穏「シエスタは健康にいいのよ」 ミリア穏「いいのよー」 タケル眠「おやすみー」 【つづく】 【開始・枢里は潰れない】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・タケル楽左】 【立ち絵・イオリ楽右】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 バスガA「お疲れ様でした」 バスガA「今日の見学はパンフレットで復習できます」 ミリア「感想文の提出があるんだって」 イオリ楽「思ったよりお金持ちっぽくなかったです」 ルルリ「そう見せたいのでしょうし、実際に質素よね」 タケル疑「三剣家は何のために金持ちをやってるんだ?」 ミリア疑「みんなで楽しく暮らすため?」 イオリ無「それなら配った方が・・・いや、そうか」 タケル疑「アタシも枢里に住めるの?」 ミリア「家族の誰かが社員なら住めると思う」 タケル無「そこが最大の壁なんだな」 ルルリ「枢里に住みたくて三剣で働くって人もいるわ」 イオリ「他所で働く人も住めればいいのに」 ルルリ「そうするにはクルルを高値で売るしかないの」 ミリア「そういう人もいる」 イオリ「安値に出来ないのは社員が困るからですよね」 ルルリ楽「その通りよ」 イオリ「もっと家や畑があれば困らないのでは」 ルルリ「それもまさに、その通りね」 ミリア「枢里は今も大きくなってるの」 イオリ「土地を買い占めるのは社員を増やすため」 イオリ疑「じゃあ、社員が多すぎる時はどうしますか?」 ルルリ「どうもしないわよ」 タケル疑「大量リストラとか?」 ルルリ「事業は畳むけど、クビは無いわね」 ミリア「なにか仕事はすると思う」 イオリ疑「倒産しないってことですか?」 ルルリ「イオリは頭がいいわね」 タケル「アタシにもわかるように説明してよ」 イオリ楽「自給自足だから、給料が無くてもいいんです」 イオリ眠「足りないものは色々あるでしょうけど」 イオリ「すぐには困らないし、クビにする必要もない」 タケル疑「安定してるってこと?」 イオリ「お金があるから安定してるんじゃなくて」 イオリ楽「お金が無くても安定するんです」 タケル「トンカツと牛乳があるからか」 ルルリ「あとは電気だけなのよ」 イオリ疑「太陽光発電じゃダメなんですか?」 ミリア「あるけど、全然足りないんだって」 ルルリ眠「買取制度や補助金無しで得だとは言い難いし」 イオリ「お金のかけ方も難しいんですね」 【つづく】 【開始・転校生チサト】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・チサト楽】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 チサト「藤原千聡と申します」 チサト「ルルリさんと同じく、天才の一人です」 タケル「ルルリとおんなじなら大したことねーなー」 チサト無「コホン」 チサト笑「ルルリさんと違って、天才の一人です」 ルルリ哀「一瞬で友達の評価が暴落したわ」 チサト楽「よろしくお願いします」 ミリア「学校、来てくれたんだね」 チサト楽「ご無沙汰しております」 チサト疑「ここでは、お嬢様とお呼びすれば?」 ミリア楽「どっちでもいいよー」 イオリ「ルルリさんとはお友達なんですね」 チサト「形式上はライバルですね」 チサト笑「実績としては天と地ほどの差がありますが」 ルルリ眠「私はランキング自体に興味が無いわ」 ルルリ「ここでは形式上はクラスメイトなのだから」 ルルリ「お互い仲良くしましょう」 ルルリ笑「お友達の数は天と地ほどの差がありますが」 タケル楽「アタシと友達になろうぜ、チサト」 イオリ楽「それじゃあ私もお願いします」 ミリア笑「天と地、くっついたね」 チサト「それじゃあ仲良くなった証として」 チサト喜「プレステ5をください、ルルリさん」 ルルリ疑「はぁ?」 チサト無「約束したじゃないですか」 チサト喜「引っ越したらプレゼントしてくれるって」 ルルリ驚「してないしてない」 チサト哀「みなさん短い間でしたがさようなら」 ルルリ照「もー! 試作機でいいなら見せるわよ!」 ミリア喜「みんなで見に行こ」 ミリア楽「スペースリアリティ」 タケル疑「なにそれ宇宙?」 ルルリ「天才養成装置、かしらね」 チサト「仕事道具の人工知能です」 ミリア楽「画面だらけのお部屋だよ」 タケル楽「いくいく」 イオリ楽「私も気になります」 ルルリ楽「試作機の準備が出来たら招待するわ!」 チサト疑「それっていつ頃ですか?」 ルルリ「今月中には何とかなるかしらね」 【つづく】 【開始・ルルリの発明】 【背景・枢木小学校・教室】 【立ち絵・チサト疑左】 【立ち絵・ルルリ楽右】 【音楽・小学五年生】 【項見出し】 タケル楽「天才ルルリは何作ってるの?」 ルルリ「前に言わなかったかしら」 イオリ疑「お嬢様カード?」 ルルリ哀「それは忘れて」 イオリ「あとは千羽鶴織機しか知らないですね」 ミリア楽「心を込めて、鶴を折ります」 チサト疑「どうして千羽鶴を・・・?」 ルルリ「クラスの子が入院しちゃったのよ」 ルルリ「私は手で折るのは苦手だったから」 チサト疑「見せてもらっていいですか?」 ルルリ「いいわよ。明日持ってくるわ」 『翌日』 機械「これから、心を込めて、鶴を折ります」 ミリア「言ってるね」 チサト疑「これ、市販されたんですか?」 ルルリ「お蔵入りしたわよ」 ルルリ「声優さんの許諾が下りなかったから」 チサト無「・・・あなた、バカですか?」 ミリア無「バカって言わないの!」 ミリア無「ルルリは気にしてるんだから!」 ルルリ哀「ミリア・・・そのフォローは抉られるわ」 チサト疑「バカバカのバカ、大馬鹿です」 ルルリ無「そこまで言わなくても」 チサト楽「これが作れるなら、これも作れますよね?」 ルルリ「それなら折り鶴よりは簡単そうね」 チサト「作って持ってきてください。明日」 ルルリ「明日はさすがに無理よ。一週間頂戴」 チサト驚「はあ? 一週間で作れるわけないでしょ?」 ルルリ「明日って言ったのチサトでしょ・・・」 ルルリ「小一の頃に一週間で作れたんだから」 ルルリ楽「今ならもっと早く作れるわよ」 チサト疑「これ、小一で作ったんですか」 ルルリ「声をあてたのは今年だけどね」 チサト哀「はぁ・・・四年の損失だ」 ルルリ「それは四年の損失じゃなくて」 ルルリ楽「頼めば済むことに気づかなかっただけよ」 ミリア喜「仲間って大事だね」 【章解放・050・05章本編を解放しました】 【章解放・041・04章1項を解放しました】 【おわり・040】